白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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8話 砂の国にやって来たら砂の上で野郎共がヤっていた‼︎

今回の件に対する和解交渉・・というか最初から交渉なんて全くしてないし寧ろ煽っていたがとにかくドフラミンゴとの話が終わったルミナ

 

ベラミー達はまさかドフラミンゴや四皇カイドウと話をして煽り散らかしていたルミナに完全にドン引きしていたが

 

「待ってくれ‼︎俺達が悪かった‼︎謝る‼︎謝るから許してくれ‼︎」

 

事の発端は自分達、相手が四皇幹部ましてやカイドウやドフラミンゴまで巻き込んで事態が大きくなるとは思いもしなかったベラミー達は謝る事しか出来る事はないと床に土下座をしてルミナに謝ると

 

「反省してるの?」

 

「勿論だ‼︎本当に済まなかった‼︎」

 

「じゃあ海賊達に反省を促すダンスを踊って貰わないと‼︎口先じゃなく態度で示して貰わないと信用しないよ?」

 

ここでベラミー達は目が点となる

 

海賊達に反省を促すダンスってなんだ⁈

 

ちょっと何を言っているのか分からない‼︎

 

だが口を挟む事も出来ないベラミー達は

 

「は、反省を促すダンスだな?」

 

反省を促すダンスがどんなダンスなのかさっぱり分からないがとにかく踊るしかない

 

とりあえず思いつく限りの振付けで踊ってみたベラミー

 

「ほら!船長が踊ってるんだから皆んなも踊らないと‼︎踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損損って言うでしょ?」

 

未だに這いつくばっているベラミー海賊団達に踊る事を促すルミナ

 

お酒を飲んで酔っ払っていた時点で覇王色の威圧は既に解除されていたのだがそれでもなお動かない海賊達はルミナの促しによって漸く動ける事を自覚して

 

「踊りならこの俺‼︎ビックナイフサーキースの十八番だぜ‼︎」

 

彼はダンスに自信があるのだろう

 

ルミナに許しを請うため自慢の踊りを魅せるサーキース

 

割とキレッキレのダンスだ

 

それに触発されてか他の海賊達も踊り始めベラミー海賊団一同が全員踊るというなんとも言えない状況が生み出される

 

「何コレ?」

 

その状況を見て困惑するルミナ

 

彼女が今の状況の発端であるにも関わらずその態度はどうかと思う

 

だがルミナの困惑の理由はちょっと違ったようだ

 

「誰一人として海賊達に反省を促すダンスを踊ってない‼︎」

 

ベラミー海賊団達は皆踊ってはいるがルミナの言う海賊達に反省を促すダンスは誰一人として踊っていない

 

そもそもそのダンスを知ってる奴は監獄にいる連中しかいないので

ベラミー達が知らないのも無理はない

 

「はい!注目‼︎誰一人として海賊達に反省を促すダンスを踊ってないよ?私がお手本見せるから覚えてよね?」

 

誰一人として踊らない事に痺れを切らしたルミナは仕方ないと溜息を吐いてベラミー達に海賊達に反省を促すダンスをレクチャーする事にした

 

そこまでしてベラミー達に海賊達に反省を促すダンスを踊らせたいのか?

 

目的に達する手段が割と面倒である

 

「はい!このズキュンバキュン大好きだよって歌詞の時に右手を頭に掲げて投げキッス‼︎ここ重要だからね‼︎」

 

とりあえず海賊達に反省を促すダンスを一通り踊ってみせたルミナ

 

色々と思う事はあるがベラミー達がまず思った事は

 

(歌詞があるんかい‼︎)

 

いや、ダンスと音楽がセットなのは分かる

 

海賊達は歌って踊る、宴で酒を酌み交わし歌って踊る海賊達もいるから

それは理解出来る

 

だがコレはなんだ⁈

 

明らかに海賊達が歌って踊るような歌でもなければ踊りでもない

 

いや、海賊じゃなくても絶対に歌わないような歌と絶対に踊らないようなダンスだ

 

酒を飲んでヤケクソにならなければ生まれないような歌とダンスにベラミー達は

 

