第13話 冤罪の結斗とカズマ
機動要塞デストロイヤーを倒し、アクセルの街を守った俺たち。
だが…………。
???「サトウカズマ、前田結斗!貴様らには国家転覆罪の容疑が掛かっている!大人しく来てもらおう!」
どういう訳か、国家転覆罪という罪が付いていた。
結斗「えっと、貴方は?」
セナ「これは失礼した。私はセナ。王国検察官です。」
カズマ「それでなんで、俺達は国家転覆罪の容疑が掛かっているんですか?」
バイス(本当だよ!俺っち達、この街を救ったヒーローなんだぞ!)
確かに俺達は何もしてない。
セナ「この街の領主、アルダープの屋敷に、暗殺者が現れたのだ。」
結斗「えっ?」
セナ「その暗殺者は、貴様達が使うバイスタンプとやらを持っていたそうで、領主が告発したのだ。」
え?
バイスタンプ?
何でそんなのを持ってる奴が居るんだ。
しかも、何で俺たちが関係しているという暴論になるんだ。
完全に濡れ衣だろ。
ダクネス「待ってくれ!それは完全に濡れ衣じゃないのか!?」
ジョージ「そうだね。私達は、デストロイヤーの対応をしていた。そんな事をしている暇はない筈だがねぇ。」
ダクネスはそう叫び、狩崎さんは、そう言ってくれる。
そう言ってくれるだけでも嬉しいよ。
俺たちは、そんな事を出来る力は無いしな。
セナ「無論、それは分かっています。しかし、告発がある以上、動かざるを得ないので。貴方達を逮捕します。」
そうなるのか…………。
少し、俺は過去を思い出して、顔を顰める。
冤罪なのに、俺が悪いみたいになっている。
どうにも納得がいかない。
セナ「貴方達には、テロリストもしくは、魔王軍のスパイの疑惑がかかっています。手荒なことはしたくありません、署までご同行願います。」
カズマ「どうすんだよ、結斗…………。」
結斗「………………着いていくしかないだろうな。」
バイス(結斗………………。)
そう。
今ここで逃げれば、益々面倒な事になる。
大人しく行くしかないな。
だが。
ダスト「おい!それは横暴じゃねぇのか!?」
結斗「ダスト!?」
ダスト「こいつらはな、デストロイヤーを倒して、この街を救ったんだぞ!?」
冒険者「そうだ!そうだ!」
冒険者「国家権力の横暴かよ!!」
ダストの叫び声と共に、他の冒険者たちもそう叫ぶ。
そう言ってくれるのは嬉しい。
だが……………。
セナ「ちなみに、国家転覆罪は主犯以外にも課される事がある。言葉には気をつけろ。」
『………………。』
セナのその言葉に、周囲は黙ってしまう。
いや、黙らされたの方が正しいだろう。
俺とカズマは、頷く。
カズマ「…………分かったよ。」
結斗「ただ、少し、仲間に物を預けても良いですか?」
セナ「まぁ、良いだろう。さっさと預けろ。」
俺たちは、リバイスドライバーとデモンズドライバー、それぞれが持っているバイスタンプを狩崎親子に預ける。
そうして、俺たちは連行されていった。
アルダープって奴、何考えてんだ。
それにしても、暗殺者か。
一体、誰なんだ?
ジョージside
私たちは、結斗とカズマが連行されていくのを黙って見る事しか出来なかった。
ギルド内では、怒り心頭だった。
冒険者「何でだよ!何で結斗とカズマが捕まんないと行けないんだよ!!」
冒険者「そうだ!横暴だ!!」
冒険者「アイツら、結構良い奴なのに!!」
あの2人、結構慕われてるね。
まあ、納得はいく。
私たちは話し合う事に。
めぐみん「それにしても、バイスタンプを持つ謎の暗殺者ですか……………。」
アクア「まさか、アンタら二人がそいつにバイスタンプを渡したの!?」
ジョージ「ちょっと待ちたまえ。バイスタンプは、君たちにしか渡していない。それに、魔王軍幹部であるベルディアが、サーベルタイガーのプロトバイスタンプを持っていただろう?」
ダクネス「確かに………………。」
真澄「恐らく、魔王軍の何者かが、二人に罪をなすり付けようとしたのではないか?」
その可能性は十分に高いね。
問題は裁判だ。
リーン君に聞いた話によると、弁護人は被告人の身内から出すそうだ。
一応、私とダディーの2人が、弁護人として出るのだが、問題はアクアだ。
あんな性格じゃあ、何をしでかすか分からない。
ちゃんと監視しないとね。
結斗side
俺達はその後、牢屋へとカズマと共に入った。
カズマ「何で俺たちが捕まるんだよ。」
結斗「さあな。」
カズマ「俺たち…………どうなるんだろうな。」
結斗「取り調べがあるとか言ってたから、そこで変な事をしなければ、大丈夫だろ。」
カズマ「そうだな。」
俺たちはそう話す。
というより、何で俺たちが冤罪を被らないといけないんだ。
少しイラついてきたな。
俺とカズマは、今日は寝る事にした。
その日、俺は夢を見た。
それも、過去の出来事の記憶を…………。
???『見て。あの子よ。』
???『本当だ。家族が亡くなったのに、気丈に振る舞った奴か。』
そんな声が聞こえてきて、周囲からは、蔑みと畏れの視線が……………。
結斗「……………ハアッ!?」
俺は、飛び起きる。
そこは、昨日と変わらず、牢屋だった。
結斗「……………最悪だ。」
バイス(結斗……………大丈夫か?)
