白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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第2話 ババアを呼んだらパイナップルが現れた

ギンが去った後、ドットさんに積んでいたルミナの電伝虫が鳴き始め仕方なく応答すると

 

「あールミナかい?今度のお茶会勿論来てくれるんだろう?アンタの好きなプリンいっぱい用意しておくからねぇ」

 

「独身長男不参加で‼︎私を舐め回すようなイヤラしい目付きと舌舐めずりが気持ち悪い」

 

「俺はアンタが用意したマカロンが楽しみでねぇ!今からウズウズしてるんだよ」

 

「ねぇ聞いてる⁈聞いてないよね⁈独身長男不参加必須で参加のつもりだったけどマカロン無くしたからまた今度ね」

 

「あ?マカロンが無いだと⁉︎事と次第じゃアンタでもただじゃおかないよ‼︎」

 

「あ、ちゃんと聞いてるのね‼︎高齢だから難聴かと思ってたけど・・マカロンね、何日も御飯食べてない友達がいたからあげたんだ!」

 

「マンママンマァ!そうかい友達の為にねぇ・・・それで?俺のマカロン食った奴は何処にいるんだい?俺が今からぶっ潰してやるから教えなルミナ‼︎」

 

「え?嫌だよ」

 

「あ⁈アンタ俺の言う事が聞けないって言うのかい?」

 

「私が誰の命令も聞かないって事知ってるでしょ?というか乗ってる船が違うんだしババアが私に命令する権限はないんだよ?」

 

「ルミナこれは命令じゃなくてお願いだよ、俺は俺のマカロンを食った奴が許せないだけなんだ」

 

「その言い方は卑怯だね」

 

「海賊の世界に卑怯もクソもあるかい‼︎あるんだとしたらアンタの能力が一番卑怯だろうがよ‼︎」

 

「突然キレないでよ‼︎ビックマムのくせに器はミニマムかよ‼︎」

 

「お前今何て言った⁈」

 

「逆に聞くけど何て聴こえた?」

 

「質問に質問で返すんじゃねぇよ‼︎」

 

「ちゃんと聴こえてなかったみたいだから難聴を疑ってるんだよね!

はい!何て聴こえたの?」

 

「突然キレるなと言ったよな?」

 

「クソ違いますクソババア‼︎突然キレないでよ‼︎って言ったんだよ?やっぱり難聴だよクソババア」

 

「突然キレてるのはお前の方だろうがよ!俺はちゃんと聴こえてるんだ!お前が舐めた事言ってるから聞き返しただけだ‼︎」

 

「聞き返してどうすんの?一回で理解してるなら聞き返す必要ないよね?だから難聴だって疑われるんだよ?」

 

「俺が悪かったよ!すまないねルミナ」

 

「分かればいいんだよ」

 

「って何で俺が謝らないといけないんだ‼︎ルミナ‼︎」

 

「え?私別に謝ってとか一言も言ってないよ?いい歳なのにキャミソール着てセクシー路線を進もうとしてる逆の意味で悩殺するババアが勝手に謝ってるだけでしょ?」

 

「余計なお世話だよ‼︎」

 

「まぁまぁ、そんな事より何の話だったけ?割でどうでもいいから忘れちゃった」

 

「俺のマカロンの話だろうが‼︎」

 

「そうだっけ?難聴とかキャミソール姿が割とキツイとかの話じゃなくて?」

 

「そっちのほうがどうでもいいわぁ‼︎」

 

「あーマカロンね・・・よし‼︎今からイーストブルーの海上レストランバラティエに集合‼︎そこのグル眉コックにとびっきりのマカロン作って貰おうよ!私が用意したマカロンより絶対美味しいマカロン作ってくれるから‼︎」

 

「とびっきりのマカロン♪勿論ルミナも来るんだろ?」

 

「来るっていうかもういるんだよね‼︎ババアが来るなら私待ってるから

、来ないなら帰る‼︎」

 

「ルミナが待ってるなら大急ぎで行くよ♪俺もちょっと野暮用でイーストブルーにいるんだ‼︎2日待っておくれよ」

 

「2日・・・分かった」

 

その一言を皮切りに電伝虫の通話を切るルミナ、ふぅ〜と一息つくと

ドットさんから降り

 

「グル眉‼︎2日後にババアが来るからとびっきりのマカロン作って‼︎」

 

そうサンジに注文すると

 

「マダムか・・よく聞こえなかったが今ルミナちゃんが話してた相手がそのマダムなのかい?」

 

「うん!とってもお菓子が大好きなババアでね、マカロンを楽しみにしてるんだ」

 

「よし‼︎俺がマダムが絶対満足するマカロンを作るからルミナちゃん応援しててね〜」

 

「うん‼︎グル眉頑張れ〜♪」

 

 

そんなやり取りをしてマカロンを作る事になったサンジ、一見ほのぼのしたような会話に聞こえるがサンジがマダムと言っている相手は

 

四皇 ビックマム

 

この海で海賊をしている者ならば知らぬ者はいない大海賊、海賊達が夢見る憧れの航路グランドラインで最も過酷なグランドライン後半の海“新世界“で皇帝の如く君臨する4人の大海賊、その1人であるビックマム名はシャーロット・リンリン

 

まさか四皇が来るとは思いもつかないがルミナが呼んだのだから仕方ない、マカロンの為とはいえ呼べばやって来る四皇もどうかとは思うが

 

そのルミナであるが四皇相手にかなり失礼な事を言っていたが、コイツはビックマムにぶっ飛ばされないのだろうか?ルミナの口車に乗せられたビックマムだがマカロンの件はまだ終わってなかった筈だ

 

 

 


 

 

プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル ガチャ

 

「お!どうしたんだお嬢?お嬢から連絡来る何て珍しいな」

 

「ちょっと訳ありで1週間ぐらい?もしかすると1ヶ月くらい帰れなくなるから連絡だけしようかなって」

 

「はぁ⁈訳ありって何があった⁈」

 

「ババアが来るの、だから私は帰れないの」

 

「いつだ‼︎」

 

「何が?」

 

「あのババアがお嬢のいる場所に来るまであとどのくらいだ?」

 

「2日だって」

 

「2日・・なら俺が今から飛ばせば間に合いそうだな」

 

「何が?」

 

「今から大急ぎでお嬢を迎えに行く!もう大丈夫だからな」

 

ガチャ

 

「何が大丈夫なのか分からないけど、そんなにマカロン食べたかったのかな?マルコ」

 

通話が終わりそんな感想を抱くルミナ、ルミナの中ではマカロンを一緒に食べる程度の話だが相手は四皇、その四皇がわざわざルミナに接触しに来るのだから一大事である

 

それにしばらく帰れないとなるとそれこそ大問題‼︎

 

通信を切り大急ぎで迎えに行くマルコはビックマムがルミナと接触する前に何としても間に合わせなけければと焦っているが

 

「お嬢がリンリンのババアに連れて行かれたらオヤジが黙っちゃいねぇ」

 

そう、マルコが言う親父こそ世界最強といわれる大海賊

 

四皇 白ひげ

 

名はエドワード・ニューゲート、彼が率いる白ひげ海賊団は世界最強の海賊団といわれており傘下の海賊団を含めると総勢5万人にもなる巨大な海賊団だ

 

そしてマルコもその白ひげ海賊団の1番隊隊長を任されている実力者であり白ひげ海賊団の古株でもあるのだが

 

「お嬢頼むからオヤジの言うこと聞いてくれよい」

 

白ひげ海賊団1番の苦労人かもしれない

 

そうルミナは全くの無名であるが故に世界に認知されていないがこの白ひげ海賊団の一員であり副船長を任されている・・のだが本人は自由奔放、訳あって世界政府が手配書を発行しない事をいいことに割とやりたい放題、余程の事が無ければ白ひげの言う事も碌に聞かない問題児なのだ

 

そんなルミナだが本人はビックマムとマカロンを食べる程度の話、更にはお菓子の国ともいえるビックマムの国"万国(トットランド)“に乗り込んでプリンをたらふく食べる気でいる為暫く帰れないという自己中心的な話なのだがそんな事マルコには伝えてないので(本人は話したつもり)ルミナの脳天気さとは裏腹にマルコはこうして急いでいるのであった

 

 

まさか自分のせいで仲間が大急ぎで向かってるというのに(本人は自分のせいだとは全く思っていない)相変わらず呑気なルミナは再び店内へと戻り

 

「オーナー‼︎ババアが来るから2日間泊まるね」

 

とゼフに話しかけるが

 

「あぁ⁈何勝手な事言ってやがる‼︎このクソガキが‼︎この店はレストランだ‼︎ホテルじゃねぇんだぞ‼︎このクソガキが‼︎」

 

この店はレストランであってホテルじゃない・・全くその通り

ゼフの言い分は至極当然、ルミナを泊める気など全くないゼフだが

 

「そんな事言われなくても知ってるよ?何言ってんの?」

 

ゼフは思った、コイツとはまともな会話は出来ない

 

「飯食ってんならとっとと帰りやがれ‼︎このクソガキが‼︎」

 

とにかく早く追い出したいゼフはそうルミナにそう言うのだが

 

