私は名もないしがない記者だ。そう、ただの記者。正確には…スクープなどを専門的に取り扱ってる方の記者だけどね。
これでも、私は有名なスクープ写真を沢山撮ってきてるのよ?
今日のターゲットは……巷で有名のナイスネイチャとそのトレーナーさんよ。
URAファイナルズを制し、またココ最近に開かれたトゥインクルスタークライマックスでも優勝。トゥインクル・シリーズでその名を轟かせたウマ娘とトレーナー。
そんな彼らも3年間共にしたら、絶対になるはず……そう!
恋仲という物に!!
ウマ娘とトレーナーーーー所詮は女と男。
しかも、3年間を共に過ごしているのだ。
絶対に恋仲になっているはずに違いないわ!!
だから、私は彼女らを追うことにした。
しかし………それは叶うことはなかった。
「えっ、遠征に行っていて不在ですか?」
「ええ、恐れ入りますが何卒宜しくお願い致します」
トレセン学園の校門前で2人が出てくるのを待ち構えていたのだが、理事長の秘書であるたづなさんから教えてもらった。
理由を聞いてもお答えするのは難しいと言われてしまい、渋々断念した私はどうしようかと悩む。あっ、そうだ!!2人の関係者に取材すればいいのよ!!
と、なれば…早速行動あるのみ!!!
匿名MKTさん
えっ?先輩とネイチャさんのことが知りたい、ですか?
ええ、いいですよ。可能な限りなら。
……ココ最近の先輩たちですか?うーん、そうですね。………ちょっと待ってもらっていいですか?今、担当の子達に離れることを伝えてくるので。
マックイーン、ライアン!ちょっといい?
……うん、そう。ちょっと先輩のことでインタビューを聞きたいみたいなんだ。だから、少し抜けるけど大丈夫?
………そう?なら、これがメニューね。えっ、何かご褒美だって?いや、少し離れるだけだよ?……わ、分かった分かった!
えっと、ならマックイーンはスイーツ巡りに行くとライアンは一緒に筋トレしようか?最近、身体が訛ってきてるからお願いしていい?……ほっ、良かった。じゃあ、それでいいね?よし、なら後は任せたよ!
すいませーん、お待たせしました!!
えっーと、先輩のことでしたよね?
うーん、そうですね……学園での話をしていいなら、…はい、では。
あれは僕が先輩に貸して貰った資料を返す時に先輩のトレーナー室に向かった時なんですよ。
コンコンッとドアを数回ノックしたんですけど返事がなくてドアに手を掛けたら、既に開いてまして中に入ったんです。
「先輩ー、この前貸してもらった資料返しに来たんですけど~」
先輩の名前を呼んでも返事がなくてトレーナー室を見渡すとソファーで寝転がって寝ている先輩がいました。
まあ、寝ているのはいいんですよ…よく夜遅くまで色々考えてるのは知っていたんで。
でもですね……担当ウマ娘であるナイスネイチャさんと2人で"抱き合って"寝てるんですよ?
もう僕見た瞬間に驚きましたよ。
しかも、先輩はナイスネイチャさんの身体を抱き締めては優しく頭を撫でているんですよ?ナイスネイチャさんは先輩の腕枕に堪能しているのか先輩の胸元のシャツをギュッと摘む程度で寝ていたんですよ……。
流石にちょっとマズいと思って、先輩を起こしたんですよ。
身体を揺すったら起きまして、「どうしたんだ、後輩?ふぁ~」と眠たそうに欠伸をしたんです。少し振動がしたのかナイスネイチャさんがピクリと動いて、起きようとしたんですけど…先輩がそれを止めて優しく頭を撫で始めたんです。起きそうだったナイスネイチャさんはそのまま眠ってしまい、先輩は少し微笑むと僕に普通に話してきたんですよ。
もうですね…そんな光景見せられたら……付き合ってるんじゃないかって、思うじゃないですか?
資料のお礼を言って、先輩に聞いたんですよ。やっぱりナイスネイチャさんと付き合ってるんじゃないですか?って、そしたら。
「んぁ?付き合ってないぞ?」
って、ケロッとした顔で言うんですよ…ほんとになんであんなにバグってる程距離が近いのに付き合ってないんですかね?
