「着いたはいいが・・・何でアイツいねぇんだ⁈先に行ったた筈だろうがよい‼︎」
「あ、マルコさん!多分・・迷子になったんじゃ?」
「・・・・そうか、ログも何もかも全部ドットさんの航海術機能に頼ってるからなお嬢の奴、一人じゃ何も出来ないんだった」
ここはコノミ諸島のとある港、無事に着いたマルコ一行だが先に行った筈のルミナが見当たらない、見聞色で気配を探知しても気配を探知しないので愚痴を零すマルコだが迷子の可能性はとギンが聞いてみると思い当たる節があるようでマルコは深い溜息を吐きながら落胆するのであった
「ドットさんって白鳥みたいな空飛ぶボートですよね?空を飛ぶってだけでも凄すぎますがまだ凄いんですか?」
空を飛ぶボートというだけでも十分過ぎるが航海術機能まであると聞いて驚くギン
「あぁ、ドットさんはとある科学者がお嬢の為に作ったボートだ!
お嬢は昔色々あってな、その科学者と個人的に仲が良いんだ!まぁそれはともかくその科学者が持てる技術を注いで作ったのがドットさんで航海術機能もドットさんの性能の一部だ!まぁ他にも便利な機能があるが・・とりあえずお嬢はドットさんがいないと一人で航海が出来ないって訳だ」
そう説明するマルコは内心ドットさんが有能過ぎてルミナが無能と認識している
とりあえずいない奴を気にしても仕方ないのでマルコとカタクリはドットさんを探す事に、ルフィ達はナミとウソップ達を探すのでここからは別行動だ
ちなみにギンは白ひげ海賊団の新入りという事でマルコが面倒を見ている、本人はルフィ達と一緒の方が気が楽なので本当はルフィ達の方が良かったのだがマルコ達にそんな事言えるはずもなく
「俺島中走り回って姉御のボート探してきます」
貢献する様に見せかけて・・・逃げた
「ちょっと待て‼︎」
でも逃げられなかった‼︎
「ドットさんを探すのはいいがそう焦る事ないよい‼︎それよりもお前の実力がどんなもんか俺は知っとかなきゃならねぇ!」
正直なところルミナが来ればドットさんは簡単に見つかる、というか呼べば飛んで来るので焦って探す必要もないマルコはこの機会に新入りであるギンの実力を把握しようと考える
東の海で多少なり名の知れた海賊だとしてもグランドライン、ましてや新世界で通用するかと言われると肯定は出来ないだろう
ましてや白ひげ海賊団、世界に名を連ねる海賊達の仲間入りをしようとするのだからその実力を確かめるのも一理ある
「分かりました、胸を借りるつもりで挑ませてもらいます」
そう言われるとギンも嫌だとは言えない、きっかけはともかくギンも白ひげ海賊団としてやり直す事を決意した身。戦いは嫌いではないし多少なりとも腕に覚えはある。決して自惚れたりはしないが四皇幹部相手にどこまで自分が通用するのか確かめたいギンは自慢の武器を構え戦闘態勢に入る
「先端が鉄球になってんのか?変わったトンファーだな」
ギンの武器はおそらくトンファーなのだろう、先端が鉄球になっていて通常のトンファーよりも威力はありそうだ
「ええ、海賊になって以来戦場で命を預けてきた自慢の相棒です!」
ギンの誇らしげな顔付きにフッと笑みを浮かべたマルコは
「そうかい!」
先手必勝とばかりにギンに突っ込んでいくマルコ、ギンはマルコの攻撃を防ごうとトンファーを盾にする
「ぐっ⁈ただの蹴りがこんなにも重いのか!」
マルコが放ったのは単純な飛び蹴り、だがその一撃は重くガードしていてもよろけてしまう程だ
「伊達に1番隊隊長やってないよい」
ギンも実力はある方だが覇気を使わずして攻撃を通せなければ白ひげ海賊団1番隊隊長など務まらないだろう
今度はこちらの番と自慢の相棒を構え攻撃をしようとするギン
「待て・・見てるだけでは退屈だ、俺も混ざろう」
暇を持て余したカタクリ参戦
マルコ&カタクリという海賊界で激震が走る組み合わせだがこの島でそんな事が起きてるとは知る由もないので海軍は平常運転だ
今のところ
平常じゃないのは四皇幹部二人を相手にしなきゃならないギンだけだ
「四皇幹部が暇だからって混ざろうとするな‼︎マルコさんが新入りの俺を試すのは分かる‼︎だがアンタはビックマム海賊団だろう⁈」
「ルミナから何も聞いてないのか?」
「姉御から?・・いや何も」
「カタクリ、お嬢は話をしなくても話したつもりなんだよい!馬鹿だからな」
「ああ、奴は馬鹿だな」
「そこは同意します」
抗議から一転3人が同意した
ルミナは馬鹿だと‼︎
そんなこんなでカタクリを含めマルコに実力を示すギン
「・・・・‼︎」
スタタタタ‼︎
そんなマルコ達を見かけた目撃者、慌てて逃げていったその先は・・・
ここはコノミ諸島ココヤシ村
「あの下等生物が」
「あの長っ鼻ブッ殺してやる」
「それは同感だが面白い物が手に入ったんだ、少し落ち着けよアーロンさん」
「空飛ぶ船か、確かにこれは使えそうだ!シャハハハハ‼︎」
「クェ〜‼︎クェ〜‼︎」
なんとドットさんがアーロンに捕まっていた‼︎
これは非常にマズい‼︎
ウソップとアーロンが‼︎
何やらウソップとアーロン一味はゴザの村で一悶着を起こしたようだがウソップは逃走したようでアーロン一味は抵抗するドットさんを縄でキツく縛り上げアーロンパークへと運んでいるようだ
「アーロンさん!大変だ大変だ大変だ!」
アーロン一味の魚人が血相を変えて慌てて走って来た
「どうした?我が同胞よ」
「アーロンさん!落ち着いて聞いてください・・この島に・・この島に‼︎白ひげ海賊団の1番隊隊長不死鳥のマルコとビックマム海賊団スイート4将星の一人カタクリが‼︎あとこの海で有名な海賊、1200万の賞金首鬼人のギンも何故か‼︎」
どうやらマルコ達を目撃したのはアーロン一味の魚人だったようでアー」
ロンにマルコ達が来ていると報告すると
「・・・・・何の組み合わせだ‼︎何故白ひげ海賊団の幹部とビックマム海賊団の幹部が一緒にいる⁈まさか四皇同士で同盟を・・いやそんな事が起きれば間違いなくニュースになっている筈・・一体何を企んでいやがる」
何も企んでない
彼等は何も企んでなどいない‼︎
だが敵船ではあるが四皇幹部がつるんでいるとなると何か企みがあると考えてしまうのは仕方ない
このビックネームの二人に隠れギンに触れていないのも仕方ない
「我が同胞達よ、奴等とは決して揉めるな‼︎何が目的かは知らんが俺達とは因縁等ない筈だ!」
揉め事さえ起こさなければ穏便に済ませられると考えるアーロン、この10年もの間この島を拠点にしていたアーロンからすれば四皇とは何も因縁等ないのだから
加えて言うなれば白ひげ海賊団の縄張りの一つにアーロン達魚人の本島である魚人島がある
つまり白ひげ海賊団のマルコは俺達魚人と友好的でありこちらから揉め事を起こさなければ大丈夫だと確信を得ていた
アーロンのその考えはあながち間違いではない
マルコもカタクリも自ら揉め事を起こす人間ではないしアーロン達とも因縁はない
何も問題がなければ大丈夫なのだろう
そう・・何も問題がなければ
「クェ〜」
問題が・・・なければ
その頃軍艦に乗るルミナは
「ちょ⁈この海兵強い!まさか私と同等に張り合える海兵がいるなんて・・でも負けない‼︎」
「フハハハ!流石はガープ中将の孫!我に張り合えるとは驚嘆‼︎それに比べ他の海兵共のこの軟弱ぶり‼︎なんと嘆かわしい‼︎汝等に海兵の誇りはないのか‼︎」
数多くの海兵が倒れ伏す中妙に癖の強い海兵と張り合うルミナ
