世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
|д゚)<ヒサシブリ
|д゚)/ ポイッ ミ[たゆまぬ努力と強さの秘訣]
『オッハー!!!!!』
るっせぇぞバカヤロォ!はっ倒すぞテメェ!(寝起きは不機嫌な人)
『ヒンッ!? で…でもマスター最近特訓してないから……起こそうとしただけだよ…?』
……あ。(完全覚醒) おーよしよしグッガールグッガール。ごめんな〜?いい娘だな〜お前はな〜?
『えへへ』
ふっ、チョロいぜ…。
『へ?なんか言った?』
いや何も。よっし筋トレすっかー! …………? ………………!? 全方位取り囲まれてる!? 両腕に優奈と美羽、胴体の上に柑菜だとぉっ…!なんとかなるのか…?なんとかなれぇー!
なんとかなった。いやーあの状態からでも抜け出せるもんなんだな。人間の神秘を感じた。神秘と言えば柑菜と優奈と美羽の三人が絡み合って仲睦まじく寝てるのも神秘的じゃね? …………絡み合う三人…? ヌッ!
『ちょっと男子〜?』
多様性!多様性も大事だよねっ!
『価値観の押し付けはよくないとおもいまーす』
ジャージに着替えたし始めるか。今何時?
『唐突に始まる無視ッ……!痺れます! んと、3時ちょっと前だよ』
ふーん……フルでやれるな。ちょっと期間開けちゃったし厳しめでやるか。
「いってきまーす」
「ふっ…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ」
あー、朝特有の静けさと冷たい風が心地いいなぁ。
「ふっ!…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ」
でもこういう時にも怪異とか怪人とか出てくるからほんと勘弁してほしいわ。
「ふっ…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ」
おっ地縛霊さんだ。こんにちはー。
「ふっ!…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ…ふっ」
ありゃ?誉いるじゃん。朝早くからバイトお疲れー。
『現在時刻3時半だよー』
さんきゅ。じゃあ後はオール全力疾走でいいか。雛川一周できるかなー?
『ふぁい!おー!ふぁい!おー!ごーごーマスター!』
ひゅー!黄色い声援だよ!やる気も出るってもんだ!
やったね!雛川一周してから公園に来れたよ!ギリギリだったけどね!それに南雛川は他に比べると廃工場とか廃墟が多いからパルクールもどきが捗って助かるよ!
『テンション高くない?』
気分。
『そっかー』
次は……、最初はどっちやろっかな。腹か腕、どっちがいい?
『じゃあ腕からかな』
おー。始めますかー。……前から思ってたけどこの異常に高い鉄棒は何なんだ?子供が落ちたら絶対ヤバイって。大人でも下手したら怪我するだろ。
「よっ!…と。…っ…っ…っ…っ…っ…っ…」
爆速でしっかりと懸垂しますよっと。目指せ新記録!期間開いてるのに新記録もクソも無いと思うんですけど。(凡推理) 超スピード!?
『4時半ですよー』
え?もう?早いなぁ。次やるか。
腕と腹筋に力を込め、体を反転させて鉄棒に足を引っ掛ける。上体起こしで腹筋を痛めつけるぞー。
「っ…っ…っ…っ…っ…っ…っ」
『ひゅー!マスターひゅー!滴る汗がイケてるよー!』
テンション高くない?
「っ…っ…っ…っ…っ…っ…っ」
『気分』
そっかー。よくあるよねー。ンカソクッ!
『くるっぽー、5時ですよー』
ふぃー、ちかれたー。辛い筋トレ辞めたくなりますよー。ぬるっと地面に着地っと。
お次は仮想敵とスパーリングゥ!
「ふっ!はっ!オラァッ!シィッ!」
『キレてるよキレてるよぉ!キレッキレの回し蹴りに連撃だぁー! よっ!世界一!チャンピオンはマスターだ!』
「ゼァッ!ハッ!ラァッ!」
『鋭い踏み込みぃ!追い詰めてぇ!画面端ぃ!マスターがぁ!ストレート決めたー!』
うーんこの……、…まあええか。集中しよ。キンクリ!
『こーけこっこー、6時ですよー』
流石に疲労を隠しきれなくなってきましたよ。ベリーベリー疲れた。やっぱ毎日継続しないとすーぐ体力と筋力は落ちるんすねぇ。 あ、アトラー?木刀出してー。
『へいぱーす』(亜空間収納からブォン)
華麗にキャッチ。……手に馴染んだこの重さ! 人を切りたくなってきましたねぇ!
『きゃー!おまわりさーん!』
まずはお前からだスラッシュ!
