白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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第3話 ドットさん追いかけてたらジジイと遭遇した

「ヘイ!マリモ侍集中集中‼︎刀を握って集中集中‼︎何で刀が3本あるのか全く分からないけど集中集中‼︎どうやって使うのか気になるけど集中集中‼︎」

 

「うるせぇ!気が散るだろうが‼︎」

 

「ババア煩いって言われてるよ?」

 

「俺じゃねぇよ!お前だろうが‼︎」

 

「ねぇ?ギンはどう思う?ババアの方が煩いよね?」

 

「あ、いや・・・」

 

「お嬢・・お前もう喋るな」

 

「マンママンマァ‼︎なんだいマルコ、お前も来てたのかい」

 

「久しぶりだよい、リンリンのババア」

 

「ほら‼︎ババアの方が声デカイじゃん!マルコも私に喋るなって言いながら自分だって喋ってるじゃん‼︎」

 

「いや釘刺しておかないと延々と喋るだろ⁈」

 

「だって暇なんだもん!仕方ないよね」

 

「暇ならオヤジの船に帰って副船長らしくしてろよい‼︎」

 

「え⁈ここから新世界まで月歩で帰れって?流石に疲れるんですがね」

 

「あぁ・・ドットさんどっか行ったからなぁ・・だったら大人しくしてろよい」

 

「ってマルコが言ってるよ?ババア」

 

「だからお前にだろうが‼︎」

 

「お嬢・・・頼むから黙っててくれ」

 

「マンママンマァ‼︎マルコお前も苦労してるようだねぇ」

 

「あぁ、全くだよい」

 

「それで?ギンはどっちが煩いと思う?」

 

「姉御・・・どっちが煩いとそんなチャチなもんじゃないっすよ!圧倒的に‼︎姉御の方がウザいっす‼︎」

 

と話の内容からしてルミナはウザい、マルコもリンリンもルミナのウザさに手を焼いていたがギンにウザいとハッキリと言われたルミナは

 

「私そんなにウザい?」

 

割とショックなのか涙目でションボリするルミナ、ギンは流石に言い過ぎたなとルミナを慰めようとすると

 

ポン!

 

「ペロリン」

 

いつの間にかルミナの真横に張り付いていたペロスペローが肩に手を乗せルミナを慰める

 

慰めに余計な言葉は不要だと敢えて喋らないペロスペローだが

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁈」

 

ルミナの悲鳴が響き渡る

 

いきなり肩とはいえ体を触られたルミナ、しかもペロリンと舐め回すような事を言われて鳥肌立つルミナは

 

「六道空手奥義」

 

と正拳突きの構えをとりペロスペローを殴り飛ばそうとする

 

「ルミナ、俺の船にプリンを積んであるんだ‼︎それをやるからペロスペローを許してやっておくれ」

 

ルミナの本気の一撃を貰えばペロスペローはただじゃ済まない、そしてルミナがペロスペローを殴り飛ばせば流石に黙ってられないリンリンだがここでルミナと争うのは骨折り損のくたびれもうけなのでルミナの大好きなプリンで丸く収めようと提案すると

 

「良かったね独身長男‼︎プリン一つで助かる安い命で‼︎」

 

プリン一つでルミナの気が変わったのはいいが流石にペロスペローがあまりにも可哀想だ

 

「じゃあプリン食べに行こっと♪」

 

プリンを食べるとなるともうゾロとミホークの決闘には興味ないルミナは勝手にリンリンのクイーン・ママ・シャンテ号に乗り込み

 

「プリン頂戴‼︎」

 

「なっ⁈貴様俺達の妹を攫う気か⁈」

 

「・・・ゴメン、誰だっけ?」

 

「オーブンだ‼︎憶えてないのか⁈」

 

「だってババアの子供多いから私が全員憶えてないのも仕方ないよね」

 

「まぁ確かに多いのは認めるが、俺は四男でカタクリとダイフクとは三つ子だぞ‼︎何で兄貴とカタクリだけは憶えてるんだよ‼︎」

 

「え?生搾り姉ちゃんと無限ビスケットとプリンちゃんも憶えてるよ?あと枝みたいな奴」

 

「スムージーとクラッカーとプリンとブリュレか、だが幾ら何でも呼び方に悪意があり過ぎるだろ‼︎特に枝とか‼︎」

 

「ん?そんなつもりないけどそれで誰か分かる時点で私と同じ事思ってたんじゃないの?」

 

「そ、そんな訳ないだろ⁈」

 

「まぁそんな事よりプリン頂戴‼︎誤解してるみたいだから言うけど私が欲しいのは食べる方のプリンだからね?プリンちゃんの方じゃないからね?」

 

「そうか、それなら問題ないが・・何でプリンだけしっかりと名前憶えてるんだよ‼︎」

 

「だってプリンと同じ名前なんだし敬意を表するのも仕方ないよね」

 

「くっ・・コイツの評価基準が未だに分からん‼︎」

 

「ねぇ?早くプリン頂戴!カブト虫みたいな頭のゴリラっぽい奴」

 

「オーブンって言っただろう‼︎そんなに難しい名前じゃないだろ‼︎寧ろ簡単な名前だから憶えやすい筈だ!少しくらい憶えろよ‼︎」

 

「だから憶えたじゃん‼︎カブト虫みたいな頭のゴリラっぽい奴って‼︎」

 

「そっちの方がややこしいだろ⁈というかパッと見ただけの印象で変な名前付けるな‼︎」

 

「じゃ暑苦しい四男ね!はい!異論は認めません‼︎」

 

「そうか・・いや残念だ・・折角俺がプリンを焼きプリンにしてやろうと思っていたのに・・いや残念だ」

 

「オーブン様マジサイコーです」

 

「なんて都合の良い憶え方だよ、まぁこれ以上お前に付き合うのも疲れる!早くプリン食って船を降りてくれ」

 

「あい‼︎」

 

とリンリンの四男オーブンとのやり取りがある中、船外では

 

「漸くお前に挑めるな鷹の目」

 

「ふっ!奴が居なくなるだけで場がこんなにも落ち着くとはな・・俺の国に来ようものなら全力で追い出さなければなるまいな」

 

「おい‼︎俺との闘いに集中しろよ鷹の目‼︎言いたい事は分かるがよ!」

 

そんな話を交えつつゾロとミホークの決闘が始まるのだった

 

 

 


 

 

「ふぅ〜♪プリン美味しかった♪ご馳走様でした♪」

 

「あ、あぁ・・・お前前から思っていたがその体のどこにあの量のプリンが入るんだ⁈軽く見積もって100人分はあったんだぞ⁉︎」

 

「ねぇ?知ってる?過去の歴史が記されたポーネグリフにはこんな言葉が残されてるんだよ?”プリンは別腹”」

 

「待て⁈ちょっと待て‼︎・・俺は考古学に詳しい訳じゃないがな!仮にだ!何処にあるのか分からないポーネグリフを‼︎古代の文字を読める奴が居たとして‼︎探し当て解読した結果、プリンは別腹だとか書かれていたら俺だったら考古学者を辞めてしまうぞ⁈」