「クソガキクソガキうっさい‼︎分かったよ!そんなに言うならクソガキの本領を見せてあげるよ」

 

プンスカと腹を立てるルミナは頬をプクッと膨らませ店の外に

未だ食事中の客達はまた何かやるのかとルミナの行動に期待して暫く待っていると

 

ドンドン ドンドン

 

店のドアをノックする音が聞こえ

 

「開けてぇ〜届かにゃ〜い」

 

 

何やらドアの向こうからルミナらしき声が、先程の口調と違い幼い喋り方のような気もするが、ともかくドアを開ける事にしたゼフはドアを開き

 

「オーニャー!これがホントのクソガキにゃんだよ?」

 

喋り方が可笑しくなったルミナがゼフにドヤ顔で話しかけるが

 

「・・・・・・・」

 

ゼフ思考を停止して沈黙、客達も何があったんだとルミナに注目し沈黙

態度を改めて再び食事を食べていたフルボディも沈黙、誰もがルミナを見て沈黙する中

 

「誰だ?このチビ?」

 

沈黙する空気を読めないルフィがルミナを両脇から抱え上げ顔をジッと見つめると

 

「お前ルミナに似てるなぁ!チビだけど!」

 

ルミナの顔をマジマジと見つめるルフィ、ルミナはそんなルフィに対し腹を立て頬をプクッと膨らませると

 

「ルミナだよ!バカルフィ!このゴム男‼︎」

 

そう言ってルフィに蹴りを入れるが届かない、ただ足をバタバタさせてるようにしか見えないのだが

 

「割とどうでもいい奴の顔を忘れるにょは良いけど友達の顔を忘れるにょは駄目でちょ‼︎」

 

足が届かないのでとりあえず蹴るのは諦めたルミナ、触れずに蹴る手段もあるがそれは流石にやり過ぎだ

 

「ん?ん〜?・・なんだお前ルミナか!何でこんなちっこくなってんだ?」

 

ようやくルミナ本人だと気付いたルフィ、だがルフィが気付かないのも無理はない

 

何故なら今のルミナは推定2〜3歳位の幼児へと退行しており普通に考えればルミナ本人だとは誰も思わないからだ

 

「だってオーニャーがクソガキクソガキゆうからクソガキになったにょ」

 

とルフィに返すのだが

 

「いや!そうはならんやろ‼︎』

 

これにはルフィを除くバラティエ中の全員が総ツッコミ

 

それはそうだろう、ゼフにクソガキと言われてホントにクソガキになる奴はいない、というか幼児退行出来ない

 

「あっひゃっひゃっひゃっひゃっ!お前ホントに面白れぇ奴だな!あっひゃっひゃっひゃっひゃっ‼︎」

 

馬鹿というかアホというか、奇行というか狂行というか誰もが予想だにしないルミナの行動がツボに入り爆笑するルフィ

 

「とりあえず降ろちて」

 

抱えられたままでは何も出来ないルミナはとりあえず降ろしてもらうと

 

ヨチヨチ ヨチヨチ

 

なんともおぼつかない足取りで歩くルミナ、いつ転ぶか分からないので客達もハラハラしながらルミナを見守っていると

 

ビターン‼︎

 

やはり転んだ、客達の予想通りといったところだが

 

ガシャアン‼︎

 

転んだ場所が悪かった

 

ルミナが転んだ先に客のテーブルが。そのテーブルクロスを転んだ際に引っ張ってしまったルミナ、当然テーブルに並べてある料理は床に落ち皿は割れる・・のだが

 

「あっちぃぃぃぃぃ⁈」

 

何故か舞い上がるスープの皿、宙でひっくり返ったスープが負傷した海兵を手当てしていた海兵を後方師匠面で見ていたフルボディの頭に被り

 

「だからそうはならんやろ‼︎」

 

何故そうなるのか分からない客達の総ツッコミが再び

 

「何なんだ!この店は⁈こんな店いられるか‼︎」

 

熱々のスープ塗れのフルボディは怒り心頭で店を退出していったのだが

店は全く悪くない全部ルミナのせい、まぁルミナもワイン塗れにされたのでお互い様かもしれない

 

「んしょ」

 

だがそんな騒動など気にしていないルミナはゆっくりと起き上がり

 

「オーニャー‼︎泊めて‼︎」

 

ルミナの目的はあくまでもバラティエに泊まる事、人目も気にせずゼフにそう言うが

 

「どんな理屈で小さくなりやがったのかは知らねぇが泊めてやる訳ねぇだろうがバカ野郎‼︎」

 

普通ならこんな小さな幼児を放っておく事は出来ない、ゼフの対応は非情にも見えるが相手はルミナだ!少しも同情心が湧かない

 

「じゃ帰る」

 

泊めてくれないなら帰る、ゼフとしては最初からそうしろと思うのだが

 

「お前俺達の船に乗ってもいいぞ」

 

とルフィから提案が、ゼフに断られた矢先にこの提案は有難い

 

「ありがと‼︎ルフィ‼︎」

 

勿論即決で乗る事を決めたルミナはルフィにお礼を言うと

 

「何サボってやがる雑用‼︎さっさと仕事に戻らねぇか‼︎」

 

とゼフに怒鳴られるルフィ、ルミナがご飯を食べている最中にバラティエに砲弾をブチ込んだルフィは現在雑用としてタダ働きをしているのだが・・皿を洗えば皿を割り厨房に入れば厨房を滅茶苦茶にして逆に邪魔になっているのである

 

仕方なく注文を取って来いと言われ調理済みのメインディッシュを摘み食いしながらホールへとやって来たルフィ、そこで幼児退行したルミナを見て今に至るのだがルフィがまともに接客出来るとは思えない

 

「ルフィ見てて!私がちゅーもんの取り方をおちえてあげる」

 

船に乗せてくれるお礼にと接客の仕方を教えようとするルミナ

 

「しょこのしゃん人組、キレーなお姉しゃんとマリモ腹巻き、あとヤソップのパチモンみたいなやちゅ、にゃに食べりゅの?プリン?プリンだね!むちろプリンちかちゅーもん取りゃにゃいにょ」

 

近くにいた三人組に注文を取るルミナだが・・これは酷い

 

「あら?綺麗なお姉さんだなんてアンタ分かってるじゃない」

 

「マリモ腹巻き?コイツ何言ってんだ」

 

「誰がパチモンだ⁈俺は勇敢なる海の戦士キャプテンウソップ様だ‼︎」

 

そうルミナに返す3人だが

 

「コイツ等は俺の仲間だルミナ」

 

そうルミナに3人を紹介するルフィ、腹巻きを巻いた剣士はゾロ、鼻が長いのはウソップ、綺麗なお姉さんはナミ皆仲間だとルフィは言う

 

「ルフィのお仲間の皆しゃん、私はルミナと言いましゅ!キレーなお姉しゃんがナミ、マリモ腹巻きがゾロ、ヤソップのパチモンがウソップ・・・もちかちてパチモンのお父しゃんはヤソップ?」

 

名前を覚えたのか怪しいが一応は復唱するルミナ、そこで気になる点が一つ、パチモンはあまりにもウソップに失礼だがそれくらいルミナの顔見知りに似ている、ウソップという名前を聞いて親子の関係性に気付いたルミナはウソップにそう聞くと

 

「お前親父を知ってるのか⁈」

 

ヤソップを知っている口ぶりのルミナに興味津々なウソップ、結局名前を憶えて貰えずパチモン呼ばわりされてるが今はそれどころではないようだ

 

「あい!射撃の腕で右に出るもにょはいない程の凄腕(しゅごうで)

追跡者(チェイサー)って呼ばれるそれはもうしゅっごい射撃手だよ」

 

とヤソップを評価するルミナ、ルミナが何者なのかは分からないが自分の父親を凄いと褒められ誇らしげなウソップ

 

「そうか、俺の親父はそんなにスゲェのか!」

 

「しょりゃ、よんこーの大幹部だからね!しゅごくないわけがないにょ」

 

ウソップにそう話すルミナ、その話を聞いていたルフィは

 

「ヘェ〜、って事はお前シャンクスの事も知ってんのか?あとよんこーってなんだ?」

 

シャンクスと深い縁があるルフィはシャンクスの事について聞くが四皇については知らないらしい

 

「ルフィ、アンタ知らなすぎにも程があるわよ!いい?四皇って言うのはこの海の頂点に立つ4人の大海賊の事よ、そのあまりの強さからまるで皇帝のように君臨する4人って意味から四皇って呼ばれてるの」

 

とルフィに説明するナミ、ゴールドロジャーの死後急速に広がった大海賊時代において四皇という名を知らない者はいないだろう

 

流石にルフィは知らなすぎにも程がある

 

「しぇつめ〜ありがとお姉しゃん!シャンクスはしょのよんこーの1人だよ!とーぜん私も知ってるにょ」

 

同じ四皇の1人である白ひげ海賊団の副船長のルミナは勿論シャンクスやヤソップとも面識はあるがこの言い方だと知り合いとして知ってるのか、単なる知識として知っているのか分からない

 

ただ目の前のルミナを見る限り知っているというのは後者のほうだろうと誰もが思うだろう、少女から幼児に退行したり色々と可笑しな奴ではあるが

 

「アンタ海賊王を目指すならそれくらい憶えておきなさい‼︎こんな小さな子でも知っているのよ‼︎」

 

そう言って再度ルフィに忠告するナミ、確かに海賊王を目指すなら四皇は避けては通れない道、ナミの忠告は間違ってはいないのだが・・・ナミは知らない、目の前の小さな子は人の名前をまともに憶えようとしない失礼な奴である事を

 

恐らくナミという名前すらもう憶えていないだろう

 

「ああ、わかった」

 

本当に分かったのか定かではないが返事をするルフィ、いつの間にかテーブルに座り寛いでいるのだが仕事はいいのだろうか?

