白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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7話 寝ている間に紅白饅頭に拐われた

「赤髪‼︎テメェも四皇の1人なら軽々と遊びになんざ来るんじゃねぇ‼︎」

 

「まぁそう言うな白ひげ!酒も沢山持って来たんだ‼︎」

 

四皇である自ひげと赤髪の2人がそう話しているが本来四皇同士がこうして話す事はおろか会う事すら滅多にない

 

では何故赤髪のシャンクスが白ひげの元に来たのかというと

 

「最近鷹の眼が俺の元にやって来てな、とある海賊の手配書を見せてきたんだよ!誰だったと思う?」

 

「・・・ルミナじゃねぇだろうな‼︎」

 

「いや、ルフィだ‼︎」

 

「知らん‼︎」

 

「まぁそう言わずにコレ見てくれよ」

 

「・・・・麦わら帽子?・・・赤髪・・テメェこの小僧に何を見出した」

 

「・・・新時代」

 

「・・・グララララ‼︎随分とデケェ事を言いやがる‼︎」

 

「ロジャー船長と同じ事を言ったんだ‼︎ルフィは必ず世界を揺るがす海賊になる‼︎」

 

「ロジャー」

 

「それに鷹の眼が言っていた‼︎ルミナとルフィが仲良くしていたと‼︎きっと友達になったんだろう‼︎」

 

「何が言いてぇ‼︎」

 

「いや、ルミナに友達が増えて良かったなと思っただけだ」

 

「紛らわしい言い方をするんじゃねぇ‼︎」

 

単純に麦わら帽子と夢を託したルフィの活躍が嬉しくて話に来ただけだった

 

「それでお前はわざわざ娘を連れて俺の船に遊びに来たってのか?」

 

「ウタはルミナの友達だからな‼︎黙って会いに行くと俺がウタに嫌われる‼︎」

 

「グララララ‼︎あの赤髪も娘に嫌われるのは堪えるのか」

 

「そりゃそうだろう‼︎嫌いと言われたらショックで3日は寝込む自信がある」

 

「グラララ‼︎」

 

そして娘談義で酒を酌み交わしなんか仲良くなっていた

 

 

一方でシャンクスの娘であるウタはというと

 

『ルミナァァ‼︎アンタいつまで寝てるのよ‼︎早く起きないならお土産のプリン私が全部食べちゃおうかなぁ?」

 

ベッドで未だ眠り続けるルミナにそう言ってチラッとルミナを見る

 

こう言えば起きるだろうと期待をした眼差しだ

 

だがルミナはそれでも起きない‼︎

 

「はぁぁ⁈プリン私が全部食べるって言ってるのに何で起きないの‼︎そこは私のプリン‼︎って起きる場面でしょ?」

 

そうは言っても起きないものは起きない

 

「既に寝てるから私の世界に連れて行けないし・・あぁ!もう‼︎」

 

ウタ、彼女もまた悪魔の実の能力者であり彼女が言う自分の世界に連れて行けば起きる手段を聞いたりその世界で会話したりも出来るのだが既に寝ていて自分の世界にトリップしているルミナには効果がない

 

だがここまで来て寝ているから諦めて帰るなんてもってのほか

 

とりあえずウタは滞在してる間に起きればいいやと思考を切り替えシャンクスの元に戻るのだった

 

「ねぇ‼︎シャンクス‼︎ルミナ全く起きないんだけど⁈プリンチラつかせても反応しないなんて異常だよ‼︎」

 

いつの間にか宴ムードですっかり出来上がっていたシャンクス達の元にやって来たウタ、ルミナが全く起きないと伝えるが

 

「あぁ・・いや寝てるというか・・まぁ・・そのあれだ、仮死状態というか」

 

流石にルミナは今仮死状態だぞ!とは気軽には言えない

 

言葉に詰まりながらウタにルミナの状態を話すと

 

「何があった」

 

ルミナが仮死状態とは知らないシャンクスが雰囲気を一気に変えて険しい顔でマルコに問い詰める

 

船に乗り込んだ際ルミナの気配は見聞色で察知していた、仮死状態とはいえ能力の反動によるものであり本当に死んでいる訳ではないので気配は感じていたが起きてこないのは寝てるものだと思っていたが仮死状態

 

白ひげ海賊団の副船長であり四皇達と張り合える実力もあるルミナが仮死状態になるのは只事ではない

 

そんなシャンクスに圧されマルコ、はぁと溜息を吐いて

 

「お嬢は何をとち狂ったのかマリージョアに乗り込みやがった。そこで赤犬の野郎と一悶着あったらしい」

 

「赤犬?確かに相手にすると厄介な相手かもしれんがルミナが仮死状態になるまで追い詰められる事はないだろう?」

 

マルコの説明に疑問を抱いたシャンクス

 

海軍大将赤犬は確かに厄介な相手ではあるがルミナが仮死状態になるまで追い詰められる事は本来ないだろう

 

だがルミナは仮死状態‼︎

 

まさか自分のキャパをオーバーしたとは想像だにしないシャンクスは険しい顔で考えだし

 

「神の騎士団・・・」

 

そう口にするシャンクスは

 

「ウタ・・悪いが先に船に戻っててくれ」

 

この先の話はウタに聞かせたくないのだろう

 

先に船に戻るよう促すシャンクスだがそれで素直に頷くウタではない

 

「はぁぁ⁈ルミナに会いに来たのに船に戻ってろなんてあり得ないでしょ⁈」

 

ルミナに会いに来たのにルミナは寝ているしシャンクスは船に戻れと言う

 

これではわざわざエレジアを離れてここまで来た意味はない

 

当然納得いかないだろう

 

「・・・・分かった・・・私先に船に戻ってる」

 

と何故か聞き分けが良くなったウタ

 

ちょっと怪しいがゴネられて嫌いと言われなかった安心感から黙ってウタを見送るシャンクスは

 

「いや、悪かったな!本当ならウタの歌を聴かせてやりたかったが状況が状況だ」

 

本当ならウタとルミナに歌ってもらい宴を盛り上げて貰いたかったがそんな状況ではなく、これからの話もウタに聞かせたくないので船に戻したのだが・・・この判断は悪手だった

 

それはそれとしてウタが去った事でシャンクスは白ひげ達に向き合うと

 

「フィガーランド・ガーリング・・アンタなら知っているはずだ!白ひげ」

 

「・・・・あぁ、聞きたくもねぇ名だ‼︎」

 

「アンタは昔あの海賊団の一員だったからな!ロジャー船長が言っていた!ロックスの敗因はあの男だったと‼︎世界最凶の海賊もまた1人の父親だったと」

 

「それも知っている‼︎船長はルミナを溺愛していたからな‼︎だがあの時、まだ幼かったルミナはあの男に捕らえられ・・・船長は海賊ではなく1人の父親として死んだ」

 

「ルミナにとってあの男は因縁の相手、あの男がマリージョアでルミナの前に現れたらルミナがあぁなったのも肯ける」

 

そう話す白ひげと赤髪の2人、それは今よりだいぶ昔の話だが今回のルミナの件には大いに関係しているようだ

 

この話の当事者でもなく過去の出来事、むしろ世界政府から情報統制されてゴットバレー事件という名しか知らない知らない他の白ひげ海賊団員達はその話に加わる事なくただ静かに話を聞くしかなかった

 

そんな神妙なやり取りを終えシャンクスは当初の目的を果たしたとは言わないがまた日を改めると白ひげに告げ赤髪海賊団の船に戻ろうとする

 

「今回の一件で世界政府はルミナの対応を改めるかもしれん‼︎暫くの間ルミナの自由行動を禁止した方がいいだろう」

 

そう白ひげに忠告して船を去って行くのだった

 

「ハナからそのつもりだ」

 

白ひげも白ひげで最初からそのつもりだったようでシャンクスの忠告に不機嫌になりながら返事をするのだった

 

 

 

 

「あっ!シャンクス話終わったんだ?」

 

船に戻ってきたシャンクスにそう声を掛けて来たのは娘であるウタ

 

ルミナに会いに来たのに途中で船に戻れと言われ不機嫌だろうと懸念していたシャンクスはウタが思いの外上機嫌でいた事に安堵の表情を浮かべ

 

「あぁ、ルミナはまだ寝てるようだからな‼︎また日を改めて会いに行こう!まぁその埋め合わせじゃないがエレジアへ帰る途中ちょっと冒険して帰ろうか?ウタ」

 