「なるほどなるほど…ありがとうございます!貴重なトレーニング中なのに快く応じてくれまして」
「いいえ、先輩たちは遠征に行ってますから不在なのは当たり前ですし、それより…1ついいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「これ、ほんとに"記事にするんですか?"」
「はい!大丈夫です!!もしろ、読者やファンのみんなもお2人のことが気になって仕方ないと思うので!!」
「それもう、週刊誌じゃないですか…」
細かいことはいいんですよ!!
「それじゃあ、私は次の所へ行くので!今日はありがとうございました!!」
「あ、はい…」
なんか、凄い人だったなぁ…先輩たちを追い続けてるっていうのは知っていたけど…すごいなぁ。さてと、僕もマックイーンたちの所に戻りますかね…早くトレーニングを続きを見てあげないと。
あれ?なんだか、騒がしいな?どうしたんだろう?
ん?えっ、ちょ、ドーベルにアルダンにブライト!?なんでそんなに詰め寄ってきて……えっ?マックイーンとライアンとお出かけするってほんと?って…う、うん…だって僕が離れると誰も見てくれる人がいないから2人に頼んだんだよ。えっ?なんで私にしなかったの?っていや…ドーベルもアルダンも併走してたでしょ?ブライトとパーマーは休憩していたし、近くにマックイーンとライアンがいたから…それで。
…私もお出かけしたい…?えっ、アルダンとブライトも?い、いや…いきなり言われても…って、マックイーン!火に油を注がない!!ほら、ドーベルとアルダンとブライトも落ち着いて!ライアン、なんとかしてよ!
…うっ、やっぱりそうなるの?
はぁ……分かった。3人ともお出かけしようか?ココ最近、頑張ってるし…ご褒美ってことで。
ん?パーマーどうしたの?ああ、そういえば…明日だっけ?分かった。なら、駅で集合でいい?
……ん?どうしたのさ、みんな。そんなにこっちを睨みつけて。
パーマーとデートですの?ってマックイーン、なんか怖いよ?
パーマーとお出かけなんて聞いてない!?ってドーベル…い、いや…それは元から決まっていたことで…ひぃ!?な、なんでもないです…
ふふっ、どういうこですか、トレーナーさん?ってアルダン、目が怖いよ?
トレーナー、信じていたのに…ってそこまで落ち込むのライアン!?
トレーナーさまー?って、ブライト…その手に持ってる物、なに!?しまって!今すぐにしまって!!
ちょ、みんな…そんなに詰め寄らないで!!?パーマー、助け…っていないし!!?
ま、待って!!?うわああああああ!!!!?
「なんか、あっちで騒がしいけど……まあいっか!えっと、次のは場所はと…あ、ここだ」
私は指定された所へ向かった。向かった場所はトレーナー室であり、ここに次の取材相手が待っている。
ドアをノックし、中に入る。
「失礼します」
匿名 RMTさん
どうも、初めまして。私、ライスシャワーとミホノブルボンのトレーナーをしています。
えっと、自己紹介はこんな感じでいいですかね?…あっ、良かった〜。じゃあ、彼の話でいいんでしょうか?
はい…えっと、彼とは同期でして…数々のレースで競ってきましたよ。あっ、あともう1人いるんですけど…そこは気にしないでください。
えっと、彼とナイスネイチャさんについてでしたよね?
そうですね……2人とも組んでからずっとあんな感じでしたよ?