 

「ヘェ〜そうなんだ?でもラフテルのポーネグリフにはそう書いてあるんだよ?」

 

「・・・は?・・・ラフテル?・・お前何言ってるんだ?」

 

「・・・え?・・・き、聴き間違いじゃない?私はラブホテルのポーネグリフって言ったんだけど?ポーネグリフっていう名前のラブホテル‼︎そこにそう書いてあるんだよ?」

 

「・・・誰だ」

 

「え?」

 

「相手は誰だ‼︎ラブホテルで一夜を明かした相手は誰だ‼︎不死鳥のマルコか?火拳のエースか?まさかの白ひげか?兄貴が知ったら発狂するぞ‼︎いいかルミナ‼︎この事は絶対誰にも喋るなよ!」

 

「はぁ」

 

ルミナは思った、コイツ割と馬鹿で良かったと

 

それはそうだろう!ルミナの失言とはいえ海賊王を目指す者達なら聞き流せないキーワードを喋ってしまったのだから、適当に誤魔化したら食い付いてくれて一安心というところだが変な誤解を与えたのは何とかしたい

 

「一つ訂正するけど、私そうゆうの嫌いなんだよね?まぁそう考えてしまうのは分かるけど私はそうゆうの嫌いだから勘違いしないでね?」

 

そう話すルミナから放たれた狂気にも似た気配、覇王色の威圧とも異なる威圧感に背筋を凍らせるオーブンは

 

「あ、あぁ」

 

そう答える事しか出来なかった

 

「んじゃ!プリン食べたし戻るよ!ご馳走様でした」

 

そう言ってクイーン・ママ・シャンテ号を後にするのだった

 

「さっきの威圧感は何だったんだ⁈覇王色の覇気は使っていなかった・・だがあの威圧感はママ以上・・・世界政府が恐れる世界最凶の悪魔・・ルミナは一体何者なんだ」

 

冷や汗を流し膝まづくオーブンの独り言だけが船内で静かに響いていた

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

「プリンを食べて気が緩んでいたかな?気を付けないと‼︎世界政府とはそうゆう契約だし」

 

意味深な台詞を吐きながら船外へと歩くルミナ、甲板に出てそこからバラティエを眺めると

 

「背中の傷は剣士の恥だ」

 

「見事‼︎」

 

ズバァッ!

 

「ゾロォォォォ⁈」

 

やはり今のゾロではミホークに太刀打ち出来ないようで正面から斬られるゾロと叫ぶルフィ、この光景を目の当たりにしたルミナは

 

「うわぁぁぁ⁈鷹坊とマリモ侍の決闘見逃したぁぁぁ‼︎もう一回やり直して」

 

「お嬢・・お前もう帰れ」

 

空気を全く読めてないルミナに呆れるマルコ、瀕死の重傷を負ったゾロにもう一度闘えというのは酷な話だが

 

「ルフィィィ‼︎俺は‼︎俺はもう二度と負けねぇから‼︎世界一の大剣豪になるまで二度と負けねぇから‼︎文句あるか⁈海賊王‼︎」

 

「ししし、ない‼︎」

 

ルフィに改めて誓うゾロとゾロの誓いを笑って受け入れるルフィ、ルミナに絡むと色々と台無しになるので敢えて無視した2人だが

 

「マリモ侍カッコいいじゃん‼︎未来の海賊王と世界一の大剣豪が交わす誓い、これでまた再戦とかしたら台無しだよね」

 

そんな感想を言うルミナに、そうだけどお前が言うな馬鹿と思う一同

 

「マンママンマァ‼︎この小僧が海賊王?馬鹿言っちゃいけないよ!こんな小僧が海賊王になれるわけがないだろう?」

 

「うるせぇ!デカブツ‼︎四皇だかなんだか知らねぇけどよ、オメェら全員ブッ飛ばしてなってやるよ‼︎海賊王に‼︎」

 

「そうかい、ならお前はここでブッ潰しておかねぇとなぁ‼︎」

 

「なんだ?やんのか?デカブツ‼︎」

 

「ババア‼︎暴れたらマカロン食べれなくなるから駄目‼︎ルフィも‼︎先にマリモ侍の手当てしなきゃ‼︎」

 

「マカロン‼︎」

 

「ゾロ‼︎」

 

ルフィとリンリンが一触即発の空気になりかけた時ルミナが2人を抑えると、ルフィは下手くそだがゾロを包帯でグルグル巻きにしリンリンはルミナが持って来たマカロンを食べ始めると

 

「あ、姉御!この前は言いそびれたがマカロンありがとうございました‼︎」

 

とマカロンをくれた礼を言うギン、ルミナとリンリンがマカロンの話をしていたので思い出したようだ

 

「あ?マカロンがなんだって⁈」

 

やはりマカロンの一件はまだ忘れていなかったようでリンリンはギンを睨み付けると

 

「俺は何をされた⁈」

 

突如気絶から復活したクリークが飛び起き慌てていると

 

「あっ!ゴリラが起きた‼︎今マカロンの話してるから黙ってて」

 

なんかギンがヤバそう、自分がマカロンをあげた事が原因でギンがリンリンに目を付けられたのでリンリンを説得しようと思っていたがその矢先にクリークが起きたので邪魔だと思うルミナ

 

「マカロンだと?」

 

「そうだよ‼︎私がギンにマカロンをあげたの‼︎もう黙ってて‼︎」

 

「そうか、あのマカロンはお前のだったのか!ハッ!腹の足しにもならなかったぞ!あのクソ不味いマカロンはよ‼︎」

 

今までのお返しだと逆にルミナを煽るクリーク、ルミナの反応が楽しみでニヤリとするクリークだったが

 

「え⁈ゴリラが私のマカロン食べちゃったの⁈それにクソ不味い?そんなぁぁぁぁ‼︎」

 

何故か大声でリアクションするルミナ、割とショックを受けたようだがどこか胡散臭いルミナの反応に気分が良くなるクリーク

 

「あんなクソ不味いマカロンを喜んで食べる奴がいるなら顔を見てみたいもんだ!」

 

と調子に乗り始めるクリーク

 

「そうかい、お前が俺のマカロンを食べちまったのかい・・目の前にいるよ、そのクソ不味いマカロンを楽しみにしていた奴がよ‼︎」

 

背後から野太い声が聞こえハッと振り返るクリーク

 

「・・なっ⁉︎・・・ま、ままま‼︎まさか‼︎・・ビッ・・ビックマム⁈」

 

「そうさ!クソ不味いマカロンを楽しみにしていたビックマムだが何か文句あんのかい?」

 

「は⁈・・あ、いや・・そんな!滅相もない‼︎大変美味しゅうございました‼︎」

 

「え?さっきクソ不味いって言ったじゃん‼︎あんなクソ不味いマカロンを楽しみにしていたビックマムの味覚は腐ってるって言ったじゃん‼︎腐れババアって言ってたじゃん‼︎」