『白刃取り!からの懐に隠し持ったナイフでざくー!』
ぐわぁー!お見事! がくっ…。
『ボクの大勝利ぃー!……なにこれ』
なんだろ…? ママエアロ。(風魔法)
そんな事より続きだ続き!今日は基本の型を確認した後にイマジナリーエネミーとファイティングでいいや。
『素振りの後はさっきと変わらずスパーリングですね分かります』
オラ行くぞオラ!
「……………………」(ヒュンヒュンヒュンビュンビュオンヒュガッ)
『な、なんて速さ…!ボクじゃなきゃ見逃しちゃうね!』
そこまで速くねぇべ。
「……………………」(ビュン!ヒュゴゥ!ブォン!)
『なんて力強い振りなんだ…!風切り音で切れちまうぜ…!』
なに言ってんだオメェ。さすがにそれは疑似展開くらいはしないと無理ですわ。 最終目標は素の状態で斬撃を飛ばすこと!……無理では?
「二時間くらい前に走っていたので居るかなと思ってたんですけど……。やっぱり居ましたね、悠人さん」
一本一本を意識しながら型の確認をしていると、いつの間にか近くに人が居た。……いくら集中して素振りをしてたって言っても人が近付いて来てたら気配くらい察知できると思うんだけどなぁ…。これが鈍感系ってコト?
「よ。朝早くからバイトご苦労さん。…スポドリ飲むか?これ口付けてないから飲んでいいぞ」
俺がペットボトルを差し出しながらそう言うと、
「あ、どうも。ずっと疑問に思ってましたが、どうして毎回飲み物をくれるんですか?」
「どうしてって、新聞配達を走ってやってるんだろ? なら汗をかく。そしたら喉は渇く。…な?」
新聞配達を足でやらせるとか飛脚かよ。江戸時代じゃないんだから自転車くらい使おうぜ? もしくはバイト先の社訓で足で運ぶべし的なやつがあるとか?ボブ訝。
「な? と言われましても。私ももう中学生ですし、お世話をしてもらわないといけない子供ではないのです」
「?」
中学生ってまだお世話をしてもらわないといけない子供では…?
「あ、はい。悠人さんに子供としか見られてない事がよく分かりました」
ふむ…。指を通しても一切引っ掛からない綺麗な黒い長髪、ジト目でも可愛い切れ長の瞳、うるつやぷにすべな肌、最近伸びてきているとは言ってもまだまだちんまい背丈…。……子供だな!
「……? どうして穏やかな笑みを浮かべて私の頭を撫でてるんですか?」
「このまま健やかに育てよ…」
誉は俺の娘みたいなもんだからな…!(過言)
というかなんで俺は頭を撫でてるんだ?(無意識)
……ふぅむ。これは…セクハラぁー……っすかねぇ…。(状況理解)
「………………? まあいいです。それで今日は特訓をしているのですね」
「おう。それがどうかしたか?」
「ここ最近あまり訓練をされていなかったようなので。それと頭は撫で続けてくれてもいいですよ?」
あ、はい。 まあ、寝る前のドタバタが響いて朝起きれない日がなぁ…。……言い訳ですよね、はい。
「まあ気は抜けてるな」
「ふふふ、ならば私と稽古をしましょう。程よい鍛錬になりますよ?」
ヒェッ…!現代のSAMURAIがアルカイックスマイルでなんか言ってるぅ…!
「……木刀は?」
「こんなこともあろうかと!持参してきました!」
ドヤ顔の誉は胸を張りながらそう言って、背負っていた竹刀袋から木刀を取り出してぶんぶん振り始めた。うわ、すっごい速い。速すぎて風切り音すら聞こえねぇや。 こう、言葉で言い表すなら「……ゥン」って感じ。速すぎて木刀の軌道すら見えねぇ。……うん、やりたくないけどね?そんなに期待に満ちた顔されたら断れないよね。
「……………………やろっか。お手柔らかにお願いしますよ姉弟子…! 流石に撫では終わりだよね…?」
「やった…!全力で行きますよ弟弟子! それはまだですっ!」
こーれ負けましたね。生身の俺って弱いのよ…!
「7時には終わりな。…稽古中も撫で続けるのは流石に無理だぞ…?」
「はい!……むぅ」
軽く腰を落とし木刀を頭の右側面に構える霞の構えをしながら名乗る不満げな誉に対して、木刀を正面に構えた俺も口上を返す。
「
「戦刃流、凛廻悠人。――参る」
推して参るとか参るってなんかカッコよくねって危なぁっ!?いきなり喉を突いてきた!? まあ余計な事を考えてる俺が悪いんですけどねっ!
