白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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10話 また会えたらオカマって呼んであげます‼︎

「ようこそ音楽の国エレジアへ‼︎」

 

「わぁ!凄い!ここがキムチプリンの国エレジア‼︎」

 

「いや‼︎音楽の国‼︎音楽の国エレジアです‼︎どことどう間違えればキムチプリンとかいう悪魔的な組み合わせが生まれるんですか⁈」

 

「えぇ⁈ここキムチプリンの国エレジアじゃないの⁈」

 

「違います」

 

「ホントにぃ?」

 

「違うって言ってんだろ‼︎何がホントにぃ?だ‼︎ちょっと可愛らしく聞けばホントはキムチプリンの国でした‼︎とかそんなクソみたいな展開になる訳ねぇだろ‼︎」

 

「まぁこのやり取りそのものがクソみたいな展開なんだけどね‼︎」

 

「分かってるなら最初から聞くな‼︎エレジアに来る観光客はアンタだけじゃねぇんだ‼︎」

 

「え?観光客?キムチプリンじゃない国に観光客?」

 

「逆にキムチプリンの国に来る観光客がいるのか⁈いたらソイツの顔が見たいもんだ‼︎」

 

「こんな顔です」

 

「よし‼︎アンタは今すぐエレジアから出て行け‼︎」

 

ここは音楽の国エレジア、今から10年前ルミナはとある用でエレジアに来ていた

 

そこで入国審査・・という訳ではないが港には怪しい者が入国していないか警備していた係員がいてルミナは快く出迎えられ・・・そうで早くも追い出されそうだった

 

まぁいきなりキムチプリンの国とか言い出したら怪しい奴に認定されるだろう

 

温和な警備さんがキレるのも仕方ない

 

「じゃあ帰りま〜す」

 

警備さんに言われた通り素直に帰ろうとするルミナ、人の命令を聞かないルミナが何故素直に帰ろうとしたのか?

 

それはここがキムチプリンの国ではなかったから

 

つまりルミナはもう帰りたかったのだ‼︎

 

恐らく警備さんに言われなくても帰るつもりだったのだろう

 

「待て待て待て待て‼︎この国に用があって来たんだろ‼︎出て行けと言われて素直に帰る奴がいるか‼︎」

 

「今まさにここにいるじゃん‼︎」

 

「いや・・そうだが‼︎これだと俺が追い返したみたいじゃねぇか」

 

「・・・お前仕事しろよ」

 

警備さんは怪しい奴を入国させないのが仕事でもある

 

だが素直に帰ろうとするルミナを引き止めた警備さん

 

流石のルミナでもちょっとそれはアリよりナシだと思ったらしい

 

だがそれはそれ、これはこれ

 

もう帰りますモードのルミナはキコキコと一生懸命泳いだばかりのドットさんに再び乗り込み

 

「あっ⁈この国出て行くからこれ返しといて‼︎」

 

と警備さんに装飾が凝った封筒を投げ渡すと

 

「アディーベデルチ‼︎」

 

恐らくはアリーヴェデルチ、さようならをカッコよく言いたかったのだろう

 

まぁそれっぽく聴こえるのでルミナ的には大丈夫

 

彼女はキコキコと一生懸命泳ぐドットさんによって海へ進出‼︎

 

目指すはキムチプリンの国エレジア‼︎

 

まぁ世界中探しても見つからないだろう‼︎

 

「一体何だったんだ⁈」

 

警備さんが去りゆくルミナを見つめながら呟き、投げ渡された封筒をふと見ると

 

「・・・・‼︎」

 

ハッとした警備さんは顔面蒼白になり物凄く慌てて

 

「ここはぁ‼︎キムチプリンの国‼︎キムチプリンの国エレジアです‼︎

 

といきなり警備さんが豹変した‼︎

 

頭がイカれたのだろうか?

 

海を進出してさほど時間が経っていないのでその叫び声はルミナにも聴こえたのだろう

 

「ドットさんに乗ってエレジアに着いたら港のマジキチにキムチプリンの国じゃないって言われた‼︎まぁキムチプリンの国なんてある訳ないし当然だよね‼︎そしたら追い出されたんだけど急にマジキチが豹変したの‼︎やっぱりマジキチだから?音楽の国エレジアをキムチプリンの国って叫んでるけど周りの視線が痛いよね?というかさ!キムチプリンの国って言われて私が戻って来るとでも?戻ります‼︎」

 

と航海日記を書いてルミナ・・いやドットさんはキコキコキコキコキコキコキコキコと一生懸命反転してキコキコと泳ぎ再びエレジアへと戻るのだった

 

「ほら‼︎だから言ったでしょ?このやり取りそのものがクソみたいな展開だって‼︎」

 

と再入国早々にルミナがマジキチ・・警備さんに愚痴を零す

 

ルミナは最初からこの展開になる事が分かっていたのだ‼︎

 

なら最初からキムチプリンの国なんて言わなければそのクソみたいな展開にならずスムーズに進んでた筈だ‼︎

 

まぁ彼女は馬鹿なのでその情報を有効に活用出来なかったのだろう

 

彼女は馬鹿なので仕方ない

 

「先程は大変失礼しました‼︎」

 

そして本来の職務態度に戻ってルミナに媚を売り出した警備さん

 

何故警備さんがルミナに媚を売り出したのかというと

 

「いやぁ‼︎貴方が国王から国賓として招待された歌姫様とは露知らず失礼な態度をとってしまい申し訳ありませんでした」

 

そう、ルミナはこの国の国王から国賓として招待されエレジアに来ていたのだ

 

つまりルミナを追い返すという事は国王の意思に背く反逆行為

 

警備さんも国賊として国の敵になるのは御免被る

 

まぁ原因はルミナが招待を受ける条件にキムチプリンある?なんて聞いて国王がキムチプリンあるよ‼︎なんて言ったもんだからこんな事になったのだからこの警備さんはきっと何も悪くはない筈だ

 

「歌姫?・・いや私は音楽の祭があるから遊びにおいでよって軽い誘いだったから来ただけで・・歌姫って何?」

 

「いや‼︎国王が貴方に送った招待状の宛名にルゥと記載されていたものでして」

 

「ほう‼︎君はルゥという断片的な情報のみで私をその歌姫と決め付けた訳かね?」

 

「それだけではありません‼︎仮に貴方がただのルゥであるならば国王から国賓として招待される訳がありません‼︎この招待状を持っているという事が貴方がルゥ本人と証明しているのです」

 

「なるほどですね〜・・そんな君には飲みかけのドリアンサイダーをプレゼントしよう」

 

「最悪のプレゼントですね」

 

「え?こんな美少女と間接キスが出来るチャンスだよ?」

 

「それ自分で言うか⁈仮にそうだとして後味がドリアンとか誰得なんだよ⁈」

 

なんかほんの少しだけ賢そうな話が出たと思いきやルミナがまたしてもとんでもないブツをぶっ込んできた

 

警備さんもツッコミモードになってしまった

 

「もういい‼︎アンタと話すと物凄く疲れる‼︎さっさと行ってくれ」

 

ルミナの相手は疲れる、警備さんがそう言うのも無理はない

 

そしてルミナもいつまでも港にいるのもなんだしそろそろ街へ行ってプリンでも食べるかとなっていたので港を通り抜け街へと歩き出した

 

飲みかけのドリアンサイダーを残して

 

 

 

そんなルミナはエレジアの街に入ると

 

「うわぁ」

 

と驚きの声を上げた

 

音楽の国と呼ばれるエレジアの街並みに驚いたのだろうか?

 

「クレームブリュレ⁈・・くっ‼︎プリンに似ていながらその食感と口当たりはまた別物のプリンの天敵‼︎・・私を誘惑しているのか⁈・・・くっ!殺せ‼︎」

 

コイツは何が言いたいのだろう?

 

プリンに似たクレームブリュレを食べるくらいなら死んだほうがマシだと言いたいのだろうか?