 

「言ってねぇ‼︎勝手に捏造するな‼︎」

 

「はぁぁぁ⁈俺の味覚が腐ってるだと?腐れババアだと?お前俺のマカロンを食べた挙句文句まであんのかい?」

 

「いや!おかしいだろ⁈文句を言ってるのはどう考えてもあのガキの方だろ‼︎」

 

「味覚だけじゃなく耳まで腐ってんのか?この老害!この腐れ難聴クソババア‼︎ってゴリラが言ってるよ?」

 

「お願いします・・もう黙っててくれ」

 

このやり取りを見ていた一同の感想、クリークマジで可哀想

 

それもそうだろう、結果的にいえばクリークはバラティエで飯を食べた後少しイキリだし、ミホークに船を割られルミナにロリコン扱いされ武器と鎧を壊され気絶させられ起きたらルミナにビックマムの悪口を擦りつけられと散々だ

 

ビックマムもビックマムだ!悪口はルミナが言っているのに何故クリークのせいになるのか?

 

これでは本当に耳まで腐った老害ババアになりかねない

 

「ビックマム‼︎違うんだ‼︎首領クリークは悪くない‼︎腹を空かせて死にそうだった首領クリークにマカロンを渡したのは俺なんだ‼︎悪いのは俺なんだ‼︎」

 

とリンリンに土下座して懇願するギン、自ら犠牲に船長を助けようとする頼もしいクルーだ

 

「そ、そうだ‼︎俺はコイツからマカロンを貰って・・全てギンが悪いんだ!船長の俺を陥れようと企んだギンが全部悪いんだ‼︎ギン‼︎お前はもう俺の船の船員じゃねぇ‼︎この裏切り者が!」

 

「そ、そんな⁈」

 

自らの保身の為に庇ってくれたギンを切り捨てるクリーク、これじゃギンがあまりにも可哀想だ

 

このクリークの行動が許せないルフィ、言葉こそ発さないがその顔を怒りの形相でクリークを睨み歩き出したルフィは

 

「ルミナが言ってる通りだな、お前は海賊王になんかなれねぇよ!仲間を仲間だとも思わねぇ奴が海賊王?笑わせんな!」

 

ルフィ自身1人では航海なんか出来ないと自覚している、だからこそ仲間が必要で大事なんだと思っておりクリークのギンに対する切り捨ては到底許せない

 

だがそんなルフィより怒りを燃やす奴がいた

 

「さっきお前は海賊王にはなれないって言ったけど前言撤回するよ・・

お前は船長の器ですらない・・もう海賊なんか辞めてしまえ」

 

そもそもの原因を作ったのはルミナだが仲間を切り捨てたのはクリークの判断、いかなる理由があろうと庇ってくれたギンを切り捨てるクリークに怒りを覚えたルミナは

 

「お前みたいな奴にギンは任せられない、だからギンは私達白ひげ海賊団が貰っていくね?文句があるならかかってこい‼︎今度は本気で相手してやるから‼︎」

 

確かにクリークはギンを切り捨てた・・がそれはそれこれはこれ

納得がいかないクリークは

 

「ふざけるなよ貴様‼︎」

 

そこまで言われて黙っていられないクリークは当然ルミナに突っ掛かる

 

「文句があるならかかってこいって言った筈だよ?あぁ大した実力もない口だけ野郎だから文句しか言えないのも仕方ないよね」

 

最早当然のように煽るルミナ、クリークは煽りの追撃を受けて完全にキレている

 

覇王色の覇気で一瞬で気絶させられものだからルミナ自身の攻撃能力やら恐怖感をあまり理解出来ていないのでルミナの煽りは効果覿面のようだ

 

「貴様ぁぁぁぁ‼︎」

 

目が血走り今にもルミナを殺す勢いのクリーク・・・だが

 

「剃」

 

一瞬のうちに地面を複数回蹴り消えたように高速移動する六式の一つ

剃を使い一瞬でクリークに迫るルミナ

 

「六道空手・烈波」

 

そこから正拳突きの構えで掌底をクリークの腹に打ち出すルミナ、纏った内部破壊の武装色の覇気で威力も底上げされてクリークは血を吐きながら海へと弾き飛ばされてしまう

 

「月歩」

 

弾き飛ばしたクリークを追ってルミナは宙を駆ける六式の移動技“月歩“

でクリークを追うと

 

「六道空手・掌覇」

 

六式を極めた者が放てる六式の奥義、重ねた拳から衝撃を撃ち出す“六王銃“ルミナは六王銃を両の掌から撃ち出す構えで六王銃を放ちクリークを海面へとブッ飛ばす

 

その威力は六式の奥義である六王銃を上回り、クリークはその一撃で完全に沈黙して海に沈んでいった

 

「覇気と六式、魚人空手の複合体術”六道空手”お嬢の本気の一撃はオヤジの力に匹敵するよい」

 

ルミナの本気の一撃は船長のエドワード・ニューゲートにも匹敵すると言うマルコ、まぁそのくらいなくては白ひげ海賊団の副船長は務まらないが

 

「流石に殺すのはやり過ぎかな?私優しいから助けてあげるのも仕方ないないよね」

 

ルミナはそう呟くと

 

「リワインド」

 

そう言うや景色が巻き戻るように流れ海に沈んでいったクリークが浮かび上がってくる、そのクリークをルミナが掴み上げると

 

「私の一撃を貰った直後まで巻き戻したから失神はしてるけど海に沈まないから海王類の餌にならなくて良かったね」

 

聞こえていないクリークに話しかけるルミナ、失神しているので返事がないのも当然だが

 

「助けてもらってありがとうの一言もないなんて人として終わってるよ?」

 

なんという無茶振り、失神してると分かっているはずなのにその要求は無理がある

 

「お嬢可哀想だからもうやめておけ」

 

ある意味死体蹴り、クリークを不憫に思うマルコの呼びかけにルミナは

 

「ねぇマルコ?それって命令?」

 

「命令じゃないよい!それにお嬢に命令出来る権限があるのはオヤジだけだろうかよい」

 

「ならいいや、まぁ白ちゃんの命令でも私が納得しないと聞かないけどね」

 

「そこはもう少しオヤジに優しくしてやれよ」

 

「もう‼︎マルコは私と白ちゃんどっちの味方なの⁈」

 

「どっちも味方だよい‼︎」

 

「そりゃ同じ白ひげ海賊団なんだから当たり前でしょ?何言ってんの?」

 

「お嬢お前マジでブッ飛ばしていいか?」

 

そう会話するルミナとマルコ、ルミナはとりあえずクリークを連れてバラティエまで戻ってくると・・・マルコに殴られた

 

と紆余曲折ありながらも戦いは終わりルミナはリンリンと仲良くマカロンを食べ満足したリンリンは

 

「今まで食べたマカロンの中で一番美味しかったよ、誰がマカロンを作ったんだい?」

 