 

「だからオメェ‼︎サボってんじゃねぇ‼︎さっさと仕事に戻らねぇか‼︎」

 

当然ゼフには怒鳴られた

 

そんなやり取りを経てゾロ、ナミ、ウソップと親交を得たルミナ、まぁゾロは話を聴きながら酒を飲んでいたのでルミナと会話はしていないが

 

それから2日後

 

ルフィ達が乗る海賊船“ゴーイング・メリー号“でお世話になったルミナ

 

「メリーしゃん色々とお世話になりまちた‼︎」

 

とメリー号に深いお辞儀をするルミナ、礼儀正しいのはいい事だが何故船に⁈と疑問を持つゾロ

 

「おいルミナ‼︎お前何で船に頭下げてんだ?しかも俺の名前は憶えない癖にメリー号の名前はしっかりと憶えてよ」

 

ゾロがそう文句を言うのも仕方ない、何故ならルミナはこの2日間でルフィ以外の名前を全く憶えていないからだ

 

確かにルフィとは友達になった、名前を憶えるのは当たり前だが2日間とはいえお世話になる船のクルーの名前位憶えてもいい筈だ

 

「ルフィとは友達ににゃったので名前憶えるけどマリモとはまだ友達じゃにゃいでちょ?しょれに海賊にとって船は大事にゃ家族!メリーしゃんは家族じゃにゃいにょ?」

 

ルミナ曰く友達の名前は憶えるが友達じゃない奴は憶えない、海賊にとって船は大事な家族でありメリー号は家族じゃないのかとゾロに問い掛けるが

 

「メリーは俺達にとって大事な船だが、まさかお前のようなガキに言われるとはな」

 

確かにルミナの言う通りメリー号は大事な存在、それはゾロも分かってはいるがこんな小さな子供に言われるとは思わなかったゾロは

 

「いいか‼︎ルミナ‼︎俺の名はロロノア・ゾロ‼︎世界一の大剣豪になる男の名だ‼︎しっかり憶えとけ‼︎」

 

「あい‼︎」

 

ゾロは自分の名前と野望を話しルミナに憶えさせようとしているが気前のいい返事とは裏腹に多分忘れるであろう

 

ゾロとのやり取りを経てルミナはメリー号から降りバラティエの店内に入ると

 

「よぉ、お嬢!」

 

そこにはルミナを迎えに来た白ひげ海賊団一番隊隊長マルコの姿が

 

未だ小さなルミナに手を上げ気軽に話しかけてるマルコを見て

 

「あぁぁぁぁ!マリュコォォォ‼︎」

 

マルコを見て嬉しそうなルミナは足早に・・ヨチヨチと早歩き、今回は無事転ばずに済みマルコの元まで辿り着くと

 

「マリュコ抱っこ」

 

抱っこをねだり両手を上げるルミナ、マルコをやれやれと苦笑いをしつつルミナの両脇を抱えルミナを抱きとめると

 

「ったく心配させやがって!間に合って良かったよい」

 

ビックマムが来る前に間に合った事で一安心といった安堵の表情のマルコ、ルミナはそんなマルコに

 

「ちんぱいちなくてもマリュコのぶんにょマカロンありゅから」

 

いや、マルコはマカロンの心配なんてしていない、ルミナの発言に一瞬頭を悩ませるがここは長年の付き合い、またいつもやつかと呆れるマルコは

 

「お嬢、伝える事があるならちゃんと最初から最後までしっかりと伝えろよい‼︎」

 

そうルミナを叱るが想定していた最悪の事態にはならなさそうなので少し肩の荷が降りたがビックマムが来るという事実は変わらない

 

まだ気は抜けないとマルコは気を引き締め

 

「んで?なんでまたそんな話になったんだ?お嬢が自由なのは知ってるが、向こうはお嬢を欲しがってんだ!ババアだけじゃねぇ!百獣の野郎もお嬢を欲しがってる‼︎少しは自分の立場を自覚しろって話だよい‼︎」

 

「今度にょお茶会、ババアがマカロン食べたいって言ってたから用意ちたけど友達にあげたの!だから今からマカロン食べりゅの!しょれにババアやアルチューが敵対ちてもリュミナしゃんが負ける未来にゃんてにゃいから‼︎」

 

とりあえずマルコに理由を説明するがあまり説明になってないのはルミナだから仕方ないが、もし四皇と敵対する事になったとしても自分は負けないと自信満々でマルコに話すルミナ

 

「はぁ〜、ウチの姫様は何でこうも血の気が多いかねぇ」

 

「だって海賊だもん!ちかたないよね」

 

呆れるマルコと開き直るルミナ、一見親子のように見えなくもないが話してる内容はぶっちぎりでヤバい、ルミナがババアだのアル中だの名前を言ってないので周りはよく分かってはいないが

 

「ところでお嬢はいつまでその姿でいるんだ?」

 

いい加減元の姿に戻ってほしいマルコは抱き抱えるルミナにそう言うと

 

「ん?・・・戻りゅ」

 

「バカ‼︎今戻るな」

 

マルコの指摘され元の姿に戻ろうとしたルミナ、だが抱き抱えたまま戻られると色々マズいとマルコはルミナを慌てて止るとルミナを床に降ろし

 

「マルコってそうゆうところ律儀だよね?私は抱き抱えられたままでもよかったけど」

 

と推定17歳位の姿に戻ったルミナがマルコに話すとマルコは呆れたように溜息を溢していると

 

「体が大きくなった⁈」

 

周りの客達の驚く声が聞こえてくる、推定2〜3歳の小さな幼児がグングン成長するように大きくなり少女になったのだから無理はない

 

「どうも〜♪手品師ルミナと助手Mr.パイナポーのグローアップ・イリュージョン!皆さん如何でした?」

 

ルミナの発言に客達も「なんだ手品か」とか「今の手品凄いな」と言われパチパチと拍手が起こり

 

「すっげぇぇぇ‼︎ルミナ今のもう一回やってくれ‼︎」

 

とルフィから催促がくる、ルミナから遅れてやって来たルフィ達は丁度ルミナが大きくなるタイミングでバラティエに入店したようだ

 

「お前誰だよい?」

 

ルミナに馴れ馴れしく寄ってくるルフィを警戒するマルコ、いきなり知らない奴が自分の船の副船長に馴れ馴れしくしてくるのだから無理はない

 

「お前が誰だ‼︎」

 

とルフィも反論、ルフィもルフィでいきなり知らない奴からお前は誰だと聞かれてたらお前こそ誰だと思うだろう

 

「この頭パイナップルは私の助手のmr.パイナポー!んでこの麦わら帽子が私の友達のルフィ」

 

このまま放置すれば尾を引き前に進まないだろうとルミナは互いの紹介をするがマルコの紹介はかなり適当だ

 

「おい」

 

流石にその紹介はないだろうとルミナにツッコミを入れるマルコだが

 

「ルフィ?・・・麦わら・・・いやまさかな」

 

どこかで聞いた事ある名だなと記憶を辿るマルコだがきっと気のせいだと片付けると

 

「ん?・・・・あっ!そうゆう事ね‼︎ヘェ〜、ルフィがね〜・・・・フフッ♪頑張ってよね♪この世で1番ふざけた能力者さん♪」

 

マルコの呟きに何かしら気付いたルミナ、ルフィを見つめる目はどこか優しく見守るようで・・・ちょっと意味の分からない事を言い出した

 

マルコ、ルフィはエースの弟だよ?私も今気付いたんだけどね!それに・・・あー楽しくなってきた‼︎これから退屈しなさそうだし!

 

とマルコに小声で耳打ちするルミナだが突如テンションが上がり大きな声で叫び出すと

 

「耳元で叫ぶんじゃねぇ‼︎」

 

ゴチン!