この軍艦で何が起きているのかというと
「おいおい‼︎嘘だろ⁈海軍本部きっての怪物、チャンコ・タベテール少佐とほぼ互角に張り合えるなんて⁈ガープ中将の孫は怪物か⁈」
「チャンコ少佐と張り合える時点で既に怪物だろ‼︎流石はガープ中将の孫といったところか」
「でもよ・・・見てるこっちが気持ち悪く・・ウプッ!」
「ああ・・・普通あんなに食わねぇだろ・・プリン200人分なんてよ」
何故か海兵達とプリン大食い競争をしていた
どうしてそうなった⁈
という風にある意味平和な時間を過ごしながらココヤシ村を目指していると
「ガープ中将‼︎この先に海軍支部と思わしき軍艦が‼︎」
「海軍支部?どこの支部じゃ?」
「はっ!第77支部、プリンプリン准将が率いる支部かと思われます」
ゴザという村の付近に近づいていたルミナ達、先に海軍第77支部の軍艦を発見すると
「プリンプリン准将⁈なんて素晴らしいお名前‼︎」
プリンと名の付く人には敬意を表するプリン馬鹿のルミナは
「ちょっとプリプリのところ行ってくる」
プリンプリン准将はルミナの中でプリプリという名前に変更された
プリプリはどんなプリン顔なんだと凄く失礼な事を考えながら月歩を駆使して軍艦に乗り移るルミナは
「えぇ〜何か叫んでる」
プリンプリン准将が叫び海兵が応答する、何事かと海兵達の真後ろで様子を見ていると軍艦はいきなり大砲を撃ったのだ
砲弾が何処に飛んでいったのかは分からないが攻撃したのは間違いない
すると島から魚人がワラワラと出てきて
「私は海軍第77支部プリンプリン准将、君達とは話し合いに」
とプリンプリン准将が話している最中に魚人の一人が口から水鉄砲を撃つと
「うわぁっ⁈コイツいきなり唾吐いた‼︎汚なっ‼︎」
水鉄砲で撃たれたプリンプリン准将の真後ろからルミナのブーイングが
「・・・・・え?誰?」
ここでプリンプリン准将も海兵も魚人も一旦動きが止まった
海軍からみればいきなり見知らぬ少女が軍艦に乗っているし魚人からみれば明らかに海兵ではない少女が文句を言っているのだ
全く意味が分からない
「いや、プリプリがどんなプリン顔か気になって見に来たんだけど案外プリン顔でもなかったなって」
コイツはいったい何を言ってるんだ⁈
まず会話になってない!そして言っている意味が全く分からない!
これにはプリンプリン准将も海兵も魚人も顔を見合わせ
『不審者だな』
本来敵であるがこの時ばかりは意見が見事に一致した
「不審者⁈え?どこどこどこ?」
『お前だよ‼︎』
そしてツッコミも一致した
「おい!小娘!お前は軍艦に何の用だ?それとも俺達アーロン海賊団か?」
「えっとね、メリーさんを盗んだ綺麗なお姉さんを追いかけたパチモンを乗せたドットさんを迎えに来たの!」
「・・・・そうか・・・早く迎えに行ってやれ。チュ♡」
もう話したくない!キスの魚人であるチュウはそう思った
「ところでプリプリと唾の魚人は何してるの?」
「まさかとは思うが・・プリプリとは私の事じゃないだろうな?」
「はい!質問に対する答えが噛み合ってない‼︎プリプリ答え直して‼︎」
「ちょっと待て‼︎俺はキスの魚人だ‼︎唾の魚人ってなんだ⁉︎」
「はい‼︎唾野郎も質問に質問で返さない‼︎やり直し‼︎」
なんという我儘、確かに質問に対する返答ではないがプリプリだとか唾の魚人とか言われてツッコミを入れてしまうのも仕方ないだろう
そもそも会話自体が噛み合わないのはルミナの方だし、コイツはリンリンの質問に対し質問で返しているのだから人の事は言えない・・・言えないのだが当たり前のように言うのだ!それがルミナなのだ‼︎
「あーまず私は海軍第77支部プリンプリン准将だ!プリプリとかいうふざけた名前ではない!何をしているかと言われたら、ゴザの村から救援信号が届いたのでな!正義を掲げる海軍として助けに来た!という訳だ」
「俺はキスの魚人であって唾の魚人とか魚でもなんでもない訳の分からない魚人じゃない!まぁあれだ!そこの海軍がアーロンさんに砲弾ブチ込んだからな!戦線布告と見做し軍艦を沈めに来た。チュ♡」
質問に答えないと終わらないし、コイツなんかウザいからとりあえず答えて早く消えてくれないかなと思ったプリンプリン准将とチュウ
「そりゃ海賊と海軍なんだからそうなるでしょ!何当たり前の事言ってるの?」
確かに海賊と海軍の関係からすればそうなんだが・・・コイツマジで殴り飛ばしたい‼︎イラッときて額に血管が浮かび上がるプリンプリン准将とチュウなのであった
ガゴン‼︎
丁度そのタイミングで軍艦が揺れ動き狼狽える海兵達
「さっきも言ったが俺達は軍艦を沈めに来たんだ、残念だがこの軍艦はもう終わりだ。チュ♡」
「それってもしかして私も巻き添え?」
「ん?あぁ、お前に恨みはないが・・・やっぱりあるわ‼︎まぁとにかくこの軍艦に乗り合わせたのが運の尽き、海軍と共に海の底に沈んでくれ。チュ♡」
実際恨みはとまではいかないがウザいしムカつく、軍艦に乗り合わせたのが運の尽きだとルミナを助ける義理もないチュウだが
「立場的に海軍が沈むのは構わないんだけど、もう一隻の軍艦もやらないと後が大変だよ?」
と言いながら後ろを指差すルミナ、ルミナの差す方向をチラッと見てみるとコチラに近付いて来る軍艦が
「チュ♡馬鹿な奴等だ、ここに来なければ沈む事も無かっただろうに」
「おっ!あの軍艦沈めたら唾の魚人は海軍の英雄を沈めた海賊として世界中で有名になれるよ‼︎やったね」
ガープとは浅からぬ付き合いはあるがそれはそれこれはこれ、海賊が海軍に攻撃するのは仕方ないし同じ海賊としてやっちゃえと親指を突き出しグッドサインを出すルミナ
「・・・ん?・・海軍の英雄?」
「そうだよ?煎餅大好き拳骨ジジイ‼︎ガープが乗ってるよ!ビックチャンス‼︎海賊ならやるっきゃない‼︎」
「ガープ⁈・・おい!嘘だよな⁈なんで海軍中将がここに」
「もしかしてビビってる?語尾にチュ♡ってつけるの忘れてるよ?イメージ作りする余裕もないの?」
ここからがルミナのターン、ここぞとばかりに煽り始め
「ビビってねぇし‼︎イメージ作りもしてねぇ‼︎」
「いやいや、イメージ作りしてたでしょ‼︎だってキスの魚人なんだよね?チュ♡ってするキスと全く関係ないじゃん‼︎イメージ作り以外でチュ♡って言う意味が他にあるの?あるならキスとキスの関連性について論文を書いて提出して‼︎納得出来なかったら書き直しね‼︎」
確かに鱚とキスの関連性はない、だがチュウがイメージ作りしてようとしてなかろうとルミナには全く関係ない話で論文を書く必要もない
「うるせぇ!このクソガキ‼︎」
ごちゃごちゃ煩いルミナにキレたチュウは口から水鉄砲を飛ばし
「うわぁぁぁぁぁ⁈唾吐かれたぁぁぁぁっ‼︎汚なっ‼︎お前キスのイメージじゃなくて唾のイメージだって絶対‼︎もうそんな顔してるもん‼︎」
チュウの水鉄砲を軽々と避けながら煽るルミナと水鉄砲を必死に飛ばしまくるチュウ
唾の顔ってどんな顔なんだ⁈と思いつつチュウの顔を見て、あぁこんな顔かと妙に納得するプリンプリン准将始め海兵達、ガープが来ていると分かった時点で余裕があるようだ
「ちょこまかと避けやがってこのクソガキ‼︎おい!ハチ!クロオビ‼︎」
軍艦を沈めるよりルミナを潰す事を優先するチュウの呼びかけに海底で待機していた魚人の仲間、タコの魚人のハチとエイの魚人のクロオビが姿を現し軍艦に乗り込んで来た