(コレを歌って踊るにはあまりにもキツい‼︎特にプライドの高い海賊なら尚更だ‼︎海賊達に反省を促すダンス?あぁ、コレを歌って踊る位なら海賊辞めて真っ当に生きた方がマシかもな)

 

コレを歌って踊るにはあまりにもキツい、恥ずかしいとベラミー達誰もが思ってしまう

 

だからこそ海底監獄インペルダウンでこの海賊達に反省を促すダンスが適用されてるのだろう

 

まぁ海賊達に投げキッスとかされたら観ている方もキツいのでインペルダウンの職員も相当キツいだろう

 

「じゃ‼︎もう一回歌いながら踊るからちゃんと観ててね?」

 

だがコレを苦にせず恥ずかしげもなく踊り切るルミナ

 

彼女はきっと反省を促しても反省をしないのだろう

 

まぁルミナは中身はともかく見た目だけは美少女なので観ている側は凄く可笑しな内容だが可愛らしいとかの評価は貰えるのかもしれない

 

だからといって歌って踊りたいかと言われたら無理と言われるだろう

 

それを今ベラミー達は歌って踊る為に必死に習得しなければならないのだ

 

その時点で何度も歌わされ何度も踊らされている

 

地獄絵図のようだ

 

そんな地獄のような日々を三日間耐え抜きベラミー達は遂に海賊達に反省を促すダンスを習得した

 

割と習得が早過ぎるかもしれないが彼等は文字通り死に物狂いだった

 

じゃないと延々と歌って踊らされるので必死になるのも当然だ

 

その間酒場はルミナの海賊達に反省を促すダンス教室と化していて

 

翌日目が醒めた他の海賊達が店に来て

 

(うわぁ・・なんかよく分からんが観ていたら恥ずかしくなってきた)

 

と共感性羞恥と抱きそそくさと退散したそうだ

 

それはともかくベラミー達が海賊達に反省を促すダンスを踊って反省の色を確認したルミナは

 

「本当はね?四皇相手に喧嘩売った以上ルーキー海賊団の反省だけで済まされる話じゃないんだけど、この三日間一生懸命な皆んなを観て私感動した‼︎だから私はベラミー達を許すよ‼︎まぁ此処は海賊達の街だし?ベラミー達も海賊だから悪さしちゃ駄目とは言わないよ?私も海賊だしどの口が言ってんだ?って話だからね‼︎まぁやるなら相手はよく考えた方がいいよ?相手が格上ならソイツを食い潰す覚悟も必要だからね」

 

この三日間で謎の友情らしきものが芽生えたルミナ

 

しっかりと名前を憶えている辺りこのダンス教室に熱が入っていたのだろう

 

それはそれとしてベラミー達を許しちょっとアドバイス的な事を言ったルミナ

 

『はい‼︎マスタールミナ‼︎』

 

その言葉に元気よく返事をするベラミー達・・・だがなんか可笑しい!

 

マスタールミナとは一体なんだ?

 

よく分からないがルミナのせいで彼等はきっと頭のネジがブッ飛んでしまったのだろう

 

「ん!宜しい‼︎じゃ私はそろそろ行くね‼︎またね〜‼︎」

 

なんだかんだあったがそろそろアラバスタに行かないとイキって飛び出してきた意味がない

 

ルミナはアラバスタに向かう準備しようと酒場を出ようとすると

 

「野郎共‼︎マスタールミナを目的地までお送りしろ‼︎」

 

なんとベラミー達はルミナをアラバスタまで連れて行ってくれるようだ

 

この三日間で何があったんだ⁈だがルミナにとっては渡りに船

 

船はともかくログがないからアラバスタまで辿り着くのは厳しかっただろう

 

「お?なんかよく分かんないけどラッキー」

 

まぁその恩恵を受けるルミナの反応は淡白だが

 

ともあれルミナを乗せたベラミー海賊団の船はアラバスタを目指し船を出航させたのだった

 

そしてルミナ達が去ったモックタウンはいつもどおり海賊達で賑わい

 

ダンス教室と化していた酒場のマスターは

 

