世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん   作:晃斗

4 / 33

ラブ3割コメディ7割くらいの塩梅


二人に絡むぞ真面目ちゃん!

 

「お前ら!何をしている!もう時間になるぞ!」

「あっ…。申し訳ねぇ…。ありがとうな?志野さん」

「ん」

 

 俺が柑菜を高い高いしていると認識阻害の効果が切れていたのか、志野莉世さんが俺等を注意しに来てくれた。

え?彼女の事を名前で呼ばないのかって?…陰キャが女子の事を名前で呼べるわけ無いだろいい加減にしろ!

 

「むっ……、いや礼には及ばないさ。次からは注意するように」

 

 志野さんはそう言って、それ以上何かを言うこともなく教室に戻って行った。

彼女って柑菜にも臆さず話し掛けてくれるし、注意もしてくれるからいい人なんだよね。いや本当に。

 

 流石に注意されたら行動しない訳にもいかないので、柑菜連れて教室に入る。そうすると会話が途絶えて教室中の視線が俺達に、というより柑菜に集まった。

 まあそれも仕方がない事だと思う。だって柑菜はメッッッチャ可愛いからな!見惚れちゃうもんな!(娘自慢)

 

 男子とか毎日見てるはずなのにメッチャガン見してるし、女子なんか手をワキワキさせてるし。愛でたいのかな?(目そらし)

 

 柑菜は大勢の人間から向けられている視線をまったく感じていないかのように、席に着いた俺の上に座ってきた。ちなみに柑菜の席は俺の隣だ。席替えとかクラス替えとかしても毎回柑菜が隣なんだよな…。

 

 

 柑菜が上に乗ってきたからには、さぞやクラスメイトの殺意の籠もった視線が向けられると思っていたんだがそんな事はなかった。視線と意識が不自然なまでに柑菜から外されていたからだ。

 

「柑菜?何かしたのか?」

「んー?………ああ視線のこと?それはねぇ……これのおかげなんだー」

「何だそれ?」

「認識阻害の機能を搭載したモノを小型化したものー。違和感なく意識をそらす様に改良したやつなのー。褒めてもいいんだよ…?」

「よしよし、えらいぞー?よく頑張ったな!」

「〜〜♪」

 

 そんな物まで用意できる柑菜ちゃんには撫で撫でをしないとな!

…それはそれとしてちゃんと授業は受けような?

 

 


 

 

 柑菜は結局授業中も俺の膝上から降りることなく、そのまま昼休みまで過ごした。いくら柑菜が軽いとはいえ正直足が痺れ……あっ何でもないです。はい。

 

 昼飯の時間になったのを察したのか、寝ていた柑菜が起きて弁当を2つ机に出した。実のところを言うと俺のご飯は柑菜が作ってくれているのだ。それも昼と夜の二食を。申し訳ないから作らなくていいと言った事があるんだけど、今にも泣きそうな顔をしてうるうるとした瞳で上目遣いされたためあえなく敗北した。

 情けない俺を笑ってくれ…!

 

「はいっ!悠人!今日はおかずを唐揚げメインで作ってみたよ!」

「おぉ…美味しそうだな…」

「でしょ!はい、あーん」

「んっ…………うん、旨いよ」

「にへへ…。ほら、食べて食べて?」

「俺ばっか食べさせられてもな…。ほら、あーん」

「はむっ……おいしぃ〜♪」

「そりゃ柑菜が作ったんだから旨いに決まってるだろ?」

「それはちがうよ?悠人が食べさせてくれるからもっと美味しく感じるの」

「……そうか」

 

 嬉しいこと言ってくれるじゃねえか…。……恥ずかしくなんてないんだからねっ!

 

「」

「いやー!?莉世ちゃんが良い笑顔のままいきなり真横に倒れたー!?」

「背筋が伸びた良い姿勢のままピクリとも動かないぞ!?」

「メディック!メディーック!!」

「誰か!お医者様はいらっしゃいますか!?」

「居るわけ無いだろ!」

「い、医者の娘で良いなら私が!」

「居たー!?」

「何で知らないのよ!」

「普段話さない奴の親の職業なんて普通知らないに決まってるだろ!?」

「そこうるさい!命がかかってるかもしれないのよ!」

「「す、すいません!」」

「それで莉世はどうなの!?」

「えっと……え!?なんで!?何も異常が無い!?」

「そんな訳ないじゃない!」

「本当なんだって!」

「ん?おい志野さん息止まってないか!?」

「は?…本当だー!?」

「あれっ…心臓も止まって…!?」

「くっ…志野さんが死んでしまったというのか…!?」

「この人でなしーっ!」

「うっ……ここは…?」

「「「「「「「「「「志野さん(莉世)(莉世ちゃん)が生き返ったー!?」」」」」」」」」」

 

 

 このクラスには愉快な奴しか居ないのか…?

 

 

 


 

志野莉世

 

 真面目ちゃん。クラス内での評判も上々。色々と浮いている天才ちゃんと凡人くんにも話し掛けてくれる人格者。時々奇行をすることがあるものの、それも個性と好意的に受け取られている。

そんな彼女にも秘密があるようで…?詳しくは次回。

 

 

クラスメイト達

 

 ノリの良い愛すべき馬鹿共。キャラがひたすらに濃い。原作ではどのルートでも全員死ぬ。

 

 

天才ちゃん

 

 凡人くんの手前普通に対応していたものの、真面目ちゃんに興味は全く無い。でも興味が無いのが凡人くんにはまる分かりの模様。

 外では塩対応が基本のため、これがデフォルトだと思われている。

 普通に対応したとはいったが、世間一般からしたら充分塩対応。でも本来は返事すらしないからこれでも天才ちゃんからしたら大分優しい方。ちなみに凡人くんの隣の席になれるように細工している。

 

 凡人くんから他人にも興味を持ってほしいと思われているのを察している。そんな気づかいをしてくれる凡人くんに好感度が爆上がりしている。

 その好感度の0.01%でも他人に向ければ、親友と言ってもいいくらいの関係になる。愛が深い天才ちゃん。これだから病みが無いヤンデレって言われる。

 

 

凡人くん

 

 真面目ちゃんに対する好感度が意外と高い。具体的にどれくらい高いかというと、仮にお金を貸してくれと言われたら何も言わずに10万までなら貸すくらいには高い。

 天才ちゃんが真面目ちゃんに、というより他人に興味が無いのは分かっているものの、自分以外とも交友関係を持ってほしいと思ってる。そのため無理にとは言わないが興味を持ってもらいたいと思っている。

 

 天才ちゃんに好かれている事は自覚しているものの、どれくらい愛されてるかは理解できていない。ガバ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。