海底にいながら海上の声がはたして聞こえるのだろうか?疑問は残るが
魚人だから聞こえるのだろう
それはさておき3対1でルミナを潰す事にしたチュウ達、だがここは軍艦!この状況を黙って見ている海兵ではなく
「突撃ぃぃぃぃ‼︎」
アーロン海賊団の幹部が勢揃いしてる今がチャンス‼︎ガープの存在は海兵の士気を鼓舞したのだろう、一斉にアーロン一味幹部に襲い掛かっていく
側から見れば少女を守るために海賊に立ち向かう勇敢な海兵と見えるのだろう‼︎
・・・・一瞬でやられなければ
「下等な人間が束になろうと俺達魚人に勝てると思っているのか?」
エイの魚人であるクロオビが腕を組みながらドヤると
「ねぇ?この後の展開ってやっぱりアレ?タコの魚人がその6本の腕で私の両手足、胴体を拘束して残り2人が下品な顔をしながら私を襲うって流れ?倒れた海兵の前で恥辱プレイする気だよね?薄い本みたいに!薄い本みたいに‼︎」
コイツは一体何を言ってるんだ⁈口をポカンと開け固まるアーロン一味幹部と仮にそうだとして自分で言うか⁈と倒れながらも心の中でツッコミを入れる海兵達
確実なのはルミナがそうゆー薄い本を読んだ事があるという事だが正直なところどうでもいい‼︎
「うわぁ!こっち見るな‼︎恥辱三人衆の視線で鳥肌立つ‼︎破廉恥色の覇気で視姦しやがって‼︎」
割と言いたい放題、ルミナは月歩で軍艦から逃げ出し島に上陸するのだが
「アレは一体なんだったんだ?」
意味不明すぎてアレ扱い、とりあえず関わりたくないので島に上陸した事も含めルミナの事は無かった事にしたい魚人達は
「海軍中将がもうそこまで来ている!アレにかまけて時間食ってしまったがアーロンさんに報告だ」
流石にガープを相手にするのは分が悪過ぎる、軍艦を沈める目的だったが優先なのは今の状況をアーロンに報告する事でありアーロン一味幹部達は軍艦から海に飛び込みアーロンパークへと帰還するのだった
「わ、我々は・・助かったのか?」
一方で魚人達に打ちのめされた海兵達、軍艦が沈む一歩手前で助かったのだがどこぞの不審者が勝手に喚いた挙句逃げ出した結果ガープが来るまでの時間稼ぎという結果になった為要領が得ないのだ
そんなプリンプリン准将達はガープ達に救出され無事に上陸するのだが
「え⁈あの不審・・いえ!少女はガープ中将のお孫さん⁈」
「そうじゃ‼︎この島は魚人の海賊が占拠しとるようじゃし色々と危険じゃから儂はルミナを探す!お前達は島の住民の保護を頼む」
「了解しました‼︎海賊達に見つかる前にお孫さんを救出してあげて下さい」
とガープに住民の保護を指示されたプリンプリン准将だが勘違いしている
ガープはルミナの心配など一切していない、寧ろ心配なのはルミナがアーロン一味と一悶着起きた時この島は安全か?という懸念だ
何も知らなければその心配は杞憂に終わるだろうと思うがルミナは世界政府から世界最凶の悪魔と呼ばれている
もしその片鱗でも見せればこの島は跡形も無く消え去り地図から消えてしまうだろう
無論政府はその事実を揉み消し無かった事にするだろうが何も起きない事に越した事はない
故にガープはルミナを助けるのではなく身体を張って止める為にルミナを探すのである
そしてルフィ達だがココヤシ村へ向かう途中、ナミが現れルフィ達に何もするな、島から出て行けと一方的に話すがルフィはナミの要求を聞く気はないのか昼寝をし始めナミは
「勝手にしろ‼︎死んでしまえ‼︎」
と怒り心頭でその場を去ってしまいその場に取り残されたゾロやサンジ達、ルフィは昼寝したしヨサクやジョニーはともかくゾロとは折り合いの悪いサンジはどうしたもんかと思案していると紫色の髪をしたワイルドな美女がやって来た
そしてサンジの目がハートになった
ワイルドな美女の名はノジコ、どうやらナミの姉らしくノジコはルフィ達にナミとこの島の状況を説明しようとすると
「散歩」
ルフィはナミの過去とこの島の状況に興味はないようで1人気ままに散歩に出ると
「おーーーーい‼︎ゾローー‼︎」
ドットさんを見捨て今のいままでどっかに隠れていたウソップが何食わぬ顔でこちらに走って来た
ウソップ曰くココヤシ村に着いたはいいが魚人が村の住人に殺されてかけてるのを見て思わず狙撃したのだとか
当然魚人はキレて反撃するがウソップはここまで送ってくれたドットさんを置いて一目散に逃げ出し難を逃れたのだが
「長鼻・・お前ルミナちゃんの大事な相棒を置き去りにしたのか」
サンジにそう言われて血の気が引いて顔から真っ青に変色したウソップ
めちゃくちゃ怖いルミナの大事な相棒を置き去り、つまりルミナの怒りの矛先が間違いなく自分に向かう
「ゾロォォォォォォ‼︎俺まだ死にたくねぇよぉぉぉぉ‼︎」
彼の中では殺される事が確定してるのだろう、ゾロを激しく揺さ振りながら必死に助けを求めるウソップ
背もたれにしていたヤシの木に頭を何度もぶつけるゾロ・・・と激しく揺れるヤシの木
何度も揺れたせいかヤシの実が運悪く落下して・・・・
ノジコの頭に直撃‼︎
キレるノジコと頭を何度もぶつけたゾロは当然としてレディーの頭にヤシの実を落とした罪とサンジからも蹴りを入れられて大ダメージのウソップ
となんだかんだでトラブル続きの麦わらの一味、ルミナがいなくとも彼等はトラブルと無縁とはいかないようだ
ともかく気を取り直してナミの過去とこの島の状況を説明するノジコ
曰く8年前にアーロン達魚人が突然島に来て村を占領した事や私達の母親を殺された事、アーロンと取り引きをして1億ベリーで村を買い戻す事、その為にナミは一人で戦って来た事をゾロ達に話す
あまりにも重く辛い過去と過酷な現状を1人で背負うナミ、驚きと怒りが沸いてくるが、だからといって何かしようとなると話が変わる
ナミは何もするな‼︎島から出て行け‼︎と言った
それはこの8年の努力を水の泡にしたくない気持ちと、魚人に挑んで死んで欲しくないといい気持ちが入り混じる言葉だったとノジコから話を聞いて改めて理解出来た
だからこそゾロ達はこの島で自ら余計な事はしないと決め適当に過ごす事にした
・・・・そう、余程の事が起きない限りは
「海軍本部の中将って言ってた海兵がこの島に来た事話すの忘れてたわ・・・まぁアイツらには関係なさそうだしいっか」
一大事だった‼︎
ところ変わって恥辱三人衆から逃げ出し島に上陸したルミナは
「村に着いたのはいいけどなんか悲壮感を感じる‼︎なんかこう‼︎肥溜めの豚が来た後の村みたいな?」
ココヤシ村から漂う雰囲気にうへぇ〜とげんなりするルミナは
「まぁ私には関係ないし早いとこドットさん探してあげなきゃ‼︎」
ルミナの目的はドットさんであってこの村の状況は知らないがルミナとは関係がない
ルミナは足早にこの村を駆け回りドットさんを探すがこの村にドットさんはいない
船なんだから港を探せば良いと思うがそれはルミナも織り込み済み
この村に着く前に港は既に見て回ったがドットさんは停泊していなく
ルフィ達が乗って来た狭い船があるだけ
「多分パチモンと一緒にいる筈だからパチモンの気配を・・・ん?」
ドットさんはウソップに一緒にいる筈だとウソップの気配を見聞色で探ると村の近くに見知った気配が
「この気配は・・・ドットさんに乗ったパチモンが追いかけたメリーさんを盗んだ綺麗なお姉さん?」
名前を覚えていないのは今更だがそこまで辿る必要はあるのか?
