世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん   作:晃斗

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くるしい…クルシイ…。まだ先の話だけど書いてて辛すぎるっピ…!


後輩ちゃんとのデート その5

 

「それじゃあ、そろそろ私はお(いとま)させてもらうわね?」

 

 1番最後に来た恵里さんも(爆速で)食べ終わり、恵里さんがそう切り出した。

 

「ありゃ、もう帰るんすか?随分早いっすね?」

「ええ、家族を待たせるのも悪いし。何より、あまりデートの邪魔をするのも悪いしね?」

「ふえぇっ!?で、デートなんかじゃないっすよ!ねぇ先輩!」

「おん?まあそうだな」

 

 まあ実際遊びに来たわけだし、デートではないわな。

 

「あら、そうなの?」

「うぅ……、そ…その通りっ……す…」

「2人がそう言うならそうなのね。それじゃあねっ♪」

 

 そう言って恵里さんは店の外に歩き出した。…のだけど、通りすがりに小声で俺に囁いてきた。

 

「それじゃあ、今度私とも遊びましょうね?悠くん♪」

 

 うーん小悪魔。清楚で小悪魔とか最強か?やっぱ恵里さん……心の中だしまあいいか。恵里姉さんは最高やな!

 

「……?どうしたんすか?先輩?」

「うんにゃ、どうもしてないぞ」

 

 ……とりあえず金払ってマ○クから出ようぜ。俺が全部払うけど問題は無いよな?…問題がありありっす?割り勘?

いやでも俺は先輩だからさ。…それは何の関係も無いっすから割り勘しないと動かない?………仕方ないにゃぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで3回目っすけど、次は何処に行くっすかねぇ…」

「本当になぁ……。…そろそろ有沙が行きたいところに行っても良いんだぞ?」

 

 やっぱりプランとかを考えてくるのは大切なんだなって。

ごめんよ、数多のラノベ主人公達。今まで「何でそんなに必死こいてデートプラン考えてんだw」とか思ってたけど、プランは大切だわ。悠人は賢さが5上がった!(ファンファーレ)

 

「うぅーん………そうっすねぇー…時間もそろそろいい感じに遅くなってきましたし…。………あ、そうっす!先輩の右手首にあるそのイカした剣のブレスレット!それと同じのが欲しいっす!ペアルック憧れるっす!」

「これか?……これかぁ…」

 

 これって実はアトラの待機形態的なやつだからワンオフなんだよな。ちなみに俺もカッコイイと思ってる。

メチャクチャカッコいいんだよな。The聖剣って感じで厨ニ心がくすぐられるというか…。

 

『てへへ。褒められちゃった』

 

 おう、褒めてるけど。カッコいいとは思うんだけど俺みたいなフツメンが付けててもビジュアル負けしてると言うかさ…。正直もっと地味な感じで良かったとも思ってる。

 

『んんぅ〜?このパァーフェクトゥッ!でクゥールッ!なセンスを持っているボクがデザインしたブレスレットに何か文句でもあるのかなぁ〜?』

 

 うーんウザい。これは分からせる必要性がありますねぇ。

 

 図に乗るなよ世界最古の陰キャ種族が。過去の言動(黒歴史)思い返させるぞ?

 

『すみませんでした!だからそれだけは!』(手のひらドリル)

 

 分かればよろしい。

…精霊って成り立ちが成り立ちだから、全員が黒歴史持ちの陰キャだからなぁ…。レスバに関しては最弱なんすわ。

 

「先輩…?どうしたんすか…?」

 

 俺が考え込んだきり黙っていたからか、有沙が不安そうな声を出して俺の服の端を摘みながら(身長差があるため意図せず)上目遣いで俺を見てきた。

その仕草が小動物を想起させてなんか和やかな気分になるな…。

 

「ああ悪いな。このブレスレットはハンドメイドで特別に作られた物だから同じ物が無いんだよ」

「へぇ〜、そうなんすか。なら似たような物でも良いっすよ?…出来れば先輩に選んでほしいんすけど、いいすか?」

「おう、いいぞ」

「ありがとっす!選んでくれれば自腹で買うんで!」

 

 流石にプレゼントするぞ…?高すぎなければだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ!これとかどうっすか先輩!」

「んー?おお、値段もそこそこでいい感じに似てるな。これにするのか?」

「はいっす!」

「はいお会計ー」

「ちょっ先輩!?なんで先輩が持ってって!?」

 

 文句は聞きませーん。大人しくプレゼントされてなさーい。

 

文句を言う有沙の言葉を一切聞かず、会計を済ませてから有沙にかけてやる。

 

「よっ……と。うん、よく似合ってる」

「まったくもう!先輩ったら!……でも、そうっすか…。ありがとうごいます…!」

 

 どういたしまして。そのブレスレットが有沙に映えると思ってたんだけどドンピシャだったわ。綺麗だぞ。

 

 そう言った俺に、有沙は本当に嬉しそうに顔を輝かせて微笑むのだった。

 

 

 


 

先輩ちゃん

 

 2人きり、または家族の前でだけ呼び方を変える卑しい女。

 

 高嶺の花で清楚な先輩が、2人っきりになった瞬間呼び方を変えてえっぐいくらい距離を詰めてくる小悪魔になるのは好きですか?作者は好きです。

 

 

後輩ちゃん

 

 照れ隠しでデートじゃないとは言ったものの、凡人くんから肯定されて乙女心がもやもやとした。

ナチュラルにペアルックにしたいと言ってしまった子。後で気付いてめっちゃ赤面して布団でごろごろ転がり回る。

 

 

アトラ

 

 精霊とは、純粋な存在である妖精が何らかの概念を宿して、その概念を司る精霊として昇華した存在である。

 

 妖精は存在からして純粋であるため、無邪気な子供のような言動や思考回路をしている。精霊として昇華する妖精の大半は、長い年月を過ごしてから概念を宿し精霊と成るため、自分がした純粋無垢な言動は羞恥を煽り、思い返すだけでも発狂するくらいの黒歴史となる。精霊の間では、妖精という単語が禁句とされるくらいには封印したい記憶。

 

 また精霊は、ほとんど全員がその他の種族と会話はおろか同じ空間に居たことさえない。なんなら同族とさえ滅多に会わないため、種族を通して黒歴史という地雷持ちのスーパー陰キャコミュ障。

 

 精霊との契約の条件は、要はコミュ障な陰キャに心の底から「この人になら自分の全てを話せる!任せれる!」と思わせるということ。実質不可能と言っても過言ではない。

 

 それを乗り越えて契約てきたらそれはもう凄い事。精霊側は契約者に絶対の信頼を置くため、めちゃくちゃどぎつい言葉を投げかけられても勝手に好感度が上がる。

 知り合いになるまでが馬鹿クソ大変だけど、1度懐に入ればちょろちょろのちょろなタイプ。

 

 つまりアトラのあの態度も、陰キャが内輪のノリで調子いい事を言っているようなもの。そう考えると凄い可愛く感じませんか?

 

 

天才ちゃん

 

 片手間に精霊な成り立ちを調べて、雑談ついでにその他もろもろを凡人くんに語っている。

 

 

凡人くん

 

 天才ちゃん経由で精霊の成り立ちを知っている。そのため、精霊を同族視している。不愉快に感じない程度に気軽に肩を組みに行く精霊たらし。

 陰キャと陰キャは惹かれ合う…!……でも凡人くんは絶対陽キャ。間違いない。

 

 

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