愛馬ではなくて愛バ!だったんですね。
無知な自分に教えて下さりありがとうございます!m(_ _)m
「なぁ、お前って…ナイスネイチャと付き合っての?」
「はぁ?」
突然、飲みの席で同僚であるトレーナーから言われた。
なんで俺とネイチャが付き合ってるんだ?
「んで、どうなんだ?」
「俺も気になるな〜お前が最初に担当したウマ娘だろ?今でもチームの先輩として後輩たち引っ張ってるんだろう?」
同僚の1人が聞いてきたのを境に何人かのトレーナーが質問してきた。
「え?いや、みんななんか勘違いしてないか?俺とネイチャは付き合ってないぞ?」
「いやいや、お前そんなことないだろ?」
「そうだぞ?この前だって、お前ナイスネイチャと一緒に居ただろう?」
「俺はこの間、お前とナイスネイチャが商店街を歩いてるのみたぞ?」
みんな俺に詰め寄ってきて、ネイチャとの話を聞き出そうだが…ほんとに俺とネイチャは付き合ってないんだ。
いや、ほんとに。それにネイチャだって多分言うと思うぞ?「あたしとトレーナーさんが付き合ってる?ないない、そんなことないって」っていうぞ?
それこそ、俺が最初に担当したウマ娘だけど…3年間苦楽を共にしてきた言わば相棒って感じだし、今更恋心なんて物は存在しない。恋心というよりかずっと隣にいるパートナーと言った方がいいのか、これ?
「というか、なんだよいきなり…俺とネイチャの話なんて?」
「お前、知らないのか?」
「ん?何が?」
「お前とナイスネイチャがな、学園で夫婦みたいなことしてるって、噂になってるんだよ」
「はぁ!?」
俺とネイチャが夫婦みたいって、そんなことあるか!!!
ううっ、そんなに近いか俺たち?
『ああ、近い』
「なんで俺の心、読んでだよ!!」
「わかりやすいんだよ、ったく」
「それでだ……お前とネイチャがいつもどんなことをしてるか、聞こうっと思ってな」
…なんだよ、それ。
はぁ…まあ、別に気にすることなんてないしな。
「んで、どこから聞きたいんだ?」
「なら、この前お前とナイスネイチャがお出かけしていたのを見たけど、何をしてんだ?」
「ん?ああ、あの時は……」
あれはいつものように俺とネイチャがトレーナー室で次のレースに向けてのトレーニングを決めている時のことだった。
「ねぇ、トレーナーさん。今日の夜ご飯は何にするの?」
「ん?…あっ、そうか…今日はネイチャのご飯の日か…」
俺とネイチャにはとある約束事があるんだ。
毎週の金曜日はネイチャが夜ご飯を作ってくれるっていうことだ。
毎日、コンビニ弁当などで済ましていたんだけど…ネイチャの担当になってからだったかな?俺の食べてる物を見て、食生活は大丈夫なの?って言われたことがあってそこからだったかな?ネイチャが毎週の金曜日に俺の部屋ーーまあ、トレーナー寮なんだけど…そこでネイチャの手料理が振る舞われて、美味さに感動して、現在になるのかな?
「そうだよ〜♪毎週金曜のネイチャさんの料理、今日はどんなのがいいですかお客さん〜?」
「うーん……あっ、今日は唐揚げがいいな」
「唐揚げか…りょーかい。そんじゃあ、帰りに商店街に買い出しに行こうよ」
「いいぞ、じゃあ…今日はこのくらいでいいかな?ネイチャの手料理が早く食いたいからな」
「ふふっ、言ってくれます〜?なら、早く商店街に行こう?材料もぱっぱと買ってさ」
「そうだな、それじゃあ今日はお開きにするか」
って感じで2人で商店街で唐揚げと付け合せのサラダとか味噌汁とかの具を買って、トレーナー寮に帰って、ネイチャの特製唐揚げを食べた。
「……って感じだな」
「な、なんだよ…それ担当の子にご飯作って貰ってるって…」
「それもう、殆ど新婚さんじゃあねぇか!!!」
「爆発しろ!!!」
「は、はぁ?なんだよ、急に…」
俺はただ普通にネイチャと買い物をして、ネイチャの手料理を食べただけだぞ?
なんでそこまで怒るんだ?
「あっ、そういえば…夏合宿の時もお前らイチャイチャしてたよな!!!?」
「えっ!?な、夏合宿!?」
夏合宿でイチャイチャなんて…俺してないけど?
「いや、あれは普通だろ?トレーニングの為に専用の水着を着て砂浜でダッシュやパワーを付ける為にタイヤ引きの手伝いくらいだぞ?」
「違うわ!!!トレーニングの休憩中、お前ら海デートしてたろうが!!!」
海デート?………あっ、あの時か。
同僚が言った奴というのは…トレーニングが終わり、夜までのんびりとしようとネイチャにいい、俺は次のレースや今のネイチャの健康状態などでトレーニングを考えようとした時、ネイチャに服の袖を掴まれたんだよ。
「ちょいちょい、トレーナーさんや。こんなにも可愛い子がいるのにまさか、1人にさせて、自分はこれから仕事をする…ってことはないですよね?」
「……ないぞ」
「はい、嘘。もぅ、トレーナーさんは少しを羽を休めましょうよ?折角の海に来てるんだから、海を楽しもうよ」
ネイチャの言葉は最もだった。確かに折角の海だ。この夏合宿でしか出来ない事もあるし、夏合宿が終わればトレセン学園に帰り、またもレースやトレーニングに明け暮れる…なら、ここは思う存分楽しみか!!