「・・・ヤバイ‼︎あの珍妙な歌詞が脳裏に焼き付いて忘れられない」

 

と脳を焼かれていた

 

 


 

 

「あの糞生意気な小娘が‼︎絶対に後悔させてやる‼︎」

 

一方ルミナに屈辱を与えられたキッコーマンもといドフラミンゴ

 

あれから3日経っても未だに荒ぶっていた

 

「おいドフィ!ここ最近ずっと機嫌が悪いが一体何があったんだ?」

 

「・・・・ディアマンテ、この国で最高級のプリン“一口食べたらもう幸せ!口溶けなめらかハピハピプリン“を大量に用意しろ」

 

「な⁈あの“一口食べたらもう幸せ!口溶けなめらかハピハピプリン“を大量に用意しろだと⁈」

 

「あぁ‼︎今度のコロシアムの景品に“一口食べたらもう幸せ‼︎口溶けなめらかハピハピプリン“を出す‼︎プリン脳のあの馬鹿は必ずドレスローザにやって来る‼︎」

 

「何か考えがあるみたいだな‼︎だったら宣伝しといてやるよ‼︎今度のドレスローザのコロシアム、景品は“一口食べたらもう幸せ‼︎口溶けなめらかハピハピプリン“だってな‼︎」

 

「あぁ・・頼んだぞ」

 

とてもじゃないが言えない‼︎

 

荒ぶってる理由が亀甲縛りが趣味で海軍にも知られたという事を‼︎

 

まぁ実際にはルミナが言っていたことが事実なのか嘘なのかは分からない

 

というか嘘であってほしいが、とにかくルミナに屈辱を与えられたのは間違いない

 

ルミナが亀甲縛りとかキッコーマンとか言わなければ事の発端だったベラミー達に制裁を下していたが、ルミナが本当に余計な事を言った!

 

結果的に見ればベラミー達はドフラミンゴの怒りの矛先を向けられずに済んだが逆にルミナはその怒りを一身に向けられた

 

まぁ自業自得ではあるが

 

その復讐の為にドフラミンゴはドレスローザで行われる剣闘士達の闘い

にルミナを誘き寄せる段取りを付けていた

 

プリンがなによりも好きなルミナならドレスローザの最高級プリン

一口食べたらもう幸せ‼︎口溶けなめらかハピハピプリンというやたら名前が長いちょっとメルヘンチックなプリンに食らいつくと考えドンキホーテファミリーの幹部ディアマンテと計画の打ち合わせをしていた

 

 

 

 


 

 

「マスタールミナ‼︎もう少ししたらアラバスタの海域だ‼︎」

 

「了解だ‼︎」

 

「本当にこの辺りまででいいのか?」

 

「勿論‼︎ここまで送ってくれてありがとう‼︎感謝する‼︎」

 

「その・・俺達が言うのもなんだが頑張って来な‼︎」

 

「フッ‼︎君達のエールが私の力になる‼︎では行ってくる‼︎」

 

あれから一週間、船旅でアラバスタ近海までやって来たベラミー達

 

ルミナはここからは自分で行くと船を飛び出すのだが

 

・・・・ルミナが可笑しい‼︎

 

いや!可笑しいのはルミナだから!といえばそうなのかもしれないが

海賊らしくないというかキャラが違う

 

ではルミナに何があったのかといえば

 

『バンババババン‼︎ババンバン‼︎バンババババン‼︎ババンバン‼︎愛と勇気をこの胸にぃぃ‼︎友と誓ったあの日の平和ぁぁぁぁ‼︎正義の心で悪を討てぇぇぇ‼︎燃えぇる闘志が迸るぅぅ‼︎今だ!変身‼︎アラバスター‼︎

空高く舞い上がれぇぇぇ‼︎必殺キックをお見舞いだ‼︎行け‼︎行け行けアラバスター‼︎飛べ‼︎飛べ飛べアラバスター‼︎』

 

ルミナ作詞作曲の歌を歌いながら彼女は自分が考えたアラバスタのご当地ヒーロー、アラバスターに変身・・もといベラミーの船で自作したヒーロースーツに着替えそのキャラになりきっていた