 

別に食べれば良いと思うが

 

「お客さん‼︎店の目の前でそんな事されると商売の邪魔だよ」

 

と店の店主にルミナは怒られてしまった

 

店の前でそんな事をしていたら怒られるのも無理はない

 

「クレームブリュレ?まぁそう言われたらそうだがこれはドレスローザっていう国から取り寄せた“一口食べたらもう幸せ‼︎口溶けなめらかハピハピプリン“というプリンだよ‼︎まぁクレームブリュレっぽいが」

 

と店主をルミナに告げると

 

「はぁぁ⁈クレームブリュレっぽいプリン⁈プリンはそのプリンとした食感があってこそプリンなんだよ‼︎なぁにが口溶けなめらかハピハピプリンだ‼︎クレームブリュレの食感でプリンを語るな‼︎」

 

と熱いプリン愛を語るルミナだが何故彼女はクレームブリュレを敵視しているのか?

 

それは謎だが営業妨害をしているのは明らかだ

 

「おいおい‼︎人が“一口食べたらもう幸せ‼︎口溶けなめらかハピハピプリンを食べている時にクレームを入れるなよ」

 

とルミナに釘を刺してきたのはそのクレームブリュレっぽいプリンを食べていたお客さん

 

をなんだコイツ?と思いチラッと見てみると

 

「あれ?もしかしてだけど、もしかしてだけど、もしかしてだけど、もしかしてだけど、もしかしてだけどそこにいるのはシャンクスじゃないんじゃないのぉぉ‼︎」

 

「シャンクスだ‼︎もしかしなくてもシャンクスだ‼︎」

 

「シャンクスじゃないんじゃないのぉぉ‼︎」

 

「俺はシャンクスのそっくりさんか⁈」

 

「じゃないのぉぉ‼︎」

 

「そこは否定しろよ」

 

「じゃがりこ」

 

「え?なんて?」

 

そこにいたのは赤髪海賊団の船長シャンクス

 

大海賊の船長が何故ここにいるのかは分からない、ルミナと出会い頭にコントじみたやり取りになった事はもっと分からない

 

「ねぇシャンクス?この人誰なの?」

 

とシャンクスの後ろからヒョコっと出てきた幼女

 

その幼女を見たルミナは

 

「・・・・幼女誘惑⁈え?シャンクスは赤髪のシャンクスじゃなくてガチロリのシャンクスだった⁈これは世界経済新聞のお喋り鳥野郎のネタにされるよ‼︎」

 

「待て‼︎誘拐じゃない‼︎」

 

「あ、ガチロリは否定しないんだね」

 

「それも違う‼︎完全にお前の早とちりだ‼︎」

 

「ホントにぃ?」

 

「ちょっと可愛らしく言えば俺は本当はガチロリだって言うと思うのか⁈」

 

「ねぇ?そこの幼女‼︎誘拐された?」

 

「いや‼︎だから誘拐じゃない‼︎」

 

「シャンクスは私のお父さん‼︎誘拐なんてシャンクスはしないよ‼︎」

 

「・・・あーね‼︎そういう設定ね‼︎誘拐した幼女と親子プレイね!海兵さんコッチです‼︎」

 

「海兵さんコッチです‼︎じゃねぇ‼︎なんで海賊が海兵を呼ぶんだよ‼︎」

 

「だって海賊だもん!仕方ないよね?」

 

「少しも仕方ないと思う理由が見当たらないが?」

 

「だってお前・・DTだろ?」

 

「・・・俺は唾を吐かれようが酒を掛けられようが大抵の事は笑って許してやる‼︎ただしルミナ‼︎テメーは駄目だ‼︎」

 

「差別だ!差別‼︎これだからいつまで経ってもDTなんだよ?」

 

「よし‼︎一回本気でブッ飛ばすから表に出ろ‼︎」

 

「もうすでに表に出てるけど?」

 

「つべこべ言うな‼︎」

 

コイツらなんなんだ⁈

 

そんな怪訝な目を向けられるルミナとシャンクス

 

そしてその状況が凄く恥ずかしい幼女は

 

「海兵さんコッチです‼︎」

 

ガチで海兵を呼んだ

 

 

 

 

「おいウタ‼︎本気で海兵を呼ぶなよ‼︎」

 

「それな‼︎」

 

「煩い‼︎シャンクス達が店の前で騒ぐのが悪い‼︎私は恥ずかしい思いをしたんだからね‼︎」

 

「それな‼︎」

 

「いや‼︎アンタも原因だから‼︎」

 

「え?原因はハピハピプリンとかいうプリンの名を騙ったクレームブリュレが悪いんだよ?つまりそれを食べていたシャンクスが悪い‼︎私は食べてないから何も悪くない‼︎これが海軍が掲げる絶対正義‼︎」

 

「海賊の俺が言うのもなんだが海軍の味方をしてやりたい」

 

幼女ことウタがガチで海兵を呼んだので面倒な事になる前に逃げ出したシャンクスとルミナ

 

だったのだがルミナの馬鹿さ加減にはシャンクスも本気で海軍を同情して味方になろうかと思ってしまった

 

「あーね‼︎カムシャムハムニダ‼︎パオミーハオミェン‼︎という訳ね‼︎」

 

「「いや‼︎どんな訳⁈」」

 

その後なんやかんやでシャンクスとウタが親子と言う説明をして誤解が解けた・・のは良いがどんな解釈をしたら謎の言葉が出てくるのか?

 

「ねぇ知ってる?遥か昔に滅んだ文明、メタボミア文明‼︎その文明で使われていた言葉なんだよ?」

 

「そ、そうなのか・・それでなんて言ったんだ?」

 

「肉の食べ過ぎ太る‼︎だがそれが良い‼︎って言ったの」

 

「何一つ理解出来ねぇしお前も何一つ理解してねぇ‼︎」

 

「え?シャンクスの所のメタボ、メタボミア文明の末裔じゃないの?」

 

「ちょっと待て‼︎そもそもそのメタボミア文明って何なんだ⁈」

 

「遥か昔、豊作で食べ物に溢れていた時代!豊かな実りで国を拡大して一大文明を築いた大豊食時代‼︎やがて国同士の争いにフードファイトを用いた大暴食時代‼︎そして食べ飽きてしまった大飽食時代‼︎それらを統括した文明がメタボミア文明なんだよ‼︎知らんけど」

 

「そこまで説明していて何で知らないんだよ⁈」

 

「だって適当に作った設定なんだもん!仕方ないよね?」

 

「そうか、適当に作った設定か!なら仕方ないな」

 

「でしょ?」

 

「ってなるか‼︎お前最初のくだりからの時間返せ‼︎」

 

「まぁそんな事よりなんでシャンクスと幼女はここにいるの?」

 

「幼女言うな‼︎アンタも私と同じ位でしょ‼︎寧ろ私の方がお姉さん‼︎」

 

「じゃロリで良い?」

 

「良い訳ないでしょうが‼︎寧ろ悪くなってるし‼︎というかそれを言うならアンタもロリじゃん」

 

「我儘だなぁ‼︎」

 

「当然の主張‼︎」

 

「お前等・・良い友達になれそうだな」

 

「「はぁ?目が腐ってるの?シャンクス」」

 

話の主導権は完全にルミナ、シャンクスとウタはルミナのペースについていくのが精一杯だ

 

まぁシャンクスはともかくルミナとウタのファーストコンタクトはルミナのせいで良いものとはいえず友達になるのは無理そうだった

 

とりあえずシャンクス達が娘のウタの為にエレジアを航海の目的地に選びここに来た事を話しルミナは「ほーん」と聞いたくせにまるで興味ない反応を示しとりあえず音楽祭が始まる時間までプリンを求め街を散策するのであった

 

因みにルミナを招待した国王はルミナがエレジアに来た事を港の警備さんを通じて報告を受けていたがルミナがプリン探しに夢中だったので挨拶すら出来ずにいた

 

国王は泣いていいと思う

 

そんなこんなで始まりの時を迎えた音楽祭、エレジアの国が誇る音楽の祭典は盛り上がり音楽祭はフィナーレの時を迎えていた

 

「およ?シャンクスとロリ‼︎また会ったね‼︎」

 

「ロリって言うな‼︎それよりなんでアンタもここにいるのよ」

 

「だって演奏会のラストで私が歌うから‼︎」

 

「はぁぁ⁈アンタが歌う⁉︎冗談でしょ⁈」

 

「私が冗談を言うような奴に見える?」

 

