世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん   作:晃斗

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 かなり先の話を書いてるんだけどシリアスあったわ。


後輩ちゃんとのデート その4

 

「誘われるままに座っちゃったけど、良かったのかしら?」

「はい。別に問題は無いっす。それに食事は人が多い方が楽しいっすから!」

「……!…!」(口いっぱいにバーガーを頬張りながら頷いている)

 

 行儀が悪いが今は食べることを優先させてもらうぜ!正直めっちゃ腹が減ってるから何はともあれまず腹に物を入れたい。

……あ、エビフィレオすげーうまいっす。

 

「そう…かしら?てっきり2人共デート中かと思ったのだけれど」

「んぶべっ!」(シェイクが盛大に爆発する音)

「んぐっ…。有沙ー!?」

 

 有沙が変な声を出したかと思えばシェイクが盛大に爆発したー!?

外的被害は無いけど本人がめっちゃむせてるわ。大丈夫か…?

 

「けほっ、な、なな何を言い出すかと思えば違うっす全然違うっす遊びに来ただけっすよ!?」

「ええ、有沙とはただ遊びに来ただけですよ」

「そう…。なら良いのだけど…」

 

 恵里さんにそう返して、またエビフィレオにかぶりつく。

 

……おん?どうした有沙?そんなに頬を膨らませて?何でもないっす?そう言う割には不機嫌そうな……あっおいそれ俺のポテト!

 

「ふふっ、2人共相変わらず仲が良いのね」

「そうですかね?…あいたっ!どうした有沙?」

「ふーんだ!」

 

 有沙はそう言いながらそっぽを向いてポテトを口に運ぶ。いや、だからそれ俺のポテト…。

 

「そういえば、どうして恵里さんはここにいるんですか?」

「久しぶりにポテトとパンケーキが食べたくなったからね。家族から頼まれた買い物ついでに寄ってこうと思ったの」

「そうなんすね。てっきり恵里さんパイセンはそういうの食べないと思ってたっす」

「普通に食べるわよ…?どんな目で私を見てるのかしら?」

 

 有沙、その考えは分かるぞ。恵里さんの清楚すぎる容姿からはとてもとても、ジャンクフードなんて食べてる姿が想像できないもんな。俺も最初はそうだった。

恵里さんってポテチとか普通に好きなんだぜ?想像できないだろ?俺も直接見なけりゃ信じなかった。

 

 3人で会話をしていると、恵里さんの分が運ばれてきた。見る限りではテリヤキバーガーとチーズバーガー3つずつに、ナゲット15ピースにポテトLにパンケーキと、ガッツリ1食分以上のラインナップだ。

 

 じろじろと見ていると、恵里さんは恥ずかしそうに頬を染めた。

 

「あまり見ないでくれると嬉しいのだけど…」

「あっ、すいませんっす。そんなに食べれるとは思ってなかったので…」

「すみません。今日は随分少ないんだなと」

「……え?」

「え?」

 

 え?

 

「…あっ。恵里さん?これ言ってもいいんですか?」

「………まあ無闇矢鱈と広めないのなら別に良いわよ」

「え?…え?どういうことっすか?私の脳が理解を拒んでるんすけど」

「つまりだな?率直に言うと恵里さんはめっちゃ食べる人なんだ。それこそフードファイターも目じゃないくらいには」

「えぇ?………えぇ…」(二度見)

 

 俺も初めて知った時には唖然としたもんだ。マジであの見た目でそんなに食うとは思わんて。

 

「毎回驚かれるのだけど、そんなに驚く事かしら?」

 

 恵里さんは自分の容姿を知っていらっしゃらない?

THE清楚って感じの大和撫子な美人さんなんですよ貴女は。そりゃ驚きもするってもんです。

 

 そうしてぱくぱくと恵里さんの口に吸い込まれていくバーガーを見ながら、昼食の時間を過ごすのであった。

 

 

 


 

水原恵里

 

 先輩ちゃん。めちゃくちゃ食べる。

 

 小学1年生の時に弟が事故に合うのだが、その場に偶然居合わせた凡人くんが奇跡のファインプレー。ギリギリ助ける事ができ、負った怪我も助けた後に地面で擦って赤くなった膝だけ。

 そのことから先輩ちゃんは、弟よりも少し年上だけど自分よりは年下な凡人くんを実の弟のように可愛がり、弟くんも凡人くんを兄のように慕うようになり、本当の姉弟のような仲となった。

 ちなみに、凡人くんは天才ちゃんと出会う前であり、ずっとこんな感じで人助けをしている。

 

 時は経ち中学三年生。変わらず凡人くんと弟を可愛がり、ずっと関係も続いていた。父が刺される日は、何故か他家の家族の買い物に付き添っていた凡人くんを含めた5人で帰り道についていた。

 

 そして現れる不審な男。原作と変わらずに先輩ちゃんにナイフを振り上げるのだが、対応する人間が違う。前に出て庇ったのは凡人くんだった。凡人くんは男が持っていたナイフを左の手のひらで受けて、ナイフを振り回せないようにしてからアトラでこっそり強化した右の拳で男をぶん殴って気絶させた。

 

 いきなり起こったショッキングな光景に周りは唖然騒然。もちろん警察沙汰となった。凡人くんの手のひらはまあ重症。

そのことに責任を感じると同時に、あの時庇ってもらった背中に安心感を覚えた自分に、弟分にただ守ってもらっただけの自分に激しい怒りを抱き、深く失望した。

 

 そのことを見抜いた凡人くんは、信頼と定評のあるパーコミュで無事悩みを解消。この事件から、凡人くんを見る目が変わり、弟から1人の頼りになる気になる異性として意識することとなった。

 

 ちなみに凡人くんに頼り切りになるまいと、原作よりも鍛錬に打ち込んだ結果、戦闘能力その他が向上している。

 

 容姿は、黒髪で髪型は内巻きのボブヘア。瞳の色は明るい紫で、垂れ目気味で穏やかな雰囲気を漂わせる。顔は可愛いと綺麗の中間くらい。全体を通して清楚。清楚以外の何物でもない。ただただ清楚。

 

 

後輩ちゃん

 

 先輩ちゃんの大食い現場を見て呆然としている。

 

 

天才ちゃん

 

 凡人くんの手を貫いた男は行方不明になったらしいけど何処行ったんだろうね。

 

 

凡人くん

 

 自分の手を貫かれても声一つあげずに淡々と反撃できるヤベー奴。まかり間違っても凡人ではそんな事できない。

ねえ、凡人自称するの止めなよ。

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