白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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第5話 プリンの一つも出さないで酒なんて飲める訳がない

「泣いてばかりいられない!村の皆んなが!ルフィ達が戦ってる‼︎私も戦わなきゃ」

 

ココヤシ村の皆んなが!ルフィ達が戦ってる!泣いている暇はないと戦う決心をしたナミはアーロンパークへと走り出す

 

その時だった

 

「あぁそこのお嬢さん!悪いが人探しをしていてな!コイツ見かけなかったか?」

 

とタイミング悪くナミに話しかけてきた男

 

こんな時に何?とあまり機嫌は良くないが振り返り男を見ると

 

「ルミナっていう奴なんだがな‼︎見なかったか?」

 

その男マルコはナミにそう言ってルミナの写真を見せてくる

 

「見たと言えば見たけど・・どこに行ったかは知らないわ!私も急いでたし」

 

この時ナミは戦慄した!

 

目の前にいる男、正確には男達

 

ナミも全く知らない訳じゃない

 

世界に名を轟かす四皇、その幹部達の手配書が世に出回らない訳がない

 

ルミナは別だが

 

その幹部達がルミナを探している

 

ルミナが何者なのか知らないナミは“あの子一体何やらかしたのよ⁈“

 

と思うが嘘をついても仕方ない

 

あの後ルミナがどこに行ったかは本当に知らないから嘘をつく理由がない

 

だがそれはそれとしてルミナが心配なので

 

「その子一体何したの?」

 

とマルコ達に聞いてみると

 

「それは聞かない方がいいよい」

 

と質問に答えないマルコ

 

それが逆に心配になるナミ・・だがマルコも髪の毛毟り取ると言われたからだ!とか言えないし言いたくもないので仕方ないが割と個人的な恨みに対しナミの中ではもっとヤバイ何かにルミナは巻き込まれてると勘違いしてしまう

 

まぁただの勘違いだから何も問題はない

 

カタクリもマルコと同じ理由だが基本口数が少ないので勿論理由なんて喋らない

 

そしてナミは恥辱3人衆に襲われたルミナを守るといった

 

故に引けない

 

四皇幹部は凄く怖いけど引けない

 

アーロンと戦わなくちゃならないのに四皇幹部達まで相手にしなくちゃならないのだからナミは凄く大変だ

 

まぁ全ての元凶は絶賛死んだフリ中でそんな事全く知らないが

 

とはいえ四皇幹部相手に勝ち目など全く無い上に最優先すべきはアーロン達

 

だからナミは考えた‼︎

 

「もしかしたらアーロン達に拐われたのかも」

 

ナミの作戦はこうだ

 

ルミナは恥辱3人衆もといアーロン一味達には絶対近づかない

 

マルコ達をアーロンパークに案内すればルミナから引き離せる

 

もしかするとマルコ達も味方になってくれるかもしれない

 

私もアーロンパークに急ぐ事が出来る

 

私ナイスアイディア!と心の中でガッツポーズするナミ

 

アーロン一味が支配する島という事実と

 

ルミナがアーロン一味に襲われたという事実(ルミナの妄言)

 

その点を踏まえればルミナがアーロン一味に拐われたという考えは決して不自然ではない

 

故にナミは自信を持ってそう言ったのだが

 

「お嬢さんの言ってる事がもし事実だとするならかなりヤバイな」

 

割と深刻な顔をして話すマルコ

 

ナミもマルコの発言に同調して頷く

 

「お嬢は人攫いや天竜人のような奴が大嫌いだからな!最悪の場合そのアーロン達と一緒にこの島が消える」

 

「・・・・は⁈」

 

ここで認識の食い違いが発生

 

ナミの思っていたルミナがヤバいという認識とマルコが思うルミナがヤバいという認識が全く違うのだ

 

ナミの思っていたヤバい状況はアーロン一味に拐われてルミナがまた襲われるという認識

 

「島が消えるって意味が分からないわ!」

 

そりゃいきなり島が消えると言われても理解は出来ないだろう

 

「お嬢さんは神隠し事件は知ってるか?」

 

「ええ、何年か前に天竜人の視察団が島ごと消えた事件でしょ?政府は革命軍の仕業だと公表していたけど・・それがなんなの?」

 

「・・・天竜人を島ごと消したのはお嬢・・ルミナだよい‼︎」

 

「え?・・でも政府は革命軍の仕業って・・嘘よね?」

 

「お嬢のやる事は全て世界政府から隠蔽される、それを革命軍の仕業として公表してるんだよい」

 

「じゃあ新聞に載ってる革命軍が起こした事件は⁈」

 

「全部って訳じゃないがお嬢が絡んだ事件がほとんどだ!まぁそのせいで世界最悪の犯罪者ドラゴンも悪名が広がってるってわけだ」

 

「・・・ルミナって一体何者なのよ⁈」

 

「お嬢はウチの、白ひげ海賊団の副船長だよい!まぁ世間には白ひげ海賊団に副船長はいないって認識だから知らないだろうけどな」

 

「・・・・」

 

ナミのナイスアイディアは早くも崩れ去った

 

アーロン一味達より遥かに凶悪な馬鹿がこの島に野放し

 

ルミナがヤバいという認識は同じだがその意味は全く違っていた

 

「あの子がアーロン一味に襲われたっていう話は」

 

「本気で襲われたらそのアーロン一味は全滅してるよい」

 

ルミナの妄言が証明された瞬間だった

 

となると?

 

「ウチのお嬢はトラブルに巻き込まれるというより自らトラブルを引き起こすガチのキチガイだからな!恐らく俺達から逃げてそのアーロンって奴の所に逃げ込んだんじゃねぇか?」

 

マルコ正解!

 

そしてナミは気を失いそうになる

 

だが!ルミナは馬鹿だから戦いの場で死んだ振りを実演中!

 

急げばまだ間に合う!

 

そしてナミの人生で最速の全力ダッシュ!

 

「世界最悪の犯罪者ってドラゴンよりもアンタの方じゃないの‼︎」

 

走りながら心の叫びを解放するナミ、もしこの場にドラゴンがいたとしたらそうだ!そうだ!と同調した事だろう

 

そんなナミの後を追いかけるマルコとカタクリ

 

全力ダッシュの為割と早くアーロンパークに着くのだった

 

 

一方アーロンパークではルフィ率いる麦わらの一味とアーロン一味の戦いが始まっていた

 

当然出てくるアーロン一味の手下達がそれぞれ武器を手に襲い掛かってくるがルフィ達の敵ではない

 

ならばとハチはラッパを鳴らし・・・・モームが申し訳程度に顔を見せてきた

 

「あぁ!アイツ俺の肉を食おうとした牛‼︎」

 

「てかアイツ、タコに呼ばれて出てきた割にこっちに来る気配ないな」

 

モームはアーロン一味に飼われていたペットのようだがハチが呼んでもこっちに近づいて来る気配はない

 

『おい‼︎モーム‼︎どうした‼︎早くこっちに来い‼︎』

 

『モォ』

 

戦力にするつもりが全くアテにならない、ハチが何度も呼びかけてみるが生返事だけで全く動かないモーム

 

アーロン一味達は知らないがモームの中での序列はルミナが1番なのだ

 

この場にルミナがいなければハチの言う事を聞いたのだろうが今はルミナがいる

 

従ってルミナから何も言われない限りモームは動かないのだ

 

そしてルミナは死んだ振り、モームは絶対動かない

 

「ハチ・・モームを殺せ!俺達に歯向かう裏切り者なんざもう必要ない」

 

「アーロンさん⁈ちょっと待ってくれ!モームもきっと何か理由があるんだ‼︎だから殺すのは」

 

裏切り者を殺せと命じる非情なアーロンの指示に納得いかないハチ

 

「おいハチ!俺は同胞を傷つけたくねぇ‼︎」

 

これは所謂脅しだ!