「寧ろ真面目な事を言うような奴に見えないんだけど」

 

「あーね」

 

「え?本気で言ってんの?」

 

「ウタ、コイツは馬鹿だがこう見えて歌は凄く上手いんだ‼︎なんせ歌姫ルゥだからな‼︎」

 

「・・・はぁぁ⁈」

 

「いや歌姫言うの辞めない?私は歌い手ルゥ‼︎それ以上もそれ以外もない」

 

「え?アンタがルゥなの?」

 

「そうだよ?」

 

「馬鹿じゃなくて?」

 

「馬鹿だよ?」

 

「いや否定して?そこは話の流れ的に否定して?」

 

「だって馬鹿なんだもん!仕方ないよね?」

 

「ちょっと待って・・会話を続けられる自信がない」

 

「コミュ障じゃ仕方ないよ」

 

「誰がコミュ障だ‼︎まともな感性の持ち主はアンタみたいな奴とまともに会話が出来ないの!」

 

「じゃコミュ障じゃん‼︎私間違ってないよ?」

 

「いや!アンタのノリについていく為にパリピでウェ〜イ♪とかなりたくないから‼︎頭がイカれそう」

 

「歌って自分の中にある想い、感性を歌詞とメロディーに込めて唄うんだ‼︎まともな感性は必要だけど人の心に響かせる為には常識をぶち壊して感性を爆発させないと‼︎歌は歌い手の想いを相手に伝えるコミュニケーション‼︎畏ってたら相手に届かないよ?ボブは訝しんだ」

 

「そこは訝しむな‼︎っていうかボブって誰⁈アンタまともな事言ってちょっと見直したと思ったのに‼︎ボブで台無しだよ‼︎」

 

「ボブって誰?って?それは・・この世界で一番最初に海賊と呼ばれた男‼︎その男が率いてた海賊団の仲間だよ‼︎知らんけど」

 

「またアンタは適当な事言って‼︎」

 

「だってロリの反応が面白いから‼︎」

 

「私で遊ぶな‼︎あとロリ言うな‼︎」

 

「お前等ホント仲良いな‼︎」

 

「「黙れ‼︎」」

 

そしてまた再会したルミナとウタ達の会話も盛り上がりを見せていた

 

可笑しな方向に

 

そんなトンチキな会話がありつつも音楽祭はいよいよルミナの出番

 

「私の歌を聞けぇぇぇ‼︎ボンバァァー‼︎」

 

と気合い爆発したルミナことルゥの口上で音楽祭はクライマックスへ

 

ルミナは馬鹿だが仮にも歌姫、馬鹿だが歌声は馬鹿に出来ない

 

その圧倒的な歌唱力をもって一気にエレジアの民を虜にしたルゥ

 

「アンコール‼︎アンコール‼︎アンコール‼︎アンコール‼︎」

 

「仕方ないなぁ‼︎だったら最高の歌を届けるね‼︎」

 

アンコール要求されてちょっと気持ちよくなったルゥはアンコールに応え音楽祭は無事に終演となった

 

ルミナが何も問題を起こさなかったのは奇跡かもしれない

 

「・・・凄い・・ねぇシャンクス‼︎あの子凄い‼︎何なの⁈ルゥの歌は聴いた事あるけど生で聴くとえげつないよ‼︎」

 

「そうだな」

 

馬鹿だがその歌唱力は馬鹿に出来ない

 

ウタもルミナの生歌を間近で聴いて虜になったようだ

 

「よし‼︎私ルゥと仲良くなってデュエットする」

 

彼女もまた歌が上手くシャンクス達によく歌声を披露してはいたが

今はルミナと共に歌を唄いたいと随分と熱が入っているみたいだ

 

そうしてるうちに音楽祭も無事に終了、ルミナはプリン食べて寝るぞー‼︎と完全にリラックスモードになっていると

 

「あれ?あの凶悪そうな悪人面ってこの国の王?まぁ招待されたし挨拶も無しじゃ、ルミナさん常識もない馬鹿なのか⁈って怒られるから一応挨拶しとくか‼︎まぁ常識もない馬鹿だけど‼︎・・あれ?じゃ挨拶しなくて良いんじゃ?」

 

ちょっと目の先にこの国の王が

 

国王に対して凶悪そうな悪人面は非常識極まりない発言だ

 

そんなルミナは馬鹿の自問自答を繰り返し

 

「キムチプリン」

 

この招待を受けた最大の理由、キムチプリンを思い出し国王に挨拶・・・というかキムチプリンを強請りにルミナは国王ゴードンの元に歩き出すのであった

 

「おぉぉ‼︎なんと素晴らしい歌声‼︎」

 

と歌声を絶賛した国王ゴードン・・と絶賛された幼女ウタ

 

「・・・そうはならんやろ‼︎」

 

音楽祭で熱唱したのはルミナ、だが国王が絶賛したのはウタ

 

まるで意味が分からないルミナの叫びが響き渡る

 

だがこれには訳がある

 

ルミナが国王ゴードンを見つける数分前、ルミナの歌に感化されたウタが歌を唄いその歌声がゴードンの耳に届いたのだ

 

その素晴らしい歌唱力にゴードンはウタを絶賛、ちょうどそのタイミングでルミナがゴードンの元にやって来た

 

 

まぁゴードンはルミナに視線を移していなかったので冷静に考えれば自分以外の誰かに話していたと察する事が出来る筈なのでゴードンは悪くない

 

つまりタイミングが悪かった

 

「おぉぉ‼︎歌姫ルゥ‼︎」

 

「はいはい、熱唱したのに絶賛されなかった歌姫ルゥですよー‼︎」

 

「絶賛されなかった⁈いやいや‼︎エレジアの誰もが絶賛してたぞ‼︎」

 

「エレジア中の誰もが?・・ほーん・・・んじゃお前エレジアの人間じゃないね‼︎」

 

「・・・え?」

 

「だって素晴らしい歌声だ‼︎ってその幼女に言ったじゃん?私じゃなくて‼︎んでお前はエレジアの誰もが絶賛したって言った‼︎つまり私を絶賛しなかったお前はエレジアの人間じゃない‼︎」

 

とルミナの理不尽な暴論が飛び出した

 

そしてこの場にいたゴードン、ウタ、シャンクスはこう思った

 

コイツ面倒臭ぇぇぇ‼︎

 

まぁ歌を唄う側としては褒められたり絶賛される事が存在の価値とも言えなくもないので気持ちは分かるが

 

コイツ面倒臭ぇぇぇ‼︎

 

エレジアの国王をお前呼ばわりやエレジアの人間じゃない発言は流石に馬鹿で誤魔化せない由々しき事態だ

 

「ルミナ‼︎いくらお前でも国王相手にそれはないだろう?」

 

とシャンクスもルミナを咎めると

 

「ゴメンなさい」

 

と素直に謝った

 

コイツも少しは悪いと思ったのだろう

 

「キムチプリンくれる人に暴言は失礼だったね‼︎これはルミナさん反省反省」

 

違う‼︎コイツは別に悪いとか思ってないし反省もしていない‼︎

 

ただの打算だ‼︎

 

「まぁそんな事より早くキムチプリン頂戴‼︎」

 

「いや‼︎自分から切り出してそんな事で済ますな‼︎」

 

「てかキムチプリンって何⁈悪魔の実の変異種⁈」

 

「いやプリンとキムチ、絶対に合わないであろう2つが悪魔合体した逆の意味で究極のスイーツだ」

 

「いや!キムチ食べてからプリン食べれば良いじゃん‼︎何でわざわざ1つにするの⁈」

 

「ウタ・・コイツはプリン馬鹿なんだ‼︎なんならご飯にもプリンを乗せてプリン丼を食べる程のプリン馬鹿なんだ‼︎」

 

「いやプリン馬鹿というか単純に馬鹿なだけじゃん‼︎」

 

ウタの的確なツッコミ

 

ルミナはプリン馬鹿というよりただの馬鹿

 

間違ってはいないのだが

 

「だから言ったでしょ?私は馬鹿だって」

 

とルミナも自分が馬鹿だと認めている

 

ある意味無敵の人だ

 

「キムチプリンは城の食堂に用意している、食べてきなさい」

 

とゴードンはルミナに教えた、彼からしたらコイツ早くどっか行ってくれないかなぁと思ったのでルミナが応じてくれると非常にありがたい

 

「ヒャッハー‼︎」

 

まるでチンピラがパリピでウェ〜イしてるような叫び声で喜ぶルミナは

周りに目もくれず一目散に城の食堂に駆け出していった

 

場所は分かるのか?