「冒険⁈勿論賛成だよシャンクス‼︎」

 

このままエレジアへ送るのはウタが不憫だとちょっと冒険して娘との交流を図りたいシャンクスと久しぶりの冒険に心躍るウタ

 

一見心温まる親子の会話のように見えるがその割に船の空気は重い

 

一体どうしたんだ⁈と疑問に思うシャンクスだが

 

「ねっねっ?シャンクス?どこ行くの?私アラバスタっていう砂漠の国に行ってみたい‼︎」

 

「アラバスタか、ここからだと一週間くらいか・・ちょっと長くなるが・・・ゴードンに連絡すれば大丈夫だろう」

 

現在地である新世界から砂漠の国アラバスタまでの時間は大体一週間

 

そこで何日滞在するかは未定だがそこからエレジアまでの時間を考えるとウタは長期間エレジアを離れる事になる

 

そこを懸念したシャンクスだがエレジアの国王であるゴードンに連絡すれば大丈夫だろうとあまり深く考えずにウタの提案に乗り

 

「野郎共ぉぉ‼︎アラバスタへ向けて出航だぁぁぁぁ‼︎」

 

「え?シャンクスってそんなキャラだったっけ?」

 

とある理由から音楽の国エレジアに残ったウタと久しぶりの航海という事で柄にもなくテンションが上がったシャンクスは気合を入れて出航命令を出すのだった

 

だがシャンクスはすぐに後悔する事になる‼︎

 

何故ウタが上機嫌だったのか?疑問に思わなかった自分を‼︎

 

ウタと航海出来る事が嬉しくて直ぐに船を出航させた事に‼︎

 

そして酔っていた事に‼︎

 

 

 

 

そして出航して翌日〜

 

白ひげ海賊団との宴と船に戻ってから上機嫌で酒をたらふく飲んだ事で二日酔いとなっていたシャンクス

 

どこで寝ていたかも分からないが起きてみるとベッドの上という酔っ払いにしては行儀の良い行動に

 

「いつもは床の上だから今日は体が楽だ」

 

そう独り言を漏らすシャンクスだが

 

「そうだね‼︎私を抱き枕にして気持ち良さそうに寝てたからそりゃ楽だろうね‼︎」

 

と隣から声が聞こえハッと驚いて視線を向けると

 

「ねぇ?同じベッドで一夜を明かすという事は私達ってそうゆー関係?

というか私の合意も無しで一方的だから犯罪なんだよね?ちょっと事案が発生したって白ちゃんに伝えなきゃ‼︎」

 

ジト目でこっちを睨むルミナがいた‼︎

 

そうシャンクスはルミナと同じベッドで一夜を明かしていたのだ‼︎

 

だからといってルミナが言っている様な事は一切ない‼︎

 

抱き枕にしたという事実はあるがそれ以上の事は一切ない‼︎

 

ルミナから見れば久しぶりに目が覚めたら目の前にシャンクスがいて抱き枕にされて酒臭いと災難だがシャンクスもまさか船にルミナがいるとは思ってないし酒に酔って記憶がないし二日酔いなので思考が完全に停止している

 

そもそも何故シャンクスの船にルミナがいるのかというと

 

「ってかここ二日酔いロリコンの船だよね?なんで私ここにいるの?」

 

ルミナ自身にも分かっていなかった

 

「・・・・・・・・ウタァァァァ‼︎」

 

二日酔いで回らない頭で必死に考えるシャンクス、先日ルミナと接点があったのはウタのみ

 

今にして思えばウタは割と素直に船に戻った、そして戻った後も上機嫌

ご機嫌取りが必要なかったと安堵していたがそれ自体が間違いだった

 

何か裏があると疑うべきだが酔っていたのでそこまで頭が回らないし愛娘を疑うなんて父親としてもってのほか

 

もしあの時疑っていれば今の状況にはならなかったのかもしれない

もしあの時見聞色で気配を察していればルミナが船にいる事を知っていたかもしれない

 

だが時すでに遅し‼︎

 

今頃白ひげ海賊団の船ではルミナがいない事で大騒ぎになっているだろう

 

ガチャ!

 

「おはようシャンクス‼︎どうしたの?」

 

シャンクスの怒鳴り声に反応してウタが何食わぬ顔でドアを開くと

 

「・・・昨夜はお楽しみのようで・・邪魔者は退散するね」

 

同じベッドで寝てたルミナとシャンクスを見て何かを察したウタは申し訳ないと部屋を出ようとしたら

 

「ねぇ知ってる?紅白饅頭の頭が赤白の2色って私とシャンクスの遺伝なんだよ?私の白い髪とシャンクスの赤い髪‼︎2人の愛の結晶が紅白饅頭なんだよ?ねぇ?知ってた?」

 

ととんでもない爆弾を投下したルミナ

 

「知ってる知ってる‼︎ルミナが私のお母さんでシャンクスが私のお父さん‼︎私は2人の娘‼︎」

 

とウタもルミナの爆弾発言に乗っかると

 

「いや、そうはならんだろ!」

 

何故そうなるのか?さっぱりわからないシャンクスがツッコミを入れると

 

「なっとるやないかい‼︎」

 

シャンクスのツッコミにツッコミ返すルミナ

 

なんかもう滅茶苦茶である

 

「そもそも今の状況ですら分かっていないんだ、変な冗談はよしてくれ」

 

「ちぇっ!つまんないの!」

 

「まぁ私も冗談言ってる場合じゃなかったし、ちょっと真面目に話をしようか」

 

と冗談を辞めて真面目に話をする気になったルミナ、さっきのはルミナが咄嗟に考えた冗談でウタもルミナの冗談に悪ノリで乗っかっただけであり2人が親子であるという事実は一切ない

 

とある事件で旧知の仲であり仲の良い2人は出会うとこういった達の悪い冗談を言ってくるのだ

 

割と迷惑である‼︎

 

「私マリージョアからの記憶が一切ないだよね!んで目が覚めたらシャンクスの船‼︎しかも同じベッドで抱きつかれて・・・何があったかよく分からないけどシャンクスが私の寝込みを襲ったっていうのは理解した」

 

「・・・え?合意じゃなくて無理矢理⁈いくら海賊でも仕方ないで済まして良い問題じゃないよ」

 

「ね?酒に酔ってついとか、記憶がないとか都合の良い言い訳並べてくるんだから最悪だよね?これだから酔っ払っい共は」

 

「真面目な話をするんじゃなかったのか?頼むから話を変な方向に持っていくのはよしてくれ‼︎」

 

「コイツ‼︎シリアスな雰囲気醸し出して私に抱きついた事を無かった事に‼︎」

 

「それについては済まなかった!言い訳のしようもない」

 

「よし‼︎なら許す‼︎」

 

「あぁ、まずはウタ‼︎ルミナを船に連れて来たのはお前だな!」

 

「うん‼︎だって会いに行ってもルミナ寝てるし起きないし!今度いつ会えるか分かんないし‼︎ルミナもエレジアに遊びに来ないし‼︎だから連れてきた‼︎」

 

「いや!だからって拐う事ないだろう‼︎」

 

「ふむふむ・・つまり私がシャンクスの船にいるのは紅白饅頭が私を拐ったと・・・なら何も問題ないじゃん‼︎」

 

「だよね‼︎」

 

「問題しかないだろう‼︎仮にも白ひげ海賊団の副船長だぞ‼︎それを拐ったとなれば白ひげ達も黙っちゃいない‼︎俺、白ひげにルミナは暫くの間自由行動を禁止した方が良いと言ったんだ!俺の立場がない‼︎」

 

「は⁈・・私の自由行動禁止?・・・なるほど‼︎話は読めた‼︎つまり私は白ひげ海賊団の船には帰れないって事だね‼︎」

 

「いや!寧ろ帰ってくれ‼︎頼むから帰ってくれ」

 

「・・・分かった‼︎じゃあ今すぐ帰る‼︎大丈夫‼︎白ちゃんには寝てる私に一発仕込む為に拐って事が済んだからポイ捨てされたって事は言わないから安心して‼︎」

 

「何も大丈夫じゃないし何一つとして安心出来ねぇぇぇ‼︎」

 

「じゃあどうすんの?私がこの船にいるのは不可抗力で私何も悪くないよ?」

 

「私も悪くないよ?」

 

「・・俺が悪いのか?」

 

「「そうだよ?」」

 

何故かシャンクスが悪い事になっているがシャンクスに非はあるのか?