 

そりゃ耳元で叫ばれたらそうなる、マルコはルミナに怒りの鉄拳をお見舞いすると

 

「殴ったな‼︎オヤジにもぶたれた事ないのにぃぃぃ‼︎」

 

「いや、割と本気で殴られてるだろ」

 

殴られた痛みで涙目のルミナ、オヤジにもぶたれた事ないとマルコに愚痴るがルミナは割と本気で白ひげに殴られてるいるとツッコミを入れるマルコ、禄に船長命令を聞き入れないのだから仕方ない

 

「だーはっはっはっ‼︎お前等面白い奴だな!あっひゃっひゃっ」

 

ルミナとマルコの掛け合いに爆笑するルフィ

 

そんな時だった

 

『おい‼︎アレを見ろ‼︎』

 

『嘘だろ⁈あの海賊旗・・間違いない‼︎クリーク海賊団だ』

 

『東の海最強の海賊団が何で⁈まさかこの店に来る気か⁈』

 

『前にクリーク海賊団の奴を追い返したからその報復じゃねぇだろうな⁈」

 

バラティエのコックと客達の会話を皮切りに騒めく店内、この店に東の海最強の海賊団が向かって来るのだから無理もない

 

「クリーク海賊団?」

 

「嬢ちゃん知らないのか⁈あのクリーク海賊団を‼︎この東の海最強の海賊団クリーク海賊団を‼︎」

 

「いや、あのクリーク海賊団って言われても知らないものは知らないよ」

 

「嘘だろ⁈あの悪逆非道‼︎泣く子も黙る海賊艦隊提督、首領クリーク‼︎別名騙し討ちのクリークを知らないなんて⁈」

 

「いや、私の方が嘘でしょ⁈って言いたいよ‼︎寧ろ何でそんなに詳しく知ってるの⁈信者とかそうゆう人?」

 

「んな訳あるか‼︎」

 

「まぁまぁ、そんな事よりそろそろババアが来る筈だしグル眉にマカロンの準備してもらおっと♪」

 

クリーク海賊団を知らないルミナと東の海の情勢に詳しいコック達のやり取りの後、ルミナは呑気にマカロンの催促をしようとサンジを探すと

 

「ババアが来るだとかマカロンだとかそれどころじゃねぇ‼︎」

 

コック達の言う通り今はそれどころではない、今ここに向かっている海賊団は東の海最強の海賊団、普段相手している海賊達とはワケが違う

 

「でもマカロンないとババア怒るよ?」

 

「勝手に怒らせとけばいいだろ‼︎ってかクリーク海賊団を前にそんな態度が取れるかって話だ‼︎」

 

ルミナの言うババアが誰かは知らないがクリーク海賊団を前にそんな態度はとれない、勝手に怒らせとけと相手にしないコック達

 

「そっか・・じゃオーナーに言っといて?長い間お疲れ様でしたって‼︎

クリーク海賊団がどうとか知らないけど四皇ビッグマムを怒らせるんだからこの海域が滅茶苦茶になっても仕方ないよね」

 

割とあっさりと諦めるルミナ、クリーク海賊団が何なのかは知らないがバラティエがマカロンを用意出来ないのは店の落ち度、それでビッグマムが癇癪を起こしても関与しないと突き放すと

 

「・・・は⁈・・・ビッグマム?・・・四皇?」

 

「うん、これからこの店に来るババアは四皇だよ」

 

「・・・・その四皇が何で店に?」

 

「私が呼んだから」

 

まさかの四皇発言、あまり現実味を帯びないコック達とあっさりとしたルミナだがルミナが四皇を呼んだと聞いて

 

『何してくれとんじゃぁぁぁぁテメェェェェ‼︎』

 

コック一同総ツッコミ、海賊の頂点に立つ四皇を呼んだと言うのだからそうなるのも仕方ない

 

そうなると最早クリーク海賊団なんてどうでもいい、東の海最強の海賊団と世界最強の大海賊の一角、天秤に掛けるまでもなく

 

「おい!今すぐサンジを呼んでこい‼︎バラティエ総出でマカロンを作るんだ‼︎」

 

慌てるコック達は早急にマカロン作りに取り掛かろうとすると

 

「今更マカロン作りに慌ててどうする?クソコック共‼︎愛しのルミナちゃんにマカロンを頼まれてんだ、もう出来てるよ」

 

2日前にマカロンを頼まれたサンジはこの日の為に早朝からマカロン作りに取り掛かり、丁度焼き上がったタイミングでルミナ達の前に出てくると大量のマカロンをルミナに見せ

 

「レディー、ご注文の品のマカロンです!飽きがこないよう豊富な味のバリエーションの他、ジャムやクリームが織りなす味のハーモニーをお楽しみください」

 

そう丁寧にマカロンが詰まったバスケットをテーブルに置くサンジ、ルミナは見事な仕事をしたサンジに感激して

 

「わぁ♪ありがとグル眉♪」

 

そう言ってサンジの頬に軽くキスをすると

 

「ブラボォ〜〜‼︎」

 

何故か目をハートにしてクルクルと回りながら宙に浮くサンジ

 

「出た!グル眉のスパイラルハートフロー」

 

そんなサンジを見ながら妙な技名をつけるルミナは

 

「じゃあとはババアが来るだけだね♪良かったねこれでババアが怒らずに済むよ、多分」

 

「多分⁈」

 

「うん‼︎あのババア割とキレやすいからね!ほら!ロリババアっているでしょ?一部の人に需要があるみたいなんだけど、あのババア意味を間違えてるんだよね!見た目が幼くて中身がババアなのがロリババアなのにさ、あのババア見た目ババアで中身が幼児なんだよね‼︎それ最早ただの厄介ババアであって老害以外の何でもないんだけど「ルミナ!俺ロリババアってやつを目指す事にしたよ!もしかすると俺の国にいない種族も来てくれるかもしれないからねぇ」って‼︎いや来ないでしょ⁈絶対来ないって‼︎寧ろババアが海賊王になる方が現実味があるって‼︎まぁそんなババアだから私にもどうなるか分かんない」

 

コック達一同は思った、絶対コイツが怒らせる

 

「おい!頼むから怒らせるんじゃねぇぞ‼︎いやホントお願いします」

 

いくら海の荒くれ者が集まるバラティエのコックといえど四皇は怖い

コック達はルミナに土下座して頼み込むしかなかった

 

そして

 

「頼む・・少しでいい・・水と食糧を分けてくれ・・頼む」

 

コック達の予想通り・・・いや、今となっては寧ろ何で来た⁈と思うがとにかく衰弱して1人では歩けそうにもないクリークがギンに担がれながらバラティエに来店、食糧と水の提供を懇願し終いには土下座までやり始める

 

だが相手は騙し討ちのクリーク、誰もが警戒しクリークの真偽を疑う中

サンジが厨房から一皿の飯を持って来るとクリークに渡し

 

「すまねぇ・・・もうホントに駄目かと思った・・・何日も食ってなくて・・死ぬかと思って・・・でも真っ黒な服を来た白い髪の女が来て助けてくれるのかと思ったが助けてくれなくて・・・すまねぇ・・ホントにすまねぇ」

 

渡された飯を貪りながら号泣するクリーク、コック達や客達はそんなクリーク・・・ではなくルミナを見て

 

「真っ黒な服に白い髪・・嬢ちゃんだよな?」

 

クリークの話す内容と一致するルミナ、確かにルミナは道中クリークと遭遇し放置したが

 

「・・・・・ちょっと待って・・・えーと航海日記・・・えーと・・・あっ!多分コレだ!はぁ〜・・・あのゴリラ見た目通り知能が足りてないのかな?普通助けを乞う相手にピストル向ける?まぁゴリラだから仕方ないよね!バナナの一本でも置いてきたら良かったかな?・・あぁ!なんかいたね!別にどうでもいいから忘れてたよ」

 

 

憶えてないけどもしかして私?と航海日記を読んで記憶を辿るルミナ、日記のおかげでクリークの事を思い出すが最後の一言は余計だ

 

「・・・・・あの時のクソガキィィィィ‼︎この俺を相手に舐めた真似しやがってぇぇ‼︎」

 

「首領クリーク⁈落ち着いてください‼︎俺はこの店に手を出さない事を条件にアンタを連れてきたんだ」

 

「この俺に指図するなぁぁぁ‼︎いいかギン‼︎この女は女をコケにした‼︎

その代償はキッチリと払ってもらう」

 

「首領クリーク辞めてください‼︎姉御は天竜人だろうと容赦無く殴り飛ばすイカれた人なんです‼︎それに姉御の蹴りは海面ごと船を真っ二つにします‼︎俺達の船を斬ったあの鷹の目のような男と同じ・・いやそれ以上です‼︎」

 

ルミナを見て激昂するクリークとなだめるギン、バラティエのコックや客達はその一部始終を聞き・・・恐る恐るルミナに目を向けた

 

蹴りで海面ごと船を真っ二つにする事もそうだが、天竜人を容赦無く殴り飛ばすイカれた奴だと知ればそうなるだろう

 

まぁルミナはルミナでギンからイカれた人呼ばわりされて心外だと思っているが

 

「ギン、世の中には偽の手配書を作り自分を偽る海賊がいる‼︎自分の本当の実力は大した事ないくせに大きく見せようとする卑怯な奴がな・・この女もその類いだろう‼︎」

 

流石騙し討ちのクリーク、人を騙すからこそ逆に騙されない警戒心の強さ、クリークの言う通りそういう手口を使う海賊もいる

 

だがギンが言っている事は事実であり逆に信じた方が身のためなのだが

 

「おい!お前今鷹のような目をした男と言ったよな‼︎」

 

「あ、ああ・・鷹のよう目をした男が俺達の船を斬り俺達はグランドラインから命からがら逃げて来たんだ」

 

どうやらゾロは鷹のような目をした男に執着があるようでギンもゾロの問いかけに答えると

 

「鷹の目・・俺が探している男」

 

そう呟くゾロだが

 

「そうだ、グランドラインに入って1週間で俺達の艦隊50隻が壊滅した

その鷹のような目をした男たった1人によってな」

 

クリークから放たれたその言葉に驚愕する一同、(ルミナとマルコは無反応)東の海最強の海賊団50隻もの艦隊が1週間で壊滅する魔の巣窟グランドライン、たった1人の男が艦隊を壊滅させたという衝撃は計り知れないものがあるが

 

「だからもう一度立て直し、俺は再びグランドラインに入る‼︎ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を手に入れて海賊王になるのはこの俺だ!