 

その後ゴードンとシャンクス達はウタについての話を進め、ウタはエレジアで音楽の勉強より父親のシャンクスといる事を選んだ

 

「シャンクスとルゥが知り合いならまた会えそうだし」

 

その理由には一応ルミナも関係していた

 

ならばとゴードンは国王の権限で終演となっていた音楽祭の延長を提示、ウタにも歌声を披露してもらうと提案しウタもルゥのように大舞台で歌を唄いたいとその提案に賛成した

 

それが悲劇の始まりと知らずに

 

 

 

一方でルミナはキムチプリンとかいう悪魔合体スイーツを求め城を探索、プリン馬鹿のルミナはプリンだけに鼻が利く嗅覚でキムチプリンの臭いを嗅ぎ分け見事にキムチプリンへと辿り着いた

 

「おっほぉぉぉ⁈キムチプリンだぁぁぁぁ‼︎」

 

食堂に並べられていた大量のキムチプリン、あまりにも異様な光景だがルミナにとっては天国

 

彼女は陽気に鼻歌を歌いながら席に着くと

 

「ププププププププキムチプリン♪キムチムチムチキムチプリン♪」

 

と呪いの呪文を唱えながらキムチプリンを食べようとすると

 

「キャァァァァァ‼︎」

 

なんか悲鳴っぽい声がルミナの背後から聴こえ

 

グチャ‼︎

 

キムチプリンを踏み潰してしまった‼︎

 

ついでにルミナの踏み潰された

 

一体何が起きたのか?

 

そこには案山子のような異形の化け物が

 

何者なのか?

 

何が目的なのか?

 

それは謎だが恐らくキムチプリンはその化け物でも異様だったのだろう

 

化け物は謎の怪光線で踏み潰したキムチプリンを跡形もなく消すと

 

何かに導かれるように飛び出し姿を消した

 

 

 

「・・あれ?私今誰かに攻撃された?キムチプリンに気を取られて油断してた」

 

と踏み潰されたのに割と平気そうなルミナ

 

ハッと周りを見渡した彼女の視界には

 

「ギャァァァァァァァァ‼︎」

 

さっきの悲鳴っぽい声よりガチの悲鳴をあげるルミナ

 

キムチプリンを跡形もなく消し飛ばされたのだから無理はない

 

「私の・・私のキムチプリンが・・・まだ一口も食べてないキムチプリンが・・・食べたらうっわマズっ⁈やっぱりプリンとキムチって合わないねって楽しみにしていたキムチプリンが・・・私の・・私の・・・・・・・ふぅ・・・殺すか」

 

ルミナ、キムチプリン如きでマジギレ

 

何者かは分からないがキムチプリンの恨みは怖い

 

尋常じゃない殺意と共に覇王色を解放したルミナは

 

「六道空手・剛烈波」

 

烈波の強化版ともいえる技で食堂の壁を粉砕

 

一気に城に風穴を開けたルミナ

 

「・・・・あぁ・・なんか悲惨な光景だねエレジアの街」

 

城の風穴から眼下のエレジアの街並みを見渡したルミナが見た光景は

 

異形の化け物によって騒然としていた

 

幸い壊滅状態にはまだ至ってはいないが放っておけば壊滅も時間の問題だろう

 

「アイツか・・私のキムチプリンを奪った糞野郎は」

 

割と冷静な様子のルミナだが内心は物凄く発狂している

 

彼女は発狂レベルの怒りに達すると逆に言動が冷静になるタイプなのだ

 

「六道空手奥義・神雷」

 

そんな彼女が仕掛けた攻撃は六道空手の二大奥義の1つ、神雷

 

覇気と六式、魚人空手の複合体術の六道空手だが奥義となると彼女の能力もそこに加わる

 

彼女の時間操作による時間加速を利用し爆発的な加速力で剃を使い

宙を月歩で翔け覇王色を纏った極限の跳び蹴りを化け物にぶちかますルミナ

 

その速度は音速を超えた超音速で化け物を一気に街の端までブッ飛ばす

 

だがルミナの攻撃はまだ終わらない

 

ぶっ飛ばされた化け物に更なる加速で瞬時に追いついたルミナはそのまま上空へ翔け上がり落下速度を利用した超音速の踵落としで化け物を地に叩き伏せた

 

その爆発的な威力で火柱が昇り

 

「・・・やり過ぎだ」

 

とあまりの展開に化け物の侵攻を防いでいたシャンクスを始めとする赤髪海賊団も思わず漏らす

 

「キャァァァァァ⁈」

 

化け物がその威力に苦痛の悲鳴を上げると

 

「へぇ、まだ死んでないんだ!ならお前がこの世に存在するという事実を無くせば良いね」

 

と何か考えがあるルミナは両手に淡く輝くエネルギー体を纏い

 

「ジ・エンド!」

 

そう言って両手を合わせると

 

ルミナの眼前に空間を湾曲した歪な球体が発生する

 

「デットエンドシュート!」

 

左手を化け物に向け指向性を持った球体がルミナの合図で化け物に襲い掛かる

 

「キャァ⁈」

 

その攻撃を受け止めようとする化け物は触れた所から肉体が消滅

 

受け止める事すら出来ず胸に大きな風穴が空いてしまった

 

「キャァァァァァ⁈」

 

驚愕、恐怖、そのような感情が入り混じる悲鳴を上げる化け物

 

「じゃあ第二撃いこうか」

 

勿論その程度で攻撃をやめる気など一切無いルミナは次の攻撃をしようと再び両手に淡いエネルギー体を纏い両手を合わせると

 

「私の能力は相手にダメージを与える技じゃない、相手の時間を奪う技

つまりお前の過去にも未来にも消えた肉体は存在しない」

 

と失った肉体を再生しようと足掻く化け物に言い放つルミナ

 

過去とは歴史、未来は可能性その時間を奪う技

 

つまり化け物の失った肉体は過去にも存在せず未来にも存在しない

 

つまり化け物は誕生した瞬間から肉体が欠けていたという事実が生まれ未来永劫再生もしないという可能性すら潰された

 

これではどちらが化け物なのか分からない

 

そんなルミナの第二撃が化け物に向けられ発射される

 

「神避」

 

そのタイミングでシャンクスが技を放ちルミナの技とぶつかる

 

シャンクスの技はルミナの技で消滅、ルミナの技はシャンクスの技を消滅させた事で効力を失い消滅した

 

ルミナの技は強力な反面一度触れた物体を消滅させたら効力を失うという側面がある

 

もしこのような制約が無ければ彼女の危険度は更に上がっていただろう

 

「・・何?・・私の邪魔?お前も私の敵?」

 

「違う‼︎あの化け物、トットムジカには俺の娘ウタがいるんだ」

 

「それで?私には関係ない!」

 

「お前に関係なくても俺には大アリだ‼︎お前がまだ暴れるなら俺が相手になる」

 

「・・・なら纏めて相手してやるよ」

 

化け物ことトットムジカに取り込まれたウタを救いたいシャンクスとトットムジカを消し去りたいルミナ

 

正に一触即発の雰囲気

 

「キャ・・ァァ」

 

そんな時トットムジカの肉体が薄れ始め中から取り込まれていたウタが出てきた

 

どうやら彼女は気を失っているみたいで、彼女の体力の限界と共にトットムジカも顕現が維持出来なくなったようだ

 

「後はお前だけだねシャンクス」

 

と次の敵はお前だと臨戦態勢のルミナがシャンクスを睨むと

 

「いや!待て‼︎俺はトットムジカに取り込まれたウタを助ける為にお前を止めようとしただけだ‼︎トットムジカが消えてウタが解放された今、お前と争う理由はない」

 

「威勢よく啖呵切ったのに?」

 

「大事な娘を守る為だ‼︎」

 

「・・・分かった・・ならもう終わりだね」

 

