世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん   作:晃斗

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パルデアに籠もって☆6レイドとかランクマとかしてたんで遅れました。
マスカーニャに底知れないエロスを感じる…。




しろくろモノクローム

 

「失礼します……わ、ミステリー?」

「ん?どうし………あぁー…、駄目じゃない悠人。バレない所で殺らないと」

 

 紬さんの凶行を棒立ちで静観していたところ、俺の後ろにあった扉が開いた音がしたので振り返ってみると、そこには無月(なつき)志奈(しな)の2人が居た。

…つーかなんで俺が殺したこと前提なんだよ。ちゃうわ。

 

「いや、殺ったのは紬さんだから俺は悪くない」

「そうやって人に擦り付けるのは良くないわよ。大人しくお縄について罪を償いなさい」

「え、なに?志奈は俺になんか恨みでもあんの?」

 

 俺って志奈に何かしたっけ…?割と心当たりがあるんだけど。

 

「冗談よ冗談。…でも心当たりがあるって顔をしてるのはなんなの?」

「お、おぉ…。当然冗談だよな、うん、分かってる。……それは気の所為だ」

 

 実は心当たりがあるとか皆にはナイショだぞ!(バレてる)

 

「悠人悠人。こんばんわ」

「こんばんわ、無月。元気にしてたか?」

 

 今度は無月が挨拶してくれたのでこんばんわと返すことにする。

夕方って挨拶の仕方に困るよな。こんにちわでもこんばんわでも通じるっちゃ通じるけど、なんか違うって感覚がするというかなんというか…。何だろうねこの感覚。

 

「うん、元気。それに悠人と柑菜のおかげで毎日がキラキラ輝いて楽しいよ?それとまた叩いて?」

「そうかそうか、それなら良かった。…それはちょっと無理かな」

 

 

 無月は先天性無痛無汗症のため幼少期から色々と制限された生活を続けて、何に対しても無興味無関心無感情の世界が無色に見えるほどの精神状態だった……らしい。(本人談)

 

 ある時、そんな無月に俺は愚かにもある愚行をした。してしまったのだ。…そう、ボケた無月にハリセンでツッコんでしまったのである。それも普通のハリセンではなく柑菜印の特別製ハリセンでだ。

 ハリセンで叩いただけなら痛みを感じないんだし問題無いだろ?とかそもそも叩くなよとか思うかもしれないがちょっと待って欲しい。

 

 ぱっと思考をすぐに切り替えられる人ってそんなにいないだろ?例に漏れず俺も切り替えられない人種だった。空のボケにツッコんだばっかりだった俺は、無月の無自覚な天然ボケに思わずツッコんでしまった。

 

 俺もいつもならツッコんでいなかった。しかし直前に空がとんでもないボケをかましていたために俺のツッコミ魂が無月の天然ボケに反応してしまったんだよなぁ…。ホントにさぁ…辞めたら?転生者。

 

 んで、柑菜ハリセン(正式名称は「刃里千(はりせん)」)でかなりソフトめに無月を叩いたんだけど、無月はビックリ仰天したらしい。今まで経験したことの無い謎の何か…まあ痛みだわな。それで痛みを感じさせた俺に興味を持ってくれたんだとか。

 

 それから無月は親について行くヒナのようにちょろちょろと俺について回った。最初は流石にちょっと戸惑ったものの、なんというか……愛着?これ人に使っていい表現じゃねぇな。…………絆されるって言った方が正しい…のか?

 

 まあどっちでもいいか。絆された俺は割と無月を猫可愛がりしてたんだけど、自分の体の事を一切考えないで戦闘とか日常生活をする無月が危なっかしくて見てられなかったわけだ。それでどうしたかっていうと、まあ、お馴染み柑菜さんの出番ってわけですよ。

 

 あの時はビックリしたなー。自分から頼んどいてなんだけど二つ返事で引き受けてくれた柑菜さんに脱帽っすわ。マジリスペクトっす。

 

 で、無事治った無月は以前と比べ物にならないくらい活発になって、特別俺と柑菜に懐いたってわけ。(思考時間3秒)

 

『あ、長くなりそうだったから思考速度だけ強化しといたよー』

 

 サンキューアトラ。

 

 

 病は無くなって皆が笑ってる。うん良いね。……でもさ?叩いてってどういう事だろうねー……。どこで間違えたんだろ…。

え?最初にツッコんだ時から?そっかー。

 

「むー…、叩けー」

「あー分かった!分かったから!じゃれつくな!」

「むん?」

「隙ありっ!」

「ぬあぁー」

 

 俺の言葉にまんまと騙されて離れた無月の頭をわしゃわしゃと撫で回す。ついでにぷにぷにとした頬をもぷもぷしておく。なんでだろ、柴犬とかを撫でてるような感覚がするな…。