その礎としてこの船を貰う」

 

そう宣言するクリークに騒つく店内

 

「馬鹿言うな!海賊王になるのは俺だ‼︎」

 

海賊王を目指すルフィはクリークに食って掛かると

 

「お前のようなガキが海賊王だと⁉︎ハッ‼︎寝言は寝て言いやがれ‼︎いいか小憎‼︎この海の覇権を握ったこの俺でさえ通用しなかった魔の巣窟それがグランドラインだ‼︎お前のような小憎がグランドラインに入ったところで何が出来る‼︎何も出来ずに野垂れ死ぬがオチだ‼︎」

 

「うるせぇ!それをお前が決めんな‼︎俺が海賊王になるって決めたんだ、その為に戦って死ぬなら別にいい」

 

クリークとルフィ2人が睨み合う中この状況を静観していたルミナは

 

「ねぇ!海賊王になるとか言ってないで先に七武海をどうにかした方がいいと思うよ?こっちに向かってるから、その鷹の目のような男が」

 

急に割り込んできたルミナの発言があまり理解出来てないクリークとルフィ、七武海は分かるが(ルフィはさっぱり分からない)それが鷹の目の男と繋がらない

 

だがその時だった‼︎

ルミナの発言に疑問を浮かべると同時、海上に浮かぶクリークのガレオン船が真っ二つに割れ海が大きく荒れる

 

慌ててバラティエの外に出て状況を確認するクリーク

 

「・・・・あ、アイツだ・・・あの男だ・・・わざわざ追いかけて来たというのか⁈」

 

 

驚愕と畏怖の混じる声で呟くクリーク、跪いたクリークの視線の先に見える小さな船、見た感じまともな船とはいえないがその船に座する男からただならぬ気配を感じゴクリと唾を飲み込むと

 

「久しぶりだね鷹坊‼︎」

 

クリークの背後からフレンドリーに声をかけるルミナが、

 

「これは愉快、暇つぶしにこの海まで来てみればまさかの大物!退屈しのぎには十分過ぎる相手だ」

 

「ねぇ!暇なら一緒にお茶会しようよ‼︎もうすぐババアも来るからさ‼︎

「ほう、ビッグマムまでもがここに集まると!四皇同士で海賊同盟でも組むつもりか?白ひげ海賊団」

 

「え?嫌だよ‼︎ババアと対等なんて‼︎私達白ひげ海賊団は世界最強‼︎

そしてルミナちゃんは世界最凶‼︎」

 

「ふっ、貴様ならそう言うだろうと思っていた。元63億7000万の賞金首、ルイン・D・ルミナよ」

 

「お前・・饒舌になるのは結構だけど喋り過ぎだよ、私の事どこまで知ってるか知らないけどそれ以上喋ると世界政府も黙っちゃいないよ」

 

「これは失言、肝に銘じておこう」

 

「それが懸命だね‼︎マルコ‼︎私が許すから殺気を抑えて‼︎」

 

「不死鳥のマルコ、まさか貴様がここまで殺気を露わにするとはな、いい家族を持ったなルミナ」

 

「そうだね・・・白ひげ海賊団は私の家族、プリンに勝るとも劣らない大切な存在だよ」

 

「・・・・前言撤回させて貰う」

 

鷹の目の男とルミナの間で交わされる言葉、船外に出てきたルフィ達は勿論鷹の目の男とルミナの板挟みになっていたクリークはその会話をバッチリ聞いており

 

「ろ、63億7000万・・・白ひげ海賊団・・・不死鳥のマルコ・・・四皇ビッグマム」

 

あまりに桁違い、会話に出てくる懸賞金の額も海賊の名も全てが桁違い

まさか真後ろにいる貧弱そうな少女が破格の賞金首、しかも世界最強の海賊団といわれる白ひげ海賊団の一員、更にはその白ひげ海賊団の1番隊隊長“不死鳥のマルコ“までもが、極めつけにこのバラティエに四皇ビッグマムが来ると

 

いくら東の海最強といわれる海賊団であろうとも世界最強には及ばない

もしかすると俺を騙す為の嘘なんじゃないかと一瞬考えるが、海賊艦隊をたった1人で壊滅させた男だ、そんな手段を取る必要がない

 

それにさっきは気づかなかったがルミナを後方から見守るマルコは間違いなく白ひげ海賊団1番隊隊長“不死鳥のマルコ“本人、四皇幹部ともなるとやはり世界的に有名になりクリークも当然手配書を見た事がある

 

ルミナはふざけた奴だがその懸賞金の額はあまりにも破格、何故元賞金首なのかは知らないが世界政府が絡んでいるとなるとルミナは相当にヤバい奴、ギンが言っていた天竜人を殴ったり蹴りで海面ごと船を真っ二つにするといった事も信憑性が出てくる

 

そしてもう1人、現四皇であるビッグマム本人がこのバラティエに向かっている、クリークはあまりにも出鱈目過ぎる現実に

 

「俺が何をしたぁぁぁぁ⁉︎俺は‼︎俺はまだ何もしちゃいねぇぇぇぇ‼︎」

 

半狂乱になって叫び出したクリークだが

 

「ねぇ?お前何言ってんの?お前が何をしたとかそんな事どうでもいいの!元から眼中になかったしね!というかそもそもお前が勝手に来ただけじゃん?怖気付いたならさっさと逃げればいいよ!」

 

「なっ⁈俺が・・この俺が怖気付くだとぉぉぉ‼︎」

 

「だって怖気付いたからグランドラインから逃げて来たんでしょ?いや別にいいんだけどね・・でもね?お前俺が何をしたって言ってたよね?

それお前が騙し討ちして来た奴らも同じ事言ったんだと思うんだよね、

まぁ海賊だし?お前のやり方をどうこう言うつもりはないけどお前がやってきた事を棚に上げて被害者面すんな‼︎その時点でお前の海賊としての信念終わってるよ・・だからハッキリと言ってあげる!お前は海賊王にはなれない‼︎」

 

クリークは海賊王の器じゃない、ルミナはクリークをハッキリと否定すると

 

「言ってくれるじゃねぇか‼︎舐め腐ったクソガキがよ‼︎テメェが白ひげ海賊団だとかそんな事どうでもいい‼︎テメェには俺の強さをしっかりと叩き込み二度と舐めた口叩けないようにしてやる‼︎」

 

これにはクリークもブチ切れ、ルミナが誰だとかお構いなしに戦闘態勢に入ると

 

「おぉ!ただの腰抜けゴリラだと思ってたけど少しは骨があるみたいだね!いいよ?だったらお前のその強さってやつ?しっかりと私に叩き込んで見せてよ」

 

そうクリークに言って手首をクイッと曲げ早くかかってこいと挑発するルミナ、クリークは着ていたマントを勢いよく脱ぐと

 

「いいか小娘、これは戦いじゃねぇ!殺し合いだ‼︎必要なのは敵を殺す手段、それが武力だ‼︎人間のな‼︎見ろ‼︎誰よりも強い鋼の腕‼︎誰よりも硬いウーツ鋼の体‼︎全てを破壊するダイヤの拳‼︎仕込んだ数々の武器‼︎

50隻の艦隊に5千人の部下‼︎これまでの戦いに全て勝ってきた俺こそが海の覇者だ‼︎」

 

そう豪語するクリーク、強力無比な膂力で圧倒する腕、金色に輝く堅牢な鎧、硬度の高いダイヤの拳に鎧に仕込んだ数々の武器そのどれもが強力なクリークの武器であり武力であり、それをルミナに見せつけるのだが

 

「わぁ〜凄い!僕が考えた最強装備ってやつ?その装備で俺強いって愉悦に浸りながら格下ばかりを倒して俺最強って勘違いしちゃったやつ?

あっ!でもそんなのグランドラインにいたらそんなに役に立たないから気をつけてね?・・あっ‼︎やっぱり今のナシ‼︎どうせ私が壊すから意味なかったね」

 

とまたしても挑発するルミナ

 

ここまでコケにされると殺す事に全く躊躇などいらないだろう

クリークは全てを破壊するダイヤの拳でルミナを全力で殴り潰さんと拳を振るうと

 

パシッ!