普通に綺麗なお姉さんだけじゃ駄目だったのだろうか?
まぁそれはともかくルミナはその綺麗なお姉さんの気配がする方に歩き出し村を外れるとポツンと一軒の家が見えてきた
「もしかして・・・もしかしなくても綺麗なお姉さんの家」
船を盗んだ泥棒だからもしかして空き巣?と割と失礼な考えが浮かんだルミナだがナミの事を知っている訳ではないのでそのイメージが先行するのは仕方ないが何か急いでいる気配でもないのでこの家は綺麗なお姉さんの家だと判断したルミナ
まぁルミナは人の家の敷地に勝手に入って来た不法侵入者だが海賊だから関係ない
ドンドン‼︎
とはいえ勝手にドアを開けて押し入る無法者でもないのでちゃんとノックはするルミナ
偉い!(当たり前)
「ノジコ?」
「は?ルミナだし‼︎バラティエでちゃんと自己紹介したでしょ⁈何で憶えてないの?」
それお前が言うか?しかもドア越しで姿が見えない相手をノックだけで判別するのは無理がある
それで判るのはどっかの七武海が興した秘密犯罪会社だけだ!(適当)
「ルミナ?・・・アンタ何でここに‼︎」
その名を聞いて慌ててドアを開けたナミ、目の前には頬を膨らませご立腹のルミナが
「私‼︎ルミナ‼︎ノジコじゃないよ‼︎」
人の名前を碌に憶えない奴が言っていい台詞ではない‼︎
厚かましいにも程がある‼︎(海賊だから仕方ない)
それにナミはちゃんとルミナと名を呼んだ‼︎
ルミナの耳は多分難聴なのだろう(適当)
「ノジコは私の姉よ‼︎アンタと間違うわけないじゃない‼︎」
「出会い頭にそう言われたら勘違いするのも仕方ないよね」
「知らんわ‼︎」
キレツッコミ、ナミはギンとはまた違うツッコミキャラなのだろう
「で?アンタは何でここに?ルフィに言われて私を迎えに来た訳?」
「ルフィは関係ないよ?まぁ何があったか知らないし別に興味ないけどそこはルフィと綺麗なお姉さんとの問題でしょ?私が口を挟む義理はないよ」
「だったら何でアンタはここにいるのよ‼︎」
「手短に言うとね、綺麗なお姉さんが盗んだメリーさんを追いかけたパチモンを乗せたドットさんを探す為にバラティエで狭い船に乗って無駄にデカいモッチーがいるからウッシーに乗り換えて迷子になってジジイの軍艦に乗り換えてプリプリの軍艦に乗ったら恥辱三人衆が来て島に逃げたら綺麗なお姉さんの気配がしたから今ここにいるの」
「長いわっ‼︎」
ナミのツッコミ通りルミナの説明は長い!
長いのだがところどころ気になるワードが幾つか
「アンタの説明に幾つか気になる言葉があったけど・・一つだけ言わせて・・・乗り換え多すぎるわよっ‼︎」
質問よりツッコミ!これがツッコミキャラの醍醐味なのだろう
知らんけど
とまぁルミナのペースに巻き込まれたナミは気を取り直し
「アンタ軍艦に乗って来たって言ってたけどその軍艦はどうしたのよ?
大方アーロン達に沈められたんでしょうけど・・でもそれだとアンタがココにいる説明がつかないわ・・アンタ弱そうだし」
これまでにも海軍の軍艦が来た事はあるがその度にアーロン達に沈められ村の救助が成功した試しは無い、今回もそうなんだろうと当然思うが
それだと軍艦に乗って来たというルミナがココにいる説明がつかない
だってルミナは自分より弱そうだから
「私は軍艦から逃げ出したんだよ!恥辱三人衆・・タコの魚人が私の両手足と胴体を拘束してエロ唇のイメキャラ唾野郎が私を舐め回してあとなんか・・・変なのが「エイッ」って私を辱めるの‼︎」
「ひぃっ」
これを聞いてナミはドン引き、見た目10歳位のルミナを相手におぞましい恥辱行為
同じ女だから分かる、これがどれだけ恐ろしい事か
もし私が同じ目に遭えば死を選ぶかもしれない
当時10歳だった私が同じ目に遭わなかったのは利用価値があったから
利用価値がなければルミナと同じように魚人達の慰み者になっていたかもしれない
そう思うとナミは涙ながらにルミナを抱きしめ
「もう大丈夫よ!辛かったわね!アンタは私が守ってあげるから」
8年間1人で戦って来たナミに戦う理由が一つ追加された
「プリン食べたい」
「プリン?良いわ!私が作ってあげる」
「わーい!やったー‼︎」
何て可哀想なんだ‼︎ルミナがじゃない‼︎魚人達だ‼︎
ルミナが話したのはそうゆう展開を妄想した与太話、魚人達からすれば事実無根の言いがかりだがナミからすればルミナの話は与太話でもなく現実に起きた話だと思ってしまう
可哀想だが過去が過去だけに否定しても信じてもらえないだろう
そんな与太話の張本人の関心はプリンに移っていて恥辱三人衆の事はもう忘れているが
「はい!出来たわよ、私特製オレンジプリン」
それから少ししてナミが作ってくれたオレンジを使ったプリンを提供されたルミナ
「みゃ〜♪オレンジを‼︎ふんだんに使った‼︎プリン〜〜♪」
プリンを前に喜びの絶頂を迎えるルミナ
「プルプルとしたプリンの口当たり!そして私の口を刺激するオレンジの酸味と甘さ!そして広がるオレンジの香り‼︎激うみゃプリンだよぉ」
当たり障りのない食レポをしながらプリンを食べるルミナ、あまりにも嬉しそうな様子にナミもクスッと笑うなんか良い感じの空気の中
「ここがそうかね?」
家の外から誰かの声が聞こえてきた
ナミは誰が来たのかと外に出てみると
「ゲンさん⁈・・それに海軍」
「チチチチ・・・私は海軍第16支部大佐ネズミだ、君かねナミという犯罪者は」
「犯罪者・・そうね、海賊だから大犯罪者よ、ただし私はアーロン一味の幹部!大佐程ともなればよく分かると思うけど私に手を出せばアーロンが黙っちゃいないわよ?それでも何か用?」
どうやらナミと海軍支部の大佐だと名乗る男の声が聞こえ何か揉め事?と思いながらプリンを食べ続けるルミナ
外ではナミと大佐の口論がヒートアップしていて嫌でもその内容が聞こえてくる
どうやらナミは奴隷のような扱いを受ける村を救う為にアーロン一味に加担し村を救う為の1億ベリーを溜めていたがその大事なお金を海軍が貰うと言っているのだ
まぁ海賊が海賊から奪ったお金を海軍が奪うのはまだ理解出来る、ルミナは世の中そんなものだし仕方ないと割り切ってはいるが
「海軍って言っても色んな奴いるからねぇ〜・・・まぁ海賊の手下に成り下がるような海軍なんてもう海軍でもないけど」
海軍は海賊に対する抑止力、その海軍が海賊と結託したというのならその海軍はもう海軍ではない、海軍のふりをした海賊だと思うルミナ
「まぁ私海賊だし?相手が海賊だろうが海軍だろうがここで殺しちゃっても仕方ないよね」
随分と物騒な事を話すルミナ
彼女は今、これまでにない程ブチギレているのだ‼︎
奴隷と化した村人を助ける事もなく‼︎海賊の手下に成り下がり‼︎村を救う為のお金を巻き上げる‼︎つまり海軍は本来守るべき者を見捨て私利私欲の為に奴隷を続けろ‼︎とそう言っているのだ!