「分かった…なら、ネイチャ一緒に海で遊ぶか?」
「おっ、トレーナーさんもやる気だね!!それじゃあ、ちょいとあたしはおめかししてきますね〜♪」
ネイチャはそういうと合宿所へ帰っていった。俺もその後に続くように後を着いて行った。
数時間後、俺は上にパーカーを羽織り、下は海パンを履いて、サンダルを履き、サングラスを掛け、ネイチャを待っていた。
「おぃす〜お待たせ〜」
「おっ、ネイチャ来たか」
ネイチャの声が聞こえ、振り返る俺はネイチャの着ている水着を見つめる。
勝負服と一緒の色で水着の種類はハイネックタイプで下は赤いスカートでネイチャに似合う可愛らしい水着だった。
「おっ?ネイチャさんに見惚れてますな〜トレーナーさん?」
「まあな笑 流石はネイチャだ」
「もっと褒めていいですよ〜」
「はいはい、それじゃあ…行きますよ、
「あはははっ、はいはい…
俺はネイチャの手を取り、エスコートし、2人で海を楽しんだ。
「って、感じだったかな?あっ、確か…その時の写真が…あっ、あったこれだ
ん?どうした、お前ら?」
夏合宿で俺とネイチャが一緒に撮った写真を見せると同僚たちはワナワナと震え出した。
「………お、お前…!!」
「なんだよ、それ!!んだよ、それ!!」
「お前ら、絶対に付き合ってるだろ!!嘘つくな!!ほんとは付き合ってるんだろ!なぁ!?」
いや、ほんとに付き合ってないんだけど………えっ?なに?そんなに俺とネイチャって近い?
こうして、同僚たちの怒りを鎮めながら、お開きとなった。
俺は寮に帰る道を歩いている時、ふっと何かが頭を過ぎり、寮を道を変更して、トレセン学園へ向かった。
この感覚は……はぁ、ネイチャまた少し無茶してるかな?
俺はトレセン学園に着くと警備員に忘れ物をしたと言い、中に入り、とある場所に向かった。
それは……学園にあるプールだった。
この時間でのトレーニングなどをしては行けないのだが、寮長や理事長などに許可を取れば…少しの時間までなら使ってもいいのだ。
プールに近づくに連れ、バシャバシャと水飛沫の音が聞こえてきた。
俺は少し微笑むと中に入る。
明かりが少し強く、眼を瞑って、明かりに慣れてくるとそこにはネイチャが泳いでいた。
泳ぎ方はクロール、平泳ぎ、背泳ぎなどスタミナトレーニングの基礎とも言えることをしていたネイチャ。次は潜水でもするのか大きく息を吸い、そのまま潜った。恐らくだが肺活量を鍛えるのだろうと思い、潜ったのを見計らって、縁石側で待つことにした。
恐らくだが…50mの無呼吸潜水だろうなと思い、見てみると25mに来た時にターンし、そのまま行き、50mに来るとザバッ!と水面から顔を出した。
「ぷはっ!…はぁはぁ………ふぅ、よしっ、今日のノルマ達成と…」
「お疲れ様、ネイチャ」
「にょわぁぁぁ!!?えっ、えええっ!?トレーナーさん!?」
急に声を掛けた為、ネイチャは驚き、直ぐにこちらに振り向いた。
「よっ、ネイチャ。こんな時間までトレーニングはあまりお勧めがしないが…中々、いい物が見れたよ」
「…もぅ、トレーナーさん少し意地悪すぎません?」
ネイチャがプールから上がろうとするのを手伝い、引き上げる。ネイチャにタオルを被せ、優しく拭いてあげる。
「全く、レースも近いんだからあんまりオーバーワークはしないでくれよ?」
「大丈夫だよ、あたしはトレーナーさんの1番の愛馬だよ?レースなんかに負けないよ」
ははっ、やっぱりお前は最高だよ、ネイチャ。
俺は歓喜回って、ネイチャの額にコツンと合わせた。
ネイチャは少し驚いたが直ぐにぐりぐりとしてきた。
「…どうしたの?」
「なに、したくなっただけだ」
「はははっ、変なトレーナーさん。ねぇ、今のネイチャさん?どう?」
俺は今のネイチャを見るとプールで濡れた髪に耳に尻尾、少しを頬を赤く染め、こちらを見つめている。
「綺麗だよ、ネイチャ。世界で1番、綺麗だ。他のウマ娘よりも綺麗だよ」
「ふふっ、知ってる」
「ほら、ネイチャ。早く寮に戻ろう?明日も授業があるんだからさ?」
俺はネイチャの手を取り、そっと握る。
ネイチャもそれに答えてぎゃと握ってくれる。
「行こうか、
「うん、
こうして、学園では2人の噂が沢山語られることになったのだった。