 

クリークの拳を片手で軽く受け止めるルミナ、これにはクリークはおろか状況を固唾を飲んで見守っていたバラティエ一同も驚愕

 

いくらルミナが白ひげ海賊団の一員とはいえまさかクリークの拳を片手で止めるとは思いもしなかったのだから仕方ない

 

驚かなかったのはルフィやゾロ、サンジにゼフといった実力者とルミナの実力を垣間見たギン、同じ白ひげ海賊団のマルコぐらいだ

 

マルコにいたってはまた勝手に暴れてると放置しているがルミナの実力を絶対的に信頼しているからこその放置でありただ静観しているわけではないが

 

「お嬢‼︎暴れるのはいいが蹴りは使うなよ?後から恥ずかしい思いするのお嬢だぞ」

 

確かにルミナの格好で蹴りを使うと色々とマズい、マルコの忠告は有り難いものだ

 

「マルコのエッチ‼︎変態‼︎パイナップル‼︎」

 

言われて恥ずかしいルミナの気持ちは分からなくもないがパイナップルはあきらかに悪口だろう

 

「もう‼︎・・・というわけで蹴り禁止の縛りプレイしていくからよろしくねゴリラ‼︎」

 

ルミナとしても恥ずかしい思いはしたくないので蹴りは封じるとクリークに伝えると

 

「貴様‼︎ふざけるな‼︎」

 

これはもうあきらかな手加減、蹴りを使わなくても余裕だという態度のルミナに当然腹を立てるクリーク・・だが

 

 

「え⁈・・・もしかして・・・そんなに見たかったの?私のパンツ・・あ、いやゴリラも一応雄なんだし気持ちは分からなくもないというか・・でもそんなに必死にならなくても・・・うん・・・キモい・・いい歳したおっさんが子供のパンツ見たいって必死になるところ凄くキモいよ?海賊王にはなれなくても性欲王にはなれるんじゃないかな?」

 

またしても煽りだすルミナ、クリークが怒ったのはそんな理由ではないのだが会話の流れでルミナがそう勘違いするのも無理はない、本人は至って真面目にスカートの中が見えるのを気にしてるのだから

 

「ど・・首領クリーク・・・アンタ・・ロリコンだったんですか⁈」

 

訳がわからんと思考停止中のクリークにギンの追撃が、それを皮切りに軽蔑の眼差しを向ける一同

 

何故そうなるのかさっぱり理解出来ないクリークは

 

「おい!ギン‼︎俺がロリコンだと⁉︎ふざけた事ぬかすなよ‼︎確かお前このガキを姉御と呼んでいたな?つまりお前はこのガキを慕っているという訳だ!だったらお前の方がロリコンだろうがぁぁぁぁぁ‼︎」

 

「いや・・俺は純粋に姉御が凄い人だって慕ってるだけですよ?ちょっと・・いやかなり頭がイカれた人ではありますけど」

 

とロリコン疑惑の押し付け合いに発展したがギンの冷静な返しにこれ以上の押し付けはマズいと判断したクリーク

 

「ねぇ?ロリコンって言われて取り乱す奴は自分がロリコンと認めてるようなもんだよ?」

 

何故コイツはこうも煽るのか?ロリコンなど全く身に覚えのないクリークは

 

「俺はお前みたいなクソガキなんざ興味ねぇ‼︎」

 

ルミナはクリークのタイプではないのだろう、そうルミナに告げると

 

「そうやって必死に否定するのロリコンの定番なんだよね?首領ロリークさん」

 

ルミナの中でクリークはロリコンと確定したようだ

 

「もういい‼︎死ね‼︎」

 

流石に付き合ってられんとクリークは銃火器を展開して一斉射撃、無数の砲弾や銃弾がルミナに迫る・・・がルミナは何事もなかったような涼しい顔をしながら迫りくる攻撃を躱していく

 

「姉御凄ぇ・・まるで飛んでくる場所が分かってるようだ」

 

必死の形相で撃ちまくるクリークと余裕顔のルミナ、最初から飛んでくる場所が分かってるような動きにギンは驚きを隠せずにいたが

 

(そういえば姉御は少し先の未来が見えると言っていた‼︎能力者だとは明言しなかったが姉御は間違いなく能力者だ‼︎)

 

2日前のやり取りを思い出すギン、実際の能力が何かは分からなくも能力者でなければあんな避け方は出来ないと推察するギン

 

「ギン!あの時説明が面倒だから教えなかったけどこれが覇気だよ!

ルフィとマリモ侍も‼︎海賊王と世界一の大剣豪になるんでしょ?この先の海を進んで行くなら絶対必要になる力‼︎私が見せてあげるからちゃんと見ててね‼︎」

 

とクリークの攻撃を躱しながら話すルミナ、どうやらこの戦いでルフィ達に覇気と呼ばれる力を教える気のようだ

 

「まずは見聞色の覇気!これは相手の気配をより強く感じる力、これを習得すると目で見えない敵の位置や数、更には相手が次に何をしようとするか読み取る事が出来るの!」

 

ルミナがそう説明するとルフィやゾロ、ギンは食い入るように話を聞き

割と真剣な様子だ

 

「このクソガキがぁ‼︎俺を無視してんじゃねぇぇぇぇ‼︎」

 

そんなルミナにキレるクリークは両肩の鎧を外すと一つに重ね合わせ大きな槍を完成させると

 

「あっ!その武器の説明しなくていいからね!だってその武器は既に壊れてるから」

 

そうクリークに話すルミナの発言を全く理解出来ない一同、完成したばかりの武器が既に壊れてるなんてルミナに分かる筈もないと思う故だが

 

バキン‼︎

 

ルミナの発言とほぼ同時にクリークの武器、大戦槍が音を立てながらひび割れていきバラバラに砕け散る

 

「何だとぉぉぉ‼︎」

 

これから使う筈だった自慢の武器を使う前に壊されたクリークは当然狼狽え

 

「今・・何が起きたんだ・・・何もしていないのに首領クリークの大戦槍が突然」

 

事の成り行きを見ていたギンも何が起こったのか理解出来ないでいたが

 

(いや・・違う・・姉御だ!姉御が間違いなく何かをやった‼︎あの時もそうだ!俺が天竜人に殺される寸前、気が付けば俺は天竜人から離れた場所にいた・・何をしたのか今でもさっぱりだが間違いなく姉御の仕業だ‼︎)

 

以前助けられた事を引き出しクリークの武器を壊したのはルミナだと確信するギン

 

これにはルフィやゾロはおろかゼフ達までもが驚愕しており何が起きたかさっぱりだと言わんばかりだ

 

「相も変わらず理不尽な能力だ」

 

「お嬢の支配領域に入ったら最後だよい」

 

どうやら鷹の目の男とマルコはルミナが悪魔の実の能力を使った事を見抜いていたようで各々の感想を呟いていると

 

「次は武装色の覇気!これは目に見えない鎧を纏うってイメージしてね!強固な防御は当然攻撃にも転用出来るからね!後はロギア・・まぁとりあえず悪魔の実の能力者の実体を捉える事が出来るから便利だよ!

ルフィ‼︎私のデコピン痛かったでしょ?」

 

とざっくりと武装色の覇気と呼ばれる力の説明をするルミナにルフィも

 

「すっげぇぇぇ痛かった、爺ちゃんの拳骨が痛ぇのもその覇気ってやつなのか?」

 

「そうだね!覇気は全ての人が持つ力、大半の人は覇気の存在に気付かないまま生きているし気付いてもその力の引き出し方を知らなかったりと割と多くないんだよね、覇気の使い手って!まぁ新世界は覇気のバーゲンセールって位ウジャウジャいるから実感湧かないけど」

 

そうルフィに話すとルミナは続けて

 

「大事なのは疑わない事、自分を信じる事!海賊王になる、世界一の大剣豪になるその夢に迷いはないよね?覇気もそれと同じ!夢に命を掛ける事が出来るならきっとルフィはマリモ侍は大丈夫」

 

とルフィとゾロに話し・・・クリークの懐に一瞬で移動するルミナ

 

「じゃ次は武装色の覇気ね!」

 

そう話すルミナはクリークのウーツ鋼の鎧に手を触れ

 

バキバキバキバキ‼︎

 

ウーツ鋼の鎧を粉々に砕くと

 

「はい!武装色の覇気は見えない鎧を纏うってイメージして?裸より鎧着た方が防御力あるでしょ?まぁそんな感じだけど当然強固な防御力は攻撃にも転用出来るからね‼︎プリンで殴られるよりダイヤの拳で殴られた事が痛いでしょ?まぁプリンで殴る奴いたら私がブッ飛ばすけど‼︎」

 

割と簡単に説明するルミナ、クリークは自慢の鎧が呆気なく砕け放心状態のようで固まったままだ

 

普通に触っただけでウーツ鋼の鎧が砕ける訳がない、だがいとも簡単に砕けたのだからクリークがそうなるのも仕方ない

 

「んで!今ロリコンアーマーを壊したのは武装色の覇気だけど、今のは武装色の覇気の一段階上で内部から破壊する武装色の覇気!蟹の甲羅は固くても中身は柔らかいでしょ?だったら内側から破壊すれば簡単だよね?ってやつだね!」

 

と覇気について説明するルミナだが・・・誰も理解しちゃいない

 