 

モームを殺さなければハチも裏切り者になるのだろう

 

「アーロンさん・・くっ」

 

苦渋の決断を迫られるハチ

 

その時だった

 

「随分と賑やかだな」

 

アーロンパークにマルコとカタクリ乱入

 

「これはこれはようこそ!アーロンパークへ!歓迎したいところだが取り込み中でな!すぐに片付けるから少し待ってくれ」

 

タイミングが良いのか悪いのかマルコ達が乱入した事で話を切り替えるアーロン

 

白ひげ海賊団とビックマム海賊団の幹部を敵に回したくないアーロンは歓迎する事で事なきを得ようとする

 

だがマルコは見てしまった

 

アーロンの足元に転がっているルミナを

 

「お前何やってるんだよい‼︎」

 

マルコの怒号が響き渡る

 

 

 

 

 

そしてナミは

 

「皆んな‼︎」

 

アーロンパークの入り口でルフィ達の戦いを見ていたココヤシ村の人達に声を掛けるナミ

 

アーロン一味と戦う事を決めたナミ、同じようにアーロン一味と戦う事を決めたココヤシ村の人達その思いは同じ・・・筈だった

 

「皆んなゴメン‼︎・・・もしかしたら私達死ぬかも」

ナミの言葉にそんな事百も承知だ!とか覚悟の上だ!と声を上げるココヤシ村の中達

 

アーロン一味と戦う事を決めたのだから覚悟はしているのだろう

 

「いや、そうじゃなくてこの島が消えて無くなるかも」

 

「いや!そうはならんやろ‼︎」

 

それは流石に大袈裟だとツッコミを入れるココヤシ村の人達

 

まぁ敵はアーロン一味なので村人達がそう思うのも仕方ない

 

「ってルミナは?」

 

「ルミナ?」

 

「黒い服着た頭の白い女の子よ‼︎」

 

流石に白ひげ海賊団の副船長とか世界最悪の犯罪者より世界最悪の犯罪者とか言える筈もないので当たり障りの無いパッと見の特徴を伝えるナミ

 

「あぁ・・その子はもう」

 

「可哀想に」

 

ルミナの特徴を聞いて悲壮感漂う村人達

 

アーロンにフルボッコにされたルミナを見てしまったのだから死んでしまったと思うのも無理はない

 

「何があったのよ」

 

「そのルミナって子?アーロンに殺されたのよ」

 

状況をイマイチ理解出来ないナミにノジコがルミナはアーロンに殺されたと伝えると

 

「ナイス‼︎」

 

そりゃ天竜人を島ごと消したりするガチの世界最悪の犯罪者が死んだのだからナミが思わず喜ぶのも無理はない

 

この島が消えて無くなるのかもしれないのだから尚更だ

 

「ナミ!アンタ何言ってんのよ‼︎あんな子供が‼︎アーロンに殺されたのよ‼︎」

 

ノジコが怒るのも無理はない

 

ココヤシ村の人達から見ればルミナは年端もいかない少女にしか見えない

 

間違いなく殺されたと思うだろう

 

「いや・・・先程の海兵といいアレ達は何かおかしかった・・ひょっとすると」

 

流石この村の保安官、アレ達は確かにおかしい

 

頭がイカれてる奴等は私達常識人とは別物

 

もしかすると死んでないんじゃないかと疑いの目を向けるゲンさん

 

「あぁ・・そういうばあの子アレだったわね」

 

他の人達には分からないがアレはアレ

 

さっきまでの悲壮感もどこへやら

 

ルミナの事は気にしない事にしたノジコであった

 

 

 

一方、マルコに怒鳴られたアーロン・・・じゃなくルミナ

 

アーロンも強い海賊ではあるがルミナが負けるなんて絶対にあり得ない

 

じゃあ何でルミナが倒れているのか、それはルミナが巫山戯ているからだとマルコの怒号が響く・・・のだが

 

「待て‼︎俺が何か怒らせるような事をしたか?もしそうなら詫びよう」

 

とマルコにキレられたと勘違いしたアーロン、流石にマルコを相手にしたくないので穏便に切り抜けようと考えるアーロンだが

 

「いやお前じゃないよい、そこでくたばってるマジキチ腐れプリン脳のボンクラ馬鹿だよい‼︎」

 

マルコから罵詈雑言を浴びせられるルミナ

 

だが依然として死んだ振りを続行中のルミナ

 

聞こえているが死んだ振りをしているので文句も返せないルミナ

 

(怒りすぎでしょ⁈私が髪の毛毟り取るって言ったのが効いたかな?でも不死鳥のくせに毛根の復活は出来ないんだね!っ言わなかったから私偉いよ?)

 

別に偉くもないがそれは言わなかった方が正解だろう

 

別にマルコはハゲてもいなければ毛根が死滅している訳でもない

 

完全なるルミナの言いがかりだ

 

マルコの文句にそんな事を思いながら死んだ振りをするルミナ

 

「このガキはアンタの知り合いなのか?」

 

「あぁ、そこでくたばってる馬鹿はウチの副船長だよい!何でこんな事してるかさっぱりだがな」

 

「・・・あぁ・・・マズい」

 

ルミナが白ひげ海賊団の副船長と聞いて血の気が引くアーロン

 

ルミナを殺したと思っているアーロンにとってそれは白ひげ海賊団に喧嘩を売っている事と同じであり非常にマズい状況なのだ

 

「お嬢!いつまでも寝てないでさっさと起きやがれ‼︎」

 

そんなアーロンの心境はさておきマルコはルミナに呼びかけると

 

(起きやがれ?それって命令でしょ?私命令聞かないから絶対起きないし死んだ振りしてるから無理)

 

そこでルミナは考えた・・・死んだ振りじゃなく本当に死んだように偽装する事を

 

馬鹿が考える事に碌な事はない

 

やり方は簡単だ!

 

自分の体の時間を止めてしまえばいい

 

鼓動も止まれば呼吸も止まる、脈も止まれば偽装死体の出来上がりだ

 

「おい!お嬢いい加減にしろよ」

 

いつまでも起きないルミナに痺れを切らしたマルコがルミナを掴み

 

「・・・・おい・・お嬢・・・」

 

ルミナの容体に気付いたマルコ、咄嗟に呼吸や脈、心臓の鼓動を調べ始める

 

「・・・反応がねぇ」

 

(コイツ‼︎生存確認に見せかけて私の胸触ってきやがった‼︎この腐れセクハラ野郎‼︎見た目10歳の幼女に欲情するペド野郎が‼︎)

 

仲間であろうがお構いなし‼︎

 

マルコに対して容赦ないがマルコは船医としてルミナの診断をしただけであり、やましい気持ちなど一切ない

 

そもそもルミナがこんな馬鹿な真似をしなければこんな事にはならなかったのだから自業自得である

 

それとは裏腹にお先真っ暗な状況のアーロン

 

殺した自覚はあるがマルコの診断に頼むから生きててくれと支離滅裂な願望を抱くアーロン

 

ルミナを殺したとなると完全に白ひげ海賊団の復讐対象になるのだから無理もない

 

だがルミナの生存反応は無し

 

本当は生きているのに偽装死体でアーロンを絶望に叩き落すルミナ

 

まぁアーロンは本気でルミナを殺す気でいたので可哀想とは言えないが

 

「・・・・マルコ・・ルミナは死んでるのか?」

 

「あぁ・・息もしてなければ脈も止まってるよい‼︎」

 

「そうか・・・ならばルミナを殺した奴への報復には俺も加勢しよう」

 

「・・・そうか・・まぁそうだな・・・お嬢が誰かに殺された場合オヤジだけじゃない!ビックマムやカイドウ、あの赤髪さえも落とし前をつけに来るって話だからな!」

 

「赤髪だと⁈ルミナの為に四皇が勢揃いするというのか⁈」

 

「あぁ、10年位前だったか?何でも赤髪はお嬢に大きな借りを作ったらしくてな!たまに赤髪がプリンを持参してウチに遊びに来るよい」

 

このマルコとカタクリの話を聞いていたアーロンは本気で終わったと絶望してしまった

 

四皇が勢揃いして報復に来るとか前代未聞、海軍と七武海を結集して尚抑えられるかどうかという大戦力

 