スイーツやお菓子にうるさいリンリンを満足させる一品を作る料理人を見逃すリンリンではなくマカロンを作ったコックを探すと

 

「お気に召されたようで光栄ですマダム、私このレストランで副料理長を務めるサンジと言います」

 

「マンママンマァ‼︎そうかいお前がマカロンを作ったのかい、お前俺の船に乗ってコックやらないかい?俺はお前が気に入ったよ」

 

リンリンの発言に騒めくバラティエ、四皇が直々に誘うのだから無理はないが

 

「ババア‼︎グル眉はね?ルフィの船に乗るの‼︎ルフィの船のコックをやって夢であるオールブルーを見つけるの‼︎そうだよねグル眉」

 

2日前ルフィとサンジのやり取りを聞いていたルミナ、サンジはルフィの船の乗船を断っていたが夢を叶えるにはやはりルフィの船に乗るのが一番良いと判断故の発言だがサンジがリンリンを相手に直接断わるのは絶対問題が起きるとルミナが仲介したのだが

 

「ルミナ‼︎お前は黙ってな‼︎俺はコイツに聞いてんだ?お前が口出すんじゃないよ‼︎」

 

「は?お前が黙れクソババア‼︎話の内容を理解出来ない難聴耄碌老害メタボリック」

 

そのルミナが問題を起こした、コイツはトラブルに巻き込まれるトラブルエンカウンターではなく自らトラブルを引き起こすクソ迷惑な奴なのである

 

返答の是非はともかく四皇、それも船長が直々に誘ってるのだ

本人から直接返事を貰うのが筋であり下手な仲介は余計なお世話

だからこそリンリンはルミナを注意したのだが逆効果だったようだ

 

「おいマルコ‼︎お前コイツの世話係だろう⁈どんな躾してんだい‼︎」

 

あまりの口の悪さにマルコを問い詰めるリンリン、馬鹿の相手は疲れるのだろう

 

「言って聞くような奴なら誰も苦労はしねぇよい」

 

そうリンリンに話すマルコだが哀愁漂う表情に何かを察したリンリンは

 

「アンタも苦労してるんだねぇぇ」

 

とマルコに同情して

 

「俺もマカロン食った事だしそろそろ帰ろうかねぇ!コックの勧誘はひとまず保留にしておいてやるよ‼︎プリン脳のキチガイが馬鹿みたいに騒ぐからねぇ」

 

ルミナの相手は疲れるが文句の一言は言っておきたいリンリン、寧ろ一言ぐらい言っておかないと四皇の箔がつかない

 

と当人達は特に殺気立つ訳ではなかったのだが、ゼフやギン、サンジははルミナが四皇に喧嘩売ってこの店終わったと心中穏やかではなかった

 

「なんで俺ゴム野郎の船に乗る話になってるんだ?」

 

リンリン相手に直接断らないで済んだのは良かったが引き換えにルフィの船に乗る前提にされたサンジ、本人は乗るとは一言も言ってはいないのだが

 

「グル眉、夢は見るだけじゃ叶わないよ?グル眉の夢に賭ける信念が本物なのか偽りなのか今が決断の時なんじゃないかと思うよ」

 

「サンジ‼︎行ってこい‼︎オールブルーを見つける事はお前の夢でもあり俺の夢だ‼︎俺の果たせなかった夢をお前が叶えてくれや、息子よ」

 

ルミナの発言に乗っかりサンジを送り出すゼフ、見ればパティもサムズアップで営業スマイルを見せているが少し意味がわからない

 

勿論心温まる話ではあるがその光景は異様だ・・何故ならルミナは未だクリークを鷲掴みにしたまま引きずっているからだ

 

そんな光景で心温まる話でもされたなら温度差が酷い

 

だがルミナのやる事をいちいち気にしていたら何も始まらないし何も終わらない、つまり気にしたら負けなのだ

 

「ジジイ・・いやオーナーゼフ‼︎今までクソお世話になりました‼︎」

 

「そういえばゼフとゼファーって語呂が似てるよね?兄弟?」

 

「お嬢・・お前この雰囲気でよくそんな事言えるな?空気読めよい」

 

「だって海賊だもん!仕方ないよね」

 

「何でも海賊のせいにするな!」

 

ゼフの後押しを受けたサンジ、悪態を突きつつも心の底では尊敬し父親のように思っていたゼフにそう言われて夢を追う事を決めたサンジだが

感動的な雰囲気を台無しにするルミナの一言、コイツを黙らせなければ今後も雰囲気をぶち壊すだろう

 

そんなこんなでバラティエを発つ事になったルミナ達、メンバーは今回出番の無かったルフィを筆頭に負傷中のゾロ、新たにコックとして仲間入りしたサンジ、最初から最後まで存在感の無かったヨサクとジョニー

弱みを握られある意味強制連行されるカタクリ、クリーク海賊団が壊滅し強制的に白ひげ海賊団の一員にされたギン、ルミナの保護者役として着いていかざるを得ない苦労人のマルコ、そしてこのメンバーの紅一点ルミナ(頭のイカれた馬鹿)という個性的なメンバーだ

 

リンリンは自らトラブルを引き起こすルミナに同行する事は疲れるとの事でここでお別れのようだがカタクリに同情の目を向け

 

「なんとか頑張りな」

 

となんとも言えない励ましを送るしか出来なかった

 

因みにクリークは賞金稼ぎのコンビ、ヨサクとジョニーに任せ海軍から懸賞金を貰う予定だ・・つまりクリークも強制連行されている

 

そんなルミナ達だが一つ問題がある・・・船が狭い‼︎

 

バラティエから餞別にと譲り受けた船だがそんなに広い訳でもなく10人も乗れば割と狭くなる上にカタクリがデカい‼︎1人で3人分位スペースを取るので割と窮屈なのである

 

「マルコ・・これは一体どういう事だ⁈」

 

「俺に聞くな、お嬢に聞けよ」

 

「あぅ?」

 

「あぅ?としか喋らないが?」

 

「なら会話不能だよい!諦めろ」

 

カタクリの問い掛けに割と辛辣なマルコ、ルミナが勝手に連れて来たがカタクリは敵船の幹部、マルコの態度も無理はないが・・・そんな理由じゃない‼︎問題はやはりルミナ‼︎船が狭いカタクリがデカイ、なら赤ちゃんになってカタクリの上に座れば私は狭くないよね?という発想で赤ちゃんへと退行したルミナはカタクリの上に座り寛いでいる

 

そりゃマルコも呆れる。今は同行して味方だが仲間かと問われたら互いに頷きはしないだろう、そんな相手に抵抗不可避な赤ちゃん姿で寛ぐルミナにどんな神経してるんだと投げやりな気分だ

 

そしてカタクリもそんなルミナに困惑気味、相手がルミナとはいえ赤ちゃん姿だと雑に扱えないし話も通じない

 