 

 

まぁ実際にはルミナはヒーローというより普段の行いが悪役に近いのだが、とにかくルミナは今ヒーローとしてキャラになりきっているのだ

 

とはいえ上下共に白いスーツ、白のシャツ、白のマントに白い仮面と白一色の怪しい不審者にしか見えないがルミナの中ではヒーローなのだろう

 

手には身の丈程の二振りの武器も所持していて、この武器を主体に戦っていくスタンスだ

 

「とうっ‼︎」

 

およそ女の子ならば言わないだろう掛け声で飛び上がり

 

「アラバスタウィング‼︎」

 

とか言うただのマントを広げて宙を駆け抜けたルミナもといアラバスター

 

まぁやってる事は月歩なんだが彼女の中ではアラバスタウィングで宙を駆けている設定のようだ

 

「なぁ・・ベラミー・・マスタールミナ、いやアラバスターは大丈夫なのか?」

 

「何がだ?」

 

「いや‼︎彼女が持っているあの武器、俺のナイフを参考にしてたみたいだが・・アレは・・・」

 

「大丈夫だ‼︎マスタールミナはあの武器で海王類を真っ二つにしてたじゃないか‼︎だからアレはちゃんとした武器だ‼︎最低でも良業物位の切れ味はある‼︎」

 

「そ、そうか・・そうだな‼︎海王類を真っ二つだからな‼︎アレは最低でも良業物位はあるな‼︎うん‼︎」

 

飛び去っていったルミナを見送るベラミー達、どうやらルミナが持っている二振りの武器を気にしていたようだが海王類を真っ二つにした事で良業物レベルの武器だと判断した

 

どうやらサーキースの心配は杞憂だったようだ

 

そんなルミナが扮するアラバスターは空を駆けアラバスタ国内へと突入する

 

だが辺りは一面砂漠だらけ、アラバスタは砂の国なのだから仕方ない

 

「はぁぁぁ・・あっつ」

 

砂漠の上に降りたルミナは開口一番に熱いと愚痴る

 

さっきまでのヒーロー設定はなんのその、いつもの口調に戻っているルミナは

 

「ヒーローにもオンとオフがあるの‼︎常にヒーロームーブ出してる熱血ヒーローはもう勇者でしょ⁈」

 

と自分に言い聞かせ新たなヒーロー設定を作っていた

 

そんなルミナはとりあえず砂漠を歩き

 

「飽きた」

 

そう呟いた‼︎

 

まぁルミナからしてみれば元々アラバスタに行く理由なんてなかったのだから砂漠を歩き続けるのも辛いだろう

 

ウタの挑発に乗り勢いで来たとはいえアラバスタには1人で乗り込んだし目的はもう果たしたと既に帰りたいルミナは

 

「あれ?この辺りに人の気配を感じる」

 

この砂漠一面の世界に人の気配を感じたルミナはちょっと暇潰しがてらに行ってみようと気配がした方に歩き出すと

 

「ん?砂漠の上に女の人・・だけ?あれ?気配は2人感じたけど」

 

ルミナとの距離はまだ遠いが視界の先に見えてきた人は砂漠一面の世界には似つかわしくない服装の女性が1人、ルミナが感じ取った気配は2人だがもう1人が見当たらない

 

「何か掘ってる?・・ん?・・え⁈手がいっぱい‼︎何アレ⁈」

 

どうやら女性の体から手がいっぱい生えているようで砂漠を掘っているようだ

 

ちょっと気持ち悪いけど暇だし話しかけてみようかな?とその女性に近付いていくルミナ

 

「君‼︎何か探しているようだが一体どうしたんだ?」

 

ここでルミナはヒーロー設定、口調をそれっぽくして女性に話しかけてみると

 

「サイファーポール⁈」

 

ルミナを見て驚きと警戒を強めながらそう呟いた女性

 

「私がサイファーポール?君‼︎寝言は寝てから言いたまえ‼︎私の何処がサイファーポールだと思うのかね?」

 

「その怪しすぎる見た目全部よ」

 