人間が魚人に劣る下等な生物だとしても常識の範疇を超えた怪物達を相手に太刀打ち出来る訳がない

 

もうこの時点でアーロンの心はポキリと折れてしまった

 

つまりルミナは死んだ振りをしただけでアーロンの心を折ってしまったのだ

 

「・・・・まぁこの馬鹿が本当に死んでいたらの話だがな」

 

「どういう意味だ?」

 

「お嬢・・お前パンツ丸見えだぞ」

 

「え⁈嘘⁈マルコのエッチ‼︎」

 

「・・・ほらな」

 

「・・・・・・」

 

「・・・え⁈あ!ヤバ‼︎バレた‼︎」

 

ルミナの死んだ振り作戦はマルコには通じなかった

 

「え⁈ちょちょちょちょっ⁈モッチー待って⁉︎」

 

このルミナの馬鹿な行動にカタクリは武装色の覇気を纏って本気の拳骨をルミナの頭に叩き込む

 

カタクリもルミナの死に心を痛めたのだから当然の行いだ

 

「痛い・・もう‼︎私の頭が馬鹿になったらどうしてくれるの‼︎」

 

「安心しろ‼︎既に手遅れだよい‼︎」

 

最初から馬鹿なので何も問題はなかった

 

「でもでも‼︎何で私の死んだ振りが分かったの?ペド野郎‼︎」

 

「本当に死んでいたら体は冷たくなるもんだ」

 

本当に死んでいて呼吸や脈が止まれば血流も止まる、つまり代謝が止まれば体温も冷える

 

だがルミナの場合肉体の時間を止めただけであり本当に死んでいる訳ではない

 

幾ら呼吸や脈を止めて死体を偽装しようとしても体温だけは偽装出来なかったルミナ

 

その盲点を見破ったマルコは流石というべきか、ルミナが単に馬鹿なだけか

 

それはともかく

 

「それはそうと・・・誰がペド野郎だ‼︎」

 

「だって私の胸触ったんだもん‼︎ペド野郎と言われても仕方ないよね」

 

「そうか・・だったら今後一切お前の診察はしないからな」

 

「それは駄目‼︎・・・許すから‼︎私の胸揉んでいいから‼︎」

 

何でそうなる⁈

 

マルコをペド野郎と罵りながら真逆の事を言い出したルミナ

 

そもそもコイツに許す権限は無いはずだが

 

「ちょっと待てぇぇぇ‼︎レディーの神秘、胸を触るのは例えルミナちゃんが許しても俺が許さねぇ‼︎」

 

とクロオビと戦っていたサンジが口を挟んできた

 

戦いに集中してほしい

 

「いやぁ〜ルミナお前生きてたのか‼︎にっしっし‼︎でもよ?お前ペッタンコなのにどうやって揉むんだ?」

 

ルフィ、ルミナの生存を喜ぶのはいいが余計な事まで言ってしまった

 

「馬鹿‼︎麦わらの野郎‼︎お嬢に殺されるぞ‼︎」

 

ルフィの発言に慌てるマルコ

 

ルフィ本人は悪気はないのでよく分かってないようだが

 

「マルコ・・安心して?ルフィは特別だから‼︎」

 

ルミナに殺されると心配していたマルコだがルミナはルフィは特別だと特に気にしてないようだが

 

「マルコにもいつか分かる時が来るよ、来たるべき新時代!その覇者が自由なのか支配なのか」

 

そうマルコに話すルミナ、それが何を意味しているのかはルミナにしか分からないが・・・マルコは感じ取ってしまった

 

ルミナという少女の根底にある野望を

 

「血は争えないってやつか」

 

ルミナの血筋の関係上ある意味納得というかまぁそうなんだろうなと思うマルコ

 

「だからさ!ますばアイツからアレを奪い返さないとね‼︎それが白ひげ海賊団としてのケジメじゃない?」

 

「・・・それはまぁそうだが・・・どうやって奪い返す?」

 

「私を誰だと思ってるの?アイツに触れたらどうにでもなるよ‼︎それにアレは元々お父さんのモノだったんだから‼︎私が貰う‼︎」

 

ルミナ含め白ひげ海賊団は何か企んでいるようだが碌な事ではないのは間違いないだろう

 

それはそれとしてルミナのせいで一時戦いが中断されたのだが

 

「あっ!なんか戦いを中断させてごめんね?私達の事は気にしないでいいから続けて続けて!」

 

ルフィとアーロンの戦いの邪魔をしたようだと気にしたルミナは再び戦うように促すが

 

「あれ?何でそんなに驚いてるの?口をパクパクさせて・・・あっ!もしかして私がピンピンしてるから?殺す気でフルボッコにしたのに私無傷だもんね?まぁ驚くのも仕方ないよね」

 

ルミナがマルコに反応した時から驚きで固まっていたアーロン、殺すつもりで本気でフルボッコにしたのだから死んでいると思っていたのにルミナは普通にピンピンしている

 

アーロンが固まるのも無理はない

 

「まぁ私を殺したいなら四皇レベルを連れてきなよ!それならワンチャンあるかもよ?そんな事より早く戦い再開しなよ‼︎」

 

と早く戦えとアーロンに言うルミナは

 

「お前海賊でしょ?自分の縄張りに海賊が攻めてきたのに何でボケっと突っ立ってるの?馬鹿?馬鹿なの?」

 

馬鹿に馬鹿と言われなくないが言ってる事は分からなくもない

 

「んで?ルフィも!戦いの最中なんだから集中して‼︎」

 

そもそもの原因はコイツだがそんな事は知らんとかなり適当なルミナ

 

「はい!海賊の戦いはヒーローごっこじゃないんだから‼︎話の最中に待ち時間なんてないよ?話している最中でもお構いなくブッ飛ばす!それが海賊!」

 

となんか割と横暴な自論を話すルミナ、戦えと言ってるのにルミナはまだ話しているが

 

「ゴムゴムのぉ〜‼︎」

 

ルフィがルミナの言う通り攻撃を再開しようと技の準備に入る・・・と

 

「おい!クソゴム野郎‼︎私が話しているのに何で攻撃しようとしてんの⁈人の話は最後まで聞くのが常識でしょうが‼︎」

 

常識⁈コイツの口から常識という言葉が出てきたぞ‼︎と思ってしまうマルコ達

 

まぁ確かに人の話は最後まで聞くと言うのは理解できる・・が! 

 

コイツはさっき話の最中でもお構いなくブッ飛ばすのが海賊だと言った

 

ルフィはその通りに話の最中でもお構いなくアーロンをブッ飛ばそうとした

 

何も間違えていない‼︎

 

これにはルフィもアーロンも何言ってんだコイツ⁈と馬鹿を見ていた

 

そしてその様子を見ていたココヤシ村の人達は

 

『何か頭のイカれたヤツがいる‼︎』

 

とルミナをある意味正当に評価していた

 

「生きてる⁈何で死んでないのよ⁈」

 

そしてナミはルミナが生きていた事に対して割と失礼な事を言っていたが相手はルミナなので特に問題はないが

 

「ナミ、それ魚人相手なら分かるけど女の子に言っていい台詞じゃないわよ」

 

頭がおかしいのは分かるがそれはそれとして流石にそれはどうかと思うノジコ

 

「何呑気な事言ってんのよ⁈下手すりゃこの島ごと消えてなくなるのよ⁈」

 

ルミナのヤバさを伝えるナミだがスケールが大き過ぎていまいち現実味が湧かないノジコ達

 

「島が消えるか、その真偽は定かじゃないが私はこの島を!村を守る為に戦うぞ」

 

とゲンさんが熱い思いを滾らせ

 

「ゲンさん‼︎あの娘は本物のキチガイよ!キチガイに常識は通じないわ‼︎」

 

「私は・・人間は魚人には敵わない!それが常識だと!そう思っていた‼︎だが!キチガイに常識が通じないのであれば私もキチガイになりその常識を覆してやる‼︎」

 

キチガイに常識は通じない・・逆に言えば常識(セオリー)を覆すのはキチガイなのだ‼︎

 

ルミナのキチガイがゲンさんに感染した瞬間だった

 

『いや‼︎そうはならんやろ‼︎』

 

そうゲンさんに突っ込みを入れるナミやココヤシ村の一同

 

確かに世の常識は時に覆される事がある

 

だがそれは元より常識に囚われない奴や諦めの悪い夢追い人の成せる業

 

つまりルミナ菌?が感染してもゲンさん(常識人)ゲンさん(常識人)なのだ

 

そんなココヤシ村劇場はさておき

 

ルミナはスタスタとアーロンパークの・・・アーロンが座っていた椅子に我が物顔で腰掛け

 

「ねぇ?知ってる?私ドットさんを探してるんだ!クェ〜って鳴く空飛ぶスワンボートなんだけどこの中で見た人いない?」

 

多分このアーロンパーク内で1番偉そうにルミナがドットさんの行方を聞いていると

 

『クェ〜!クェ〜‼︎クェクェクェ〜‼︎』

 

いの一番に返事をしたのはまさかのドットさん本人・・・本人?