そしてルフィ達は寝ているゾロ、サンジ、ヨサクとジョニー、四皇幹部達に絡まれたくないギンで固まり

 

「いやしかしルミナちゃんが白ひげ海賊団の副船長だとは‼︎」

 

「なぁサンジ、白ひげ海賊団ってなんだ?」

 

「麦わらの旦那‼︎アンタ白ひげ海賊団を知らねぇのか⁈白ひげ海賊団といえば世界最大の海賊団‼︎世界最強の男と呼ばれる白ひげが率いる最強の海賊団だぞ‼︎」

 

世界の海賊情勢に疎いルフィにギンが力説するがルフィは、へぇ〜そうなのか程度しか理解していないらしくあまり興味がないようだ

 

「だけどいいのか?ギン?お前その白ひげ海賊団の一員にされてるぞ」

 

とサンジがギンに問うと

 

「まぁ姉御に抗議しても無駄だし・・それにクリーク海賊団は壊滅、首領クリークにも追い出されたし行くあてもなかったから姉御の誘いは嬉しかったんです‼︎だから俺は姉御についていきますよ」

 

そうサンジに話すギン、本来クリークはバラティエで船員達の食糧を確保し海賊団の復活を画策していたがルミナがいた事で話が拗れ、挙句ビックマムまでもが来るという想定外のアクシデントで結果的に壊滅したが多分ルミナは悪くない、普通に客として来てさっさと帰れば良かったのだから多分ルミナは悪くない・・・まぁ問い詰められても海賊だから仕方ないと開き直るので無駄なのだが

 

それはそれとしてクリークからルミナにあっさりと鞍替えしたギン、元より壊滅した海賊団に居場所はなくクリークにも追い出された事もあるがルミナに対する忠誠心がクリークを上回った事が最大の要因だろう

 

まぁそれがギンにとって正解なのかは本人にしかわからないがこの先胃薬が必要になるのは間違いないだろう

 

そんなルミナ達を乗せた船は大海原を進み・・・牛みたいな海王類に出くわした

 

「モゥ?」

 

「あぅ?」

 

「モゥ〜モゥ〜」

 

「あぅ〜あぅ〜」

 

牛のような海王類モームと会話の様な言葉を交わすルミナだが何を言っているのか全く分からない、モゥとあぅしか聞こえないのだからそりゃそうだ

 

「あぅ〜あぅあぅあぅあぅぅ〜」

 

「姉御‼︎何を言ってるのか、何を言いたいのかさっぱり分かりません‼︎」

 

「モゥ〜」

 

「お前も‼︎何を言ってるのかさっぱり分からん‼︎そもそも喋っているのかすら怪しい」

 

「お前、良いツッコミキャラになるよい‼︎」

 

「全く嬉しくないっす‼︎」

 

ギンはマルコからツッコミキャラに認定された、本人は喜べないがこの先もルミナにツッコミを入れていくのだろう、胃薬は必須だ!

 

「おい!お前‼︎俺の肉はやらねぇからな‼︎」

 

正直なところルミナが何を言っているのか分からないので無視する事にしたルフィ達、サンジが振る舞う料理を見つめ涎を垂らすモームの様子からするとサンジの料理を食べたそうだがお肉大好きルフィは当然譲らない

 

「あう!」

 

そんな時にルミナの一言が、相変わらず何を言ってるのか分からないが

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン‼︎

 

何故か発動した覇王色の覇気、真意はルミナにしか分からないが覇気に当てられモームが大人しくなり・・ルフィ達も硬直していた

 

「お嬢その状態で覇王色を使うな、コントロールが滅茶苦茶で味方まで当てられてるぞ」

 

ルミナの覇気に当てられ少し顔が引き攣るマルコがそう指摘するも

 

「あぅあぅあぅあぅあ!あぅあぅあぅあぅあぅあ!」

 

ルミナ曰く、だって赤ちゃんだもん!仕方ないよね!と言っているが相変わらず誰にも理解出来ない

 

「マルコ・・・ルミナは・・・滅茶苦茶だ」

 

流石に四皇幹部だけあってルミナの覇気に耐性はあるがいきなり覇王色を当てられ顔が引き攣るカタクリ、未来視の見聞色を発動していれば良かったが赤ちゃんがいきなり覇王色を発動するとは思わなかったので仕方ない

 

「あぅあ!あぅあぅあぅ〜う‼︎」

 

そんな状況でもお構いなく何か喋るルミナ、まぁこれがルミナなので仕方ないが突如モームが媚を売る様な態度に様変わりすると

 

「コイツお嬢の覇気で服従したよい」

 

「あぅあ‼︎」

 

苦笑い気味のマルコと赤ちゃんなりにドヤ顔になるルミナ

 

「あぅあぅ〜あぅあぅあぅ」

 

ルミナ曰く“グローアップ“体がグングンと成長していき推定10歳位の少女になると

 

「だって船狭いじゃん‼︎だからウッシー手懐けて乗せてもらうとしたんだけどルフィが余計な事言って話が拗れそうだったからね‼︎だから手っ取り早く覇気で威圧したの!だから私は何も悪くないの!」

 

ルミナはそう言ってモームに飛び乗ると

 

「よ〜し‼︎ウッシー‼︎出発進行」

 

「モゥ」

 

ルミナの覇気によって服従したモームがその掛け声に応えて進み出すと

 

「姉御‼︎アンタ行き先は分かってるんすか?」

 

行き先も分からないまま勝手に行かれては困るとギンがルミナに尋ねると

 

「さっきルフィ達が話してたじゃん!一応私も聴いてたから大丈夫‼︎」

 

ルミナはそうギンに返事をすると

 

「クロノ・アクセル」

 

と呟くルミナ、するとルミナを乗せて進んでいたモームの速度が爆発的に跳ね上がりあっという間にその場から離脱すると

 

「・・・なんだぁ⁈あの牛みたいな奴滅茶苦茶速ぇぇぇ⁈」

 

「海王類ってあんなに泳ぐの速いのか⁈」

 

モームのスピードに圧倒されるルフィとギン、サンジやヨサク達も同じような反応だったが

 

「いや、海王類にもよるがあんな馬鹿みたいなスピードで泳ぐ海王類はいねぇよい」

 

とマルコがルフィ達に話し始め

 

「ったく‼︎無闇矢鱈に能力使いやがって‼︎」

 

呆れた様子で愚痴るマルコ、ルミナの自由奔放さに頭を悩ませる苦労人は去っていったルミナの方向を見ながら

 

「あれがお嬢の能力だよい!」

 

そうルフィ達に話すと

 

「お前達もお嬢の能力がどんなもんか大体察しはついてるだろ?」

 

これまでに使ってきたルミナの能力を省みて粗方察してるだろうと思いルフィ達に聞いてみると

 

「いや、さっぱり分からねぇ‼︎」

 

「赤ちゃんになったり幼児になったり・・見た目や年齢を操れる悪魔の実があった気がするが」

 