正確には覇気という力の存在、見聞色の覇気と武装色の覇気という2つの覇気の特性は何となく理解出来たぐらいだがルミナの説明がざっくり過ぎるのと実演している武装色が高レベルの為、覇気の概念すら知らなかったルフィ達が理解出来ないのも仕方ない

 

「どう?ルミナ先生の実演!猿でも分かる覇気講習は?分かりやすかったでしょ?」

 

とドヤ顔のルミナだが

 

「ゴチャゴチャと喧しいわ‼︎お前だけは本気でブッ殺さねぇと気が済まねぇ‼︎」

 

自慢の武器とウーツ鋼の鎧を砕かれた挙句、存在を無視しながら横でペラペラと喋られ完全にキレたクリーク、ダイヤの拳でルミナを殴り潰すべく拳を振り下ろすと

 

「猿でも分かる覇気講習が理解出来ないからってキレないでよ!あっ!お前ゴリラでロリコンだし、理解出来ないのも仕方ないよね!」

 

後ろにサッと避けながら煽るルミナ、青筋を立て目が血走るクリークは

息を荒くしてルミナへと突進する

 

「ロリコンが興奮して私に抱き着こうとしてる‼︎怖っ‼︎」

 

クリークを見てそんな感想を抱くルミナは

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン‼︎

 

クリークを睨み威圧するルミナ、すると突進していたクリークが白目を剥きその場に倒れ込んでいく

 

「はい!さっき教えた覇気は見聞色の覇気と武装色の覇気‼︎この覇気は誰もが持っていると言ったけど、実はもう一つ覇気があるの‼︎この覇気は特殊な覇気で数百万人に1人この覇気を持っているって位使用者が少ないの!それが相手を威圧する覇気、“覇王色の覇気“この覇気を持つ者は王の資質、人の上に立つ器がある人だって事だね‼︎」

 

と覇王色の覇気について言及するルミナは

 

「因みにこのロリコンが気絶したのは私がその覇王色の覇気で威圧したからだね!だって私を犯そうとしたんだから気絶させても仕方ないよね‼︎」

 

クリークへの解釈が段々と酷くなっているが、実際ルミナを殺しにきているので気絶させたのは仕方ない、寧ろ威圧だけで失神したのはクリークにとって幸いかもしれない

 

「んで!ルフィ‼︎さっき覇王色を持つ人は数百万人に1人って言ったけど、新世界にはそんな奴らがいっぱいいるからね‼︎数百万人に1人って嘘でしょ⁉︎って位集まってるの‼︎つまり海賊王になるにはそんな覇王の器を持つ奴ら全て蹴散らしていかなきゃならないの‼︎」

 

と真面目な顔でルフィに話しかけるルミナ、ルフィはルミナの雰囲気で巫山戯ている訳ではないと理解し

 

「海賊王への道が簡単なわけがねぇ!面白れぇ‼︎覇王だかなんだか知らねぇが俺が全員ブッ飛ばして、なってやるよ‼︎海賊王に‼︎」

 

海賊王になる為の道が簡単ではないのは元より承知、ルフィは己が夢への決意を込めて右拳を左手にぶつけ不敵な笑みを浮かべると

 

「お?・・おぉ⁈今僅かだけどルフィから覇王色の覇気が漏れた⁉︎

やっぱりルフィも資質あったんだね‼︎これは将来が楽しみだよ!」

 

ルフィから僅かだが覇王色の覇気が漏れた事を感知したルミナ、将来が楽しみだと笑うと

 

「マリモ侍さっきから殺気が凄いよ?どうしたの?・・・ってあぁ!目の前に世界最強の剣士がいれば無理もないか」

 

そう、ゾロにとって越えるべき目標、世界最強の剣士である鷹の目の男が目の前にいるのだから殺気立つのも無理はない

 

「ほう、この俺に挑むか?小さき者よ!」

 

殺気立つゾロを見て僅かに笑みを浮かべる鷹の目の男、退屈しのぎには丁度良いとどうやらゾロと手合わせする気のようだ

 

「あっ⁈そういうばルフィの仲間のお姉さん、ロリコンが来た時に船盗んでどっか行ったけどルフィ達これからどうするの?私もルフィ達に伝えるの忘れてたけどロリコンが騒がしかったから仕方ないよね」

 

と今更ながらルフィ達の船、ゴーイングメリー号がナミに盗まれた事を伝えるルミナ

 

「よし‼︎俺が今からナミを追いかけてメリー号を取り戻す‼︎いいか!俺は勇敢なる海の戦士キャプテンウソップ様だ‼︎決してここに残るのが怖い訳じゃないからな‼︎」

 

とウソップは言うが、内心凄くビビっている

 

クリークもそうだったがそれ以上にルミナがヤバイ‼︎と彼のセンサーが反応してとにかくこの場から離れたいとメリー号の追跡に名乗り出るのだが

 

「パチモン!メリーさん追いかけるならドットさん乗る?私も一緒に着いて行ってあげようか?」

 

船を追いかけるなら空飛ぶスワンボート、ドットさんが圧倒的に速い

ルミナはウソップにドットさんに乗る事を薦めるが

 

「あ、いや・・・ここは勇敢なる海の戦士に任せとけ‼︎聞いて驚け!何と俺は」

 

「うっさい‼︎私が着いて行ってあげようか?って言ってるんだから素直になれよ‼︎」

 

素直に言うとお前怖いから着いてくんなと言いたいが怖いから言えないウソップ、濁しながらでも断ってたあたり割と素直だったがルミナの認識とは食い違っていたようだ

 

「あ、はい・・よろしくお願いします」

 

内心凄く嫌だけど怖いから断れないウソップ、そうとは知らないルミナは

 

「ドットさ〜ん‼︎」

 

『クェ〜』

 

ルミナの呼びかけに応じてキコキコと泳いでくるドットさん

 

「何だこの鳥⁈・・ん?船か?面白れぇ‼︎」

 

泳ぐドットさんに興味津々のルフィ

 

「私の相棒の空飛ぶスワンボート、ドットさん‼︎良いでしょ‼︎」

 

とルフィにドヤるルミナ、ルフィは目をキラキラさせて凄く乗りたさそうにしてると

 

「お前らうるせぇぇぇぇ‼︎行くならさっさと行きやがれ‼︎」

 

これから鷹の目の男と戦うって時に目の前でワチャワチャされ雰囲気をブチ壊されたゾロはキレ気味でルフィ達に怒鳴ると

 

「はいはい!ほらパチモン‼︎早くドットさんに乗って‼︎」

 

とウソップをドットさんに詰め込むと

 

「お嬢、リンリンのババアはどうすんだよい」

 

「ん?・・・・あっ‼︎そうだった‼︎ドットさん‼︎パチモンを乗せてメリーさん追いかけて‼︎」

 

『クェ』

 

マルコが指摘するまでビックマムの事を忘れていたルミナはドットさんにウソップだけ乗せてメリー号を追いかけるように言うがドットさんはルミナが乗らないのであまりやる気はないらしく、微妙な返事だけ返すとキコキコと泳ぎ出し、やがて翼を広げ空を飛ぶと

 

「すっげぇぇぇ‼︎ルミナ!俺もアレ乗りてぇぇぇぇ‼︎」

 

空飛ぶドットさんを見て興奮するルフィ

 

「また今度ね、それより見なくていいの?始まるよ?マリモ侍と世界最強の剣士“王下七武海“の1人、“鷹の目“ジュラキュール・ミホークの決闘が」

 

そうルフィに話すルミナ、その目は真剣そのものでこれから始まる決闘の行く末を見届けようとする意志がみてとれる

 

「やっぱり心配だよね?さっきははしゃいで誤魔化してたみたいだけど大事な仲間だもんね‼︎お姉さんもメリーさんも・・・大丈夫、私も協力してあげるから心配しないで‼︎」

 

ドットさんが飛び去った方向を真剣な顔で眺めるルフィ、ルミナもそんなルフィを気にかけて励ますと

 

「お前、やっぱ良い奴だな」

 

「そう?ルフィも面白いし良い奴だと思うよ?ふふ♪今のルフィを見たらあの娘どう思うかな?ちょっと楽しみ♪」

 

「ん?あの娘って誰だ?」

 

「ん〜?まぁそのうちね♪」

 

「嫌だ!今教えろ‼︎」

 

『お前らイチャついてんじゃねぇぇぇぇ‼︎』

 

『マリモ野郎の言う通りイチャついてんじゃねぇ!クソゴム野郎‼︎』

 

ルミナとルフィがイチャついて集中が乱れるとゾロがキレる・・・ルミナとルフィがイチャついて嫉妬でサンジもキレる

 

ズバァァァァァ‼︎

 

鷹の目の男、ミホークも鬱陶しいとルミナ達に斬撃を飛ばす

 

『嵐脚・威国』

 

対してルミナも六式と呼ばれる体術の一つ、強靭な脚力で斬撃を生み出す嵐脚での技でミホークの斬撃を相殺すると

 

「鷹坊‼︎このエロ鷹‼︎私に嵐脚使わせてパンツ覗く為に斬撃飛ばしたでしょ⁈その鷹のような目で私のパンツをしっかりと捉えて・・・このエロ剣士‼︎エロを極めようとした結果世界最強の剣士になったエロ剣士‼︎