 

ここにいます‼︎とルミナに猛アピールするドットさんの鳴き声に

 

「は?・・・パチモンの逃走の囮にされ鮫の魚人達に捕まり卑猥な拷問をされた?・・・は?」

 

ボートにする卑猥な拷問とは一体どんな拷問なんだろうか?

 

ドットさんの真偽はさておきルミナの相棒だけあって似た者同士なんだろう

 

椅子に座ったルミナは直ぐに立ちあがり

 

「・・痴漢‼︎・・駄目‼︎・・絶対‼︎」

 

この言葉の三拍子、ワンフレーズ毎にハチを、チュウを、クロオビをワンパンで沈めたルミナ

 

卑猥な拷問=恥辱三人衆の仕業だと‼︎迷推理で真実に辿り着いたルミナ

 

まぁドットさんの嘘とルミナの妄想のコラボなので真実もなにも虚構でしかないのだが

 

とにかく激オコなルミナの一撃はアーロン一味達を戦慄させるには十分過ぎた

 

「嘘だろ⁈ハチさん達幹部が一撃で⁈」

 

騒めくアーロン一味・・・とココヤシ村の人達

 

その意味合いは真逆の反応だが幹部達が一撃で沈んだのはかなりの衝撃だったのだろう

 

「ねぇ?この戦いってさ、ルフィがナミを助ける為に仕掛けた戦いで魚人がそれを迎え撃つって流れだよね?海賊同士の争いに私が横槍するのはなんか違うよね!って見守るつもりだったんだけどね?ドットさんが巻き込まれてるなら話は別だと思わない?だからね?パチモンお前本気で蹴り飛ばすぞ!」

 

そして激オコルミナの矛先はドットさんを囮にしたウソップへと向けられた

 

そしてウソップは恐怖のあまり秒で気絶した

 

「ねぇ?なんで気絶したの?気絶したら許されると思った?」

 

だがそれで終わらないのがキチガイの真骨頂

 

ルミナはウソップの体に触れ

 

「リワインド」

 

なんとルミナはウソップの時の流れを気絶する前まで巻き戻し強制的に覚醒させたではないか‼︎

 

『お、鬼だ!鬼がいる』

 

これにはココヤシ村の人達だけでなくアーロン一味も気持ちを同調した

 

「はいリワインド!はいリワインド!はいリワインド!」

 

覚醒する度に秒で気絶するウソップとその度に時間を巻き戻し覚醒させるルミナ

 

だがウソップの気絶芸にいつまで付き合ってられないので

 

「やっぱり気絶してていいよ?そのまま蹴り飛ばすから‼︎」

 

もう面倒臭いので気絶したまま蹴ると言うルミナ

 

『いや‼︎辞めてあげて!可哀想だから‼︎』

 

敵なのに魚人達から同情されるウソップ

 

「え?辞めてと言われてはい辞めますって言う海賊いると思う?いないよね?だから私が辞めないのも仕方ないよね」

 

だから私は悪くない!可哀想だろうが私は悪くない!だから蹴る‼︎

 

傍若無人なキチガイの蹴りがウソップに炸裂する

 

 

ガキン!

 

 

だがそのルミナの蹴りはウソップに直撃する前に阻まれた

 

「汗臭そうな脳筋マリモ」

 

ゾロだ!

 

ゾロがウソップを庇いルミナの蹴りを受け止め・・・・られずヨサクとジョニーから借りた刀が空の彼方に飛んでいった

 

「おい!ルミナ!お前何やってんだ⁈」

 

「あっ!刀蹴り飛ばしてゴメンね?でも汗臭そうな脳筋マリモが割り込んできたんだから仕方ないよね?」

 

「お前今ウソップを蹴り飛ばそうとしただろ!」

 

「うん‼︎さっきからそう言ってるんだし当たり前でしょ?」

 

まさに一触即発!

 

ルミナとゾロの戦いが始まろうとしていた!

 

「マルコ」

 

「あぁ・・お前の言いたい事は分かるよい」

 

「マルコ俺は空島名物雲のようなフワフワ食感口に入れると蕩ける極上の空島エアプリンが食べたい」

 

「奇遇だなカタクリ俺も空島エアプリンが食べたいと思っていたところだお嬢は忙しいみたいだから俺達だけで食べに行くか」

 

「そうだなそうするべきだルミナは忙しいみたいだからな」

 

マルコとカタクリの機転、もの凄い棒読みだが本人達的には名演技

 

ルミナを止める手段はルミナ最大の弱点“プリンの誘い“を使うしか方法はないのだ‼︎

 

凄くお手軽かつリーズナブル‼︎

 

「・・・えへ♪・・空島エアプリン♪食べりゅ〜♪」

 

そして簡単に引っかかる‼︎

 

「おい!ちょっと待て‼︎」

 

「ん?汗臭そうな脳筋マリモも空島エアプリン食べたいの?」

 

「んな事どうでもいい!お前ウソップを蹴り飛ばそうとしただろ‼︎」

 

「え⁈さっきも同じ事聞かなかった⁈もしかして難聴?それなら仕方ないよね?汗臭そうな難聴腹巻き脳筋マリモ」

 

「お前さっきから汗臭そうだとか!脳筋だとか!マリモだとか!ふざけた事言いやがって」

 

「もう‼︎これでもオブラートに包んでるんだよ?幼馴染みの刀を口に咥えた変態野郎」

 

コロッと態度を変えたルミナに噛みつくゾロ、ルミナはそんなゾロに無慈悲な一言を放ってしまい

 

「んなっ⁈・・・俺が変態・・だと」

 

「うん‼︎だって汗臭そうな難聴腹巻き脳筋マリモ変態が言ったでしょ?

その刀は幼馴染みが大切にしていた刀だって!その刀にはアイツの夢が!手垢が!汗が‼︎染み付いてるって‼︎その刀を咥えてペロペロしてるんだから紛れもない変態だよ?」

 

「おい‼︎捏造すんな‼︎俺はそんな気色悪い変態じゃねぇ‼︎」

 

そのやり取りに魚人達が、ココヤシ村の人達が、サンジが『うわぁ!コイツマジか」という気持ち悪いナニかを見る目でゾロを見ていた

 

「まぁ、話を戻すけど」

 

「話を戻すんじゃねぇ!お前が広げた話を放置して勝手に切り替えるな‼︎」

 

「だって私海賊だもん!仕方ないよね」

 

「海賊のせいにすんな‼︎」

 

話せば話す程ゾロのストレスは溜まっていく

 

もうルミナとは話さない方がゾロの為だろう

 

「はぁぁ・・もういい!お前と話すと戦い以上に疲れる」

 

ゾロはルミナと会話する事を諦めた!