大好きなプリンを食べるのを辞めて静かに立ち上がるルミナ
外ではナミが海軍の暴挙を止めようと必死に抵抗してる最中だ
ルミナは扉を開き目の前の海兵に殺意を持って攻撃を仕掛ける
「六道空手・裂蹴」
嵐脚をベースにした鋼鉄すら簡単に斬り裂く鋭い蹴りを海兵に向けるルミナ
とその時
「サァァァァァイドゥ‼︎チェストォォォォォォ‼︎」
「インナァァァァァァ‼︎マッスゥゥゥゥゥル‼︎」
馬鹿みたいにデカイ声で叫ぶバリトンボイスが響き渡る
「へぇあっ⁈」
思わず攻撃の手を止めバリトンボイスの持ち主に目を向けるルミナ
ルミナだけじゃない、ナミもゲンさんも騒動の最中帰って来たノジコも海軍達も皆が一同にバリトンボイスに目を向ける
ついでにバリトンボイスに引き寄せられたルフィまでやって来た
「何やら騒がしいと思い来てみれば・・何故海兵が村人と争っている?我は理解不能‼︎説明を求む‼︎」
バリトンボイスの持ち主は海軍本部少佐チャンコ・タベテールだった
「あっ‼︎ドスコイだ」
「むっ!そこにいるのは我が盟友ルミナ嬢‼︎ガープ中将が探していたぞ‼︎してこの騒ぎは一体何だ?」
「チチチチ、私は海軍第16支部大佐ネズミであります!かの有名な海軍本部少佐にお会い出来た事光栄です‼︎」
「シャャャャャャラップ‼︎我は盟友ルミナ嬢に聞いておるのだ‼︎貴様のような胡散臭い輩に聞いておらん‼︎」
「なっ⁈」
「手短に言うとね?このドブネズミ海賊の手下で善良な村人から大事なお金を巻き上げてるの‼︎」
「何と⁈」
「誤解です‼︎私は海軍‼︎チャンコ少佐は海軍の私より得体も知れない小娘の戯言を信じる気ですか⁈」
「ノォォォォォッ‼︎我が盟友ルミナ嬢はガープ中将の孫‼︎貴様のような胡散臭いドブネズミよりも遥かに信頼できるわ‼︎」
盟友ルミナ嬢はガープ中将の孫でもなければ海軍の味方でもない
騙している時点で信頼も何もないがこの場においてはネズミよりは信用出来るだろう
「私はこの村を救う為に危険を承知でやって来たんです‼︎いくら海軍本部の少佐といえそのような事を言われる筋合いはない‼︎」
この手の輩は自らを正当化し不都合な点は無かった事にする腐った連中ではあるが
「その言葉に嘘偽りはないか?」
「勿論です」
「そうか・・・ならば我は貴様の言葉を信じよう」
ネズミはチャンコ少佐を欺いたと心の中でほくそ笑みナミ達は海賊の手下に成り下がった海軍とは違った海軍だと思っていた束の間に裏切られ僅かな希望が打ち砕かれる
ナミは怒りの形相でこの場を駆け出しアーロンパークへと走り出す
この海軍を手引きしたのもアーロンの仕業、事の真相を問いただすべく一目散に駆け抜ける
「チチチチ、では私は犯罪者が奪った金を」
「貴様は何を言っている?」
「え?」
「貴様は先程この村を救う為に危険を承知で来たと言っていたな?」
「はい」
「その言葉に嘘偽りはないかと我は聞いたな?」
「はい」
「ならば‼︎有言実行‼︎諸悪の根源‼︎海賊共を討ち滅ぼしこの村を解放すべし‼︎」
「・・・はい⁈」
身から出た錆、まさかアーロン一味を倒せと言われるとは思いもしなかったネズミ
「あ、いや!私はその」
「ねぇ?この村を救う為に危険を承知で来たんでしょ?何で怖気付いてんの?嘘?嘘なの?何でそんなに狼狽えてるの?ねぇ?何で?」
「だ、黙れ!」
「何で?私海兵じゃないし海軍の言う事聞く必要ないよね?」
「小娘如きが私に口答えするな‼︎」
「たかだか海軍支部の大佐如きが私に指図するな‼︎」
「なっ⁈」
「まぁいいや‼︎これ以上お前と話す気もないし・・・良かったね!ドスコイが来てくれて‼︎お前ら全員命拾いしたよ?」
「は⁈」
「だって私さっきまでお前等全員殺す気でいたから」
ルミナはそう言って覇王色の覇気を飛ばしネズミ達海兵を威圧すると
「あばばばばば」
気絶しないギリギリまで調整した覇気を受けてガタガタと震え出すネズミ達、既に涙目だ
「ほら‼︎早く海賊共をブッ殺して来い‼︎」
かなり強い口調で命令するルミナ、彼女は命令は聞かないが命令はするのだ
「は、はいぃぃぃぃ‼︎」
恐怖と支配に囚われたネズミ達は一目散に逃げ出しアーロンパークへと走って行った
「うむ‼︎凶悪な海賊を倒し善良なる民を救済する‼︎それでこそ海兵よ‼︎」
アーロン討伐に向かったネズミ達を見て満足気に腕を組むチャンコ
「では我も行こうか‼︎卑劣なる海賊共に我が熱く迸る筋肉の躍動を見せつけねば‼︎」
「え?・・・筋肉?」
チャンコの見た目はお相撲さん、故にルミナはドスコイと呼んでいるが
「フハハハハハ‼︎我の肉体は鋼よ‼︎我が盟友ルミナ嬢に見せてやろう‼︎」
チャンコは高々に笑うと
「生命帰還解除」
何とチャンコの肉体がバキバキと変化して見るからに暑苦しいゴリマッチョに変身したのだ
「我はムキムキの実を食べた筋肉人間‼︎我が鋼のボディに砕けぬ物無し‼︎」
「うぉ〜‼︎ムキムキ‼︎もうドスコイ海軍やめてウチ来なよ‼︎」
「ワァァァァイッ⁈ルミナ嬢よ、それは如何なる意味か?」
「あぁ、私海賊だから!白ひげ海賊団の副船長なんだ!ドスコイ気に入ったから海軍やめてウチ来なよ‼︎」
海軍は嫌いだがドスコイ個人は気に入ってるルミナはチャンコを海賊に誘うのだが
「フハハハハハ‼︎ルミナ嬢はかの大海賊!白ひげの副船長!フハハハハハ‼︎して我に海賊になれと!フハハハハハ‼︎実に愉快‼︎痛快‼︎フハハハハハ‼︎フハハハハハハ‼︎」
「マッスゥゥゥゥゥゥル‼︎ジャッチメェェェェェェントゥッ‼︎
ルミナが海賊、しかも白ひげ海賊団の副船長だと知ったチャンコはルミナに筋肉の裁き、つまりマッスルジャッチメントをお見舞いする
マッスルジャッチメントはチャンコ少佐必殺の一撃、その一撃は四皇すらワンパンするのだとか
ドゴォォォォォォォン‼︎
その強大無比な一撃に地が爆ぜけたたましい爆音と暴風が巻き起こり
「我が盟友といえ、うぬが凶悪な海賊ならば我は我の正義に乗っ取りうぬを裁かねばならぬ‼︎それがたとえガープ中将の孫だろうとな‼︎」
相手が誰であろうとも海賊ならば自らが掲げる正義の名の下に裁きを下す、たとえルミナが自らが認めた盟友だろうとガープの孫だろうと己が掲げた正義は揺るがない
まぁガープの孫ではないけれども
「ふぅ〜・・・やっぱり海賊になってはくれないかぁ〜・・まぁいきなり首を縦に振ったらそれはそれで海兵としてどうかとは思うけど」
「エェェェェェクセレェェェントゥ‼︎流石我が盟友ルミナ嬢‼︎我の一撃を凌ぐか‼︎フハハハハハ‼︎」
「民家を壊さない程度に手加減したでしょ?それでこの威力・・・本気出されたら私も本気でいくしかないよね」
「それでこそ我が盟友‼︎互いの命が尽きるまでとことんまでやり合おうぞ‼︎」