シャンクスの言葉に思うところがあったのだろう

 

ルミナも怒りを鎮め、ふぅと深呼吸して気持ちを切り替えると

 

「にしてもエレジア酷い有様だね!街が半壊じゃん」

 

「・・あぁ・・いやそれほぼお前のせいなんだが?」

 

「は?なんで?」

 

「いや、お前の攻撃の衝撃で街が半壊したんだぞ?それまではまだ大した被害は無かった」

 

「そんなまさか〜・・え?ガチ?」

 

「ガチだ」

 

「まぁ国が滅亡、国民全滅という最悪の事態はルミナさんが防いであげたんだから仕方ないよね?」

 

「まぁ・・それを言われたら何も言えないが・・もう少しなんとかならなかったのか?」

 

「無理無理!だってアイツ私のキムチプリンを消し飛ばしたんだから私が怒るのも無理はないよね?」

 

「は⁈お前まさかキムチプリンであんなに怒っていたのか⁈」

 

「そうだよ?」

 

「トットムジカに攻撃されたとかじゃなくて?」

 

「まぁ一応踏み潰されたけど・・トットムジカって何?」

 

「トットムジカ・・ゴードンが言うにはこの国に封印されていた魔王らしい・・何故かウタに反応して目覚め、この有様だ」

 

「あーね」

 

と会話するルミナとシャンクス

 

2人とも割と気軽に話しているあたり争う心配はなさそうだ

 

「ルミナ、ありがとうな!トットムジカを止めてくれて」

 

なんだかんだで結果的にはルミナがトットムジカの侵攻を止めた

 

シャンクスを始め赤髪海賊団がトットムジカの侵攻を食い止めていたおかげで怪我人はいるものの死者は出ておらず街も一部損壊程度でまだ済んでいた

 

だがルミナが来た事で、超音速で飛んで来た衝撃波や地に叩き落とした衝撃で街は一瞬で半壊状態に

 

ルミナとトットムジカ、正直なところルミナの方が街に甚大な被害を与えているがトットムジカを止めなければエレジアは国民諸共全滅していたので結果的に見ると半壊で済んだのは不幸中の幸いなのかもしれない

 

だからこそシャンクスはルミナに感謝の言葉を伝えると

 

「だがウタまでも巻き添えにするのは見過ごせないからな」

 

結果的にウタは助かったがその過程でルミナはウタを軽んじてトットムジカを消そうとした

 

流石にそこだけは認める訳にはいかないのでルミナに釘を刺すと

 

「なら二度とこんな事が起きないように躾ないと‼︎」

 

ルミナはそう言いながら気を失っているウタの側に近寄り

 

「この楽譜、さっきの奴が消えた時落ちたんだよね!多分コレがその魔王とか言ってた奴なんだと思う」

 

ルミナはウタの側に落ちていた楽譜を拾うと

 

「・・・・次自分勝手に暴れたら今度こそ完全に消滅させてやるからね?」

 

と楽譜を脅すと楽譜は何故かブルブルと震えた

 

楽譜って震えるのか?とシャンクスは思った

 

その後なんやかんやと色々あってシャンクス達はエレジアを出航

 

「シャンクスゥゥゥゥ‼︎」

 

そして出航したシャンクス達を泣きながら追いかけたウタ

 

シャンクスはウタをエレジアに置き去りにしたのだろうか?

 

「ロリの涙って特定の人に需要があると思うの」

 

「それ今言う⁈てかロリって言うな‼︎」

 

そんなウタと一緒にいたルミナが空気をぶち壊す事を言った

 

正直なところ今はそれどころじゃない

 

「まぁとにかく‼︎シャンクス達とはもう会えない訳じゃないんだしそんなに泣かないでよね‼︎会いたくなったらドットさんに乗って会いに行けば良いんだし‼︎」

 

「うん」

 

どうやらウタはシャンクス達に置き去りにされた訳ではないようだ

 

では何があったのかというと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回の件はウタに黙っていようと思う」

 

「おん」

 

「ウタが今回の件を知ればあの子は深く傷付く筈だ」

 

「おん」

 

「このエレジア襲撃事件は・・・ほぼお前のせいなんだが俺達が襲撃した事にする・・ちょっと複雑な気分だが」

 

「おん」

 

「ってお前さっきから真面目に聞いてないよな?」

 

「おん」

 

「俺は今真面目に話をしているんだぞ」

 

「いや、だって俺が罪を被るとかなんかカッケつけてるけどエレジア襲撃の件はもうトットムジカのせいって皆知ってるし‼︎私が皆の前でゴメンなさいさせたから‼︎なんならほぼ私の仕業だって言われたから‼︎

仕方ないからさっき私の能力で街をチマチマ復元してきたし‼︎」

 

「は⁈」

 

「いや‼︎なんで知らないの⁈」

 

「いや・・ウタの様子を見ていたから」

 

「親バカ‼︎」

 

「てか他の赤髪海賊団は?イケオジやメタボとかいるじゃん」

 

「皆ウタに付きっきりだった」

 

「・・・赤髪海賊団大丈夫?」

 

と会話していた

 

そう、今回のエレジア襲撃の件はトットムジカとルミナのせい

 

エレジア国民は皆真相を知っているのだ

 

なんなら避難している途中でルミナがトットムジカ相手に派手にぶちかましている現場を見ている者までいる

 

突如現れた異形の怪物が街を襲い始めルミナが街を半壊

 

原因はトットムジカだが主犯はルミナ

 

勿論ルミナがいなければエレジアは今より最悪な状況になるのでルミナが悪いと責め立てる訳にもいかずモヤモヤしていたがルミナは半壊した街を時間逆行でチマチマと復元しエレジアの街はすっかり元通りだ

 

その原因であるトットムジカの楽譜にも「コイツもゴメンなさいって言ってるよ」と国民に謝らせ今回の件は一応の終息を迎えていた

 

それを知らないのはウタと赤髪海賊団だけだ

 

「全く‼︎DTのくせにカッコつけるから‼︎被るのは皮だけにしときなよ」

 

「・・・被ってねぇよ‼︎」

 

「え?何が?」

 

「ナニが」

 

「セクハラ‼︎コイツ、世界の歌姫にセクハラしやがった‼︎」

 

「お前、俺を嵌める気か⁈」

 

「淫猥‼︎コイツ私をハメるって‼︎海兵さんコッチです‼︎」

 

「辞めろ‼︎事実を改変して広めるな‼︎世界政府か⁉︎」

 

「いくらルミナさんが出鱈目過ぎるからって世界政府扱いはやめたげてよぉぉぉ‼︎」

 

「なら大人しくしてくれ」

 

「はい、大人しくしてます!だから痛い事しないで?」

 

「待て!なんか俺がお前に不埒な事をするような言い方じゃねぇか⁈」

 

「良かったね?シャンクスはエレジア襲撃犯じゃなくて歌姫襲撃犯になりそうで」

 

「そっちの汚名の方が絶対嫌だろ‼︎」

 

やはり会話のペースはルミナだ

 

シャンクスはこれ以上ルミナと話さない方が良いのかもしれない

 

そんな事がありシャンクスはエレジア襲撃の罪を被る事は無く

 

「という訳で‼︎今回のエレジア襲撃の件はこんな顛末だよ‼︎ロリ」

 

「なっ⁈なんでウタがここに⁈」

 

「シャンクスの娘を想う気持ちは分かるけど、子供ってさ隠し事されるの嫌いなんだよね‼︎」

 

「うん‼︎ルゥから聞いた‼︎もしルゥがいなかったらエレジアは私のせいで滅んでいたんでしょ?そしてシャンクスは罪を被って私をエレジアに残す事も」

 

「ウタ」

 

「ふざけんな‼︎そんな事されて喜ぶとでも思ってるの⁈私が傷付かないように?それでエレジアに置き去り?親に捨てられる心の傷の方がよっぽど痛いよ‼︎シャンクスは私の事が嫌いになったの?」

 

「そんな事ある筈がないだろう‼︎お前は俺の大切な娘だ‼︎例えどんな事があろうとも俺はお前を想っている」

 

「なら私はこれからもシャンクスの娘でいいの?」

 

「当たり前だ‼︎ウタ済まなかった」

 