 

そしてウソップの件は有耶無耶に

 

「パチモンの件は保留にしてあげる‼︎ドットさんが許すなら私も許す!許さないなら私も許さない!」

 

ならなかった‼︎

 

ウソップはこれからドットさんに媚び諂い許しを乞わなければならないだろう

 

可哀想だがドットさんを囮に逃げたのだから仕方ない

 

 

「ねぇ?そろそろ決着付けない?ルフィが勝つかギザッパチが勝つか!大丈夫‼︎ルフィが負けたら私が相手になるから心配しないで!ドットさんの件もあるから私も戦う理由があるからね」

 

なんだかんだ有耶無耶になっていたルフィとアーロンの戦い

 

ルミナの提案を聞いたアーロンは考えた

 

俺は麦わらの小僧に負けた方が絶対良い‼︎と

 

そこからのアーロンは必死に頑張った

 

負ける前提だが手を抜けばわざと負けたと言いがかりを絶対付けられる

 

だからギリギリ善戦してるようで致命傷は与えない

 

とても高度な頭脳戦をしていた

 

一見すると激しい戦い

 

その戦いの激しさでアーロンパークは崩壊寸前

 

アーロンパークに保管されていたナミの海図やその道具一式も無残な姿に

 

だがナミはそれが逆に嬉しかったようで泣いている

 

『ゴムゴムのぉぉ‼︎戦斧ぉぉぉぉ‼︎』

 

そしてルフィの強力な一撃でアーロンは気を失い戦いは麦わらの一味の勝利で終わった・・・ルフィ以外戦ってないけど

 

結果的にいえばルフィがアーロンを倒したのだが実際にはルミナ1人でアーロン一味を撃破した

 

幹部はワンパン、アーロンに至っては死んだ振りだけで心をへし折ったのだからルミナの一人勝ちとみていいだろう・・多分

 

何はともあれこれで長きに渡るアーロン一味の支配は終わりココヤシ村、ゴザの村が解放された

 

この喜びを私達だけで喜ぶ訳にはいかないとココヤシ村の人達はゴザの村まで走り回り島中でこの喜びを共有した

 

だがこれで一件落着とはいかなかった

 

「チチチチ‼︎アーロン撃破の手柄このネズミが貰ったばぁれらぁぁぁぁぁ⁈」

 

一件落着だった

 

ルミナのマジ蹴りで空の彼方に飛んでいったネズミ、運良く生きていたら空島に辿り着くのかもしれない

 

そしてルミナもドットさんと再会して

 

「ドットさん‼︎」

 

『クェ〜‼︎』

 

「無事で良かったよぉぉ‼︎」

 

『クェクェクェ‼︎クェクェクェ〜クェクェクェ‼︎』

 

「え?こんな事になるなら最初からダイナ岩落とせば良かったって?」

 

『クェ〜‼︎』

 

このドットさんなる空飛ぶスワンボート、とんでもなくやばい奴だった

 

 

そんなこんなで島では宴の準備が始まっていてルフィ達はココヤシ村でゆっくりしていた

 

因みにアーロン一味はプリンプリン准将に引き渡され、ついでにクリークも引き渡された

 

果たしてヨサクとジョニーは懸賞金を貰えるのだろうか?

 

そして夜になり〜

 

 

 

「ほう‼︎ルフィが魚人達を‼︎」

 

「まぁ・・そうゆう事になるな」

 

 

そう話すのはマルコと今回全く役に立ってない海軍の英雄ガープ

 

孫のルフィがアーロン一味を撃破し村を救ったと聞いて内心誇らしいガープ、海賊が村を救ったというのは府に落ちない話だが長年海軍が解決出来なかった問題を解決した事や、海賊と結託した海軍がいたりと海軍もデカイ顔が出来ない事もあってこの祝いの場では立場を忘れ宴を見守っていたが

 

 

「グゥレェェェェェェェイトッ‼︎マッスルカァァァニィバァァァァァルッ‼︎エキサイティィィィィィィィィィングッ‼︎」

 

なんかとんでもないのがはしゃいでいた‼︎

 

「おう‼︎いいぞ‼︎海兵の兄ちゃん‼︎もっとやれ‼︎」

 

そして好評だったりする

 

「・・・・アイツ・・・スゲェな・・・色んな意味で」

 

「そうじゃろう!儂自慢の一番弟子じゃ‼︎」

 

「でもお嬢に負けたよい」

 

「バカモン‼︎ルミナは奴の娘じゃ!チャンコでも簡単に太刀打ち出来るわけないわい‼︎」

 

「・・・なぁ・・・お嬢の親父はどんな奴だったんだ?」

 

「知ってどうする?」

 

「さぁ?ちょっとした興味本位だよい」

 

「知りたきゃルミナに聞くといいわい!」

 

「まぁそのうちな」

 

「なら儂から一つ教えてやるわい!チャンコの最強の技は儂直伝の筋肉の銀河(マッスルギャラクシー)という技じゃわい」

 

「聞いてねぇよい‼︎」

 

こっちもこっちで盛り上がっていた・・多分

 

 

 

「肉‼︎俺の肉‼︎」

 

ルフィは肉を求めて村中を食べ歩き

 

「この酒なかなかイケるじゃねぇか」

 

ゾロは呑んだくれ

 

「おっ!この料理美味いな‼︎」

 

サンジは普通に飯を食べ

 

「ドット様‼︎何卒‼︎何卒‼︎」

 

ウソップはドットさんに媚び諂い

 

「私がアンタと友達⁈いやぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ナミは絶叫していた

 

そんな麦わら一味の宴模様、ルミナはナミから友達拒否され

 

「ヤケ酒してやる‼︎」

 

プンスカと怒りながら酒を手に取り

 

「あっ!そういえばプリンは?」

 

ルミナにとってのメインディッシュ、プリンを探すと

 

「悪いな嬢ちゃん!プリンはねぇや」

 

どうやら宴会場にプリンはないらしく

 

「なんですとぉぉ⁉︎プリンも無しにどうやってこのお酒を飲めと⁈」

 

「いや、普通に飲めばいいじゃねぇか」

 

嘆くルミナに正論をぶつける村人

 

だがプリン大好きキチガイにそんな正論など通じる筈もなく

 

「宴といえばプリンでしょうが‼︎」

 

プリン大好きルミナの自論を主張すると

 

「宴といえば肉だろ⁈」

 

ここで肉大好きルフィが乱入

 

「は⁈プリンだし‼︎」

 

「肉だ‼︎」

 

「プリン‼︎」

 

「肉‼︎」

 

仲が良いのか悪いのか正直なところどっちでもいい低レベルの主張で争うルミナとルフィ

 

 

「シィィィィィィィィィィットゥッ‼︎宴といえば‼︎筋肉である‼︎マッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥルッ‼︎フェスティバァァァァァァァァァァァァァルッ‼︎」

 

そんな低レベルの争いにチャンコも参加‼︎

 

宴は筋肉だと最早食べ物でもない別のベクトルを打ち込んできたチャンコ

 

「「いや!それはない」」

 

これにはルミナとルフィも同意見

 

「否‼︎宴に筋肉は必要不可欠‼︎見よ‼︎握り飯が不足して村人が握り飯を握っているではないか‼︎」

 

そう言って広場を指差すチャンコ

 

確かに握り飯が不足して村人が握り飯を握っている

 

みんな握り飯が大好きなんだろう

 

だがそれと筋肉に何の関係が?

 

と疑問に思うルミナとルフィ

 

「だからこそ筋肉‼︎とくと見よ‼︎迸る我が筋肉の繊細な技を‼︎」

 

チャンコはそう言って広場に向かいホカホカの炊き立てご飯を手に取ると

 

「フンッ‼︎ヌラバッ‼︎フンッ‼︎ヌラバッ‼︎フンッ!ヌラバッ‼︎」

 

何と両脇で次々と握り飯を握り始めたではないか‼︎

 

目にも止まらぬ早業!絶妙な力加減‼︎確かに繊細な技ではあるが

 

『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎』

 

誰が脇で握った握り飯を食べたいと思うのか?