 

あるとするなら船に戻った時見聞色で気配を察知しなかった事ぐらいだろうか?

 

だが酔っ払っていたのでそこまで頭が回らなかったのでそれは仕方ないだろう

 

つまり悪いのは酔っ払った事!すなわち酒‼︎

 

酒を飲んで呑まれたら駄目なのだ‼︎

 

 

 

プルプルプルプル‼︎プルプルプルプル‼︎プルプルプルプル‼︎プルプルプルプル‼︎プルプルプルプル‼︎

 

 

そんな時タイミングが良いのか悪いのか、電伝虫が鳴き

 

ガチャリ!

 

「お頭‼︎電伝虫が鳴いて・・・ルミナ⁉︎」

 

「よっ‼︎久しぶりだね‼︎メタボ‼︎」

 

船室に入って来た赤髪海賊団の一員“ラッキー・ルウ“

 

まさかルミナがいるとは思わず驚くがルミナは久しぶりと気軽に声を掛ける・・・メタボは失礼極まりないが

 

だがそんな事お構いなしに電伝虫は未だ鳴いており

 

「これ絶対白ひげだよなぁ‼︎俺絶対怒られるぞ‼︎うわぁぁぁ!どうしよう‼︎」

 

「狼狽んじゃねぇ‼︎お頭この野郎‼︎」

 

白ひげからの連絡だと思うと怖くて出られない、狼狽るシャンクスを他所に

 

ガチャ‼︎

 

「あっ!白ちゃん?私ルミナ‼︎今シャンクスの船にいるの‼︎」

 

『あ?ルミナだぁ‼︎テメェ目が醒めやがったのか‼︎今すぐ赤髪に変われ‼︎』

 

「は?変われ?変わって下さいだろ‼︎この耄碌クソジジイ‼︎お前私が命令聞かないの知ってるでしょうが‼︎」

 

『テメェ!俺を誰と思ってやがる‼︎』

 

「俺ぁ白ひげだ‼︎って言うんでしょ?もう何百回も聞いたって‼︎寧ろそれしか言う事ないの?馬鹿の一つ覚えみたいに俺ぁ白ひげだ!俺ぁ白ひげだ‼︎って‼︎もっと言葉のレパートリー増やそ?ワイは白ひげやで!とか、儂は白ひげじゃけぇのぉ‼︎とかオイラは白ひげだニャン!パスソード‼︎とか色々あるじゃん」

 

「全部ダサっ⁉︎」

 

『ルミナ‼︎テメェの戯言なんか聞きたくもねぇ‼︎いいから赤髪に変われ‼︎』

 

「煩い‼︎私も白ちゃんの声なんて聞きたくない‼︎大っ嫌い‼︎」

 

『・・・・グフッ⁈』

 

『お嬢辞めろ‼︎その言葉はオヤジに効く』

 

「あっ!マルコ‼︎」

 

『オヤジが吐血した‼︎頼むからオヤジに止めを刺さないでくれ』

 

「仕方ないなぁ‼︎なら話はマルコが変わって‼︎」

 

『いや‼︎俺はオヤジの面倒を看なきゃならねぇ‼︎』

 

「はぁぁ・・もう仕方ないなぁ‼︎白ちゃん‼︎聞いてる?・・一回しか言わないからね‼︎・・オヤジ‼︎大好きだよ‼︎」

 

『グラララララ‼︎』

 

『復活早ぇな⁉︎おい‼︎』

 

「ねぇ知ってる?東の海にこんな諺があるんだよ?愛はいつでもノックアップストリーム‼︎」

 

『いや‼︎ねぇよ‼︎そんな諺』

 

「あるんだよ?私が今考えたんだから‼︎」

 

『ったく‼︎久しぶりに起きたと思えばお嬢は相変わらずだな‼︎まぁそこは安心した‼︎とにかくだ!赤髪とちょっと話がしてぇ‼︎変わってくれるか?』

 

「アイアイサー‼︎・・・はいシャンクス」

 

「あ、あぁ!ようマルコ昨日ぶりだな」

 

『赤髪‼︎お前の事だ!お嬢を悪いようにはしねぇだろう‼︎いいか?絶対にお嬢を守れ‼︎そして馬鹿な事を絶対するから止めてくれ‼︎そして無事にお嬢を連れて帰って来い‼︎それで今回の件は不問にしてやる‼︎・・・オヤジもそれでいいか?』

 

『あぁ・・ルミナが無事ならそれでいい』

 

「・・・ウチが迷惑かけて悪かった、ルミナは俺達が守るから安心してくれ」

 

『あぁ‼︎頼んだぞ‼︎』

 

『ルミナ‼︎・・・もう一度言ってくれ‼︎オヤジ大好きと』

 

「え?いや・・気色悪っ‼︎」

 

『・・・ゴフッ⁈』

 

『オヤジィィィィ⁈』

 

 

ガチャ‼︎

 

最後白ひげは吐血したようだが大丈夫だろうか?

 

それはそれとして無事に?会話が終わった赤髪海賊団の船室で

 

「いやぁ〜助かった‼︎下手すりゃ白ひげ海賊団と衝突しかねない事態だったからな‼︎ルミナが上手く躱してくれて良かった」

 

「いや普通にディスってなかった?まぁルミナのおかげ?かは知らないけど怒られなくて良かったね」

 

「お前が言うなよ」

 

とシャンクスとウタが話す中ルミナは

 

「おお!メタボ前より一段と肉付いた?」

 

「肉食ってたら肉が付くんだぞ‼︎ルミナも肉を食え!」

 

「プリンじゃ駄目?」

 

「プリンは糖分多いだろ、食べ過ぎると太るぞ?」

 

「メタボみたいに?」

 

「俺みたいに」

 

「「あっはっはっは‼︎」」

 

とラッキー・ルウと爆笑していた

 

そんな感じでルミナを誘拐した事はとりあえずお咎め無しという形で終わったが問題はここからだ‼︎

 

ルミナが大人しく帰るのか?という問題だ‼︎

 

白ひげ海賊団はルミナが赤髪海賊団の航海に同行するという許可は出してはいない

 

ルミナが無事に戻って来る事を条件に今回の件を不問にしたのだ

 

「とりあえず一旦白ひげの船に引き返すとするか」

 

と進路を戻す決意をしたシャンクス

 

「えぇ⁈ルミナ帰しちゃうの⁈何で⁈」

 

「仕方ないないだろうウタ、ルミナは白ひげ海賊団の副船長!無断で連れて来て帰さなかったらそれこそ大問題だぞ」

 

ルミナを留めたいウタの気持ちとは裏腹にシャンクスはルミナを帰す事を優先する

 

それもそうだろう‼︎

 

ルミナは白ひげ海賊団の副船長!つまり四皇の大幹部‼︎

 

四皇同士の衝突はその辺の海賊同士の揉め事とは桁違いだ‼︎

 

当然ニュースにもなるし海軍にも情報は渡る

 

戦う必要のない戦いは避けたいシャンクスとしてはルミナを白ひげの元に帰すのが最善の方法なのだ

 

だがルミナが大人しく帰るかは別問題‼︎

 

寧ろ自由行動禁止と知らされてルミナが大人しく帰るのかというと

 

「ねぇシャンクス?さっきマルコ言ってたよ?私を無事に帰せって‼︎つまり最終的に私が無事に白ひげ海賊団に戻って来れば良いわけで‼︎戻る途中でどっかに航海しても何も問題ないの‼︎まぁ私は白ひげ海賊団だし?付き合いは長いからマルコの真意は分かってるの‼︎」

 

とすぐに帰らなくていい御託を並べたルミナ

 

ルミナ曰く赤髪海賊団の航海に同行しては駄目とは一言も言われていないしルミナ自身が白ひげやマルコに今すぐ戻れとは言われていない

 

マルコから言われた事の解釈がシャンクスとルミナで違うのだが

白ひげ海賊団の真意は果たしてどちらなのだろうか?