結斗「バイス……………大丈夫だ。」
思い出したくない事を思い出したな。
ここ最近、過去を刺激するような出来事ばかりだな…………。
その後、カズマも起きて、俺達は揃って同じ部屋に連れてこられた。
おそらく取調べ室だろう。
俺達は隣同士に座り、反対側にセナが座る。
セナ「これから貴様らの取り調べを行う。言っておくが嘘は通じないぞ。そこにあるのは嘘を見抜く魔道具だ。」
この世界には嘘発見器があるのか。
まあ、嘘を吐く気はないが。
セナ「まずはサトウカズマ。貴様からだ。16歳で冒険者。では出身地と冒険者になる前に何をしていたのかを言え。」
カズマ「出身地は日本で学生してました。」
チーン。
カズマがそう言うと、魔道具から音が鳴る。
セナ「……………出身地と経歴詐称か。」
カズマ「すいません。日本で学生とは名ばかりでグータラしてました。」
バイス(カズマって、ニートなんだな!ブハハハハ!)
今度は鳴らない。
カズマってニートだったんだ。
まあ、俺には関係ない話だが。
ていうか、バイスもあんまり笑うなよ。
セナ「そ、そうですか。次は貴様の番だ。前田結斗。18歳で冒険者。なら、先程のと同じだ。」
結斗「出身地はカズマと同じく日本で大学生をしていました。」
俺がそう言っても、魔道具は鳴らない。
事実だからな。
セナ「そうか。そこの男とは違い、真面目に勉学をしていたと言う事か。しかし、ニホンとは聞いた事が無いな。」
そりゃ、異世界だからな。
聞いた事がないのは当然の事だ。
セナ「では、冒険者になった動機をサトウカズマから言え。」
カズマ「魔王軍に苦しんでいる人達を助けようとして……。」
チーン。
カズマがそう言うと、再び魔道具から音が鳴る。
カズマ「…………冒険者になってカッコいいし、活躍したら人気者になれそうだからです。魔王を倒す気はありますけど。折角、デモンズの力を得た訳ですし。」
今度は鳴らない。
カズマらしいといえば、カズマらしいな。
セナ「次はお前だ。」
結斗「俺は、偶然、仮面ライダーの力を手に入れて、これがあれば、魔王を倒せると思い、冒険者になりました。」
その言葉を聞いたセナさんは、魔道具をチラリと見る。
だが、魔道具から音は鳴らない。
転生した事で、バイスというかけがえのない家族と出会えたのだから。
魔王を倒す気はある。
ただ、まだ挑むには早いが。
セナ「ふむ。では領主殿に恨みの類はあるか?」
結斗「そりゃあ、ありますよ。ベルディアを倒したのは俺たちなのに、外壁の修理費をケチった領主のせいで、俺たちは借金を負う事になったわ、デストロイヤーを倒したのに、俺たちがテロリスト扱いされるわ。」
カズマ「一応、憤る仲間をそんな感じに説得しましたが、本音を言えば、恨んでますよ。」
バイス(そうだ!そうだ!俺っち達をテロリスト扱いすんなよな!)
セナさんは、俺たちの言葉に少し引きながら、魔道具を見る。
魔道具は鳴らない。
セナさんは俺たちに少し、同情の視線を向ける。
セナ「ごもっともですね。では次に…………。」
カズマ「あのすみません。そんな回りくどい言い方しないでくださいよ。」
結斗「さっさと、俺たちに魔王軍関係者かって聞けばいいじゃ無いですか。そもそも俺達は魔王軍とは関係ないですよ。」
その言葉に、当然の如く鳴らない。
セナさんはため息をつきながら、俺たちに話しかける。
セナ「………どうやら私が間違っていた感じのようですね。あなた方は魔王軍関係者ではない。すみません。」
結斗「信じてくれて有難いです。」
カズマ「容疑が晴れて良かったです。それに俺達はデストロイヤーにベルディアの討伐をしたんだから。」
セナ「それはもちろん存じ上げております。あなた方仮面ライダーが居てくれたお陰でアクセルの街は2度も助かった。しかし、結斗さんはともかく、貴方の方は悪い噂があるようで。」
ああ、スティールの一件か。
カズマも、心当たりがあるのか、少し罰の悪い表情を浮かべる。
セナ「まあ、それはともかく、あなた方は魔王軍関係者ではなく、幹部の知り合いがいないと言う事だな。」
結斗「魔王軍の知り合いは流石に居ないとは言い切れません。それに、スパイがいて、そいつと知り合っている可能性がありますけど、魔王軍とは一切関係ありません。」
鳴らない。
それは事実だしな。
一応、魔王軍幹部であるウィズとは知り合いなのだが、知り合った時は、魔王軍幹部だとは知らなかったので、大丈夫だろ。
セナ「スパイ?もしかして心当たりが?」
結斗「無いですよ。あくまで保険。それに駆け出し冒険者の街に送っても大して意味は無いと言えるでしょう。」
カズマ「そうですよ。」
少々、怪しかったがどうか?