 

ルミナ、ルフィを含む村人中で悲鳴が上がり

 

「我が握った握り飯‼︎とくと味わうがいい‼︎」

 

全く意に返さないチャンコはドヤ顔で握り飯を提供するが

 

「「もう宴で握り飯は絶対いらない」」

 

握り飯を拒否されてしまった

 

ルミナとルフィにトラウマを植え付けたのだから仕方ない

 

そんな騒ぎがありつつも宴は滞りなく続き

 

「我が盟友ルミナ嬢‼︎今回は我が不覚を取った‼︎だが‼︎我はうぬを討ち破らんと更に精進しようぞ‼︎」

 

潔く負けを認め次は負けないと精進する事をルミナに話すチャンコ

 

「あっ、はい・・・それはそれでいいですけど・・脇でおにぎり握りながら話しかけてくるの辞めてくれません?」

 

さすがのルミナもチャンコの癖の強さの前に押され気味のようだ

 

若干引き気味で敬語まで使う始末である

 

因みにルフィは肉を食べに行くと言って逃げ出した

 

「フハハハ‼︎照れているのか?かの白ひげ海賊団の副船長とはいえルミナ嬢もオナゴ‼︎愛い奴よの‼︎」

 

さすが海軍本部が誇る怪物‼︎なんかもう色々と凄い‼︎

 

「勝てる気がしない‼︎」

 

口撃力に関してはチャンコの方が一枚上手だったようだ

 

ルミナはルフィ同様チャンコから逃げ出し・・

 

「ルミナ嬢‼︎我からの餞別だ‼︎受け取るがいい‼︎」

 

たのはいいが脇おにぎりという凶悪なアイテムを押し付けられてしまった

 

「何で私が!・・うぷっ⁈ヤバッ‼︎見た目普通のおにぎりなのに視界に入るだけで吐き気が‼︎・・うぷッ⁈」

 

捨てるに捨てられない皿いっぱいのおにぎり

 

困り果てたルミナの歩く先に

 

「ルミナじゃねぇか」

 

「ルゥミィナァちゅわぁぁぁぁぁん‼︎」

 

「ぎゃあぁぁぁぁ‼︎殺されるぅぅぅ‼︎」

 

「クェ〜」

 

ゾロ、サンジ、ウソップ.、ドットさんがいた

 

「あっ⁈丁度いいところに‼︎」

 

嫌な予感しかしない

 

「あのね?おにぎりがいっぱい余ってるから困ってるの‼︎どうしたらいいかな?」

 

さすがに食べてくれとはルミナも言えないのだろう‼︎

 

ルミナ自身が食べ物と認識していないので!

 

「握り飯か!酒は飲んだが飯はまだ食ってないから俺が食う!」

 

「何だと?このクソマリモ野郎‼︎ルミナちゃんが丹精込めて握ってくれたおにぎりだぞ‼︎勿論俺が全部食うんだよ‼︎」

 

何も知らないゾロとサンジが食べる気満々のようで

 

「え⁈」

 

その反応に驚くルミナ

 

「クェ〜?」

 

「なるほど‼︎そのおにぎりを全部食えば許してくれるか‼︎よし‼︎この勇敢なる海の戦士ウソップ様に任せろ‼︎」

 

一体どうしたんだ?と言うようなドットさんの反応に都合の良い言い訳で許してもらう算段のウソップ

 

三者三様の理由で皿のおにぎりを次々と平らげていくゾロ達

 

「このおにぎり少し塩加減薄くねぇか?」

 

「テメェ‼︎ルミナちゃんが握ってくれたおにぎりだぞ‼︎米本来の甘さを引き立てる絶妙な塩加減だろうが‼︎」

 

「このおにぎり結構イケるな‼︎」

 

そんな反応に

 

(ゴメンなさい‼︎その塩加減、多分塩じゃなくてドスコイの汗だと思います‼︎)

 

なんかもうもの凄く申し訳ない気持ちでいっぱいのルミナであった

 

「あーーっ‼︎お前らだけズリィぞ‼︎俺もそのおにぎり・・・あ!やっぱ腹いっぱいだからいいや‼︎」

 

この場においては最悪のタイミング‼︎

 

お前マジで来るな‼︎と内心思うルミナをよそに

 

「妙だな・・コイツが食い物を遠慮するとは思えねぇ」

 

「マリモ野郎と同じ意見は癪に触るが確かにそうだな」

 

「おいおい!物騒な事言うなよな⁈」

 

ルフィが食べる事を遠慮した

 

普通に考えてあり得ない事であり当然疑いの目を向けてしまう

 

(ルフィ‼︎お願いだからなんとか誤魔化して‼︎)

 

そう願うしか出来ないルミナ、ルフィは

 

「は、腹いっぱい〜」

 

何故か目を逸らし口笛を吹くルフィ

 

嘘をつくのが下手らしく簡単に嘘だとバレてしまう

 

「おい‼︎ルミナ‼︎このおにぎり、なんかあるな?」

 

ゾロからの追及にルミナは

 

「うん‼︎そのおにぎりは私が握ったおにぎりじゃなくてゴリラみたいなマッチョが握ったおにぎりなんだ‼︎んで私に餞別だ‼︎とか言って押し付けたからどうしようか悩んでたの」

 

下手な誤魔化しは通用しない、だからこそルミナは敢えて本当の事を話した

 

決して嘘はついていない・・ただ言わなかっただけ

 

ルフィもルミナが言っている事が嘘ではないので堂々と頷き

 

「でもあのゴリ男、何で脇で握ったんだ?」

 

爆弾を落とした

 

ルミナが馬鹿ならルフィはアホ‼︎

 

とんでもない事実を目の当たりにしたゾロ達、その反応は

 

『うげぇぇぇぇ⁈』

 

今にも吐き出しそうだが脇で握ったおにぎりを食べたのだから仕方ない

 

「ルミナ、テメェ‼︎ぶった斬る‼︎」

 

「な、何でぇぇぇ⁈私も何も悪くないよ⁈」

 

ゾロとルミナの割とガチな鬼ごっこが始まった

 

まぁ今回に関してはルミナに非はないので可哀想だがこうなってしまったのだから仕方ない

 

「待って待って!お詫びといってはなんだけど特別に私が歌ってあげるから‼︎」

 

歌うから機嫌を直せと言うルミナだが

 

「お前の歌なんか別に聴きたくもねぇよ‼︎」

 

ルミナが歌うからなんだというのか?別に聴きたくもないゾロはそう言って否定すると

 

「そんな事言えるのも今のうちだよ‼︎」

 

ゾロの発言がルミナの中のヤル気スイッチを押したのだろう

 

ルミナは逃げながら宴会場のステージに飛び移り

 

『皆ぁぁ‼︎盛り上がってるぅ!盛り上がってなくても私がテンアゲかましていくよぉぉぉぉ‼︎』

 

ルミナの叫びに皆がルミナに振り向き

 

「こ、このパフォーマンスは‼︎最近噂になっている歌い手ルゥの前口上‼︎」

 

音楽関係に詳しい村人の反応を皮切りに騒めく宴会場

 

『あは♪知ってる人も知らない人も私の歌を聴けぇぇぇ‼︎』

 

『RUN!RUN!RUN!』

 

そう言ってルミナが歌い始める

 

「そ、そうだ‼︎この歌だ‼︎俺はこの歌を聞いて元気を分けて貰った‼︎ありがとう‼︎ルゥ‼︎」

 

ルゥことルミナの熱唱が宴会場に響き渡り一気に熱気を帯びていく

 

その圧倒的な歌唱力と透き通る歌声に誰もが魅了され

 

「ルゥ‼︎ルゥ‼︎ルゥ‼︎ルゥ‼︎」

 

熱狂的な盛り上がりを見せる

 

「ちょっと⁈嘘でしょ⁈ルミナが最近噂になってるルゥなの⁈」

 

電伝虫を介して世界中に歌を届ける謎の歌い手ルゥ、いつも姿を見せないで歌声だけを届けていたので人物像が謎に包まれていたがその正体がまさかのルミナ

 

あまりの驚きにナミは口をあんぐりと開けポカーンと突っ立っていると

 

「驚いたか?ああ見えてお嬢は歌が得意だからな!」

 

何故か誇らしげなマルコが腕を組みながらナミに話しかけ、ルミナのライブを鑑賞していると

 

『どう?これでも私の歌!聴きたくない?』

 

一曲歌い終えたルミナことルゥがゾロにさっきの仕返しだといわんばかりのドヤ顔をすると

 

『ウォォォォ‼︎ルゥゥ‼︎ルゥゥ‼︎』

 

最早熱狂的なファンと化した村人達の熱いコールに

 

「・・・酒の肴にゃ悪くねぇ」

 

そこは素直に言えないのだろう、だが満更でもないゾロは口直しとして酒を呑み始め

 

『ふふ♪じゃあ次の曲いくよぉぉ‼︎』

 

盛り上がりを見せる宴の会場にルミナが次の曲を歌おうとした時だった

 

 

『ビュュュュティフォォォォォォォッ‼︎その可憐なる歌声が‼︎我の迸る熱きマッスルパトスに火を付けた‼︎ならば我も歌おうぞ‼︎』

 

『とくと聞くがよい‼︎マッスルメモリーズ‼︎』

 

この筋肉馬鹿は空気を読むという事を知らないのだろうか?

