世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
設定をあまり考えないと早く書き上がるなぁ…。
機械仕掛けの天使という言葉が自然と思い浮かぶ。
ああ…こいつは俺を終わらせる天使なのかな…。って違う!弱音を吐くな!心を強く持て!まずは現状の状況確認だ!
頭部のメインカメラは右側が破損。腕部は両方を切りつけられたものの問題なく動かせる。脚部は左脚を引き千切られて右脚は無傷。燃料は後半分を切った。
……総じて中破!ならまだいける!
一矢報いるためにブーストをかけて、蒼い天使に追い縋り天使の背後に付く。左手に持っているエナジーソードで斬りかかるが、天使はそれが視えていたかの様にひらりと躱す。天使は回避行動すらも攻撃の起点として使い、こちらを攻め立ててくる。左手のエナジーソードを叩き落され、装甲がジリジリと削られていく。ジリ貧。そんな言葉が頭をよぎる。
はっ、ならイチかバチか。やってやるよ…!
天使が右手にエナジークローを展開して、一息に終わらせるかのように腕を振り上げる。………ここだぁっ!!
バチィッ!!!!
左腕に残りのエネルギーの殆どを集めて防御する。エナジークローは止まりはしたものの、少しの抵抗の後エナジークローが腕を切断し始めた。ここでエナジークローの刃筋をコックピットからずらす。
ずらされたエナジークローは左腕を叩き斬った後、操縦席のすぐ横を切断していくが今はそこに意識を向けずに、ガラ空きの天使の胴体へ残りのエネルギー全てを右腕にあるパイルバンカーに込めて杭を発射する。
「と、ど、けぇぇぇぇ!!!バンカァァァー!!!!」
轟音と共に発射された杭が天使の胴体に突き刺さる…瞬間、発射した杭と突き出した右腕が斬り落とされた。
「………は?」
……あ、エナジーウィングがあっt
「はー負けた。やっぱり強いな、イーシェは」
「いえ、私などまだまだです。悠人様こそ、左腕でクローを逸らされた時には負けてしまうかと思いましたよ?」
「それに対応しておいてよく言うよ」
俺達が今やっていたのは柑菜お手製のフルダイブVRゲームである、「ドッカンSFモビル○ーツバトル」だ。
…変な名前だと思うだろ?名付けは柑菜なんだぜ?実は。しかもネットに繋がってるから、遠くにいる子達とも出来るんだよな。
このゲームはSA○とガン○ムを参考にして柑菜が作ったモノとなる。SA○からはVRゲームという発想を、ガン○ムからはモビル○ーツという概念を学んだらしい。
出てくる機体は実際に作ってある機体を使っていて、操作感も限りなく近いモノになっていると柑菜が言っていた。
「いやいやいやいや何を穏やかに話出してるんですか!?イーシェさんと悠人様もどちらも頭おかしい挙動をしておいて!」
「いきなり人を頭おかしい呼ばわりするとかないわー」
「ええ、そうですね悠人様。とても傷つきました」
「ちっがーう!そうじゃない!というか二人ともこれくらいじゃ傷つきませんよね!?」
「はんっ、最弱が何か吠えとるわ」
「おや、1番最初に落とされた負け犬の遠吠えが聞こえたような気が…」
「うわーん!!二人がいじめるー!!」
ふっ、大☆勝☆利。イーシェも乗ってくれてありがとな?
レイは何でも卒なくこなせて何かと出来ることが多いのだが、機体を操作するのは苦手らしく俺等二人は愚かアンドロイド姉妹達にも負け越すくらいだ。
「仕方がないんですよ!私が機体を操縦するのが苦手なのは!本職じゃないし!そもそもロボットにアンドロイドが乗る事自体がおかしいんですぅーっ!!」
「ははっ」
「ふふっ」
「なーに笑ってるんですかぁー!?」
からかえば鳴くおもちゃは楽しいなぁ。(愉悦)
優奈達と会った後、家に帰ってきた俺は柑菜が帰って来るまで暇だからさあどうしようという所で、セイカとフィーにお仕置きをし終わって帰ってきていたレイと、やるべきことを片付けて義体に入って家に来ていたイーシェがいた。
なら皆でゲームをするしかねぇよなあ!ってことで柑菜が帰ってくるまでゲームをしようかとなったのである。
「いやー…それにしてもイーシェは凄いなぁ」
「い、いえ……、あのその…、褒められると思考回路の全てが止まってしまうというか…、褒めるのを辞めて頂けると…」
「強くて恥ずかしがり屋なイーシェマジかわいい」
「う…あ………きゅう……」
「あ、倒れた」
顔を真っ赤にして俺の膝に倒れ込んで来た。…ふむ。撫でるか。
そうして気絶したイーシェの頭を左手で撫でて、纏わりついてくるレイをあしらっていると玄関の扉が開く音が聞こえた。
「ただいまー」
「おー、おかえり柑菜」
「それじゃあ作るから待っててね?」
「おう。楽しみに待ってるぞ」
「んふふ〜、もー悠人ったら〜!」
「……帰ってきて早々にいちゃついてる!?」
中近距離戦用汎用型人型量産機 アズール
イーシェが使っていた機体。陸空宙に対応しており機動力が優れている機体。
中距離用にサブマシンガン的なライフル。
近距離用には左腕に展開式のエナジークローが、バックバックにはゼロ距離様に対応するためのエナジーウィングがある。近接武装はエナジーソードが2本あるだけ。
実はレイもこの機体を使っていた。
近距離戦用特化型人型量産機 シュヴァルツ
凡人くんが使っていた機体。陸宙対応。耐久性と膂力に優れた機体。その耐久性に任せた近接戦闘を得意とする。
武装は右腕にパイルバンカー。左腕にはワイヤーアンカーとエネルギーシールド。後はエナジーソードが2本とバイブレードナイフ(超振動して切断する武器)
アンドロイド姉妹達
全員機体の操作が苦手。アンドロイド姉妹同士がこのゲームで戦ったら泥試合の塩試合になるため、観戦している側は虚無の時間を過ごす事になる。
レイ
皆のおもちゃ。でも妹達からは慕われてるし、天才ちゃんやイーシェからは頼りにされてるし、凡人くんからは信頼されている。凡人くんにいじられるのを若干楽しんでいる節がある。
イーシェ
意外とノリがいい。凡人くんの褒めに弱く、褒められ続けると恥ずかしすぎてキャパオーバーで倒れる。そうすると生産ラインとか移動艦の操縦とかが一瞬止まる。そして予備システムが起動して、イーシェが起きるまで代わりに稼働する。
単純な操縦の腕なら最強。かなりの機体スペック差があっても覆せる。(例:ガ○ダムとザ○)
義体(子機)の容姿。
髪色は金色で髪の先っぽに近づくほど黄緑のグラデーションがかかっていて、そこそこ長い髪をハーフアップにしている。瞳の色は黄緑で眉尻が少し鋭いものの、柔らかい眼差しでそれを感じさせない。顔立ちはかわいい系。美少女。
外見年齢としては高校2年生。
天才ちゃん
帰ってきた。ネットワークを1つ新しく作るとかお手の物。帰ってきて早々凡人くんといちゃいちゃした。
隙あらばいちゃついてるなこいつら。
凡人くん
意外と戦闘のセンスがある。でも射撃のセンスが無いため近接戦闘を仕掛けるしかない。
レイをいじるのとイーシェを褒め倒すのが趣味でもある。
天才ちゃんといちゃついた自覚は無い。