喉に迫った木刀を斬り上げて弾き、返す刀で袈裟懸けに斬りかかる。が、誉はすぐさま反応し上に弾かれた木刀で迫った木刀を叩き落とす。
「せぇ!」
「フッ…!」
ここぞとばかりに繰り出された連撃を何とか凌ぎ、隙を見つけて反撃をしたいのだけども……。まあ、うん。隙なんてないよねって。 ならこじ開けるまでよ!
「シィ!」
「せあっ!」
左からの一撃を刃で滑らせるように受け流し、柄尻の部分で水月を穿つ。しかし誉はそれを引き戻した刀の鍔で反らして上段から斬り掛かる……直前に身を翻し、逆袈裟に切り上げてきた。
「……ッ!」
切り上げを弾いて一旦バックステップすると予想通り突いてきたため、突き出された木刀を足で踏んで強制的に止める。が、手首と体全体を使い木刀を引き寄せて刀身が霞む程の連撃を打ち込むことで対応された。ワザマエ!
「くっ……!」
連撃を見極め、横に振られた際に刀身の上に乗って空中に跳び、そこから数回横に回転して威力を付けて振り下ろす。
「オォ…ラァ!」
「……でぇいっ!」
それを誉は八相の構え気味にしていた木刀を添えて受け流した。ウッソぉ!?かなり重い攻撃なのに受け流せんの!?
「そ……れは…、『
「そう…です!」
崩された体勢を整えて、もう一回転して振り下ろしながら誉に問いかける。あっ、また受け流された。 うーん、なんでもありなら魔力で足場を作ったりドヒャドヒャしたりするんだけど……流石にそれは無法すぎるか…。……なら鍔迫り合いじゃオラァ!*1
「ふ、ふふふ……。温まってきましたよぉ!」
「えっ」
鍔迫り合いをしていたら突然不穏な事を言い出した。……あのぉ…?俺は最初からフルスロットルよ?
「行きます!セイ!ヤァ!」
「うおぉぉぉ!!?」
ひぇぇ!?切り払って後退したと思ったらビュンビュン斬撃が飛んできた!って髪がチリッてなったぁ!? …………やってやんよオラァ!俺達の戦いはこれからだ…!!
「勝負あり、です」
「参りました」
まぁ普通に勝てないよねって。女子中学生にボコボコにやられる男子高校生が居るってそれマ? プークスクス!ざーこ、ざーこ!JCに負けるよわよわ男ー!うわキモ。
飛ぶ斬撃と置く斬撃のコンビネーションでジリ貧になって負けました。無理ぽ。
「相変わらず凄かったです!刀を踏まれた時はヒヤリとさせられましたよ!」
「や、軽々と対応されてちゃ世話ないんだけどな」
マジでこれ。…はっ!これがお世辞ってヤツ!? いや、誉に限ってんな事を言うわけねぇか。単純な称賛だわ。なら喜んどこ。えへへ。
でも俺が一番得意なのは拳だから!徒手空拳だから!素手ならもうちょっと良い勝負ができたから!……言い訳してんじゃねぇよこのカスがァ!
『うわぁ…』
あ?んだァ?
『いやなんでもないヨ?ほんとダヨ?』
ふーん。……後で褒め殺しな。
『さーっせんしたー!!調子こいてましたっ!』
へー、で?もっと誠意を見せてくれないと…ね?
『いやー、その……。…………きゅるる〜ん!ぼくむつかしいことわかんな〜い!』
確定。
『うわぁー!!!!でろでろに甘やかされるぅーっ!!どろどろに溶かされちゃうー!?』
へっ、震えて眠れや。小娘風情がよぉ…。
「ふぅ…。良い汗を流せましたね、悠人さん」
「おっ、そうだな」
俺が流した汗は冷や汗と脂汗だよ。飛んできた斬撃が掠った時はさすがに
そんなくだらない事を考えながら、持ってきていたタオルを誉に投げ渡して運動終わりのストレッチをしていると誉の視線を感じた。それもチラ見二度見程度のものではなく、三分間くらいずっと視線を向けているのだ。何事かと不思議に思いながら誉に目を向けてみると、俺に見られた事に気付いた誉が小首を傾げた
「あー、誉?何か話でもあるのか?」
「…? いえ、特にありませんよ?」
「そうかぁ…? 運動した後の野郎がするストレッチ姿は見苦しいなぁとか、汗
誉からそんな事を本当に言われたら泣くけど。 年上の男のガチ泣きが見たいのか?見苦しいぞ?