 

「ちょ⁈私が歌ってるのに‼︎」

 

突如乱入されてルミナが怒りブーイングも起こる

 

だがそんな事などお構いなしのチャンコのバリトンボイスが炸裂する‼︎

 

「え?ちょ⁈めちゃくちゃ上手いんだけど⁈」

 

マッスルメモリーズ、筋肉の思い出とかいう暑苦しくむさ苦しい歌詞の割にバリトンボイスのおかげでブーイングはやがて歓声に変わり

 

『ムキムキ伝説‼︎』

 

またしても暑苦しい曲名の歌を歌うチャンコ

 

まぁ彼からしたらマッスルフェスティバルなのだからこの宴は筋肉の祭典なのだろう

 

と見事チャンコに見せ場を奪われたルミナだったが

 

『我が盟友ルミナ嬢‼︎マッスルクライマックスに相応しく共に歌おうぞ‼︎』

 

なんとチャンコからデュエットの誘いが

 

しかし筋肉の歌など知らないし歌えないルミナはチャンコの申し出を断ろうとすると

 

『きぃんにぃぃぃぃぃぃくぅぅぅぅぅぅぅ‼︎おぉぉどるじょうわぁぁんんんんん‼︎』

 

先に歌ってルミナに入りやすくするという無駄な気を使うチャンコだが

 

「いや!知らない‼︎そんな曲全く知らないよ⁈」

 

『マッソゥ‼︎マッソゥ!マッソゥゥゥ‼︎』

 

筋肉の歌などルミナが知るはずもないがチャンコは自分の歌に酔いしれ一人で勝手に歌い続けていく

 

「私もう歌いたくない‼︎」

 

噂の歌い手ルゥのお披露目ライブはチャンコの乱入という形で失敗に終わってしまった

 

それはともかく宴としては盛り上がっているようでルミナは逃げるようにサッとその場から立ち去ると

 

「さてと・・宴もそこそこ楽しんだしプリン求めて出発しますか」

 

どうしてもプリンが食べたいルミナは次なる目的地に旅立つ事を決め

 

「そういえばモッチーとギンはどこにいるんだろう?あの二人クールなキャラ作りしてるのかなんなのか分かんないけど地味に影が薄いんだよね」

 

二人がこの場にいないことをいいことにしれっと悪口を言うルミナ

 

「まぁマルコがいるし大丈夫でしょ」

 

何が大丈夫なのかさっぱりだが、ルミナはマルコに面倒事を押し付ける気のようで

 

「ドットさぁぁぁぁん‼︎」

 

大きな声でドットさんを呼んだ

 

『クェ』

 

ルミナの呼びかけに応えドットさんが走って来る‼︎

 

このスワンボート陸地にも対応した割と高性能なスワンボートだ

 

「ドットさん‼︎空島行こ?空島行って空島プリンを食べるの‼︎」

 

『クェ〜クェ〜』

 

ルミナに忠実な相棒は陸上形態、ルミナ曰くランドモードからフライトモードに移行して翼を広げると

 

「目標空島‼︎・・って空島は割と結構あるから・・・なんかいい感じの空島に出発‼︎」

 

空島、空に浮かんだ不思議な陸地は世界中に割とあるようだ

 

まぁそれはともかくなんかいい感じの空島とはどんな空島なのか?

 

目的地が割と曖昧である

 

『クェ〜‼︎』

 

やる気をみせるドットさん、つまり目的地はドットさんがいい感じだと思った空島が次なる目的地なのだ

 

そしてルミナを乗せたドットさんは空へ舞い上がり空島に向かい飛び去って行くのだった・・・マルコ達を置き去りにして

 

そしてギンとカタクリの2人はどこにいるのかというと

 

「未来視の見聞色が使えなくともルミナの行動を予測するとは・・やるな」

 

「こんな事もあろうかと最初からドットさんに乗ってればいいんすよ」

 

流石ルミナのツッコミ役?ギンはルミナならこんな事もあるだろうと

最初からドットさんに乗っていたのだ

 

これなら何かあっても一安心

 

となれば置き去りにされたのはマルコだけであってマルコ達ではなかったというわけだ

 

ならば何も問題はないのだろう・・・マルコ以外は

 

 

『オラッ‼︎何勝手に私のドットさんに乗ってんだよ‼︎降りろ‼︎というか落ちろ‼︎』

 

いや!問題だった‼︎

 

これなら何かあっても一安心?

 

不安しかない

 

「ドットさんが乗っていいって言ったから乗ってたんすよ?だから何も問題はないっす‼︎」

 

「ドットさんもそうだそうだと言っている」

 

「なら許す‼︎だがモッチー、テメェは駄目だ‼︎」

 

「は⁈」

 

ギンは許しが出たがカタクリに関しては駄目らしい

 

何故⁈と意味が分からないカタクリだが

 

「だってモッチーデカいんだもん‼︎スワンボートは基本2人乗り‼︎デコポンが改造して4人まで乗れるようになったけどモッチーだけで3人分スペース取ってるんだよね!」

 

つまりルミナが言いたいのはお前デカすぎ‼︎

 

普通のスワンボートよりかなり大きいスワンボートのドットさんだが

乗れる人数は比例して多く乗れる訳ではない

 

本来は6人乗りとルミナが言う4人乗りより広いのだがそのスペースはルミナの荷物が沢山あるので必然的に4人乗りになるのだ

 

ルミナも一応女の子なので荷物が多いのは仕方ない

 

ならばどうするか?

 

「2択‼︎モッチーが子供になってスペースを稼ぐか、鳥に捕まったゾンビとしてギンがドットさんの足に収まるか・・さぁ?どっち?」

 

なんという2択なんだ⁈

 

一考の余地もない提案に

 

「カタクリの旦那が子供になれば万事解決‼︎というか原因なんだし考える必要はないっすよ‼︎そもそも俺悪くないのに扱いが酷くないっすか?