えっ?どういうことですか?って…そのままの意味ですよ。ナイスネイチャさんが選抜レースで色々悩んでいる時に彼が助言したりしていた時にくらいかな?その時からですかね。そして彼がそのままスカウトして今の感じになったのは。
あ、知らなかったんですね。まあ、これ私ともう1人のトレーナーだけが知ってる事ですからね。
…話が脱線してしまいましてね。
彼とナイスネイチャさんの話……うーん、そうですね…あっ、そういえばなんで彼はナイスネイチャさん1人だけの担当なのかって気になっちゃいまして。ほら、私の所にはライスとブルボンがいますし、ルドルフ会長とテイオーを担当しているあの子もそうですし。何故なのかな?って疑問に思って一緒に飲んでいる時に話を聞いてみたんです。
「ねぇ、なんで貴方担当ウマ娘が1人なの?私達みたいに複数のウマ娘を担当する方に向いてると思うんだけど…」
「んー、そうだな。確かに複数担当をしているトレーナーはこのトレセン学園には沢山いる。でも、最初にネイチャを見つけた時に思ったんだ…ああ、俺は生涯こいつと一緒に走りたいってな…まあ、理事長からも担当を増やしてみないとか…まだ担当がついてないフリーウマ娘が来るけどな」
そんなことを彼はカッコつけて言っていましたよ。
「…そろそろ、決めたらどうなの?担当ウマ娘が多ければ…アオハル杯にも出られるのに」
「あー、まあ…確かにURAに出走してるならそうだしな…でもさー」
「なによ?」
「ネイチャと一緒にいた方が気が楽でいいんだよ。あいつは俺がいないとダメだし、俺もネイチャがいないとダメになっちゃうからさ」
って彼は笑いながら言っていたわ。
まあ、その後にナイスネイチャさんが彼を迎えに来てから話していたことを話したら足をびしびしと尻尾で叩いていたわね。
はぁ〜、全く…イチャイチャしちゃってと思ったわ、ほんとに。
これくらいですかね…まあ、他にも色々あるんですけど……これだけと言うことで。
「貴重なお時間、ありがとうございます!!」
「気にしないでください。しかし、それほんとに記事にするんですか?」
「はい!!あの二人を追いかけると私は決めましたから!!」
「そうですか。なら、頑張ってくださいね」
「はい!!……と言いたいんですけど…そのライスシャワーさんとミホノブルボンさんににベッタリされてますね」
「え?そうですか?」
あ、あれ?これってもしかして……距離感がバグってる奴では?
ライスシャワーさんは女トレーナーさんの膝の上に座ってぎゅーと抱き着いて胸に顔を置いて、眠たそうに舟を漕いでいた。
ミホノブルボンはトレーナーさんの肩に顎を置いて、こちらの方をじぃーと見ていました。
しかも、女トレーナーさんは両手を使ってライスシャワーさんの頭を優しく撫で、ミホノブルボンさんの頭も優しく撫でていた。
「あっ、大丈夫でーす。それじゃあ、私はこれで失礼しますね」
「はい、今日はありがとうございました」
「こちらこそ、貴重なお話をありがとうございました。それでは失礼します」
私はお礼を言ってから最後の取材現場に向かった。
ガチャリとドアが閉まると少しため息を付いてしまう。
あの人も大変ね。あの二人を追おうだなんて…まぁ…頑張れとしか言えないわ。
ん?どうしたの、ライス?……ふふっ、眠いのかしら?今日は暖かいものね。眠くもなっちゃうわ。…少しお昼寝するかしら?
ええ、お休みなさい。ふふっ、私の胸に顔を置いて眠ってるの可愛い♡よしよし、ぐっすりと眠ってね
あら、ブルボンも眠たいの?
立ったまま寝るのはダメだから、私の隣にいらっしゃい。
ほら…私の隣なら肩に寄りかかっても大丈夫よ。なに、恥ずかしがってるの?今更じゃない、変なブルボンね。
ふふっ、はい…いらっしゃい。マスターはいい匂いがしますねって…いい柔軟剤を使ってるからかな?
…ええ、お休みなさい。今日のトレーニングはお休みでいいかな。
「さーてと、ラストは…ここだよね」
私が最後に訪れたのはこのトレセン学園でも有名な場所……《生徒会室》である。
「偶にここに来ることあるけど……この震えだけはどうにもならない」
トレセン学園の中でも最も発言力があり、人望も熱い生徒会。
生徒会長のシンボリルドルフに副会長のエアグルーヴとナリタブライアン。
私はドアをノックし、数秒後に「どうぞ、入りたまえ」と言われドアを開ける。
「やぁ、待っていたよ」
「ボクとカイチョーの取材だ!!」
「こーらー、テイオー。これはあいつとナイスネイチャちゃんとの関係の取材だから。私たちは関係ないよ」
「ええー、なんだー」
生徒会室の会長席に座っているシンボリルドルフさんに生徒会室に設けいるソファにはトウカイテイオーにその2人を担当している女トレーナーさんが座っていた。
「きょ、今日はよろしくお願いします!!」
「そんなに緊張しなくていいよ。それより、あいつとネイチャちゃんの話だっけ?」
「はい!!何かないですか?」
「うーん、そうだなー。あ、これはどうかな?」
匿名STTさん
あれはそう。
ルドルフとテイオーとの2人でトレーニングの備品を買いに行ってる時に商店街を歩いていたのよ。そしたら、あいつとネイチャちゃんがいてね。
確か、肉屋の店員と話していたかな?