「あっ‼︎普通に嫌なので本気で逃げまぁぁぁぁす‼︎」
ルミナの言う本気は逃げる方の本気でチャンコとの意見が食い違っているが
「我の筋肉から逃げられると?笑止‼︎出来るものならばやってみるがよい‼︎」
絶対逃がさないと自信満々のチャンコだが・・・ルミナはもうその場から消えていた
「アンビィリィィィィィィィィィバボォォォォォォォ‼︎我の筋肉探知領域から逃げ出しだと⁉︎流石我が盟友‼︎ならばとことんまで追いかけようぞ‼︎」
筋肉探知とは?ちょっと何言ってるか分からないがとんでもなくヤバイ海兵に目を付けられたルミナ
まぁルミナもヤバイ奴だし仲間に引き入れたいと思ってるのである意味相性は良いのかもしれない・・・知らんけど
そんなチャンコもまた逃げたルミナを追いかけこの場を後にした
「ゲンさん・・・・今のアレはなんだったの?」
「・・・・知らん」
まるで茶番劇‼︎まともな感性では理解し難いルミナとチャンコのやり取りについていけないノジコとゲンさん
事態は緊迫しているのに無駄な時間をとってしまったが
「よく分からんが結果的にナミが溜めていた金は無事だ、だが‼︎アーロン達は最初からこの村を‼︎ナミを解放する気はなかった‼︎私はナミにこれ以上辛い役目を背負わせる気はない‼︎我々の耐え忍ぶ戦いは終わったのだ‼︎」
アーロンからこの村を買い戻す為に溜めていたお金、1億ベリーで村を買い戻す約束を交わしていたがそのお金が無くなれば村は買い戻せない
約束これ破ってはいないがこれでは約束なんて最初から無かったようなもの、ナミのこれまでの努力も耐え忍んで来た時間も全てが無意味
この騒動を機にココヤシ村の住人は耐え忍ぶ戦いから命を捨てる覚悟でアーロン一味を打倒する戦いに切り替えアーロンパークへと歩き出したのであった
そして逃げ出しルミナはというと
「やっぱりドスコイ仲間にしたいなぁ!でも今は逃げないと!アイツなんかヤバイ‼︎」
さっきは時間加速の能力を使って逃げ出したルミナ、とりあえず逃げないとなんかヤバイとチャンコを警戒していると
「マァァァァァァァァッスル‼︎ダァァァァァァァァッシュッ‼︎」
筋肉にものをいわせた爆速ダッシュでチャンコがルミナを追いかけてきた
「嘘でしょ⁈何で追いついて来てるの⁈」
「我が筋肉が放つ筋肉探知‼︎マッスルソナーがルミナ嬢の筋肉を探知しただけの事よ‼︎フハハハハハ‼︎」
「キモい‼︎筋肉を探知とか意味不明過ぎて気持ち悪い‼︎それに筋肉探知もマッスルソナーも同じ意味じゃん‼︎」
「笑止‼︎我の筋肉を駆使した筋肉技は全てがマッスル‼︎故にマッスル‼︎
マッスルマッスルマッスルマッスル‼︎」
「訳わかんないよー‼︎」
この海兵強い‼︎個性が強過ぎてルミナも煽る余裕がなく圧されている‼︎
そして爆速ダッシュで追いかけるチャンコと全力ダッシュで逃げるルミナ
このままだと追いつかれるのは時間の問題だとルミナは月歩で空に逃げ
「マァァァッスル‼︎ジャンプ‼︎」
・・・られなかった‼︎
「フハハハハハハハ‼︎その技を使えるのはルミナ嬢だけと思うことなかれ‼︎我が筋肉の躍動は宙を蹴る‼︎名付けて‼︎マァァァァァァッスル!ホバリィィィィィィィィィィング‼︎」
「それただの月歩じゃん‼︎」
「フハハハハハハハ‼︎またの名をマッスルムーンウォークともいう‼︎」
「せめて統一して⁈」
ルミナにツッコミ属性が追加された
「もう‼︎ドスコイしつこい‼︎しつこいドスコイ‼︎」
流石にちょっとウザい・・というかしつこいのでここは1発ぶっ飛ばしておこうとルミナは考え
「今日だけで結構能力使ってるけど・・まぁ仕方ないよね」
仕方ないと溜息を吐いて右手で指をパチンと弾き
「ワールドオブルミナ」
ルミナの発言をトリガーに周囲50メートル内の空間の時間が停止する
「この能力あまり多用出来ないし長い時間時を止めるのも大変なんだよね!」
そう愚痴を吐きながらチャンコと向き合うルミナは
「だからさ!一撃で終わらせる‼︎」
「六道空手・轟雷」
六式の一つ、肉体を鋼鉄のように硬くする“鉄塊“で足を硬めたルミナ、
今回は内部破壊の武装色ではなく硬化する武装色を纏い更に覇王色も纏わせる
だが莫大な覇王色の覇気によってまるで雷鳴が轟くような轟音と黒雷がルミナの足から発生しルミナはその足でチャンコを思いっきり蹴り飛ばす
ドンッ‼︎
それは一瞬の出来事だった‼︎
ルミナの蹴りによって雷のように地面に叩き落とされたチャンコ、その凄まじい威力は巨大なクレーターを作り轟音と共に島を揺らした
この衝撃は島の住民だけでなくルフィ達やアーロン一味、マルコ達も衝撃を受けるのであった
だが最も衝撃を受けたのはチャンコだろう
なにせタイムラグ0秒の回避も防御も不可能な攻撃を受けたのだから無理はないだろう
「ウザ絡みアル中の雷鳴八卦、手加減したとはいえこの一撃を受けたら流石に立てないよね・・・って言ったら立ち上がるフラグにはならないよね?」
勝利を予感する事を言えば大体敵は立ち上がる!いわゆるフラグが立つ事を心配したルミナは
「ねぇ?ドスコイ生きてる?」
と声を掛けて反応を確かめてみるが
「反応がない・・・まるでドスコイのようだ」
反応がないと分かるとルミナはチャンコに近付き
「ツンツン・・ツンツン・・ツンツン」
ツンツンと自分で言いながらチャンコをツンツンして反応を確かめてみる・・さっさと逃げればいいのに
「お嬢‼︎」
そんなルミナの元にマルコが大急ぎで駆けつけて来た
島を揺らす程の衝撃を生み出したのは間違いなくルミナだと確信していたマルコは絶対何か問題が起きたと不死鳥化して駆けつけて来たのだが
「・・・何やってんだ⁈お前?」
そこでマルコが見たものは・・・
「見て分かるでしょ?ドスコイをツンツンしてるの」
ただの馬鹿だった
「見て分かるでしょ?じゃねぇ‼︎何で海兵を突いてんだ⁈」
「質問する前に少しくらい自分で考えてよね?」
「馬鹿のやる事なんか考えてもわかる筈ないだろ‼︎馬鹿のやる事なんか‼︎」
「何で馬鹿って2回言ったの⁈」
「質問する前に少しくらい自分で考えろよい」
「だって私馬鹿なんだもん、考えても仕方ないよね」
「お前・・言ってて悲しくないか?」
「悲しいです‼︎」
マルコはこんな奴の面倒を見なければならないのか?船医がストレスで倒れでもしたら白ひげ海賊団のピンチだ‼︎
流石に反省したのだろう、ルミナは事の経緯をマルコに説明すると
「はぁ〜、そりゃ真っ当な海兵なら当然の反応だよい!寧ろ二つ返事で海賊に寝返る海兵の方が胡散臭い」
ルミナが気に入り仲間に誘う事自体は咎めないマルコ、馬鹿だと思ってはいるがルミナが気に入った奴、仲間に誘う奴は白ひげ海賊団の損には決してならない!