 今も目を瞑って大人しく撫でられてるし。ほっぺをもぷもぷしてる時は嬉しそうにしながら頭を左右に振ってたし。

 

「で?どうして社長室に来たんだ?」

「………………?」

「おーい?志奈ー?」

「あっ、あたしに言ってたの?」

「他に誰が居るんだよ」

「紬さんとか社長とか…、無月とか?」

「前半二人は…ほら、あれだから…。それに無月は撫でられてるからか目を閉じてうとうとしてて話を聞いてるかすら分からないし、お前しか居ないだろ」

 

 近くで繰り広げられている惨劇からは目をそらして、事実確認をする。

ゴシャ!バキバキッ!ドグワシャァッ!なんて音が聞こえるのは多分気の所為だ。実際に目にしていないから実は何も起こってないかもしれない。それがシュレディンガーの猫。

 

 ……現実逃避なんて言ってはいけない。いいね?

 

「それもそうね。えーっと、ここに来た理由だっけ?それは社長が無月のエレメンタルスーツの調整をするから連れてきてくれって頼んできたからよ」

「へぇー、無月の方向音痴ってまだ改善されてねぇの?」

「残念ながら…」

 

 志奈が肩を落として手を上げて首を横に振る。前から思ってたけどお前って結構ジェスチャー多いよな。とてもチャーミングでいいと思いました。

 

「…………!……むん…。皆の事だったらちゃんと覚えれるのに道はまったく覚えられない…」

「貴女ってずっとそうよね。どうしてかしら…?」

「んむむ…」

「うーん…」

 

 本当に興味を持って覚えていたいと思ってるのが人に関する事だからなのでは?(名推理)

でも一部の場所を覚えてる事もあるし……、なんでだろ。

 

 ………あと無月?今寝てたよな?

 

「あのー…君達?本来の目的を忘れてない…?」

「ぬ?」

「んぇ?」

「え?」

 

 3人で考え込んでいるとピンピンした正義さんが声をかけてきた。

色々と凄い音がしてたのに何も傷を負ってない…?これがシュレディンガーの猫か…。

 

「え?じゃなくてさ!あれだよあれ!エレメンタルスーツの調整!それが無月君と志奈君の本来の目的だろう!?」

「?」

「嘘でしょ…。当事者なのに理解してないの…?」

 

 うーん、これは正義さんと志奈の苦労が垣間見えますね…。

 

 


 

白川(しらかわ)無月(なつき)

 

 天然ちゃん。ジャスティスカラーズのホワイト枠。

 

 天然ちゃんは先天性無痛無汗症だったものの、先天性無痛無汗症の知り合いが居る天然ちゃんの家族がその知り合いの助言を活かして色々と過保護に育てた結果、特に問題も無くすくすくと育った。

 天然ちゃんとしては制限された生活に不満を抱いていたものの、家族が自分を思ってそういう生活をさせているという事を幼いながらも漠然と分かっており、不平不満を口に出す事はしなかった。

 

 

 しかし、管理されていると言っても過言ではないほどに制限された生活は天然ちゃんの身体を守りはしたがその心を守ることはなかった。

 

 最初に抱いていた不満は時が経つほど消えていき、それに呼応するようにあらゆる事に対する興味が、自分を取り巻く世界に対する関心が、物事や出来事に対する感情が薄れていった。

そんなふうに成長していった結果出来上がったのが、無興味無関心無感情無表情系天然娘。天然ちゃんは元から天然。

 

 何かに興味を持つ事もなく、何を見ても一喜一憂する事もない文字通りの何も無い日常を過ごしていたある日、空から白いナニか…白のエレメンタルスーツが降ってきて天然ちゃんと強制的に適合した。

 それは白のエレメンタルスーツに宿った無の精霊の、「絶望の精霊を打ち倒さなければ」というエレメンタルスーツのコアとなってもなお衰えない強い意志が、スーツを適合者たる天然ちゃんの元に移動させて適合するに至った為である。

 

 もちろんこれはジャスティスカラーズとしても想定外の事態。天然ちゃんの家族に天才父が土下座しながら諸々の説明をして、なんとか理解してもらった。

色々と問題や苦労があったものの、無事天然ちゃんはジャスティスカラーズ入りした。

 

 ジャスカラ入りしてからは怪我を負う毎日。理由としては天然ちゃんが自分にも興味が無く痛みを感じない為、「通常の状態」で「スーツの保護機能の限界を超えた動きをしたことによる自傷」を毎回の戦闘でやらかしてるから。

 

 ただ傷を負うだけならまだ序の口。骨折は当たり前。四肢欠損の危機なんて事もざらにあった。家族から預かっている女の子に怪我をさせた天才父の胃は死んだ。

 