 

「はい!シャンクスに質問‼︎私を守れ‼︎ってレッドフォース号からモビーディック号までの航路で言う必要ある?シャンクスみたいに私の寝込みを襲うなら話は別だけど‼︎」

 

「まだ言うのか‼︎いや、確かに船から船までの航路で言う必要はない!ルミナは強いからな‼︎」

 

「私が馬鹿な事をするから止めてくれ‼︎って言う必要は?私寝てたから分かんないけど出航してから結構な日数過ぎた?」

 

「昨日の夜に出航したからまだ半日位だろう、お前が馬鹿な事をするのは四六時中日常茶飯事だから言う必要はあると思うがな」

 

「馬鹿じゃなきゃ世界政府に喧嘩売る真似しないよね?」

 

「自慢げに言うな‼︎」

 

「まぁまぁ‼︎とりあえず結論を言うと私はすぐに帰らなくていい‼︎

大丈夫‼︎白ちゃんもマルコもシャンクスが私を大人しく連れ帰る事出来ないって分かってるから‼︎」

 

「お前のその絶大な自信は何なんだ」

 

と自分にとって都合の良い御託を並べシャンクスを説得するルミナだが

最後の言葉はシャンクスの心にダメージを与えシャンクスは地味に落ち込んでいた

 

まぁ実際の所白ひげもマルコもシャンクスがルミナを大人しくさせるのは無理だと思っている

 

それが出来れば白ひげもマルコも苦労はしないのだ‼︎

 

本来ならルミナはモビーディック号で謹慎処分する予定だったが当然ルミナは暴れるし手が付けられない、ドットさんもいるし対処に困ると思っていたが赤髪の船にいれば暴れても自分達には関係ない

 

ドットさんもいないし自由に何処には行けない

 

ルミナを誘拐したという件については憤りもあるが謹慎処分の被害を考えると寧ろ良かったのかもしれない

 

だからこそマルコはあの時シャンクスに追及しなかったのだ‼︎

 

まぁそんな真意を知らないシャンクスは頭を悩ませていたが

 

「とりあえず赤髪海賊団の皆に挨拶しなきゃね‼︎」

 

もうこの船に居座る気満々なルミナは赤髪海賊団の仲間達に挨拶をすると颯爽と部屋を飛び出し

 

「あっ⁈ルミナ‼︎私も行くから待ってよ‼︎」

 

野郎共よりルミナと一緒の方がいいウタも慌ててルミナの後を追って部屋を飛び出すのだった

 

「・・・・二日酔いには向かい酒しかないよな」

 

「酔って現実逃避するなよ!お頭このヤロー‼︎」

 

そして頭を悩ませる特大の爆弾が船に居座る事になりシャンクスは現実から目を逸らすのであった

 

 

 

 

「おい‼︎アンタ誰だ‼︎この船が赤髪海賊団の船と知ってるのか⁈」

 

「知ってるし‼︎それに人に名を尋ね時はまず自分から名乗るのが常識でしょうが‼︎」

 

船室から出て早々誰かと揉めるルミナ、一体何が起きたのか?

 

ルミナから常識という言葉が出てきたが1番非常識なのはルミナ本人である

 

「俺はこの船の新入り‼︎ロックスターだ‼︎」

 

「黙れ!」

 

折角親切に自己紹介したのに辛辣な態度のルミナ

 

「黙れってなんだ‼︎お前が常識とか言うから名乗ってやったのになんだその態度は‼︎お前俺が誰か分かってるのか?俺は懸賞金9400万の海賊だぞ‼︎新入りだがちょっとは名の知れた海賊なんだぞ‼︎」

 

「え⁈凄い‼︎凄すぎるよ‼︎」

 

「お、おう・・・まぁ分かればいいんだよ分かれば」

 

「うん‼︎たった9400万程度でここまでイキる海賊なんて初めて見たよ‼︎何か私に必死にアピールしてたけど・・いや本当凄いわぁ‼︎せめて億超えからアピってよね‼︎」

 

「・・・お前‼︎ブッ飛ばすぞ‼︎というかお前は何者だよ‼︎懸賞金は?見たことない顔だが‼︎」

 

「私が何者か?聞いて驚け‼︎富・名声・力!かつてこの世の全てを手に入れた海賊王ゴールドロジャー‼︎彼が死に際に放った一言は男達を海へと駆り立てた‼︎『俺のプリンか?欲しけりゃくれてやる‼︎探せ‼︎この世の全てのプリンをそこに置いて来た‼︎』男達はプリンを求めてグランドラインを突き進む‼︎世は正に大海賊時代‼︎」

 

「誰もプリンを求めて海賊なんてやってねぇよ‼︎しかもお前が何者かって答えにもなってねぇ‼︎」

 

「え⁈・・砂糖、卵、ミルクをひとつなぎにした大秘宝だよ⁉︎ワンピースだよ⁈」

 

「ワンピースの正体がプリンなら世界中の誰もが海賊王になってるだろうが‼︎」

 

「じゃあ私は海賊王だね‼︎私が何者かって聞いてたでしょ?私は海賊王だ!」

 

「勝手に言ってろ」

 

とルミナのペースに巻き込まれツッコミしかやってない赤髪海賊団の新入りロックスター

 

そこへルミナの後を追って来たウタが合流して

 

「ねぇ?ルミナって面白いでしょ?」

 

とちょっと自慢気にロックスターが話しかけたウタ

 

「え?・・ルミナ?・・ルミナってお頭達が話していた赤髪海賊団の恩人だっていうルミナですかい?」

 

「そうだよ?赤髪海賊団‼︎そして私の大恩人で大親友のルミナ‼︎可愛いからって惚れないでよ?ルミナは渡さないからね‼︎」

 

「いや!見た目はともかく中身が・・いや‼︎とりあえず旧知の仲って事で安心しました‼︎てっきり怪しい奴が船に紛れ込んだのかと」

 

ここで漸くロックスターの疑念が晴れた‼︎

 

怪しい奴は赤髪海賊団の恩人、それはそれで良かったが変な奴

ルミナに対する第一印象は微妙なようだ

 

「ルミナ‼︎今からアラバスタ行くよ‼︎砂漠の国アラバスタ‼︎」

 

「あっ、そうなんだ!私船の中に引き篭もるから大丈夫だよ」

 

「いや!引き篭もるなし‼︎ルミナも一緒に行くんだよ!アラバスタ」

 

「いやいや‼︎レッドフォース号がアラバスタに着いた時点でアラバスタには行った事になるじゃん‼︎そして船の中にいる私もアラバスタに行った事になる!お分かり?」

 

「スッゴイ屁理屈‼︎なんでそんなに嫌がるのよルミナ」

 

「あの国にはね‼︎私の事をスッゴイいやらしい目で見てくる変態野郎がいるんだよ‼︎」

 

「はぁぁ?どんな奴‼︎」

 

「葉巻きをいつも咥えてて、右手?左手?どっちか忘れたけどフックが付いてて・・・あと目付きがいやらしい」

 

 

「なるほど‼︎葉巻きを咥えたフック野郎だね‼︎私がガツンと一言言ってあげるから大丈夫だよルミナ‼︎」

 

「あっ!それと体が砂になるんだった‼︎」

 

「いや‼︎それクロコダイル‼︎」

 

「「え?」」

 

「悪魔の実の最強種自然系(ロギア)、スナスナの実を食べた王下七武海の1人クロコダイル」

 

「どうしたの急に?」

 

「さあ?何か語りたい年頃なんじゃない?」

 

「ロギアは弱点を突く攻撃以外は全て流動するその体で受け流す、故にまともに攻撃を通せないその体はまさに無敵‼︎」

 

「え?何コイツ?ちょっと気持ち悪いんだけど」

 

「まぁ気持ちは分かるよ」

 

「アンタが何者で何があったかは知らんがクロコダイルに目を付けられたのは最悪だったな‼︎」

 

「え?・・あぁ、まぁ・・うん」

 

「相手はあの王下七武海‼︎並の海賊程度じゃ相手にもなりゃしない‼︎」

 

「ねぇ?さっきから持ち上げてるけど七武海のファンなの?信者?」

 

「ちげぇよ‼︎目を付けられてるなら大人しくしてろって話だ‼︎」

 

「いやだから引き籠るって話してたでしょうが‼︎口を挟むなら話を理解してから話してよね?」

 

「そうだそうだ‼︎って引き籠るのは駄目だってば‼︎」

 

「紅白饅頭はどっちの味方なの?」

 

「勿論ルミナ‼︎」

 