逆に言えばルミナが気に入らない奴は白ひげ海賊団に害をもたらす奴だとも言える
「まぁ私もそう思うけど何とか説得して仲間になってくれないかなぁ?良いよね?ムキムキ‼︎」
「は⁈・・・ムキムキってお前‼︎コイツ、海軍本部の怪物チャンコじゃねぇか‼︎」
「ん?あぁそういえば海兵がそんな事言ってような?ドスコイとプリン食べてる時に」
「いや、お前何やってんだよい‼︎」
「何ってマルコ達と別れた後ジジイの軍艦に乗ってたんだからプリン食べるでしょ‼︎」
「何プリン食べる事が当たり前だ!みたいな事言ってるんだ‼︎そもそも何で白ひげの副船長が海軍中将の軍艦に乗ってるんだよい‼︎」
「だってジジイが孫だと言えば問題ないって」
「何やってんだあの糞ジジイ‼︎海賊の俺が言うのもなんだが自分の立場を自覚しろってんだ‼︎」
「ホントだよね」
「お前もだよ‼︎」
「え⁈」
「いくら無名かつ賞金首じゃないからってそれは世間一般の話で世界の大物達はお前が何者なのか知らない筈ないだろうが‼︎」
「白ひげ海賊団の副船長‼︎」
「そうじゃねぇ‼︎俺が言いたいのはお前の・・・いや、それは言うべきじゃないな。悪りぃ」
「ん?私は別にいいんだけど、確かに言うべきじゃないかもね‼︎」
「あぁ、俺も昔の話だし詳しくは知らねぇしオヤジも教えてくれないからな」
「優しかったよ?」
「ん?」
「お父さん・・私にだけは凄く優しかったよ?」
「そうか・・・お前の親父は優しかったか」
「うん」
何やら意味深な内容だがルミナの父とは一体
それはそれとしてこの話をこれ以上追求する訳にもいかないので話の発端となったチャンコに目を戻すマルコ
「にしてもあの海軍本部の怪物を倒すか・・・お嬢が白ひげ海賊団で良かったとつくづく思うよい」
「ドスコイってそんなに凄いの?確かに一撃の威力はヤバかったけど」
「新世界で海賊キラーって聞いた事ないか?」
「ないよ」
「即答するな‼︎それはお前が話を聞いてなかっただけだろうがよい」
「だって興味ないもん‼︎」
「じゃあお前が仲間に引き入れたいと言ってた奴は興味無い奴だと、そういう訳だな」
「あっ!そっか・・マルコごめん!その海賊キラーって話教えて?」
ここは長年の付き合い、ルミナを上手く言い包めたマルコは素直に教えを乞うルミナにチャンコについて話すのだった
「なるほど‼︎ドスコイは1人で四皇の幹部と渡り合える実力の持ち主で
新世界で億超えの海賊達を沈めて来た海軍の怪物って事だね」
「あぁ、奴はあのガープの一番弟子!当然覇気の扱いも熟知している!
まともにやり合いたくはねぇが・・・お前ホントよく倒したな」
「時間を止めてその隙に轟雷を叩き込んだよ」
「お前・・・えげつねぇな‼︎」
「ちゃんと手加減したもん‼︎」
ルミナとマルコが話している中2人に近付いてくる人影が
「あっ⁈姉御‼︎さっきのデカイ衝撃はやっぱり姉御の仕業っすか‼︎ってまた派手にやらかしましたねぇ」
「そこで伸びているのは海軍本部の怪物か・・・まぁ俺でも勝てる相手だ」
ギンとカタクリの2人だったがカタクリの反応に張り合うなよと思うマルコ、言えば面倒臭いので言わなかったが
「そりゃモッチーが勝てる相手なら私の場合楽勝だよね‼︎だって私モッチーより強いから」
何でコイツは仲間にまで煽るんだ‼︎
まぁカタクリは仲間だとは言わないが
「なら試してみるか?今の俺とお前どちらが強いか」
カタクリはルミナより弱い!そういう意味に聞こえる事を言われて黙ってられる訳がない
カタクリにも四皇幹部としてのプライドがあるのだ
「馬鹿‼︎四皇の幹部同士がやり合うな‼︎周りが滅茶苦茶になるぞ‼︎」
四皇幹部同士がやり合うとなれば当然周りの被害が甚大だ
マルコは2人を諫めようとするも
「・・・・くっ・・俺の負けだ」
「私にタイマン挑もうなんて2万年早いぜ‼︎なんてね」
その戦いは静かに行われて静かに終わった
勝利したルミナはピースサインで喜びを露わにしているが
「え?一体どうゆう事すか?」
今の流れが分からないギンがそう尋ねると
「はぁぁ・・互いに見聞色で読み合ってくれて良かったよい‼︎じゃなきゃヤバかった」
「姉御が言っていた見聞色の覇気ってやつですか!確か姉御は少し先の未来が見えるとか」
「あぁ、それはカタクリの奴も同じで互いに一手先の未来を読み合っていたんだよい!まぁ時間を操る能力があるお嬢を相手にタイマンは分が悪過ぎるがな」
「レベルが高すぎてついていけないです」
この2人はツッコミ兼ルミナの実況解説係だろうか?
この先もし大きな戦いが起きた時も今みたいに解説するのだろうか?
それは誰にも分からないが・・・ルミナはきっと何かをやらかすだろう
まぁそれはともかく4人揃ってこれからどうするかと話そうとした時
「探したぞ‼︎ルミナァァァァ‼︎」
なんとルミナを探していたガープがやって来た‼︎
「こりゃまた厄介な奴が来やがった」
ルミナがガープの軍艦に乗って来た以上この島にガープがいる事は理解していたがやはり鉢合わせとなると流石に気が萎えてくる
とはいえ海軍中将だろうと四皇幹部がおいそれと逃げる訳にもいかない
まぁルミナが大人しく船に乗っていればガープがこの島にやって来る事もなかったが来たものは仕方ない
「む?何故マルコとビックマムの幹部が一緒にいるんじゃ⁈・・さては貴様等四皇同士で良からぬ事を企んでるんじゃないだろうのう?」
ガープはそう疑うのも無理はない、本来敵船同士それも四皇の幹部が共にいる事は考えられない
今の現状だって本当なら新聞沙汰になる一大事なのだ
何の企みも無しに共にいる事は普通に考えてあり得ない
「え?マルコとモッチー悪い事企んでるの?」
とこの現状の張本人が何故か部外者面している
「「は⁈」」
マルコとカタクリの息がピッタリと揃う
そもそもマルコはルミナの付き添いでカタクリは半強制的に同行させられているだけなのに当の本人は知らぬ顔
これは文句の一つも言いたくなる
「よし‼︎お嬢‼︎今からブッ飛ばすから覚悟しろ」
「マルコ・・俺もブン殴ってやりたい」
2人の文句は拳で話す
拳をパキパキと鳴らし殴る準備は完了だ
「ぼ、暴力反対‼︎暴力は海賊の始まりだよ?」
なんかよく分からない抵抗をしてみるルミナだが
「もうとっくに海賊だよい」
既に海賊だったマルコ達には何も響かない
「お、お爺ちゃん助けて‼︎」
都合の良い時だけガープをお爺ちゃんと呼ぶ卑怯なルミナ
ガープはルミナにお爺ちゃんと呼ばれ・・・
「チャンコをやったのは誰じゃ‼︎部下をやられて黙っていられるかぁぁぁぁ‼︎」
ガープには聞こえてなかった
部下をやられてガチ切れのガープにはルミナのゴマスリも届かない
ピッ‼︎
指先からピッと音が鳴る勢いでルミナを指差したマルコとカタクリ
事実無根の冤罪を被りたくないと気持ちもあるが一番の気持ちはルミナザマァみろ‼︎と鬱憤を晴らしたい気持ちでマルコとカタクリは共謀したのだ
「ほう・・やはりルミナの仕業か」
「え?ちょっと聞いてる?ねぇ?」
「いくらルミナとはいえ部下をやられて見逃す訳にはいかん」
「聞こえてないの⁈ゴールドロジャーに勝ち逃げされた負け犬さん」
「誰が負け犬じゃあぁぁぁぁ‼︎」
「あ、ヤバ‼︎マルコ!モッチー助けて!」
「自業自得だよい!」
「同感だ」
「このっ!残り少ない髪の毛毟り取るぞこのハゲマルコ‼︎俺の肌はもち肌とか言ってるけどお前は餅そのものだから‼︎ベタついてんだよ‼︎この馬鹿‼︎」
馬鹿はお前だ!