「うん」

 

とウタに隠すつもりだった事もルミナのお節介でウタにバレた

 

まぁ彼女が深く傷付くのなら決して余計なお世話ではないのかもしれない

 

そんな事もありウタはルミナと仲良くなり2人はドットさんに乗って遊覧飛行していた

 

「ねぇルゥ?」

 

「ルミナ‼︎私の名前ルミナだから‼︎ルゥは歌う時の呼び名」

 

「うん!ルミナ‼︎」

 

「何?ロリ?」

 

「ロリって言うな‼︎あぁもう!お礼言おうと思ってたのに‼︎台無しじゃんか‼︎」

 

「別にお礼なんていらないよ?私は私のやりたい事やっただけだし」

 

「それでもだよ!ルミナのおかげでエレジアも、私とシャンクスの関係も壊れないで済んだ‼︎ありがとね」

 

「あっ!やっぱりお礼欲しい‼︎食べ損ねたキムチプリン食べたいな」

 

「空気読んでよ⁈キムチプリンに全て持っていかれたんだけど⁈」

 

「私はキムチプリンを全て持っていかれた」

 

「あぁ・・分かった‼︎私も一緒にキムチプリン食べるから‼︎またゴードンに作って貰お?」

 

「うん!絶対不味いから楽しみだね♪」

 

「不味いのかよ⁈そんなにキムチプリン言うから実は美味しいじゃないかと思ってたけど!不味いのかよ⁈」

 

まぁキムチプリンはともかく2人は仲良くなった

 

その後ウタは二度とトットムジカによる悲劇を起こさないよう決意

 

この音楽の国エレジアで音楽を勉強、彼女の能力ウタウタの実の能力も今より使いこなしてみせると息巻いてシャンクス達と別の道を歩む事を決めた

 

それは決して別れではない

 

シャンクスとウタの絆はずっと繋がっているのだから

 

 

 

「という訳が10年前に起きたエレジアの件と私とウタの関係」

 

「そうそう‼︎懐かしいね‼︎ルミナってば私が寂しくないようにってエレジアに残って一緒に遊んだり歌を唄ったりと・・凄く楽しかったよ」

 

「まぁウタは私の親友だし?キムチプリンを一緒に食べた仲だし?」

 

「いや‼︎親友とキムチプリンを一緒に食べた仲を同列に扱わないで‼︎」

 

とルフィ達に10年前の顛末を語るルミナ

 

その反応は

 

「・・・お前・・・スゲェな‼︎スゲェ馬鹿だ‼︎」

 

「キムチプリン?・・俺なら美味しく作れる・・いややっぱり無理だろ」

 

「エレジアでそんな事が⁈」

 

とルフィ、サンジ、ビビの反応は様々だ

 

「なぁ?そのトットムジカって奴はその後どうなったんだ?」

 

「どうなった?ウタがトットムジカの歌を歌えば出てくるよ?」

 

「え⁈出て来ても平気なの⁈・・その・・また暴れ出したりしない?」

 

「・・・暴れるよ?ねぇウタ」

 

「まぁ・・そうだね暴れるね!パリピでウェ〜イな方向で」

 

「いや‼︎パリピでウェ〜イって何⁈」

 

「説明しよう‼︎トットムジカってのは簡単に言うと寂しがり屋のコミュ障ボッチだったの‼︎所謂陰キャ‼︎それがこの10年でパリピでウェ〜イな陽キャになったの‼︎」

 

「ゴメンなさい‼︎理解が追いつかないわ」

 

「百聞は一見にしかず‼︎バイブスアゲアゲブチョヘンザ‼︎魔王系DJトットムジカを見れば分かるよ」

 

「まぁ・・トットムジカは前にパリピ de nightっていう曲をエレジアに配信してるんだけどね」

 

「いや‼︎エレジア‼︎何してんの⁈」

 

「ルミナも協力してくれてね?私とトットムジカは仲良くなったの‼︎

んで、エレジア限定で私とルミナ、トットムジカで音楽ユニット結成して音楽祭で歌を披露したの‼︎それがパリピ de night‼︎」

 

「ルゥとウタの音楽ユニット⁈何それ⁈聴きたいわ‼︎」

 

「残念‼︎パリピ de nightはエレジア限定‼︎まぁそのおかげでエレジアの皆もトットムジカの事を受け入れてエレジアは今平和だよ」

 

「よし‼︎決めたわ‼︎私はエレジアに行く‼︎」

 

かつてエレジアに出現した音楽の魔王トットムジカは・・パリピなDJになっていた

 

なんか色々と可笑しいがルミナが関わっていたのならまぁそうなる

 

結果的にトットムジカのエレジアもウタも幸せなら悪い事ではない筈

 

ルミナ的には何も問題はない

 

問題はこの国の王女ビビだ‼︎

 

彼女は突如エレジアに行くと宣言‼︎

 

仮に行くとしても肝心のルミナ達はエレジアにはいない

 

目の前にいるのだから‼︎

 

脳を焼かれた彼女は視野が狭くなっている

 

王女的にそれはいけない

 

「ピッピ、エレジアに行くの?ならキムチプリンお薦めだよ‼︎まぁエレジアの皆は誰1人として食べないけど」

 

「いや‼︎不味いんでしょ⁈誰1人として食べないゲテモノをお薦めしないで‼︎」

 

「だってエレジア行っても私達いないし目的は果たせないよ?だったらエレジアの良いところってキムチプリンしかないじゃん?」

 

「いや‼︎音楽の国‼︎エレジアには素晴らしい音楽があるじゃない‼︎キムチプリンしかないって・・それ貴方の感想よね?」

 

「まぁね」

 

「あっ!でもキムチプリンチャーハンはシャンクス割とイケるって言ってたよ?」

 

「いや!ルミナ?それはシャンクスが酔っ払ってたからだと思う・・そうじゃなかったら味覚が馬鹿なだけだと」

 

「なぁ‼︎そのキムチプリンって肉と一緒に食べたら美味いのか?」

 

「ルフィさん⁈キムチプリンは不味いって言ってたわよね⁈肉と一緒に食べても不味いものは不味いわ‼︎」

 

「逆に脇おにぎりと組み合わせれば奇跡的な味になるかも?」

 

「おい‼︎脇おにぎりの話は辞めろ‼︎アレは食いもんじゃねぇ‼︎」

 

「「脇おにぎりって何⁈」」

 

食いしん坊のルフィですら食べ物と思われていない脇おにぎり

 

まぁアレは脇で握ったナニカだから仕方ないが

 

ルミナは何故悪魔合体とゲテモノのブレンドを考えたのだろうか?

 

敵の敵は味方とかそんな感じの逆転の発想に至ったのだろうか?

 

まぁ馬鹿の考える事は常人には理解出来ない

 

考えるだけ無駄である

 

 

と本当に下らない談笑が続き話が終わらないと思っていたところに

ナミ達が合流

 

ルフィが目を覚ました事で宴をやろうと話が進んでいたのでナミは

 

「プリン食べて良いから大人しくしてて」

 

「はい♪大人しくプリン食べてます♪」

 

とコイツいたらマジで話が進まないとプリンでルミナを懐柔

 

プリンに絆されたルミナは宴の話など全く関わる事なく1人優雅にプリンを食べていた

 

ルミナがいないおかげで宴の話は無事に終了

 

その後宴は盛大に開かれ

 

「肉ぅぅぅぅ‼︎」

 

「プリン‼︎」

 

ルフィは肉をルミナはプリンを大量に貪っていた

 

「・・おい・・なんだこの真っ赤なプルプルとした化け物は」

 

「あぁ‼︎さっきの話でキムチプリンが気になって作って貰ったの」

 

「チョッパー‼︎ビビの頭がおかしくなった‼︎診てやってくれ‼︎」

 

「ウソップ‼︎ドクターが言っていた‼︎馬鹿に付ける薬はないって‼︎」

 

この国の王女、チャレンジャー過ぎる

 

恐らくルミナ経験値が貯まり頭がレベルアップしたのだろう

 

悪い方向に

 

この国の未来が心配だ

 

その後なんやかんだで宴は進み宴は無事に終わろうとしていた

 

「・・・お前等・・コレどうすんだ?」

 