「なら引き籠りも許してよ‼︎てか許せ‼︎」

 

「それはそれ‼︎これはこれ‼︎」

 

「もう‼︎そこまで私をアラバスタに上陸させたいの?だったら妥協して砂漠の風アラバスターに変身するという案を出す‼︎」

 

「「砂漠の風アラバスター⁈」」

 

「砂漠の風アラバスターはアラバスタのご当地ヒーロー‼︎砂塵と共に現れて砂塵と共に去るアラバスタの英雄って設定のキャラ」

 

「それクロコダイルのパクリじゃねぇか‼︎」

 

「え?アイツ、ワニだからパクリじゃなくてガブリだよ?」

 

「ルミナ、それを言うなら被りじゃない?」

 

「まぁそうとも言うね‼︎」

 

「まぁそのアラバスターでも何でもいいから、一緒に行くよルミナ‼︎」

 

「仕方ないなぁ、でも何かあったらワニ野郎だろうとブッ飛ばすからね‼︎」

 

「いや‼︎アンタが何者か知らんがクロコダイルに勝てる訳ないだろ‼︎」

 

「じゃあアラバスタには絶対行かない‼︎紅白饅頭!なんかモブみたいな奴がこんな事言ってくるから私は絶対!絶対‼︎絶対に‼︎アラバスタには行かない‼︎」

 

「はぁぁ⁈アンタ‼︎ルミナになんて事言うのよ‼︎」

 

「あ、いや・・俺はただ心配しただけでして」

 

「だったらそれは余計なお世話ってやつだよ?だってこの娘、白ひげ海賊団の副船長だし!」

 

「・・・・・・は⁈」

 

「嘘だと思ってる?だったらシャンクスに聞いてみなよ‼︎」

 

「いや‼︎嘘だとは思ってないというか・・何で四皇の幹部がウチの船にいるんだ⁈っていう」

 

「ねぇ?そんな細かい事気にしてたらマルコみたいにハゲ散らかすよ?

ほら?額の生え際もう後退してるじゃん‼︎」

 

「細かくねぇし‼︎ハゲ散らかしてもねぇよ‼︎仮にそうなるならアンタに対するストレスのせいだ‼︎」

 

「ねぇ?紅白饅頭聞いた?コイツ自分のハゲを私のせいにしてるよ?初対面かつ時間もまだそんなに経ってないのにね?いっその事完全にハゲ散らかしてもいい?」

 

「言い掛かりにも程があるよね!」

 

「くっ!本当にハゲそうだ」

 

いつの間にかツッコミ役になってしまったロックスター

 

ルミナとウタのペアに付き合ってたら彼は本当にハゲてしまいそうだ

 

そんな彼はもう付き合いきれないとその場から逃げ出した

 

そして当然残るのはルミナとウタの2人、その2人はというと

 

「やっと2人きりになれたねルミナ」

 

「それ、私が男だったら勘違いしちゃう台詞だよ?」

 

「まぁルミナだし?別にいいじゃん‼︎」

 

「まぁ別にどうでもいいけど」

 

「それはちょっと酷くない?」

 

「まぁ紅白饅頭だし?別にいいじゃん‼︎」

 

「私の真似したな?というかその紅白饅頭って言うの辞めてよね‼︎私にはウタっていう名前があるんだから‼︎」

 

「今更自己紹介しなくても知ってるよ?」

 

「いや自己紹介じゃないし‼︎」

 

「まぁそんな事よりホントにアラバスタ行くんだよね?なんだか凄く面倒臭い予感がするんだよねぇ」

 

「もう‼︎どんだけ行きたくないのよ⁈」

 

「いや、今のは行きたいとか行きたくないとかそんな話じゃなくて行けば面倒な事が起きてそうって話!まぁ私の勘だけど」

 

「なんだ‼︎だったら私達には関係ないじゃん‼︎」

 

「まぁ私達は海賊だし?別に関係はないけども」

 

「あれ?もしかしてビビってる?白ひげ海賊団の副船長なのにビビってる?いや、ビビってるんなら行きたくないっていうのも仕方ないよね?

だってビビってるんだし‼︎やっぱりアラバスタ行くの辞めようか‼︎だってルミナがビビってるんだし‼︎」

 

「は?・・誰がビビってるって⁉︎私がアラバスタに行くのにビビってるって言うの?いやいやいやいや‼︎それはない‼︎」

 

「はいはい、強がりはいいから」

 

「ねぇ?キレていい?というかもうキレてるけども‼︎ウタ‼︎お前見てろよ‼︎私がビビってないってとこを‼︎」

 

アラバスタ行きを渋るルミナを挑発したウタ、だがちょっと調子に乗り過ぎた結果割と挑発に乗りやすいルミナにクリーンヒットして

 

「月歩‼︎」

 

「はぁ⁈ちょっとルミナ⁉︎」

 

「私一人でアラバスタに乗り込めばビビってないって事だよね?じゃ!そうゆう事で‼︎」

 

アラバスタを目指し月歩を駆使するルミナ、コイツは月歩だけでアラバスタまで行く気のようだがログポースも無しに無事にアラバスタまで辿り着くのだろうか?

 

「シャンクス‼︎大変大変‼︎ルミナが1人でアラバスタに行っちゃった‼︎早く追いかけないと大変な事に‼︎」

 

まさか一人でアラバスタに乗り込むとは・・予想は出来たがまさか本当に行くとは思ってなかったウタ

 

だって船も無しに海を渡るとか普通に考えたら有り得ない‼︎

それも悪魔の実の能力者なら尚更だ‼︎

 

まさかこれ程までに馬鹿だったとは・・・ウタは慌ててシャンクスの元に駆け出しルミナの跡を追いかけさせるのであった

 

 

 

そしてそのルミナはというと

 

「あぁぁぁぁ‼︎疲れた‼︎紅白饅頭の挑発に乗って勢いで飛び出しちゃったけどもうちょっと考えてからやるべきだった‼︎あぁ船欲しい」

 

早くも挫けそうだった

 

この先大丈夫か?

 

「よし‼︎もっと高く跳んで空高くから見渡せば島か船見えないかな?」

 

視点が低ければ見える範囲も狭い、ならば上空から見渡せばとルミナは空を駆け上がり

 

「あっ⁈遠くに島?っぽいのが見えた‼︎とりあえずそこ目指そ」

 

視界に見える島はまだ彼方ではあるが島があるのは都合が良い

とりあえずその島を目指す事にしたルミナは

 

「割と治安の良い島だったら良いな」

 

と希望を胸に空を駆けるのであった

 

そして暫くして

 

「・・・・治安悪っ⁉︎」

 

島に到着早々ルミナの希望は無くなった‼︎

 

「おいおい‼︎嬢ちゃん‼︎こぉんな所に一人でいちゃ危ないぜぇ?ここは海賊達が集まる無法の街、モックタウン!嬢ちゃんみたいな奴は俺達海賊の格好の餌食なんだぜぇ‼︎」

 

ルミナが今来た島はグランドライン前半の島ジャヤ、その島の中心部であるモックタウンは海賊達が落とす金で成り立つ街でもあり治安が非常に悪い

 

なんなら治安の悪さに海軍が見捨てるまでもある

 

そんな街だから単独で行動している少女は海賊達のカモだ

 

当然ルミナは絡まれる!