あっ!だったらエロの為に剣術使うのも仕方ないよね」

 

なんという被害妄想‼︎ミホークにそんな意図など全くないのだがルミナの中でミホークはそんな剣士になってしまっている、このルミナの言い分に呆然とするミホーク

 

マルコも額に手をやりまた始まったとルミナは頭痛の種のようだ

 

「そこの小さき者よ、貴様の相手をするより先に始末するべき輩がいるようだ」

 

流石に剣士としての誇りを侮辱されて黙っているわけにはいかないミホークはゾロの相手をするより先にルミナを始末すると怒りを露わにして

 

『ルミナよ?貴様にそのような意図が無いにせよ貴様は剣士としての誇りを侮辱した!その代償は高くつくぞ』

 

もうルミナを斬る気満々のミホークは愛刀の黒刀“夜“を構え再びルミナに斬撃を飛ばそうとする

 

「うん・・そう来るって知ってた・・・だから既にその斬撃は相殺したよ」

 

そうミホークに告げるルミナ、ミホークが斬撃を飛ばした瞬間、その斬撃は相殺されルミナには全く届かない

 

先程の斬撃の相殺はルミナが蹴りで斬撃を放ち相殺したと理解出来る、それでも十分驚きだが今度はルミナは何もしないでミホークの斬撃を相殺した

 

誰しもが不可解な事象に言葉を失い沈黙していると

 

「姉御・・姉御は何の悪魔の実を食べたんすか⁈さっき首領クリークの武器を破壊した時もそうだった‼︎何もしないで勝手に武器が壊れる筈がない‼︎」

 

「知れば後悔するぞ、詳しくは言えんがルミナが食べた悪魔の実は世界政府の最重要機密‼︎」

 

「鷹の目の言う通りだよい!どんな能力か知ってはいるが俺もお嬢が食べた悪魔の実の名前は知らねぇ」

 

「触らぬ神に祟り無しってね‼︎ホントそう!知れば絶対後悔するよ?・・・私みたいにはならないでね?」

 

「お嬢」

 

「・・・・・何か変な空気になっちゃったね・・・そんでタイミングが良いのか悪いのかババアの船もやって来たし」

 

そう話すルミナの視線の先に四皇ビックマムが乗る船が微かに見えてくる・・・が

 

「ルゥゥミィィナァァァァ‼︎」

 

なんとビックマム、シャーロック・リンリンが雨雲に乗って一番乗りでルミナの元に飛んできた

 

その荒ぶる咆哮に圧され失神していくバラティエのコック達、リンリンもまた覇王色の覇気の持ち主で挨拶代わりに威圧したようだ

 

「いきなり叫ぶな‼︎老害ババア‼︎」

 

ルミナもまた覇王色の覇気でリンリンを威圧、互いの覇王色がぶつかり合い海が荒れ突風が吹き荒れる

 

「老害だと⁈ルミナお前潰すよ?」

 

「いや、実際キャミソール姿を目にしたら目に毒じゃん‼︎ほら!コック達もババアのキャミソール姿を見て倒れてるでしょ?てか四皇の老害共は何でそんな際どい格好するわけ?白ちゃんもほぼ上半身裸だし?ウザ絡みアル中も上半身裸だし?まともに服着てるの二日酔いパピーだけじゃん‼︎」

 

「お前も際どい格好してるだろうがよ‼︎」

 

「私は許されるんだよ?」

 

「俺が許さねぇからな‼︎」

 

「だったらどうするの?」

 

ライフ・オア・デッド(寿命か死か)

 

「じゃあ独身長男のライフで‼︎」

 

「俺の息子の寿命取ってどうすんだい‼︎」

 

「じゃあモッチー頂戴‼︎」

 

「何で立場が変わってるんだい⁈それに何でお前にうちのカタクリをやらないといけないんだい?」

 

「ババアちょっと耳貸して」

 

「しょうがない奴だね!で?なんだい?」

 

口論なのか掛け合いなのか分からないルミナとリンリンのやり取り、ルミナはリンリンの肩に飛び乗りコソコソと耳打ちすると

 

「ルミナ‼︎アンタ何考えてんだい⁈」

 

「どう?面白いと思わない?」

 

「マンママンマァ!面白そうじゃねぇか‼︎ただし‼︎暫くの間同行を許すだけだ!それとカタクリの説得はテメェがやりなルミナ‼︎それが海賊の筋ってもんだろ?」

 

「流石ババア話が分かるね」

 

ルミナとリンリンが話しているうちに、ビックマム海賊団の船クイーン・ママ・シャンテ号がバラティエの近くにまで近づいており

 

「カタクリ‼︎」

 

「ああ、ママ!話は分かった。だがこの話の答えはNOだ‼︎」

 

ビックマムの呼びかけに応えてカタクリ、彼もまた未来視の見聞色を使える実力者でこの後の展開を知りルミナの提案を断ると

 

「じゃあ話は終わりね」

 

カタクリに断られるとあっさりと諦めるルミナ、互いに未来視の見聞色が使えるからこそ先の展開を読み合っていたがカタクリが首を縦に振らない事から説得は無駄だと判断したのだが

 

「・・・待て・・・やはり気に食わない」

 

カタクリの中で何か気に入らない事があったのだろう、諦めるルミナを引き止めるカタクリは

 

「俺の代わりに兄貴が同行するのは釈然としない」

 

そう呟くカタクリ、これもまた未来視の見聞色で先の展開を知ったのだがカタクリが断りルミナが諦め話が終わるだったのにリンリンの長男、ルミナ曰く独身長男ことペロスペローがカタクリに代わりルミナに同行すると言い出したのだ

 

カタクリはそれが気に入らない、ペロスペローと仲が悪い訳でもなければ嫌いでもない。でも何故かルミナに同行するのは気に入らない

 

そう、カタクリは少しだけルミナに気があるのだ‼︎

 

敵とはいえ同じ四皇の幹部、実力も同格或いはそれ以上、何より同じ未来視の見聞色を有してる共通点もあり密かにルミナの事を気に入っているのである

 

「じゃあモッチー私と一緒についてきて‼︎てかマジで独身長男来たら本気でブッ飛ばすよ?剛掌閃使うからね?」

 

諦めたらペロスペローが名乗り出るそしてそれを気に入らないカタクリが待ったをかける、そこまでの流れを最初から知っていたからこそルミナは早々に諦めカタクリの反応を待っていたのだがそれでもペロスペローの同行は絶対に嫌なのだろう

 

「いや気に入らないのと俺が同行するのは話は別だ!じゃなくて‼︎」

 

「待て‼︎いや本当に待て‼︎」

 

「じゃあモッチー来るよね?それなら許してあげる‼︎いやぁ〜まさかクールで寡黙なモッチーがまさかねぇ〜・・・で?なんで持ってるの?」

 

「・・・いや・・これは・・・」

 

「大丈夫だよ?私全部知ってるから‼︎・・まぁ私の心は大丈夫じゃあないんですがね‼︎」

 

「・・・・」

 

「まぁ独身長男より圧倒的にマシだし?モッチーも私と一緒にいれてラッキーだし?戦力は十分だしお互い悪くはないよね?」

 

「・・・分かった・・・だから黙っていてくれ・・頼む」

 

「じゃあ交渉成立って事で‼︎というか訳でババア!モッチー借りてくね‼︎」

 

「マンママンマァ‼︎まさかカタクリを本当に説得・・というか脅し・・とにかくアンタどうやってカタクリを引き込んだんだい?」

 

お互い未来視で話をしていたがルミナがカタクリの弱みになる何かを吹き込んだのだろう、突如慌てるカタクリ最早未来視での語り合いなど出来る余裕は無くなり劣勢に追い込まれるカタクリ、そもそも弱みを握られてはいけない本人にバレてしまっているのでカタクリは劣勢どころか詰んでいるのだが

 

それはともかくソレをネタに交渉するルミナに根負けし同行する事を決めたカタクリ、リンリンはまさか本気でカタクリを説得出来るとは思ってなかったので興味本位でルミナに聞いてみるのだが

 

「そんな事よりマリモ侍とエロ剣士の決闘始まるからマカロン食べながら見学しようよ?」

 

交渉材料であるカタクリの弱みをバラす訳にもいかないので話をすり替えるルミナ、本来の目的はマカロンを食べる事でありゾロとミホークの決闘を見ながら食べようとリンリンを誘うが

 

「何か色々とゴチャゴチャして闘うタイミングが分かんなくなったんだが?」

 

「それは同感だ」

 

いざ闘うって時にルミナの横槍やらビックマムの到来やら仲間の勧誘やらで闘うタイミングを失ったゾロとミホーク、そんな中いきなりルミナから決闘始まるよと言われても困るゾロとミホークの気持ちは同じだった

 

 

 




この物語で明かされる事無いカタクリの弱み

彼はメリエンダ(オヤツタイム)の際寝転びながらルミナの写真(隠し撮り)を眺めオヤツを食べている

因みにルミナは全部知っているが何かネタにして脅せないかと敢えて触れないでいた
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