その時の会話が聞こえて来たんだけど…会話の内容がね、うん
「おじちゃん、牛と豚の合い挽き肉くれる?」
「あいよ!しかし、トレーナーさんとネイちゃんが並ぶといいね〜。トレーナーさんや、今日もネイちゃんの愛情ご飯かい?
「ええ、まあ…って、愛情って。でもネイチャのご飯はいつも美味しいですから」
「もぅ、おじちゃん…トレーナーさんが困るでしょ?」
「ごめんごめん、ネイちゃん。ほら、牛と豚の合い挽き肉だ!それとオマケで豚肉入れてるからな!」
「ありがとうおじちゃん」
「ありがとうこざいます」
「毎度あり!!」
そう言って二人は肉屋から離れて行ってお次は八百屋さんに向かって行ったんだよね。
「あら、ネイちゃんにトレーナーさん、こんにちは!」
「こんにちは、おばさん」
「こんにちは」
「おばちゃん、玉ねぎと人参と大根とブロッコリーくれる?」
「あいよ。あっ、ネイちゃん自分で見分けるかい?」
「うーん…トレーナーさん、いい?」
「ああ、いいぞ。なら、俺も見分けに付き合うよ」
ネイチャちゃんが手に取った人参や玉ねぎなんかを二人であうでもないこうでもないと言いながら、ピタリと寄り添って話してるんだよ。……はよ付き合えやって思ったよ。
そして、漸く決まったんだろうな。
「はい、おばちゃん」
「あいよ、あっ…このキャベツ持っていきな。家で採れた新鮮ものだよ」
「いいんですか?ありがとうございます」
「毎度あり!」
八百屋さんを出た二人はそのまま商店街を歩いていたよ。
「また沢山、貰っちゃったね?」
「まあな。いつもいつもありがたいよ、ほんとに」
「ふふっ、これもアタシのおかげだね」
「だなー、お前の担当になってから食生活も改善されたし、ネイチャの料理がないと多分、俺生きていけないな」
「なら、毎日作ってあげるよ?」
「なら、作ってくれるか?」
「うん、いいよ」
「おい、そこは断れよ」
「ええー、アタシは普通にトレーナーさんに言ったまでだよ?毎日、夜ご飯を作ってあげるって」
「……はぁ、全く…」
「ふふっ、何を想像してたのかな〜トレーナーさんー?」
「うるへ。それより、ネイチャ…髪にゴミ付いてるぞ?」
「えっ?ほんと?」
「ああ、動くなよ?」
「…っん、ちょっと擽ったいって…」
「じっとしてろ。上手く取れないから……よし、取れた」
「…ありがとう、トレーナーさん」
「顔を赤くなってますよ、ネイチャさーん?どうしたのかなー?」
「っ、…もぅ、バカ…」
「いたっ!!?ちょ、尻尾で叩くな!」
「べーだ。トレーナーさんが悪いんですー!」
「なっ!?悪くねえだろ!?」
「悪いでーすー!」
「「……………」」
「「ぷっ、あっはははは!!!」」
「ああー、もう馬鹿らしい…何やってんだよ、全く」
「ほんとにねー」
「ほら、帰ろうぜネイチャ?早くお前さんのご飯が食べたいよ、俺は」
「はいはい、分かってますってトレーナーさん♪今日も美味しいご飯、作っちゃうよ!」
……っていう夫婦喧嘩を見せられた上に仲直りしてからのネイチャちゃんはあいつの隣に寄り添ってからあいつの腕に抱き着いて、あいつはあいつでネイチャちゃんの腰に手を置いてから一緒に歩いて帰るわ。
私たちは何を見せられていたんだ?って思考が停止したよ。
まあ、これだけは言えたな
「はよ、付き合えってな」
「…………甘ったるいですね」
甘い…想像以上に甘かった…えっ?これまでの話聞いてきましたが…なんなんですかそれ?
完全に夫婦のそれだし、それで付き合ってないってどんな関係なんですか、あの二人。
トレーナーとウマ娘の距離感じゃないってことは分かりましたよ。記事にもちょっと書いていいかは分かりませんがまあ、なんとかしますよ!!!