 

「あ、やっぱり?どうりで治安が悪い訳だ!どこの誰かは知らないけれど親切に教えてくれてありがとね!」

 

まぁだからといってルミナにとって問題があるのか?といえば全く無い

 

「へへへへ!どういたしまして・・って⁈そうじゃねぇ‼︎何で嬢ちゃんみたいな奴がここにいるのかは知らねえがこの街に来たのが運の尽き‼︎大人しくしてたら痛い目には遇わねぇぜぇ‼︎」

 

「ふぅん・・じゃあ私も親切に教えてあげるね?私がこの街に来たのが運の尽き‼︎大人しくしてたら痛い目には遭わないよ?」

 

ルミナの発言に何言ってんだコイツ?恐怖のあまり気でも狂ったのか?と思った名も無い海賊のおじさん

 

「嬢ちゃん、海賊舐めちゃあいけねぇぜぇ?」

 

ちょっと脅しをかけてルミナに凄みを見せた海賊のおじさん

 

「いやいや‼︎一週間風呂に入ってないような汚いおじさん舐めるとかどんな変態プレイ⁈そうゆうプレイが御所望ならどっかの海賊にリップサービスなんならって奴がいるみたいだからそいつに頼んでよね‼︎」

 

「誰が一週間風呂に入ってないだ‼︎5日間入ってないだけだろ‼︎というかそんな意味で言ってねぇしリップサービスとかなんか凄そうで逆に怖いわ‼︎」

 

なんか話が変な方向に行ったが5日間も一週間も変わらない、風呂には毎日入って欲しい

 

「って‼︎リップサービスってあのリップサービス“ドゥティ“の事か⁈嬢ちゃんリップサービス“ドゥティ“の知り合いなのか⁈」

 

「いや‼︎全く知らない‼︎」

 

「そうか・・いや嬢ちゃんが名のある海賊の知り合いじゃなくて良かったぜぇ!」

 

「何で?」

 

「何でって・・そりゃあ嬢ちゃんを攫っても報復される心配がないからなぁ‼︎」

 

いつまでも話してても時間がもったいない、名も無い海賊のおじさんはルミナを攫おうと強硬手段に出ると

 

「・・・一応忠告はしたよ?大人しくしてたら痛い目には遭わないよ?って!だから仕方ないよね」

 

そう独り言を言って迫るおじさんの顔面を鷲掴み・・にしたらちょっと汚いので

 

「撥」

 

六式の一つである指銃、その派生技である飛ぶ指銃“撥“でおじさんを迎撃するルミナ

 

おじさんばっちぃから撥!とかくだらない駄洒落を考えたのだろう

 

「ぐわっ⁈」

 

だが六式の派生技なだけあり威力はある

 

おじさんから見ればピストルも持ってないのにピストルで撃たれたような感覚だろう

 

「ねぇ?痛かった?まぁ痛いよね?だって撃たれたんだもん‼︎でもね?私言ったよ?大人しくしてたら痛い目には遭わないよ?って!でもおじさん大人しくしないから痛い目に遭ったんだよ?分かる?大人しくしてたら痛い目には遭わないの‼︎」

 

「わ、悪かった!俺が悪かった!」

 

撃たれた事ですっかり怖気付いたおじさんはルミナに謝りながら逃げ出し

 

「結局何がしたかったんだろ?あのおじさん!まぁ一週間風呂に入ってないだけあって臭かったしどっかに行ってくれたのは助かるけど・・・あ!リップサービス受けに行ったんだ‼︎リップサービス何たらって奴も大変だね‼︎一週間のブツは強敵だぞ?」

 

コイツは何の心配をしているんだ?

 

「まぁとりあえずプリン食べたいから良い感じの店でも探そっと!お金持って来て無いけど、私海賊だし?仕方ないよね?」

 

そんな事を言いながら歩きだすルミナ、海賊ならばお金が無くても大丈夫的な事を言っているがこの街は海賊がお金を落として成り立つ街

 

お金が無い海賊には何も価値がないのだ‼︎

 

そんなルミナは海賊達しかいない街で値踏みするかのような顔でジロジロと舐め回すように見られながらも何食わぬ顔で歩きとある一軒の酒場を見つけた

 

「プリン・・あるみたいだね」

 

そしてルミナは未来視の見聞色を使い酒場のマスターにプリンの有無を確認するという未来を視て酒場に入る事にした

 

高度な見聞色をこんな事に使う奴はルミナぐらいしかいないのでは?

 

「マスター‼︎プリン‼︎」

 

もうこの酒場にプリンがある事を知っているルミナは入店早々にプリンを注文

 

「プリンね!嬢ちゃん、こんな事聞くのは失礼だがアンタ金は持ってるのかい?」

 

「ないよ‼︎」

 

「誇らしげに言うな‼︎金がないなら客じゃねぇ‼︎とっとと失せな‼︎」

 

金が無い奴は客じゃない、商売をしている以上マスターの言ってる事は正論だ!

 

「だって寝ている間に攫われたから荷物もほぼ無いし、その船からは飛び出して来たんだからお金無くても仕方ないよね?」

 

まぁお金が無いのはルミナのせいではないのでルミナの言い分も仕方ない

 

「お前プリンが食いたいのか?」

 

そこに話しかけて来たのは酒場の客として店で酒を飲んでいた海賊達の一人、体格の良い金髪の海賊がルミナに話しかけると

 

「そうだよ?」

 

ルミナもそうだと返事を返すと

 

「マスター!この嬢ちゃんにプリンとミルクをやってくれ」

 

と気前の良い事を言う体格の良い金髪の海賊、ひょっとしてこの海賊は良い奴なのだろうか?

 

「おぉ‼︎奢ってくれるなら遠慮なく♪」

 

特に礼を言う事なくさっさとカウンターの席に座ったルミナ、海賊はニヤニヤと笑みを浮かべ

 

「まぁ遠慮なく食えよ」

 

そう言っているが最初からルミナは遠慮なんてしていない

 

というかこの海賊の言葉なんて耳にも入っていない

 

頭の中はもうプリンしか考えていないのだ

 

「プリンとミルク‼︎よし!ちょっとミルクをかけてミルク風味プリンってのも悪く無いかも」

 

コトッとカウンターに差し出されたプリンとミルクを見てプリンの食べ方を考えたルミナ

 

その隣に座ったプリンを奢った海賊はルミナを見てニヤニヤしていた

 

「じゃあ!いただきます‼︎」

 

丁寧に手を合わせてスプーンを手に取ったルミナ、早速プリンに手を付けパクリと一口プリンを食べると

 

「うむ‼︎やはり格別よの‼︎黄金色に輝く甘美なる誘い‼︎これぞまさに玉子豆腐‼︎」

 

「「いや⁉︎違ぇよ‼︎プリンだろ!玉子豆腐は甘くねぇよ‼︎」」

 

ルミナの食レポに思わずツッコミを入れてしまう酒場のマスターと金髪の海賊

 

「え?だってドスコイがそう言ってたんだもん‼︎仕方ないよね?」

 

「「ドスコイって誰だよ‼︎そもそもプリンと玉子豆腐は似て非なる全くの別物だ‼︎仕方ないで済ますな‼︎」」

 

おそらく酒場のマスターと海賊はプリンが大好きなのだろう

 

「おい!ベラミー落ち着けよ!らしくないぜ!」

 

そう声を掛けて来たのはロン毛の海賊、何やらやたらデカいナイフを肩にかけニヤニヤと笑っている

 

「そうだな!ついコイツのペースに乗せられちまったが・・おい!サーキース‼︎コイツ、プリンを食ったよな?」

 

「ん?あぁ!確かにコイツはプリンを食べたな」

 

何を企んでいるのか金髪の海賊ことベラミーとロン毛の海賊ことサーキースは悪巧みを考えた顔でルミナを見てそう言うと

 

「なぁ嬢ちゃん‼︎俺はお前にプリンを奢ってやるなんて一言も言ってないぜ?そうだろ?サーキース?」

 

「あぁ!確かにベラミーは奢ってやるなんて一言も言ってないな‼︎」

 

「そしてお前は金を持ってねぇ‼︎つまり無銭飲食ってわけだ」

 

そう言ってベラミーとサーキースはニヤニヤと笑みを浮かべルミナを見ている

 

ついでにこのベラミー達の仲間達である海賊達も後ろの客席で酒を飲みながら様子を見てニヤニヤと笑っている

 

この様子に溜息を吐きまたかと憐みの目を向けた酒場のマスター

 

確かにルミナはお金を持っていない、だからマスターは追い返そうとしたがベラミーがプリンとミルクを注文

 

この流れではベラミーがルミナに奢ったように見えるが確かにベラミーは奢ってやるとは一言も言ってはいない

 

つまりルミナはベラミーに嵌められのだ‼︎

 

それは分かっているが相手は海賊、ルミナを庇う真似をすれば自分が被害に遭う

 

そしてベラミーもこの店で金を落とす客、対してルミナは金を持っていない

 

商売という点と自分の保身を省みて見て見ぬフリをしたマスター

 

今日もハイエナの餌食になったかと思っていると

 

「お金?ここって海賊の街なんでしょ?じゃあ海賊達からお金奪っても問題ないよね?」

 

何と言われようが別に気にする素振りもなくあっけらかんと言い放つルミナ

 

「海賊達から金を奪う?ギャハハハハハ‼︎聞いたか?コイツ海賊達から金を奪うってよ‼︎」

 