何故コイツは自ら喧嘩を売っていくのか?
完全な自業自得なのに八つ当たりするルミナにキレるマルコとカタクリ
これで3対1、ルミナに味方はいないのか?
「あっ!ギン助けて‼︎」
ギンに助けを求めるのはあまりにもギンが可哀想だ
「いや‼︎絶対無理です‼︎というか姉御が馬鹿な事言わなければ良かっただけだと思いますが」
「お、覚えてろよぉぉぉぉ‼︎」
ぐぅの音も出ない正論でルミナをあしらったギン、ルミナは小物臭漂う捨て台詞を吐きながら・・・逃げ出した
勿論ガープもマルコもカタクリも追いかける
「ふぅ・・・四皇幹部と海軍中将に追いかけられるとかこの世の地獄としか思えねぇ!まぁ俺じゃなくて姉御だから別にいいけど」
一応姉御と慕ってはいるけど馬鹿の扱いはこのくらいが丁度いい
ギンはルミナに対する処世術を習得した
一方ルフィ達はというと
「ルフィ・・・助けて」
涙を流すナミに助けを求められていた
あれからアーロンパークへと向かったナミ
海軍による金品強奪の件を問い質そうとしたがアーロン達は知らぬ顔
確かにアーロン達は直接強奪した訳でもなければ海軍と繋がっている証拠もない
悔しがるナミを横目に高々と笑うアーロンだが
「海軍の英雄ガープと海軍共がこの島に来ている。これは一体どういう事だ?この島の下等生物が反逆を企てているのか?それともナミ!お前の手引きか?」
アーロンの懸念する点はガープが来ている事、その理由は定かではないが島の住民が密かに救援を要請したと考えるとしっくりくる
だがこれは明らかに魚人海賊団への反逆
この反逆を先導したのはナミじゃないかと疑いの目を向けるがナミは否定
海軍がいる手前自ら出向き住民達を皆殺しにする事は出来ないが反逆するのならこちらも出方を考えなければならない
そのような事を言われ悔し涙を流しながら逃げ出したナミ
すれ違い様にネズミ達がアーロンパークにやって来て
「死ね‼︎アーロン‼︎」
無謀な特効を仕掛け秒殺されるというアクシデントがあったがナミには関係ない
ナミがココヤシ村に戻ると村の住民全員が決起してアーロンパークに乗り込もうとしている
幸いお金は取られていなかったがもう金の問題じゃないと言う村人に何も言えないナミ
だがそれでも誰にも死んで欲しくない
説得したいがアーロン達の反応を見る限りもうどうしようもないのかもしれない
結局何も言えぬまま村人達を見送る事しか出来なかったナミ
もう自分一人で解決出来る問題じゃない
悔しさと無力さと怒りの感情がグチャグチャに混ざり合いナミは泣きながら左肩に刻んだアーロン一味の証である刺青にナイフを何度も突き立てていく
そのナミの手を止めたのはルフィ
特に語る事もなくナミからの言葉を待つルフィ
最初こそ辛辣な言葉を話すが止めどなく溢れ出す思いがこみ上げ
「ルフィ・・・助けて」
ずっと待っていたナミからの言葉
その思いに応えるルフィとその一味達
ルフィはシャンクスから預かっていた大切な麦わら帽子をナミにそっと被せ・・・大きく息を吸い込んで
「当たり前だぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
ナミがなんと言おうとルフィにとってナミは大切な仲間
その仲間が涙を流しながら助けを求めたのだから助けるのは当たり前
その気持ちが大きな叫びと共に響き渡り
麦わらの一味はアーロン一味を倒すべくアーロンパークへと向かっていった
そしてアーロンパークでは
麦わらの一味達に加勢すべく一足先にヨサクとジョニーが先行しアーロンパークに向かう村人達を足止めしていた
村人達を犠牲にしたくないという気持ちと麦わらの一味達の戦いに水を差したくないという気持ちでアーロンパークの門に立ち塞がり麦わらの一味を待っていた
そしてやって来るルフィ率いる麦わらの一味
村人達が見守る中ルフィはアーロンパークの門を殴り飛ばし
「アーロンってのはどいつだ」
これを機に麦わらの一味とアーロン一味の全面対決の火蓋が切って落されようとしていた
だが魚人達にとって人間は魚人に劣る下等生物
余裕の態度を崩す事なくルフィ達を迎えるアーロン
ガープやマルコといった世界に名を広げた大物でもない名もない小僧を警戒する必要などないのだろう
だがそんな余裕の態度もルフィから放たれた強烈なパンチによって崩れてしまう
「うちの航海士泣かせるなよ‼︎」
アーロンはナミを泣かせた張本人
怒りの鉄拳がアーロンをブッ飛ばしアーロン一味達に動揺が走っていく
まさかアーロンさんがブッ飛ばされるなんて⁈
アーロン一味の動揺とは裏腹にココヤシ村の住民達は盛り上がる
あのアーロンをブッ飛ばしたのだから無理はない
だがこの一撃を機にアーロンも余裕の態度を辞めルフィを敵として見做し鋭い視線を向けていく
そして麦わらの一味のゾロとサンジが、アーロン一味の幹部達が戦闘開始だと闘志を剥き出しにしていく
最早一触即発、どのタイミングで戦いが始まるのかと固唾を呑んで見守るココヤシ村の住民達
その時だった‼︎
「はぁぁぁぁぁぁ‼︎疲れたぁぁぁぁ‼︎プリン食べたぁぁぁぁぁぁぁぁい‼︎」
この状況に似つかわしくない叫び声
「んあ?ルフィ達じゃん‼︎それと・・・恥辱三人衆‼︎あと・・ギザギザしたパチモン・・略してギザッパチ‼︎」
まぁ当然ルミナである
「おい!ガキ!このアーロンパークに何の用だ」
「あっ!パチモンといえば‼︎ねぇ?ドットさん見てない?私の相棒の空飛ぶスワンボートなんだけど探しても見つからないんだよね」
「おい!俺が質問しているんだ‼︎お前はこのアーロンパークに何の用だ‼︎」
「え?何の用って・・あぁ!さっきまでジジイ達に追いかけられてたから匿って!何か戦いが始まる雰囲気だけどジジイ達に比べたら全然マシだから‼︎」
「言っている意味がまるで理解出来ねぇ!何が全然マシなんだ?」
「あぁ!お前弱そうだし戦いに巻き込まれても全然平気というか」
下等生物のガキに弱そうと言われたアーロン
当然キレる‼︎
そして殴る‼︎
というかガチで殺しにきてる‼︎
「この俺が弱そうだと?下等生物のガキが‼︎所詮お前等下等生物は俺達魚人の前に手も足も出ない軟弱な存在だ‼︎その軟弱な生物がこの俺を弱そうだと‼︎」
キレるアーロンの猛攻でフルボッコにされるルミナ
推定10歳の少女が魚人にフルボッコにされるという悲惨な状況に顔面蒼白なココヤシ村の住民達、中には涙を流す者や見ていられないと顔を背ける者もいるぐらいだ
「チュ♡馬鹿な奴だ!アーロンさんに舐めた口聞かなきゃ殺される事もなかっただろうに」
アーロンの猛攻を受けて生きていまいと確信を持つチュウ
「お前・・何やってんだぁぁぁぁ‼︎」
フルボッコにされたルミナを見て怒りを露わにするルフィ
友達をフルボッコにされて怒らない訳がない
そしてフルボッコにされたルミナは全く動かない
もしかして死んでしまったのだろうか?
それは定かではないがこれをきっかけに麦わらの一味とアーロン一味の戦いが本格的に始まるのだった
(別に痛くもなかったけどボコボコにされたし目撃者もいっぱいいるし死んだ振りしとけばマルコ達が来た時許してくれるよね?だって死んでるんだから仕方ないよね?)
もうコイツ許されなくていいと思う
色んな意味で