「・・いや・・無理だろ」

 

「こんなゲテモノ誰が食べるのよ⁈」

 

「食材を無駄にする事は・・いや‼︎だがコレは」

 

「俺はゲテモノを食べると死んでしまう病なんだ」

 

「じゃあゲテモノを食べて死んでくれよウソップ‼︎俺まだ死にたくない」

 

とキムチプリンを食べる事に物凄く躊躇する麦わらの一味

 

その見た目の醜悪さにチョッパーの口が悪くなる

 

宴は無事に終わらなかった

 

「うっわぁ〜めっちゃ不味い‼︎ホントなんでゴードンはこんなゲテモノを作るんだろ」

 

と不味そうにキムチプリンをパクパク食べるウタ

 

勇者現る‼︎

 

「ウタ⁈辞めろ⁉︎死んでしまうぞ‼︎」

 

とウタを心配するルフィ

 

「あ〜大丈夫!もう食べ慣れてるから‼︎不本意だけど食べ慣れてるから‼︎」

 

コイツ正気か⁈とウタを眺めていた麦わらの一味達は

 

「ルミナ‼︎アンタプリン大好きだよね‼︎アンタキムチプリン食べるよね?」

 

キムチプリンを回避するにはルミナしかいない

 

プリン大好きルミナなら絶対キムチプリンを食べる

 

というか食べてくれ‼︎

 

皆が懇願するような目でルミナを見ると

 

「え?私今プリン食べてるよね?美味しいプリンを‼︎わざわざ不味いプリンに手を出すのは美味しいプリンに対する冒涜‼︎だから私は美味しいプリンを食べるからキムチプリンは皆にあげる」

とルミナの優しさに麦わらの一味が・・・殺意を覚えた

 

あのサンジさえもルミナにはちょっとイラッときたようだ

 

「野郎共‼︎これは麦わらの一味の存続が掛かった大事な戦いだ‼︎全員でルミナにキムチプリンを食わせるぞ‼︎」

 

「「「「「おおぉぉぉぉぉぉ‼︎」」」」」

 

キムチプリンで麦わらの一味が崩壊なんて目も当てられない

 

「なんか面白そう♪私も協力してあげる」

 

とウタも麦わらの一味に参戦

 

「プリンを食べてるルミナに攻撃するのは世界政府に喧嘩売る方がマシと思う位悲惨な事になる‼︎だからルミナにはプリンを食べている夢を見させるの」

 

と作戦会議でウタが作戦を提案

 

彼女の能力ならばルミナの機嫌を損なわせる事なく遂行出来るようだ

 

そして作戦決行‼︎

 

ウタウタの実の能力者のウタは能力をコントロールしてルミナだけが夢の世界に誘われるよう歌を唄いルミナはプリンを食べながら夢の世界に誘われた

 

「よし‼︎ルミナは今世界中の美味しいプリンを食べてる夢を見てる‼︎今のうちにルミナにキムチプリンを‼︎」

 

夢を見ているルミナはキムチプリンも美味しいプリンと錯覚する

 

まぁ夢を見せる能力だが使い方は洗脳といったところだ

 

「はぁん・・プリンうみゃ〜♪あっ・・あっあっあっ」

 

もう凄く凄いくらい美味しいプリンを食べてる夢を見てるのだろう

 

表現がなんかこう・・エロい

 

まぁ彼女は純粋にプリンを楽しんでいるだけなのでそんな意図は全くないのだが・・・表現がエロい

 

「はわわ〜‼︎ルミナが‼︎ルミナがエロい‼︎」

 

なんか鼻息をムフーと荒くしてテンションが上がるウタ

 

「よし!お前等今のうちだ‼︎ルミナにキムチプリンを食わせろ」

 

とルミナの表現に反応無しのルフィの号令で麦わらの一味達がルミナの口にキムチプリンを捻じ込んでいく

 

「ちょっとアンタ達‼︎なんで悶えてんのよ⁈」

 

と思ったがルミナの口にキムチプリンを捻じ込んだのはルフィ、ゾロ、ナミ、チョッパーの4人だけ

 

サンジとウソップはどうしたのか?

 

「あ・・いや」

 

「・・・・・」

 

ウソップはちょっと悶えて躊躇していたがサンジは昇天していた

 

「あっあっあっ!はぁん‼︎」

 

キムチプリン食べながら喜びを表すルミナ

 

「そ、そんな美味しそうに食べてたら・・ちょっと食べてみようかしら?」

 

「ナミお前正気か⁈」

 

「アンタ達も食べるのよ‼︎」

 

「「正気か⁈」」

 

いや本当に正気か⁈

 

まさかナミがキムチプリンを食べるなんて言ったものだから

 

ルフィやゾロまで食べる事になってしまった

 

「医者の俺まで食ったら治療する奴がいないから!俺は皆の為に食べないぞ」

 

と言い訳して食べないチョッパーだが

 

「はい!そんな言い訳いいから食べてみなよ」

 

とウタがチョッパーの口にキムチプリンを捻じ込んだ

 

もう宴は滅茶苦茶だ

 

「「「「「うっわ不味っ⁈」」」」

 

キムチプリンを食べた麦わらの一味達は揃って気分が悪くなった

 

「あら?キムチプリン意外とイケるわ」

 

王女‼︎正気か⁈

 

と滅茶苦茶な宴もなんとか終わり一同は風呂へ

 

男湯では国王が麦わらの一味達に感謝の土下座をしたりとワイワイしていると

 

「ねぇ?風呂の湯を全部プリンにしたら幸せだと思うの」

 

と隣の女風呂からルミナの馬鹿な提案が聞こえ

 

「「「いや‼︎ならないから‼︎」」」

 

と女性陣の当然のツッコミが聞こえてきた

 

そこで男達は考えた

 

女湯覗く?覗かない?とアイコントで会話すると

 

海賊は浪漫を追い求める者、そこに浪漫があるなら覗くのが海賊‼︎

 

とウソップの目が訴えているが

 

ルミナはエロに敏感だぞ?覗いたら絶対殺されるぞ‼︎しかもウタがいる‼︎シャンクスにも殺されるぞ‼︎

 

とまさかのルフィが覗きを拒否

 

まぁキレたルミナとシャンクスはルフィでも怖いのだろう

 

男一同はそれでヒュンと縮み上がり覗きは中止となった

 

「あれ?覗かないの?ビビリの皮被り共が‼︎」

 

といつまでも女湯を覗かない男達に痺れを切らしたルミナの理不尽な暴言が男達を襲う

 

コイツは覗いて欲しかったのか?

 

そんなルミナは女湯と男湯を隔てる壁を乗り越え男湯を覗いていた‼︎

 

お前が覗くのか⁈

 

と一同が驚愕するもルミナはそんな事全く気にする事もなく

 

「ねぇ?海賊王になるんでしょ?お前等海賊王のクルーになるんでしょ?そんな男達が四皇にビビってどうすんの?」

 

まぁ確かに海賊王を目指すのであれば将来的にぶつかるであろう四皇にビビってられない

 

ルミナの言っている事はあながち間違いではないのだが

 

風呂を覗くか覗かないの場面で使うべきじゃない

 

「女湯の一つも覗けないで海賊王になんてなれるわけねぇ‼︎俺は覗くぞ‼︎」

 

ルフィ、ルミナに触発されて女湯を覗く‼︎

 

まぁ海賊王と女湯は全く関係ないがここは度胸試しといったところだ

 

「「「ちょっと⁈正気なの⁈」」」

 

勿論当然の如く女性陣が抗議する

 

これはルフィだけじゃなくルミナに対してもだ

 

「お前等覗かれっぱなしで悔しくねぇのか?」

 

そうルフィが男達に発破を掛けるが

 

「馬鹿馬鹿しい‼︎女湯を覗けば海賊王になれるなら誰も苦労はしねぇだろ?ルミナの言う事はあながち間違いじゃないが風呂は関係ねぇ」

 

ここは常識人のゾロ、状況をしっかり見据えてる

 

「というかルミナ‼︎お前いつまで覗いてんだ⁈早く女湯に戻れ‼︎」

 

とルミナを咎めるゾロだが

 

「え?女湯から覗いてますが?」

 