「サンジの旦那!それだけじゃねぇ!首領クリークや鷹の目の時も姉御は・・それに俺も助けて貰った時も・・そうまるで時を止めたような」

 

ルフィはともかくルミナの能力を考察するサンジとギン、その推察にマルコは

 

「どっちも間違ってないよい、お嬢の能力は時の流れを操る能力だからな!俺が知っている範囲じゃ自分自身とお嬢が触れた人や物、後は半径50メートル内の空間の時間を操れるってところだな‼︎」

 

とルミナの能力を説明するマルコだが

 

「だがな!それが何の悪魔の実かは俺も知らねぇ!」

 

能力は知っていても悪魔の実の名前までは知らないマルコ、そんなマルコの説明に

 

「時間の流れを操るって・・・卑怯過ぎません?」

 

時間の流れを操る能力と聞いて思わずドン引きするギン、あまりのチートっぷりにギンが引くのも無理はない

 

「まぁ・・卑怯だな」

 

「あぁ・・・俺の未来視の見聞色もルミナの前じゃ意味がない」

 

これにはマルコやカタクリも同意なようで何か諦めたような顔付きだ

 

「さっきの海王類もそうだよい、あれが馬鹿みたいに速く泳いだ訳じゃねぇ!お嬢と海王類の時間の流れが俺達より速くなっただけだ‼︎」

 

と先程のルミナ達の加速について説明するマルコ

 

そう、ルミナは時間の流れを操る能力者であり自分自身や触れた人や物、更には半径50メートル内の空間内の時間の流れを操る事が出来る

 

 

悪魔の実の中には時に作用する実もあるにはあるがルミナが食べた悪魔の実はそれらの実の上位互換であり、もし対峙するとなればルミナは天敵になるだろう

 

だがその悪魔の実の名は知られてはいない、知ってはいけない禁断の果実、世界政府が存在を隠し通してきた最重要機密、何故ルミナがその実を食べたのか?それは未だ謎だがもし明らかになるとすれば世界が大きく揺れ動く事は間違いないだろう

 

「つまり姉御はとんでもなく速く動けるってわけですね」

 

時間の流れが速くなれば必然的にルミナの速度も速くなる、ギンの解釈は間違ってはいないが

 

「まぁそうだな、俺達から見ればそうだがお嬢からすると俺達が止まって見えるらしいぞ」

 

時間の流れが速くなればなるほど相対的に周りの時間は遅くなるのだ

 

「ルミナの能力は完全なる見聞色殺しだ、攻撃パターンやタイミングが読めてもまるで意味がないからな」

 

とカタクリも話に加わる、見聞色の覇気を極め数秒先の未来が見えるカタクリでもルミナの能力は天敵なようだ

 

仮に時の流れが100倍速だとして、ルミナの攻撃が1秒後に来ると読めていても実際には0.01秒後に攻撃が来るという訳だ。その逆も然り、

周りの1秒はルミナから見て100秒になる訳で戦闘においてその時間はルミナにとってあまりにも有利だ

 

「つまり姉御には誰も勝てないし、誰も触れないという訳ですね」

 

「まぁ弱点がない訳じゃないが・・・それを教えるのは無しだな」

 

ルミナの能力は強力だが弱点もある、だがそれを教える訳にはいかないのでマルコが黙るのも仕方ない

 

そんなマルコ達を乗せた船はコノミ諸島、ココヤシ村へと向かっている

 

賞金稼ぎのジョニー曰くナミの姉貴が船を盗む前にとある海賊の手配書を眺めていたとの事、その海賊の名はアーロン

 

今から10年前ジンベエという魚人が七武海に加入する条件として解放された魚人でこの東の海で最も懸賞金が高い海賊でもありアーロンパークという名の拠点を築きココヤシ村を支配している海賊でもある

 

どんな関係かは分からないがナミはきっとアーロンの元に向かったのだと一同はココヤシ村へと船を進めていくのだった

 

 


 

 

ところ変わって1人勝手に先に進んだルミナはというと

 

「ねぇ?」

 

「モゥ?」

 

「私達迷子になってない?」

 

「・・モゥ」

 

海で迷子になっていた

 

どこまで進んだのかわからないが周りは海、遠くを見ても島は見えない

・・・が船は見える

 

「ねぇウッシー!遠くに船が見えるよ!とりあえず行ってみよう」

 

そうモームに言って船に近付いて行くのだが

 

「あっ⁈海軍の軍艦‼︎・・・ヤバっ‼︎ウッシー速く引き返そう」

 

ある程度近付き船の全貌がハッキリして海軍の軍艦だと分かるルミナ、

それだけならまだいいがその軍艦の船首にはルミナが苦手とするとある海兵の特徴がハッキリと見える

 

「あのクッソダサい犬の船首‼︎私達は世界政府の犬です‼︎と象徴するようなあのクッソダサい犬の船首‼︎煎餅ジジイ‼︎殴るだけしか取り柄のないワンパターン野郎‼︎あっ!だからか!犬が倒れてワンパターンってね!」

 

とりあえず逃げるけどしっかりと文句は言うルミナ、ルミナと軍艦の距離はまだ離れているので海軍には気付かれていない筈だ

 

ドォォォォォン‼︎

 

だがルミナの予想とは裏腹に軍艦から砲弾が飛んで来た

 

「ふっ!当たらなければどうという事はない・・・訳ないよぉぉ‼︎」

 

砲弾の直撃は無かったのだがルミナとしては砲撃された事がイラッときて2発目の砲弾が飛んできたタイミングで

 

「月歩」

 

向かって来る砲弾に自ら近付いていくルミナは

 

「アチョー‼︎」

 

足に武装色の覇気、更には覇王色の覇気も纏い飛んできた砲弾を思いっきり蹴り返す・・掛け声は微妙だが

 

その砲弾は軍艦へ勢いよく飛んでいき着弾した軍艦の一部が爆ぜる

 

「まぁ軍艦だし?砲弾1発じゃ壊れないかぁ」

 

分かってはいたが残念なのは残念、まぁいいやとルミナは今のうちにさっさと逃げようとした時3発目の砲弾が飛んできた

 

「また飛んでき・・・・・・なんでぇぇぇ⁈」

 

しつこいなと思いながら3発目の砲弾を見ると・・・砲弾にガープが乗っていた‼︎これはルミナが驚くのも無理はない

 

「しっかりと聴こえておったわい‼︎ルミナァァァァァ‼︎」

 

さっきのルミナの文句はガープに聴こえていたらしい、なんという地獄耳なんだこのジジイ

 

「いや、怖い!怖いって‼︎」

 

普通砲弾に乗って飛んでくるか?何であの文句が聴こえるのかさっぱりわからないルミナはガープに恐怖を覚え砲弾の軌道からサッと避けようとすると

 

「何を避けようとしとるんじゃ‼︎しっかりと受け止めんか‼︎」

 

「言ってる事が理不尽過ぎるよ‼︎」

 

ルミナの反応は当然といや当然だが

 

「後生の頼みじゃ‼︎頼む‼︎」

 