まるで可笑しな事を言うと爆笑するベラミー達

 

「あれ?私可笑しな事言ったかな?だってこの島にいる海賊達って全員雑魚しかいないじゃん‼︎」

 

ルミナから見ればそうなんだろう、四皇の一人白ひげ海賊団の副船長の立場からすればこの島にいる海賊達とは格が違う

 

だがこの言葉に反応して怒り心頭のベラミー達は

 

「おいおい!聞いたかサーキース!コイツ俺達を雑魚と言ったか?」

 

「あぁ‼︎確かにコイツは俺達を雑魚と言った」

 

「俺は懸賞金6500万の大型ルーキー‼︎ハイエナのベラミーだ‼︎その辺の海賊達とは格が違うんだよ‼︎って言うんでしょ?」

 

「俺は懸賞金6500万の大型ルーキー‼︎・・・コイツ俺が言う事を先に言いやがった⁈」

 

「ねぇ?6500万程度でイキられても反応に困るから自慢しないで?」

 

「おい‼︎ベラミー!舐められっぱなしで俺はもう我慢ならねぇ‼︎無銭飲食の借金をカタに売り捌こうと思っていたが辞めだ‼︎コイツは殺さねぇと気が済まねぇ‼︎」

 

「俺もそう思っていたところだ」

 

売り言葉に買い言葉、ルミナの挑発にベラミーとサーキースはもう我慢出来ないと今にも暴れ出しそうだ

 

「おい!アンタ!プリンとミルクの代金はいらねぇ‼︎さっさと出て行ってくれ‼︎」

 

こんな所で暴れられたら店の損害が甚太だ!

 

それならプリンとミルクの代金を捨てルミナに出て行ってもらう方が被害は圧倒的に少ない

 

マスターの必死の形相にルミナは

 

「まだプリン食べ終えてないから駄目‼︎」

 

プリンとミルクの代金を払う必要は無くなったがプリンを食べ終えてないルミナはそれを拒否

 

マスターの懇願を尻目にプリンをパクパクと食べ始めルミナ

 

ベラミーやサーキースの事なんて眼中にもないのだろう

 

「おらぁっ‼︎クソガキ‼︎懸賞金3700万の賞金首‼︎ビックナイフサーキースの恐ろしさを味わいやがれ‼︎」

 

サーキースは叫びながらやたらデカいククリナイフをルミナに振り下ろし

 

ガキィィィィィン!

 

「おい‼︎さっきからペチャクチャペチャクチャうるせぇな‼︎なんだっけ?3700万の賞金首?そんな雑魚にも劣るゴミ海賊如きが私に恐ろしさを味わせてやるって?」

 

振り下ろされたナイフはルミナの脳天に直撃する寸前で目にみえない何かに防がれサーキース達は一体何が⁈というように唖然としていた

 

その瞬間ルミナから凄まじい覇王色の奔流が放たれベラミー海賊団を除くモックタウンの全ての海賊達が気を失い街は一気に静かになる

 

「あぁ!お前等が言っていた通り海賊ってのは舐められたら終わりだ‼︎

私も海賊団の副船長をやっていてね、お前等如きに舐められたら皆に顔向け出来ないしちょっとお灸を据えようか」

 

この時点で割とキレているルミナではあるがお灸を据えると言っているのはかなり優しい方だろう

 

まぁ四皇の副船長という立場のルミナが圧倒的格下のルーキー相手に

本気になったりはしない

 

圧倒的格上故の上から目線、ちょっとした悪戯をする子供を叱る程度の事なのだろう

 

「ちょっとキャミソールを脱いで、裏返して着直す!これでよし‼︎」

 

ルミナは着ていたキャミソールを脱ぐと何故か裏返して着直す、下にはタンクトップを着ているので脱いでも特に問題はないようだ

 

そのキャミソールの裏地は白地となっていて黒と白のリバーシブルといったところだ

 

「え⁈嘘⁈あのマークって⁈」

 

後ろの席にいたベラミー海賊団の女海賊がルミナの背中を見て思わず驚愕してしまう

 

「あぁ‼︎私白ひげ海賊団の副船長だからね‼︎まぁ世間では白ひげ海賊団には副船長はいないってのが定説だけど?そんな世界政府の都合なんてどうでもいいよね?」

 

ルミナの発言はベラミー海賊団にとんでもない衝撃を走らせ全員が恐怖に震えながら倒れ込んでしまう

 

白ひげ海賊団には副船長はいないという世界の常識、ルミナの発言が嘘だという可能性も疑えるのだが彼女から発する覇王色に圧されそれが真実だと本能で理解させられる

 

そしてルミナの背中には白ひげ海賊団のマーク、どう転んでもベラミー海賊団は白ひげ海賊団にちょっかいをかけた事実は覆りようがない

 

「ねぇ?今どんな気持ち?他のルーキーよりちょっと懸賞金が高い程度で天狗になってたのに鼻っ柱をへし折られて今どんな気持ち?」

 

どんな気持ち?と聞かれても反応に困る

 

彼等にはあまりの衝撃に感情と現実の理解がまだ追いついていないのだから

 

「ほら‼︎聞いてるんだからちゃんと答えてよ?それともお前達のバックについてるダサミンゴに聞いた方が早い?お前達のマークってドンキホーテファミリーのマークでしょ?」

 

そう言われて一気に焦るベラミー、だが気絶しないギリギリの覇王色に圧され動く事も喋る事すらベラミーにはなす術もなく

 

「んじゃ‼︎誰か電伝虫持ってるよね?ちょっと借りるね」

 

ルミナはベラミー達の荷物を我が者顔で漁りまくり電伝虫を見つけると

 

プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル

 

いくらかけても出やしない‼︎

 

「ねぇ?出ないんだけど?ひょっとしてお前達って嫌われてるんじゃない?」

 

そんなルミナの疑問に内心、そんなはずは?と思いつつも出てくれなくて良かったとちょっと安心したベラミー達

 

「仕方ないなぁ‼︎」

 

何が仕方ないのかさっぱりだがルミナは次に違う誰かに電伝虫を繋げたようで

 

プルプルプル ガチャ‼︎

 

今度は早かった‼︎

 

『あぁ‼︎誰だテメェ‼︎』

 

「・・・・・・・・・」

 

「この俺を無視するとぁいい度胸だ‼︎どうやら死にてぇらしいな‼︎」

 

「・・・・・・・・・」

 

「おい‼︎何とか言えねぇのか‼︎」

 

「・・・・・・・・・・」

 

こちらから掛けたのに呼びかけに一切応じないルミナ、無視を決め込んでいるのかというと

 

(だって今プリン食べてるんだもん‼︎仕方ないよね?)

 

プリンを食べていた‼︎

 

普通に考えれば非常識‼︎迷惑極まりない失礼な奴だがそれほどまでにプリンの方が優先なようだ

 

『何処のどいつか知らねぇがここまでコケにされたのは初めてだ‼︎この百獣のカイドウを怒らせたからにはただで済むと思うなよ‼︎』

 

「・・・・御馳走様でした‼︎あっ‼︎腐れアル中‼︎久しぶり‼︎なんかただで済むなよとか言ってるけどプリンはタダになったんだよ?」

 

『あぁ?・・・オメェ・・ルミナか?久しぶりだな‼︎ウォロロロロロォォ‼︎』

 

「ウォロロロって吐いてる音?汚なっ‼︎私リモートプレイとか興味ないから‼︎」

 

『俺が吐くと思ってんのか?』

 

「吐いたでしょうが‼︎私に向かって盛大にゲロブレスを‼︎あ!あの時みたいに剛掌閃ぶち込めば思い出してくれる?一撃でノックアウトしたもんね‼︎」

 

「あの時は酔いすぎて寝ちまっただけだ‼︎オメェの一撃なんざ屁でもねぇよ‼︎』

 

「じゃあ今度用事あってワノ国行くからその時にもう一回ぶち込んであげるね‼︎」

 

『ウォロロロロロォォ‼︎面白れぇ‼︎今度は耐えてやるよ‼︎』

 

「じゃあ前は耐えられなかったんだね‼︎酔って寝たとか四皇が言い訳なんて見苦しいよ?」

 

『俺は今酔ってんだ‼︎記憶にねぇな‼︎』

 