コイツ覗きを辞める気はないみたいだ

 

「なんだ?お前男の裸体に興味あるのか?だから覗いてんだろ?だったら素直に見たいって言えば良いのによ‼︎」

 

今までのルミナに対する鬱憤晴らしなのかゾロがルミナを煽り出した

 

「ちっ、違う‼︎そんなんじゃなくて‼︎」

 

「へぇ、だったらなんだよ?それ以外に男湯を覗く理由があんのか?」

 

「そ、それは・・・」

 

「それは?・・・ん?どうした?早く言えよ」

 

「えっと・・その」

 

「早くしろ‼︎真っ当な理由があるならすぐに言えるだろうが‼︎」

 

「うわぁぁぁぁぁん‼︎マリモ嫌い‼︎」

 

ルミナはゾロに返り討ちにされた‼︎

 

ルミナが逃げた事で男湯に平和が戻った‼︎

 

ゾロはルミナ経験値を手に入れた‼︎

 

ゾロは正論返しを覚えた‼︎

 

とルミナのせいでなんやかんやと慌ただしい風呂だったがともかく麦わらの一味とウタと馬鹿はアラバスタに数日滞在し、アルバーナで行われた国王の凱旋パレードでビビ主催のルゥとウタのゲリラライブを敢行しアラバスタは平和な時間を過ごした

 

それから数日後、ルフィの傷も完治して次の冒険へと船出の時

 

メリー号で次のログへ航路を進みたかったが、アラバスタ騒乱の件で兼ねてより捜査に協力していた海軍本部大佐“黒檻のヒナ“が麦わらの一味捕縛の為に海上を封印していて一味は航路の選択に迷っていた

 

そんな時だった‼︎

 

メリー号の遥か前方に謎の船が乱入、海軍の軍艦に攻撃を開始した

 

一体何が⁈と思っていたらその船に乗っていたのは

 

「麦ちゃんはダチなのよ〜‼︎」

 

「友達の友達は友達‼︎だけど友達の友達の友達は友達なんかじゃないよ‼︎」

 

なんとバロックワークスの幹部、Mr.2ことボンクレーと

 

なんでそこにいるのか?ルミナだった

 

ボンクレーはルフィと友達だから助ける、義理人情に厚いオカマさん

 

ルミナはルフィの友達だから助ける、義理人情に厚いのか疑わしい馬鹿

 

ともかくルフィの友達が麦わらの一味出航の為に海軍と戦っているのだ

 

「ボンちゃん‼︎六道空手とオカマ拳法の合体技‼︎あの日食べたプリンの名前を私達はまだ知らないのを僕達は知っている‼︎を使うよ‼︎」

 

コイツ等いつの間にか合体技とか作ってた‼︎

 

しかも名前‼︎

 

これは本当に技なのか?

 

全くの未知数である‼︎

 

「ルゥちゃん‼︎アチキのオカマウェイとルゥちゃんのパリピでウェ〜イを重ねるのよん」

 

全くの未知数である‼︎

 

「嵐脚・威国‼︎」

 

あっ!違う‼︎普通にルミナの単独技だ‼︎

 

合体技はどうした⁈

 

「合体技と警戒させておいて単独技を使う‼︎流石ルゥちゃんねぇ」

 

「力技じゃなく搦手も使うのが策士というものだよ‼︎覚えておきなさい」

 

搦手?・・搦手?

 

思いっきり力技でゴリ押したようだが?

 

まぁ考えても仕方ない

 

とにかくルミナ達の活躍で軍艦は真っ二つに‼︎

 

これで麦わらの一味は無事に出航出来る筈だ

 

「何か凄いアホみたいな奴等がふざけ合ってたらいきなり軍艦が真っ二つ・・ヒナ理解不能」

 

こればかりは海軍本部大佐に同情する

 

「んじゃ‼︎ボンちゃん‼︎達者でね‼︎」

 

「ルゥちゃんも達者でね‼︎」

 

なんか熱い友情を確かめ合ったルミナとボンクレーは固い握手を交わし

 

「また会えたらオカマって呼んでねぇぇん‼︎」

 

「また会えたらオカマって呼んであげるよ‼︎」

 

再会の契りを交わした

 

 

 

「「「「「「いや‼︎マジで何⁈」」」」」」

 

なんか意味が分からないまま勝手に終わった海上戦

 

まぁ有難いのは有難いのだが・・多分感謝はしなくていい

 

「よっと・・ルフィ‼︎海軍はやっつけたから無事に出航出来るよ?ルミナさん達に感謝感謝‼︎」

 

と月歩でメリー号に跳んできたルミナがドヤる

 

「いや‼︎お前とボンちゃんいつの間に仲良くなったんだ⁈」

 

そんなルミナを無視していつの間にボンクレーと仲良くなったのかを聞くルフィ

 

まぁ当然といえば当然だ

 

「ボンちゃん?あぁ、ルフィが寝てた間に私シャンクスの船に戻ってドットさん待ってたでしょ?んでそこからアルバーナに戻る途中でドットさんみたいな格好のオカマさんがいたから話しかけたの!そしたらルフィの友達って言うから!まぁ友達の友達は友達って言うし?ドットさんみたいな格好だし?面白いから私も友達になったの‼︎」

 

と話すルミナ、彼女の友達基準が分からないがルミナ的には面白いからアリらしい

 

まぁルミナにしては割とまともっぽい理由だったのでツッコミを入れる事もなくメリー号は無事に出航

 

途中で東の港タマリスクに寄りビビを迎えに行く予定の一味

 

そのメリー号の甲板では

 

「ねぇナミ?次のログは何処を指してるの?」

 

「え?・・そうね、方角と海図から見て次の進路はジャヤかしら?」

 

「あーね‼︎なら私も一緒に行こうかな?」

 

「「「「え⁈」」」」

 

ルミナ唐突の付いていく宣言に驚く麦わらの一味

 

驚きよりルミナが冒険に付いて来る事に喜んだのはルフィとサンジの2人だけだ

 

「にししし!ルミナも俺達と一緒に来るのか!楽しみだなぁ」

 

「ルミナちゅわぁぁぁぁん‼︎美味しいプリン作ってあげるからねぇぇ」

 

まぁ反対しても無駄なので早々に諦めたナミ達

 

ぶっちゃけ戦力としてはブッチギリでルミナが最強

 

白ひげの副船長が一緒なのは戦力的には問題ない

 

軍艦を蹴りで真っ二つにするのだから寧ろ戦力過多まである

 

「んじゃ‼︎ウタとドットさんを連れて来るからまた後でね‼︎」

 

とルミナは月歩でメリー号を離れアルバーナへ

 

どうやらウタとドットさんはまだアルバーナに滞在しているようだ

 

その後ルミナはドットさんに積んでいた電伝虫でシャンクスと会話、ウタを連れてルフィ達に付いていくと話しシャンクスもウタとルフィの再会と親睦も兼ねてルミナの提案を了承してルミナ達はドットさんに乗りメリー号へ合流するのであった

 

そしてメリー号は東の港タマリスクでビビを待つとビビがやって来た

 

ビビを仲間に迎え入れ新たな冒険へと期待していたがビビはこの国の王女として国に残ると宣言

 

麦わらの一味のように夢に向かって道を進むようにビビにもビビの道があるのだ

 

それを分かっているからこそルフィ達は無理強いはしない

 

寂しいし船に乗って欲しい気持ちはあるがそれはビビも同じ気持ち

 

ルフィ達はその気持ちをグッと堪え船を出す

 

メリー号は次の目的地ジャヤへ向け海を進む

 

「また会えたら‼︎もう一度仲間と‼︎呼んでくれますかぁぁぁぁ?」

 

それはビビの心からの願い

 

共に船で過ごし共に戦った仲間達、別の道を進むとはいえその心は共にある

 

そんな願いを込めたビビの叫びに

 

「・・・・・・・」

 

無言で左腕を掲げる麦わらの一味達

 

その左腕には仲間の印である×印が

 

それはビビも麦わらの一味の仲間であるという無言のメッセージ

 

ビビも泣きながら左腕を掲げ仲間の印を示す

 

海賊と王女、進む道は違えどその心は共にある

 

いつかまた会える日を願って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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