ならなんで砲弾に乗って来たんだ?と思うが後生の頼みと言われちゃ無視出来ないルミナは

 

「勢い任せで後先考えないからだよ!もう‼︎」

 

見事なブーメラン発言だがそれはともかく

 

「そいやっ‼︎」

 

月歩で砲弾の軌道上に移動したルミナは砲弾の上に乗るガープにラリアット・・・じゃなく受け止めると

 

「ガハハハ‼︎捕まえたわい‼︎」

 

「はぁぁ⁈」

 

いきなりルミナを捕まえ豪快に笑うガープ、やり方は汚いが海賊であるルミナを捕まる絶好のチャンスだ

 

「ガハハハ!冗談じゃ‼︎こんな形でお前を捕まえるのは本望じゃないからのう」

 

「じゃ手を離してよ」

 

「バカモン!それだと儂が落ちるだろうが‼︎」

 

「六式使えるでしょ⁈自分で月歩使ってよ‼︎」

 

「疲れるからやらん‼︎」

 

「私が凄く疲れるの‼︎体格差考えてよ‼︎というかこれ普通にセクハラだからね‼︎」

 

「お前が海賊じゃなければ考えるが!まぁ海賊じゃし仕方ないわい!」

 

「じゃあジジイが海兵じゃなければ考えるけど‼︎まぁ海兵だし仕方ないよね!」

 

売り言葉に買い言葉仲が良いのか悪いのか、ともかくルミナはガープが重いので振り解こうともがくのだが

 

「暴れるんじゃないわい‼︎」

 

「ちょ⁈足掴むな‼︎」

 

足蹴にするルミナを抑えるべく足を掴み拘束するガープ、だがここは空中!月歩を駆使して宙に浮いていたが拘束されたとなると

 

当然海に落ちる‼︎

 

「このクソジジイ!落ちるぅぅぅ‼︎うわぁぁぁ‼︎プリン食べたぁぁぁぁい‼︎」

 

「海に落ちるくらいで情けない‼︎あっ!ルミナは悪魔の実の能力者じゃった‼︎ガハハハ‼︎」

 

バシャャャン‼︎

 

「あっヤバッ!力・・抜ける・・溺れる・・・・溺れる・・なら・・プリンの・・・海に・・・・沈みたい」

 

ゴボゴボゴボ‼︎

 

悪魔の実の能力者は皆カナヅチ、ルミナも例外なく溺れるが最期に残す言葉はそれでいいのか?

 

「何やっとるんじゃ‼︎」

 

溺れるルミナを引き上げ一命を取り留めたルミナ、ガープは悪魔の実の能力者ではないので普通に泳げるのだが

 

「ガハハハ‼︎ルミナ‼︎助けて欲しくば海兵になれ‼︎じゃなきゃ助けん‼︎」

 

今この場においてガープは圧倒的有利、助ける代わりに海兵になれと交渉・・というか脅してくるが

 

「海軍は絶対嫌‼︎ジジイなら分かるでしょ?世間では海賊は悪って言われるけど私から見れば海軍も世界政府も天竜人も悪なんだよ‼︎」

 

「・・・・・済まんかった」

 

「あ、いや別にジジイが悪い訳じゃないし・・・ジジイとデコポンは私に優しかったから寧ろ嫌いじゃないというか」

 

「そうか・・・なら儂の事はお爺ちゃんと呼べ‼︎お前は儂にとって孫みたいなもんじゃ‼︎」

 

「孫と思ってるなら殴ってくるな‼︎」

 

「喧しい‼︎あれは愛の拳じゃ‼︎」

 

ルミナの過去に触れたのだろう、ガープは暗い顔をしてルミナに謝るが

ガープが悪い訳じゃない、海軍は嫌いだがなんだかんだでガープは嫌いじゃないルミナはガープに嫌いじゃないと言うと一気に機嫌が良くなるガープ

 

「モゥ」

 

そんな時、モームが海中から浮上して頭にルミナとガープを乗せると

 

「ウッシー!ありがと♪」

 

「海王類を手懐けたのか!」

 

「モゥ」

 

「ねぇジジイ?服が濡れて気持ち悪い!あとプリン食べたい」

 

「ひとまず軍艦に戻って着替えろ!あとはプリン・・煎餅ならあるが・・まぁ海兵の誰かが持ってる筈だ!貰っておけ」

 

「軍艦⁈私海賊だよ?」

 

「ガハハハ!顔も名前も知られてない海賊じゃ‼︎儂の孫で通せば問題ないわい‼︎」

 

「寧ろ問題しかないよ⁈」

 

ルミナの言う通り問題しかない、確かにルミナは世間に顔も名前も知られてない海賊だが四皇の大幹部

 

そのルミナを海軍中将の独断で軍艦に乗せ孫で通すのは問題しかない

ルミナは海賊だから別に問題だとしても関係ないがガープは海兵、後で絶対に海軍元帥の“仏のセンゴク“から怒られる事は目に見えている

 

自ら問題を引き起こすルミナに問題視されるガープもまたルミナと似た者同士なのかもしれない

 

そんなこんなで半ば強引に軍艦に乗せられたルミナ、集まって来る海兵を前にガープは自分の孫だと嘘をつきルミナは海兵から丁重に扱われる事になる

 

「ん〜、複雑」

 

「複雑?何がじゃ?」

 

「あ、いや!海軍は嫌いだけどさ、海兵全てが悪い訳じゃないじゃん?中には市民を守る為に頑張る海兵もいる訳だし。私は海軍嫌いだしこれからもずっとそう‼︎だからといって目の前の海兵達が嫌いかと言われるとなんか違うなって」

 

「当たり前じゃ‼︎海兵も一人の人間じゃわい‼︎ルミナ、海軍が嫌いなのは分かるが今だけは彼奴らを海軍としてじゃなく一人の人間として見てやってくれんか?」

 

「一人の人間として・・・か」

 

「っ!余計な事を言ったわい‼︎」

 

「ホントにね・・あー思い出したらイライラしてきた‼︎あの屑野郎見つけたら絶対ブッ飛ばしてやる‼︎」

 

「ガハハハ‼︎遠慮なくブッ飛ばしてやれ‼︎」

 

甲板で会話するルミナとガープ、割と重たい話をしている最中ガープの元に新入りの海兵見習いがやって来る

 

「ガ、ガガガ!ガープ中将‼︎お話の最中割り入って申し訳ありません」

 

「よう来たの、ほれコイツが話していたルミナじゃ!此奴は海軍が嫌いじゃから見習いのお前ならルミナも毛嫌いしないと思っての‼︎すまんが相手してやってくれ」

 

「ガ、ガープ中将のお孫さんをですか⁈分かりました‼︎精一杯頑張らせていただきます」

 

ガープの見立てはこうだ、海兵見習いは正式な海兵ではないので海軍嫌いのルミナでも割と毛嫌いしないじゃないか?とルミナの暇つぶしもとい話し相手に新入りの見習いを呼んだのだが