「都合の悪い事は記憶にございません‼︎って?お前マジ世界政府‼︎」

 

『あぁ‼︎俺が世界政府だと?テメェ‼︎ブッ殺すぞ‼︎』

 

「え?そんな事言ってないよ?酔って幻聴でも聴こえてるんじゃない?ババアは難聴‼︎腐れアル中は幻聴‼︎もうお前等老害コンビはさっさと四皇引退した方がいいんじゃない?」

 

『ウォロロロォォ‼︎何でそんな酷ぇ事言うんだよぉ‼︎それを言うなら白ひげのジジイも老害じゃねぇかよぉぉ‼︎』

 

「だって幻聴腐れアル中も難聴癇癪ババアもすぐに殺す殺すって言うから‼︎もしかして自覚ない?だったら今度から殺すって言わないでプチ殺してさしあげますわよ‼︎って言えば海軍も海賊もホッコリするよ?」

 

『いや‼︎四皇がホッコリさせてどうすんだよ‼︎』

 

「さあ?」

 

『ったく‼︎オメェへのツッコミのせいで酔いが完全に醒めたじゃねぇか‼︎』

 

「まぁそんな事よりちょっと用事があるんだけど?」

 

『俺に用事だぁ?何だよ』

 

「なんかね?自称6500万の大型ルーキー、ハイエナのベロベロバァと3700万のポークビッツポッキーズとかいう海賊達がいきなりエロい事しようとしてきたの‼︎んでそいつ等クソダササングラスのダサミンゴの傘下っぽいからのダサミンゴに電伝虫繋げたけど嫌われてるっぽくて出ようとしないんだ‼︎だからダサミンゴと繋がりあるらしい腐れアル中に今の事伝えてもらおうと思ったの‼︎」

 

なんか色々と凄い事言っていたがとにかくルミナは本題をカイドウに言えた

 

つまりコイツは四皇を連絡要員として使おうとしているのだ‼︎

 

サシでやるならカイドウ、最強の生物とも呼ばれる四皇の一人

 

百獣のカイドウをこんな扱いするのは世界中探してもルミナしかいないだろう

 

『お前俺をパシリに使おうとしてないか?』

 

「え?違うよ‼︎使おうとしてるんじゃなくて‼︎使ってやってるんだよ‼︎飲んで酔っ払って暴れるくらいしか取り柄がない・・いや取り柄じゃないか・・んじゃお前ただの無能な酒カスだわ‼︎それを使ってやってるんだから有り難く思え‼︎」

 

これは酷い‼︎

 

何故コイツは四皇相手にここまで上から目線なのか?

 

そしてそんな事を言われてカイドウが大人しく言う事を聞くと思っているのか?

 

『あぁ‼︎テメェ‼︎俺が無能の酒カス野郎だと⁈』

 

「否定するなら勿論出来るよね?だって無能じゃないんだもんね?だったら口先だけじゃなくて結果で示してよ‼︎」

 

『そんな事くらい楽勝だ‼︎俺は無能なんかじゃねぇ‼︎』

 

「あっそう‼︎じゃ‼︎」

 

ガチャ!

 

コイツ自分の用が済んだら後はもうどうでもいいのか?

 

あっさりと通信を切ったルミナは

 

「よしっ‼︎私もお酒を飲もう‼︎」

 

と酒を飲む気満々のルミナは

 

「お金はないからお金はないからお金はないからタダ酒飲む」

 

なんか変な歌を口ずさみながら店で既に海賊達が飲んでいた酒瓶を手に取って

 

「おほっ⁈これはキリッとした飲み口!うん!美味しい‼︎」

 

酒瓶に入った酒を一気に飲み干したルミナは次の酒へと手を出して

 

「ちょっとアルコールが弱いかな?もうちょっと強くてもいいかも」

 

これまた一気に飲み干したルミナ、飲むのはいいがこんな飲み方をして大丈夫なのだろうか?

 

「あひょっ⁈これは‼︎これは美味しい‼︎なんかこう‼︎凄い‼︎とにかく凄い‼︎凄すぎてもうどれくらい凄いのか分からないくらい凄い‼︎」

 

何がどう凄いのか全く分からないがルミナの中ではとにかく凄いのだろう

 

だがちょっと飲み過ぎではないか?

 

「あははははは‼︎あははははは‼︎なんか楽しくなってきた‼︎あはははは‼︎あはははは‼︎」

 

そりゃ酒瓶を3本一気に飲み干したのだから酔いは回るだろう

 

プルプルプルプル プルプルプルプル プルプルプルプル ガチャ!

 

酔っ払って気分が有頂天という時にタイミングが良いのか悪いのか電伝虫が鳴り響きルミナは千鳥足になりながら電伝虫を繋げると

 

『俺が誰だか分かるか?』

 

と聞いてきたので

 

「知らん‼︎」

 

と返したルミナ、まぁ声色で声の主が誰かは分かりそうだが基本的に名前を覚えようとしないルミナに声色で覚えてもらうのは難しい

 

そしてルミナは今酔っている、知らんと言うのも仕方ない

 

『フッフッフッフッ!その舐めた態度相変わらず生意気な小娘だ!』

 

「ふぁっ⁈思い出した‼︎お前アレでしょ?酒カスから言われて慌てて連絡してきたダサミンゴ‼︎なんか平静装ってるけど内心焦ってるダサミンゴでしょ⁈いやぁあの酒カス絶対忘れてると思ってたけど意外と使えるんだね!んで?何か言う事あるの?」

 

『フッフッフッフッ!あの百獣のカイドウを相手に酒カスとは・・フッフッフッフッフッフッ‼︎』

 

「何笑ってるの?笑うならお前んとこの石男のソプラノボイス笑ってやれよ‼︎」

 

『あぁ⁈』

 

「お前!俺の声を笑ったな‼︎許さんぞ‼︎」(ソプラノボイス)

 

『そうか・・お前は俺達ドンキホーテファミリーに喧嘩を売ると考えていいんだな?」

 

「なんで?先に私に手を出してきたのはお前んとこの傘下だよ?私は穏便に話し合いで解決しようと思ってこうして連絡したのに‼︎私言ったじゃん?何か言う事あるの?って!・・・あぁやっぱりいいや‼︎謝らなくていい‼︎」

 

『フッフッフッフッ!俺が謝ると思っていたのか?』

 

「だから謝らなくていいって‼︎セルフ亀甲縛り野郎‼︎」

 

『・・・・・は⁈』

 

「2度も同じ事言わないよ?セルフ亀甲縛り野郎‼︎私知ってるんだからね‼︎自分の糸で体をキツく絞めて亀甲縛りしてたの‼︎いや・・趣味というか性癖は人それぞれだし?私も否定はしないよ?まぁ凄く気持ち悪いけど‼︎」

 

『おい⁈ちょっと待て‼︎』

 

「ちょっとって具体的に何秒くらい?私キッコーマンみたいに縛られるの趣味じゃないから時間に縛られるのも嫌なんだよね?」

 

『10秒だ‼︎10秒でいいから待て‼︎』

 

「私命令は聞かないので待たないよ?」

 

『10秒でいいから待ってくれ』

 

「はい!10、9、8.、7、6、5」

 

『カウントが速すぎるだろ⁈』

 

「え?亀のようにゆっくり数えろって?キッコーマンだけに?」

 

『そのキッコーマンという呼び方辞めろ‼︎いや辞めてくれ‼︎』

 

「だって名前憶えてないし?私がちゃんと憶えられるように分かりやすく名乗ってみたら?もしかしたらワンチャン憶えるかもよ?」

 

『・・・俺はドレスローザ国王にして王下七武海の1人、天夜叉“ドンキホーテ・ドフラミンゴだ‼︎』

 

「よし‼︎分かった‼︎ちゃんと憶えたよ‼︎やったね‼︎」

 

『そ、そうか』

 

「うん‼︎多分というかほぼ確実に海軍が傍受してると思うから海軍がちゃんと憶えたよ‼︎お前はキッコーマンだって‼︎あ!因みに自己紹介が長いから私は全く憶えてない」

 

『・・・・・・お前・・マジでブッ殺す‼︎』

 

ガチャ!

 

 

和解交渉完全決裂‼︎

 

ルミナVSドンキホーテファミリー全面対決か?

 

だがルミナは酔っ払っているのできっと今の出来事を憶えていないのだろう‼︎

 

 

 

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