鳥に捕まったゾンビってなんだよ‼︎」

 

ギン、物凄い力説‼︎

 

そりゃドットさんの足に捕まえられて空を飛ぶなんて正気の沙汰じゃない

 

「・・・・分かった・・ドットさんに乗っている間は子供の姿で我慢しよう」

 

正直なところ子供の頃の姿に戻るのは今より戦闘力が落ちるので乗り気ではないがドットさんに乗っている間は戦う事もないだろうし、何より2択の後者があまりにも酷すぎる

 

ビックマムの幹部として同行している以上仲間と認める訳にはいかないがルミナに振り回される同志としては認めているカタクリ

 

故にギンを不憫に思いルミナの提案を受け入れたのだ

 

「じゃあ‼︎モッチー、リグレッション」

 

ルミナはカタクリに触れながら肉体を退行する能力を使うと

 

カタクリの体はみるみる若返りおよそ12歳位の子供にまで戻っていく

 

「ふぅ!これで大丈夫‼︎」

 

やりきった感のルミナは手足を伸ばしリラックスすると

 

「それにしても能力の応用が凄いっすね姉御」

 

ルミナの能力に感嘆するギン、ルミナはドヤ顔をしながら

 

「ギンも凄いよ!」

 

まさかの言葉に驚くギン、ルミナに凄いと言われるような事はした覚えはないのだが

 

「まずね?すぐに驚く事でしょ?次に驚きのバリエーションが豊富ってとこでしょ?んで驚きの振り幅が大きいところでしょ?まぁ強いて言うなら驚き上手ってところが凄いと思うよ?」

 

「これっぽっちも嬉しくねェ‼︎」

 

ギンは驚き上手‼︎

 

ルミナの評価にかなり不満のギンだが

 

「まぁ褒めてないからそりゃそうだ」

 

「姉御!無性にアンタを殴りたいっす」

 

ギンは一度ルミナを殴って分からせた方がいいと思う

 

分からせられるなら

 

 

そんなルミナ達は東の海(イーストブルー)から凪の帯(カームベルト)に進入更に偉大なる航路(グランドライン)へと突入する

 

やはり空を飛べるのは凄く便利だ

 

ギンもこうもあっさりグランドラインに突入した事で驚きを隠せないようで

 

「ギンまた驚いてる!ビックリゾンビだね!あっ今度からゾンビックリって呼んで良い?」

 

 

ゴチン!

 

「ルミナ・・ギンを苛めるな」

 

ここで発動したのがカタクリのお兄ちゃんムーブ

 

ルミナに手痛い拳骨をお見舞いしギンを庇うと

 

「兄貴‼︎」

 

ギンはカタクリの弟分に転がり込んだ

 

「痛い・・なんで皆んな私の頭を容赦なく殴るの?だから私が馬鹿になるんだよ?馬鹿だから世界政府に喧嘩売るんだよ?つまり私を殴るって事は世界政府に喧嘩売ってるのと同じなんだからね‼︎」

 

なんかよく分からない暴論を吐いてきたルミナ

 

「よし、もっと殴ってやるから遠慮なく世界政府に喧嘩売ってこい!」

 

暴論には暴論、カタクリの挑発はルミナにどう影響するのか

 

『よし‼︎行き先をマリージョアに変更して暴れてくる‼︎』

 

これは革命軍もビックリ‼︎

 

大義もそれ相応の理由もなく、ただ挑発されただけで世界政府の中心部

 

世界貴族の天竜人がいるマリージョアに乗り込み暴れると言う馬鹿がいるのだから

 

まぁルミナにとっては天竜人が嫌いという理由だけで十分だが

 

「モッチー後からビビってやっぱり無しとかいうのダサいから辞めてよね?」

 

基本誰もが手を出さない天竜人を殴る気満々のルミナはカタクリを挑発すると

 

「別に止めはしない・・暴れるのはお前だけだからな」

 

そう、カタクリは一言も暴れるとは言っていない

 

暴れるのは最初からルミナだけ

 

だから別に止める理由はないのでどうでもいいのだ

 

そして1番パニックになってるのはギンである

 

「ギン煩い‼︎」

 

ギンが煩いので実力行使で黙られたルミナ

 

鬼畜の所業である

 

「ねェ知ってる?世界政府の最高権力者“五老星“の1人にハゲメガネがいるんだけどね?まぁほら‼︎天竜人って自分が神だとか言ってるから髪を無くせば神じゃなくなるよね‼︎って事で覇気で頭の内部、正確には毛根を破壊したの‼︎だからそいつ一生ハゲなんだ‼︎」

 

なんかとんでもない理論でとんでもない暴挙を暴露したルミナ

 

流石のカタクリもこれにはドン引きだ!

 

「お前・・・ホント頭がイカれてやがる」

 

そんなカタクリにルミナは

 

「でもね!そんな事一切ニュースにならなかったんだよね?」

 

「いや・・・天竜人が海賊にハゲ散らかされるとか報道出来ないだろ⁈」

 

「事実隠蔽、情報操作が十八番の世界政府が一切ニュースにしない。可笑しいと思わない?」

 

「何が言いたい?」

 

「まだ分からない?」

 

「・・・・‼︎・・犯人がお前の場合その事実を隠蔽して一切ニュースにしない!という事か」

 

「うん‼︎そしてそれが難しい場合革命軍の仕業として情報操作して世界中に報道する‼︎」

 

「最悪だなお前」

 

「え?世界政府が勝手に捏造してるんだから私関係ないよ?」

 

「・・・じゃあ今回も革命軍の襲撃に捏造されるのか」

 

「え⁈後方師匠面するつもりのモッチーとギンが主犯にされるじゃない?まぁ今から私がマリージョアに乗り込むんだからそうなっても仕方ないよね?」

 

「待て‼︎なんでそうなる⁈」

 

「さあ?私世界政府の人間じゃないから分かんない」

 

「なら当初の目的どおり空島に行くぞ」

 

「なんで?モッチーが世界政府に喧嘩売ってこいって言ったのに!ねェなんで?」

 

「俺が勝手に世界政府に喧嘩売るわけにはいかないだろ!」

 

「はぁ〜いい歳こいたおっさんがママの許しが出ないと何も出来ないとか、大丈夫でちゅかぁ?」

 

「くっ!煽っても無駄だ!俺1人の独断で家族に迷惑をかける訳にはいかない」

 

「お、おぉぉ‼︎なら最初から世界政府に喧嘩売ってこいとか言うな‼︎謝れ‼︎他人事だと思い好き勝手言ったけど自分も巻き込まれると分かってビビって前言撤回しました‼︎どうもすいませんでした‼︎って海賊に反省を促すダンスを踊りながら謝れ‼︎」

 

カタクリの言い分ももっともだがルミナの言い分も分かる

 

だが海賊に反省を促すダンスとは一体何なんだ?

 

「悪かった」

 

「違う!そうじゃない‼︎」

 

「謝ったぞ」

 

「他人事だと思い好き勝手言ったけど自分も巻き込まれると分かってビビって前言撤回しました!どうもすいませんでした‼︎って謝るの‼︎海賊に反省を促すダンスを踊りながらね!モッチーのそれは謝ってない‼︎」

 

カタクリは思った

 

海賊に反省を促すダンスってなんだ?

 

「あ!今海賊に反省を促すダンスってなんだ?って思ったでしょ!海賊に反省を促すダンスはね、インペルダウンの囚人が踊っているダンスだよ‼︎なんかミイラみたいな看守が考えたダンスなんだって‼︎」

 

「・・・絶対踊らんぞ」

 

「でもインペルダウンの顔デカオカマ達は踊ってるよ?」

 

「それがどうした‼︎俺が知るわけないだろう‼︎・・・・待て、何でお前がそれを知っている?」

 

「私こう見えて交友関係と人脈は広いからね‼︎えっへん‼︎」

 

「まぁいい」

 

「いや‼︎何も良くないよ?微妙に話逸らしてるけどモッチーはまだ謝ってない‼︎」

 

「・・・・・踊りながらそんな事言わなければならないのなら断じて謝りはしない」

 

「じゃあマリージョア行き確定だね!」

 

『クェ〜』

 

謝れ謝らないの割と子供じみたやり取りがマリージョア襲撃に発展するというとんでもない大迷惑‼︎

 

ドットさんがマリージョア行きに賛同したのでこの流れはもう止められないだろう

 

そして置き去りにされたマルコも空島ではなくマリージョアに向かってるとは夢にも思わないだろう

 

 


 

「赤犬!アチキの生誕パレード中はしっかりと守るえ!」

 

「儂を前に無謀に襲って来る馬鹿はそうはおらんでしょう!安心してつかあさいや」

 

「神である天竜人に手を出す馬鹿はいないアマス!」

 

(・・・1人いたわい!とんでもない馬鹿が‼︎このタイミングで来なけりゃええがのう)

 

来なけりゃいいがその馬鹿はやって来る‼︎

 

大した理由もなくその馬鹿はやって来る‼︎

 

果たして赤犬は無事に天竜人を守り抜く事が出来るのか?

 

天竜人は無事に生誕パレードを行う事が出来るのか?

 

それはプリンの有無にかかっている‼︎

 

 

 

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