 

「ねぇ?名前なんていうの?ヒョロガリ?メガネ?」

 

「コビーです‼︎メガネ掛けてますしヒョロガリですけどそんな名前じゃありません‼︎」

 

「だって名前覚えるの面倒くさいんだもん!仕方ないよね」

 

「じゃあ何で名前聞いたんですか⁈」

 

「ガハハハ‼︎ルミナ、楽しそうじゃな」

 

「ジジイうっさい‼︎」

 

「お爺ちゃんと呼べ!もしくは爺ちゃんでもいいぞ」

 

「え?普通に嫌だけど・・あっ!そういえばルフィに会ったよ、ルフィがジジイの事話してたから今思い出した」

 

「何?ルフィにだと?」

 

「え⁈ルフィさん⁈」

 

「うん・・え⁈メガネもルフィの事知ってるの?」

 

「メガネって・・ルフィさんは僕の恩人なんです、ルフィさんのおかげで僕は海兵としての第一歩を踏み出せたんです。海軍と海賊の関係かもしれませんがルフィさんは僕の大切な友達なんです」

 

「へぇ〜そうなんだ、じゃあメガネは良いメガネだね」

 

「良いメガネですか⁈それ眼鏡を褒めてますよね⁉︎」

 

「うっさい!褒めてんだからいちいち突っ込むな‼︎素直にありがとうって言えないの?」

 

「ルフィさんの妹も凄く強烈な人なんですね」

 

「え⁈私ルフィの妹じゃないよ?何言ってんの?」

 

「え⁈ガープ中将のお孫さんですよね?ルフィさんもガープ中将の孫だから兄妹なんじゃ?」

 

「勘の良いゴボウは嫌いだよ」

 

「ゴボウ⁈」

 

「ルミナ‼︎お前は儂の孫という設定じゃっただろ‼︎」

 

「設定⁈」

 

「あ!今のは無しじゃ‼︎」

 

「まぁジジイだしすぐにバレるのも仕方ないよね」

 

「どういう事ですか?それとどちらかというとルミナさんがバラしたような」

 

「聞きたい?まぁ私はバレようがどっちでもいいんだけどね立場的に」

 

「・・・・いえ、後が怖そうなので遠慮します」

 

「コイツは海賊じゃ‼︎それも白ひげ海賊団の副船長じゃぞ‼︎」

 

「・・・・・・・・」

 

「反応がない、ただの眼鏡のようだ」

 

「あっ!バラしたらいかんかった‼︎まぁええわい!ガハハハ‼︎」

 

「ちょっ⁈ちょちょちょちょっ⁈ちょっと待って下さい‼︎ルミナさんが海賊で‼︎あの白ひげ海賊団の副船長⁈・・・・え?・・・いや流石に僕でも騙されませんよ?そもそも白ひげ海賊団には副船長なんていなかった筈ですよ‼︎」

 

「だって私懸賞金もないし顔も名前も知られてない無名の海賊だもん!仕方ないよね」

 

「いやいや!そんな無名の海賊があの白ひげ海賊団の副船長な訳ないじゃないですか!仮にルミナさんが白ひげ海賊団だとして良くて見習い、下っ端もいいところです‼︎」

 

「・・・・・・・・・ぷっ!あはははは‼︎下っ端!私が下っ端!ヤバイ!ツボに入った!あはははは‼︎あはははは‼︎あははははははは‼︎いや!見た目に反して結構言うね!あははははははは‼︎面白い!あははははははははは!いやホントマジで‼︎あははははは!・・・・・・・・・

ふぅ〜・・・ブッ飛ばすぞお前‼︎」

 

「えぇぇぇぇぇぇ⁈」

 

「いや〜まさか海兵見習いの下っ端に言われるとは思わなかったなぁ、

これはある意味貴重な体験‼︎まぁそれはそれとして1発殴りたい‼︎」

 

「何でですかぁぁぁぁ⁈」

 

「だってちょっとイラってきたんだもん!仕方ないよね」

 

「だって仕方ないじゃないですか‼︎ルミナさんのような可愛い女の子が白ひげ海賊団の副船長だなんて誰も思わないじゃないですか‼︎」

 

「そうだね‼︎私は可愛いからコビーがそう思うのも仕方ないよね」

 

「え⁈今僕の事コビーって」

 

「だってコビーって名前なんでしょ?メガネとかゴボウとかもやしとか

懸賞金が低そうな海賊に捕まって2年間雑用させられてそうな奴とか私が言う訳ないでしょ?」

 

「さっき言ってたじゃないですか‼︎しかももやしも追加されてますし、最後に至っては僕の2年間そのものじゃないですかぁぁぁぁ‼︎」

 

「え?・・・マジで?・・・・・あ〜でも大丈夫‼︎海賊で2年間雑用とか優しいレベルじゃん‼︎天竜人の奴隷より遥かにマシだと思うよ?」

 

「ルミナ‼︎」

 

「はいはい、ジジイが煩いからこの話はもう終わり‼︎」

 

甲板で長々と会話するルミナ達、海兵見習いのコビーがルミナ達に振り回される事が殆どだがツッコミを入れるあたり彼は良いツッコミキャラに成長するのだろう

 

それはともかくルミナの発言にガープが反応して仕方なく会話を切り替えルミナは本来の目的をガープに話すのだった

 

「つまりお前は船を盗んだ綺麗なお姉さんを追いかけたパチモンを乗せた船を追いかけてると‼︎そういう訳じゃな?」

 

「そうゆー事」

 

「んでそこにルフィも向かっていると‼︎そういう事じゃな?」

 

「そうゆー事」

 

「面白そうじゃな‼︎よし‼︎儂らも行くぞ‼︎」

 

「あい!」

 

かくしてガープが追加されルミナは軍艦でココヤシ村を目指す・・・のだが後にマルコ達はこう思うだろう‼︎

 

『どうしてそうなった‼︎』

 

普通に考えればそうだろう、仮にも四皇の幹部が海軍中将に送ってもらうなんてあり得ない‼︎

 

だがルミナは普通じゃない、おまけにガープも普通じゃない‼︎

 

普通じゃないからこうなるのも仕方ない

 

 


 

 

ところ変わってアーロンパークでは

 

「チチチ!村を買い戻す為の一億ベリーを貯まる前に根こそぎ奪う?チチチ!アンタも中々エグい事を言う」

 

「シャーハッハッ‼︎あの女は俺達に必要だからな‼︎使えるもんはとことんまで使うまでさ‼︎」

 

悪巧みを企てるアーロン達、それが何を意味するのかはまだ分からない

そう・・悪巧みを企てる本人達にさえ

 

 

 

 




ルミナの能力・・・自分自身と触れた物や人、半径50メートル内の空間の時間の流れを操れる

クロノアクセル 時の流れを加速する技

リワインド 時を巻き戻す技

ワールド・オブ・ルミナ 半径50メートルの支配領域を生み出す技

etc
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