セナは、少し訝しげにしながらも、納得した表情を浮かべる。
セナ「なるほど。あなた方は無罪である事は確認出来ました。しかし、私は検察官として領主アルダープに雇われた身。領主側になりますが、お二人が無罪になる様に善処します。」
カズマ「分かりました。」
結斗「ありがとうございます。」
なんとか無罪だと証明出来た。
しかし聞きたい事があるので聞く。
結斗「あの…………セナさん。」
セナ「はい?」
結斗「領主を襲ったという暗殺者は、どういう奴なんですか?」
セナ「確か…………カメレオンみたいな見た目の怪物に変身したそうです。」
結斗「そうですか…………。分かりました。呼び止めてすいません。」
セナ「いえ。」
カメレオンみたいな見た目の怪物ね。
という事は、カメレオン・デッドマンの可能性が高いな。
俺たちは、牢屋へと戻った。
カズマ「なあ…………そのカメレオンみたいな奴って……………。」
結斗「恐らく、ベルディアと同じく、カメレオンのデッドマンと上級契約をした何者かだろうな。」
カズマ「マジか!じゃあ、俺たちの無実は証明できたな!」
結斗「ああ。」
バイス(よっしゃあ!俺っち達は無実なんだよ!)
俺たちはそう話す。
そして、こっそり持ってきたガンデフォンを使って、狩崎さんにメールを送る。
その内容は、『アルダープを襲ったのは、カメレオン・デッドマン。』という物だ。
これで、対策が出来るってもんだ。
ジョージside
私たちが、結斗達の無事を祈りながら、アイリス姫の為のライダーシステムや、バリッドレックス、その他にも、デストリームをベースにした新たな仮面ライダーや、デモンズの別パターンの仮面ライダーの作成を行なっている中、ガンデフォンに通知が来る。
真澄「どうした?」
ジョージ「結斗からだ。何々……………『アルダープを襲ったのは、カメレオン・デッドマン。』だってさ。」
真澄「という事は………………!」
ジョージ「デッドマン絡みという事だね。」
よくやった。
これなら、どうにか出来そうだ。
だが、少し不安が残るな。
すると。
真澄「ジョージ。」
ジョージ「ダディー?」
真澄「ツーサイドライバーをダクネス君に、リベラドライバーをめぐみん君に渡さないか?」
ジョージ「どうしたんだい?急に。」
真澄「彼女達も、ギフの遺伝子が入っている。変身させるのもありだと思うが。」
ジョージ「…………………。」
確かに、あの二人にも、ギフの遺伝子が入っている。
という事は、悪魔が生まれてもおかしくはない。
ジョージ「まあ、いずれ渡す予定だったけど、めぐみんがリベラドライバーなのは?」
真澄「彼女………………さくら君に似ているとは思わないか?」
なるほどね。
確かに、めぐみんの性格は、五十嵐さくらと似ている。
勝気な性格とか、喧嘩っ早い所とか。
ジョージ「分かった。彼女達に、ドライバーを渡そう。」
真澄「ああ。」
そう話して、めぐみんとダクネスの二人を呼ぶ。
めぐみん「どうしたんですか?」
ダクネス「?」
ジョージ「君たちに、渡す物があってね。」
真澄「これだ。」
私とダディーは、めぐみんにリベラドライバーとコブラバイスタンプを、ダクネスにツーサイドライバーとバットバイスタンプを渡す。
めぐみん「これは!?」
ダクネス「ドライバーにバイスタンプ!?」
ジョージ「ああ。結斗からの連絡でね。デッドマンが現れる可能性がある。二人にも、戦って欲しくてね。」
真澄「頼めるか?」
めぐみん「良いでしょう!いよいよ、変身する時が来ましたか!」
ダクネス「ああ。」
その後、私とダディーは苦労したが、二人が変身出来るように手伝った。
裁判は、どうなる事か。
今回はここまでです。
カメレオン・デッドマンが、アルダープを暗殺しようとして、アルダープは、二人がカメレオン・デッドマンとグルじゃないかと思い、そうなりました。
そして、ダクネスはツーサイドライバーを、めぐみんはリベラドライバーを受け取りました。
次回、ダクネスとめぐみんが変身します。
それだけでなく、新たなライダーシステムの開発も進んでおります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日、ジュウガVSオルテカの情報が来ましたね。
この小説でも、仮面ライダーオルテカは出す予定です。
ただ、誰が変身するのかは、未定ですが。
もし、誰が変身して欲しいというのがあれば、活動報告にお願いします。