 原作では、そんな天然ちゃんを見かねたレッドちゃんが戦闘でも日常でも色々と世話を焼き、赤の他人の自分に甲斐甲斐しく世話を焼くレッドちゃんに興味を持ち始め……、なんて事からドロッドロに依存していくルートがある。

 

 

 もちろん本編ではそんな事が起きるはずも無く、戦隊ルートの敵と割と最初から戦ってる凡人くんが割と遅めに加入した天然ちゃんを手厚くフォローしたため怪我なんてさせてないし、限界を超えて動こうとした瞬間に戦闘を終了させていたので自傷もない。

 日常生活では、基地にいる間は凡人くんが居ることによって心に余裕ができたスタッフや凡人くんが介護したり、学校では同学年のジャスカラメンバーが付き添ったりしていた。

 

 凡人くんはハリセンで叩いたから興味を持ったと思っているが、実は割と前から天然ちゃんは興味を持っていたりする。で、刃里千で叩いた事によってスイッチオン。

好奇心を抑えられなくなった天然ちゃんが凡人くんについて回って治療された事により、今まで封じ込めて風化していっていた諸々の興味関心感情を取り戻し始めた。

 

 しかし、小さい頃から封じ込めていたそれらは小さい頃のままで、特に感情を出すことが苦手だった。それを親の如く育て上げたのが凡人くん。ただ甘やかすだけでなく、ただ厳しくするでもなく、それこそ親のように時に褒め時に叱るという当たり前のようで難しい事を凡人くんはしていた。

 

 そうして成長して、色々な事に興味を持ち様々な出来事に関心を寄せ、あらゆる事に一喜一憂する明るく無邪気で人が大好きな天然娘になった。

凡人くんは後方腕組み父親面をしても良いと思う。

 

 そんな凡人くんを天然ちゃんが好きにならない筈もなく…。

正確に言えばまだ異性に対する好きではないものの、家族やジャスカラメンバーに向ける好意と凡人くんに向ける好意は明らかに違う為、そうなるのも時間の問題と言える。

 

 

 本編で言った「叩いて?」という発言の意図としては、痛くしてほしいという意味ではなくどちらかというと構ってほしいという感じのニュアンスで言っている。

マゾヒストではなくじゃれついてくる子犬みたいな感じ。

 

 人の存在を間近に感じる事が好きなため、誰かにくっつくのも好きだしくっつかれるのも好き。抱きしめられるのも好きだし抱きしめるのも好き。撫でられるのも好きだし撫でるのも好き。

 ジャスティスカラーズの面々と家族と凡人くん限定でスキンシップ過多になる。

 

 

 容姿は、適当に切り揃えられた長い白い髪に黄色の瞳。身長は高くもなく低くもない普通な感じだが、意外と童顔。かわいい系。

原作ではハイライトオフな目をしていたが、本編では常に目を輝かせている。

 

 

天然ちゃんの家族

 

 家族構成は父母兄。天然ちゃんを守る為とはいえ、制限しすぎた事を死ぬほど後悔している。

そのため、手遅れになる前に助けてくれただけでなく心を育ててくれた凡人くんと、治療してくれた天才ちゃんにメチャクチャ感謝している。

 

父母兄「「「悠人君!(結婚して)娘を幸せにしてやってくれ!」」」

凡人くん「もちろんです!(娘みたいに思ってるので)当然幸せにします!」

これは酷い。

 

 

黒澤(くろさわ)志奈(しな)

 

 ツンデレちゃん。ジャスティスカラーズのブラック枠。説明は次回。

 

 

刃里千(はりせん)

 

 天才ちゃん印の特別製ハリセン。無機物機械幽霊などの痛覚が無い存在にも痛覚を付与して痛みを感じさせるとんでもハリセン。叩く強さで痛みが変化する。

 命名者はレイで、凡人くんはこのハリセンに名前があることを知らない。

 

ギャグパートで大活躍間違いなし。

 

 

天才ちゃん

 

 先天性無痛無汗症を根本的に治すという凄い事を成し遂げた。

片手間でも治せるものを、凡人くんからの頼みだったため張り切ってやったらちょっと凄い感じになった。具体的に言うと、天然ちゃんはスーツに宿る精霊の力を生身のまま使えるようになった。

 

 天然ちゃんの治療を頼む時の流れとしては、「お願いだよカナえも〜ん!」「しょうがないな〜ゆう太くんは!」といった感じ。

ちなみに天才ちゃんはめちゃくちゃニコニコしながら即答していた模様。

 

 

凡人くん

 

 天然ちゃんをただ守るだけでなく同時に心も育て上げたスパダリ。凡人くんは特別守ったとは思っておらず、当たり前のように接していただけだと思っている。心の方に関しても同じ。

 そういうとこだぞ?

 

 天然ちゃんには自称式神ちゃんに似た癒しの気配を感じている。お前も俺の娘にならないか?

 

 

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