「そのようなことはありませんよ!むしろ眼福!いい匂いです!」
「ならいいか。……………………ん?」
「……? 私、何もおかしなこと言いました?」
「…………俺はお前の将来が心配だよ」
この子大丈夫…?もしかして未来ある少女の
「それなら悠人さんが貰ってくれてもいいんですよ?」
「おっと耳の中にカスが溜まってよく聞き取れないなぁ」
「じゃあ私が耳かきをしますか? 偶然道具を持ち合わせてるのでそこのベンチでやりましょう」
「うわぁー。とつぜんのみみなりであたまいてぇー。なにもおとがきこえないなー」
「それは大事ですよ!ベンチで横になりましょう!枕には私の脚をどうぞ!」
なんだ無敵か…?(畏怖)
無理だ…!俺じゃあ勝てねぇ…!何か話題を探して誤魔化さないと…! …………そうだ時間! …っしゃ!7時ちょい前だ!
「ほら、もう7時だぞ。解散だ解散」
「あれ、もうそんな時間ですか?それでは失礼しますね。 耳かきは後でしましょうねー」
「おっと耳鳴りがァ!」
「しましょうねー!!」
うわすっご。めちゃくちゃ速く走ってるのに全く体幹がブレてないし頭もまったく上下してないじゃん。インナーマッスルってやつ?それが凄いんだろうなぁ。 ……おや?女の子、マッスル……?もしやセクハラかこの思考……?
……しーらね。(思考放棄) さっさと俺も帰ろっと。 へいアトラ!木刀パス!
『へいキャッチ!』(亜空間収納にブォン)
そして格段に増えた人通りを横目にゴーホーム! そういや今日は珍しく一人しか知り合いと会わなかったな。大体複数人とは遭遇するのに。希とか燈花とかクロとか仙さんとか。…仙さんに関しては此処に居ちゃ駄目だろ。
『ぺっ!あの駄狐なんかの事を考えても得なんてないよ!』
おま…、マジでなんで仙さんに当たり強いんだ?
『なんか嫌な予感がするから!泥棒猫的な感じで!』
んな訳ないだろ?泥棒猫ってなんだ泥棒猫って。しかもあの人猫じゃなくて狐だし。
『いーやあるね!いつの日かマスターは思い出す事になるよ!今日の会話をね!』
ふっ。
『鼻で笑った……!?』
ぶつくさと戯言を言うアトラの声を聞き流しながら家に帰りましたとさ。………へっ。
『また鼻で笑った!?』
侍ちゃん。戦刃流という剣術を指南している道場の長女。とんでもない剣術の才能があり、世が世なら英雄にも国盗りにもなれた。というか戦乱に生まれていたら悪人限定の人斬りSAMURAIになっていた。ヤバイ。 現時点でも飛ぶ斬撃や置く斬撃を使える。将来的には精神だけを切る斬撃だとか業を断ち切る斬撃だとか時間や空間を斬り裂く斬撃だとかを使えるようになる……かも。
こと剣術の才能に限って言えば天才ちゃんを凌駕しうるかもしれない程。天然のバグチート的存在。成長しきった完全体侍ちゃんはこの作品の最強の一角を張れるくらいに強い。たぶんもう一年くらいしたら剣術の
戦刃家は先祖代々、
戦刃家の者はどの時代においても悪を憎み正義を為し、また自分自身の正義を如何なる時でも絶対に曲げないという精神性を持った者ばかりだった。なので鉄火場で矢面に立ち続けたりするため割とぽんぽん死んだりしていた。
が、現代では人が死ぬ戦いなどそうそう起きないので、代わりに道場を開いた。表向きには剣道道場となっているが、その実妖怪や怪異や外道を斬るための剣術を他の武家の者に教える事が目的の戦刃流剣術道場……だったのだが、表向きの剣道指南が思っていたよりも盛況したという余談もある。
原作では侍ちゃんが幼い時に、とある依頼で怪異退治に向かったきり何ヶ月も両親が帰って来なかった為に、侍ちゃんと侍ちゃんの弟は戦刃流の師範をしていた祖父に引き取られた。それまで侍ちゃんは両親の意向で妖怪や怪異の事など一切知らされずに一般人として暮らしていたのだが、*2 両親が何故行方不明になったのかという理由を説明された時に初めて怪異や妖怪の存在を知った。
侍ちゃんは幼いながらに両親を奪ったのはそれらの存在だということを理解し人外に対して憎しみを積もらせた。そして祖父に戦刃流の師事を懇願し戦う手段を手に入れた侍ちゃんは、夜な夜な家から抜け出し怪異や妖怪を滅していった。
そして侍ちゃんが日課の怪異討滅をしていたある時、