「貴重な話、ありがとうございます!!!」
「うん。まあ、貴重な話というより、あいつの惚気みたいなもんだけどね」
「いいえ、それでも充分過ぎるくらいです。………後半は、甘すぎでしたけど」
「何はともあれ、いい取材が出来たのでないかな、記者くん?」
「ええ、それはもう。ありがとうございました。早速、会社に戻って即原稿にしてきますね!それじゃあ、私はこれで失礼しますね!」
私は席を立って三人にお礼をいい、会社に戻って原稿を書くことにしたのであった。
「いやー、うん…あの二人の話したら急に口の中が甘くなった…」
「おっとそれはいけないね、トレーナー君。コーヒーでもいるかい?」
「うん、頼めるかなルド…」
「"ルナ"、だよトレーナー君?」
「あ、ごめんごめん。ルナ、コーヒーをお願い出来る?」
「任せてくれ」
「ねぇねぇ、トレーナー!」
「ん?なにかな、テイオー?」
「ぎゅー!!」
「ふふっ、擽ったいよ」
「えへへ、トレーナーの匂い落ち着くなぁ」
「テイオー、あまりトレーナー君を困らせないでくれよ?」
「へへっ、分かってるってカイチョー!」
「トレーナー君、コーヒーだよ」
「ありがとうルナ。……私の隣に座る?」
「…ふふっ、そうさせて貰おうかなトレーナー君?」
「…え、えっとルナさん?…ちょっと近い気が…んっ」
「そうかい?私としてはいつもの事だよ、トレーナー君」
「ああー、カイチョーばっかりずるい!ボクもボクも!!」
「ちょ、テイオーまで…ま、待って…」
「「待たない」」
「ふぅ…取材はこれで終わりだからあとは帰って、原稿を書くだけかな」
トレセン学園を出て、会社に戻っている私はどのようにして原稿にしようかと悩んでいた。
今日の話を聞いただけでも充分過ぎるくらいの収穫だったし、トレーナーさんとナイスネイチャさんの関係はより深いものだというのも確証出来た。
会社に着いた私は早速、先輩の元へ向かった。
「先輩、お疲れ様でーす!」
「お疲れ様、取材どうだった?」
「バッチリです!!トレーナーさんとナイスネイチャさんの関係、沢山聞けましたよ!!」
「……因みに聞くけど…ゴシップネタを掴んだのではないのよね?」
「当たり前じゃないですか!!見てください!これが取材したやつです!」
先輩に見せるようにメモ帳を見せた。
先輩は手に取り、私の書いたメモなどを真剣に見ていた。そして、パタリと閉じて私に言ってきた。
「……没ね」
「えっ!?なんでなんですか!!」
「こんな物が雑誌に載せれる訳ないでしょ!!!」
「ええええええ!!!?そんな〜〜〜!!!」
私が取材した内容は全て没になってしまいました。
おまけ
ここはとある有名な旅館である。
その旅館の部屋に備え付けてある露天風呂に浸かっているのはナイスネイチャとその担当トレーナーであった。
トレーナーの横にぴったりと寄り添いながら肩に頭を置いていたナイスネイチャの頭を優しく撫でながら、のんびりと湯船浸かる二人。
「「はぁ〜」」
「気持ちいいね、トレーナーさん」
「だなぁー、日頃の疲れが一気に抜けていくぜ」
「ふふっ、毎年恒例の温泉旅行…いいよね〜」
「ああ、懇意にしている旅館だからな〜」
この温泉旅行はネイチャが福引で当てた温泉旅行券が事の始まりであり、それから毎年のように二人で『遠征』と言いながら、温泉旅行を楽しんでいるのだ。
「ふふふっ、トレーナーさん…温かいね」
「んー、まあ…湯船に浸かっているからな。ネイチャの髪、いつもモフモフしてるから気づかなかったけど…こうして見ると…やっぱり下ろした髪が一番、似合うな」
「そう?えへへっ、なんだか照れますな〜」
「……なぁ、ネイチャ」
「んー、なんですか、トレーナーさん?」
「この先、いつまでも俺はお前の傍にいるよな?」
「ふふっ、なぁに言ってるのトレーナーさん。アタシはトレーナーさんの愛バのナイスネイチャだよ?トレーナーさんの傍なんて離れないし、ずっーと一緒にいるよ」
「…やっぱり、お前は最高だよネイチャ」
星空を見ながら、二人で寄り添いながら…この後何をしようか?と話し合うトレーナーとナイスネイチャであった。