本編では、とある理由で連れ去られた妹ちゃんを助けるために取り戻しに来た小学生時代の凡人くんがアトラと出会い契約した場所で、侍ちゃんの両親が怪異*4 にやられそうになっていた所を凡人くんがズタボロになって助けた。
ボロボロではあるものの無事に帰還できた侍ちゃんの両親から話を聞いた侍ちゃんは、両親を助けてくれた名も知らぬ誰か*5に憧れ、本格的に戦刃流を習い始めた。そうしてメキメキと剣の腕を上達させていき、小学校を卒業する直前には目にも止まらぬ速さで木刀を振れるようになった。
そんな
同じクラスの女子と互いの家族について語り合うくらいに親密になったのだが、その仲良くなった女子が妹ちゃんだった。友人の兄という事で凡人くんともそこそこ友好な関係を築いていたが、ある時両親が同伴している状態の侍ちゃんと凡人くんがエンカウントし、遭遇した時の両親の反応から憧れの人の正体が凡人くんであるという事を知った。
それからなんやかんやあって凡人くんと親交を深めていくうちに、「話で聞いてただ憧れていた強い人」は「特別でもなんでもない普通の人なのにどうしようもない困難に立ち向かえる人」という認識に変わった。
凡人くんの本来の姿を知った侍ちゃんは、凡人くんに向けていたあやふやで朧げだった憧憬がしっかりとした輪郭を帯びた尊敬に形を変えるとともに、そんな尊敬する人の隣に立てる様になりたいと考えるようになった。 そう考えるようになった翌日から今まで以上に鍛錬に打ち込み、明確なビジョンを持って刀を振るうようになった侍ちゃんは……いつの間にか斬撃を飛ばし、置けるようになっていた。
現在の侍ちゃんが凡人くんに向けている感情の割合としては、六割尊敬三割目標一割恋心。恋心の割合がまだ少なく、その気持ちを自覚していないが、時間さえ経てば勝手に自覚して恋心の割合が過半数を占めるようになる。具体的にはあと二年くらい。
容姿としては、大体本文にあるような感じ。可愛いというよりは綺麗とか格好良いとかそっち方面の顔立ちである。胸は中学生にしては大きなほう。背は凡人くんが言うほど小さくはなく154cmくらいなのだが、凡人くんは170後半のため相対的に侍ちゃんがちんまく見えている。
凡人くん
いつも脳内が色々な意味で騒がしい奴。凡人くんの頭の中はネタと語録とアトラで溢れている。
寝起きは別人かと思うくらい機嫌が悪くなる。ここ数年で矯正したものの、気を抜くとぽろっと出てくる。本来は「あ?」とか「チッ」という言葉や舌打ちが鋭い眼光と共に飛んでくるのだが、今回は大声が悪かった。 ちなみにアトラちゃんぱわーで超快眠なので寝足りないとかではない。
筋トレ()を4年も続けた甲斐あって細マッチョ。無駄なく引き絞られた肉体は実用性と機能美を兼ね備えている。一目見るだけでも、その筋の人だけでなく普通の人でも赤面間違い無しな肉体となった。背中に鬼神でも背負ってんのかいっ!
凡人くんの得意な戦い方は
素手>>>刀>>>>>>その他諸々の近接武器>>>>>>>>>>>>越えられそうで越えられない壁>>>>>>遠距離武器
の順になっている。
他にも魔力とかいう不思議パワーをアトラのおかげ使えるようになり、起きている時も寝ている時も魔力を操作し続けて鍛えているのでかなり自在に扱えるようになっている。
完璧で超絶かわいいアトラちゃん
■の■■である■■の片割れであり■■■と■■を司っているアトラならば、完全展開はおろか疑似展開の時点であってもあらゆる物の創造や事象改変や味方の限界突破など、多岐に渡りとてつもない活躍ができるポテンシャルがある…というより、それができて当然とも言えるスペックを持っている。
…のだが、凡人くんはそれを十全に使いこなせる才能も技量も力も持ち合わせていない。そんな残念スペックの凡人くんの為に色々と考えたアトラは、とある概念から一つの名案を思いついた。それは極振りという概念である。
その名案とは……リソースの全てを基礎スペックに注ぎ込もうというものである。
その結果、圧倒的なフィジカルとアトラによって超強化された魔力操作で足場を作って空中を跳ねたり、身体の何処からでも魔力を噴射してドヒャドヒャしたりして光速で変態軌道しながら、風圧で山を消し飛ばす拳やジャブ感覚で海を両断する蹴りで攻撃してくる
さっきも言った通り『水面月』は歩法も使って受け流すというのが本来の使い方……なんだけど、