ルミナの見た目は世界政府の諜報機関サイファーポールと酷似しているらしく女性はかなり警戒しているようだ

 

「フッ‼︎この砂漠の風アラバスター‼︎遂にその真の姿を見せる時が来たようだな‼︎とくと見よ‼︎これが砂漠の風!アラバスターの真の姿‼︎」

 

遂にとか言っているがこの格好をしてから別にたいして時間が経っている訳でもなく何か活躍した訳でもなく、ただこの格好をしてアラバスタにやって来ただけ

 

そんなに誇張する意味があるとは思えないがルミナの中では設定なのでそうなんだろう

 

「ジャケットアーマーパージ‼︎降臨‼︎シャイニングルミナス‼︎」

 

何かカッコつけているが普通に服を脱いだだけ

 

そして砂漠の風アラバスターはどこにいった?

 

「貴方まさか⁈・・世界最凶の悪魔?」

 

「あ!違います!私はシャイニングルミナス‼︎世界最凶の悪魔とか物騒な肩書きとかじゃないです‼︎」

 

「あら?そうなのね!私はてっきり彼女かと思ったわ?まぁそうよね?

世界最凶の悪魔は暑苦しいハゲた男だもの‼︎」

 

「誰が暑苦しいハゲた男だ‼︎私は女の子だしハゲてもない‼︎暑苦しいのは否定しない‼︎」

 

「あら?やっぱり貴方世界最凶の悪魔じゃない!」

 

「はっ⁈しまった⁉︎嵌められた‼︎」

 

「貴方・・意外と馬鹿なのね」

 

「えへへ・・そんなに褒められたら照れるよ」

 

「褒めてないわ!乏てるのよ」

 

「そうなの?まぁそんな事より何してたの?」

 

「え?・・あぁ忘れてたわ!砂漠に生き埋めにされた彼を助けようとしてたのよ」

 

自称シャイニングルミナスはその正体をあっさりと看破された

 

彼女は元々ルミナの存在を知っていたのだろう

 

そんなルミナ達は生き埋めにされた彼を助けようと砂漠を

 

「砂漠に生き埋め・・よし‼︎六道空手‼︎掌覇‼︎掌覇‼︎掌覇‼︎」

 

物凄く雑に吹き飛ばした

 

生き埋めにされた彼は逆に助かるのか?

 

「え?ルフィじゃん‼︎うわぁ⁈酷い怪我‼︎一体誰にやられたの?」

 

「・・・・間違いなく貴方の仕業よ‼︎瀕死の彼に追い討ち掛けるなんて・・世界最凶の悪魔の異名は伊達じゃないわね」

 

なんと助けようとしていた彼というのはルフィだった‼︎

 

何故ルフィが生き埋めにされていたのかは分からないが瀕死のルフィにとどめを刺したのは間違いなくルミナ

 

もうコイツは何もしない方が良いのかもしれない

 

「え?私のせい?まぁ無かった事にすれば大丈夫だよ‼︎」

 

何やら証拠隠滅を図るような物騒な事を言い出したルミナ

 

そのルミナはルフィの体に手を触れると

 

「リワインド」

 

ルミナはルフィの体に時間逆行の能力を掛け自分がルフィに与えたダメージ、それ以前に負った傷も巻き戻し怪我をしたという過去を改変した

 

「あれ?お前ルミナじゃねぇか!久しぶりだなぁ‼︎お前が俺を助けてくれたのか?」

 

「私の名前はシャイニングルミナス‼︎」

 

「なんか知らねぇけどクロコダイルにやられた腹の傷も無くなってるし、ホント踏んだり蹴ったりだな」

 

「ちょ⁉︎スルーするのは無し‼︎せめて何か反応して?」

 

「だからお前ルミナだろ?俺はシャイニングルミナスとかいう奴は知らん‼︎」

 

「あ、はい・・ルミナです・・ゴメンなさい」

 

自称シャイニングルミナスの正体はルミナ‼︎

 

まぁ最初からバレバレだが、知らん‼︎と言われてちょっと傷ついたナイーブなルミナはあっさりと認めて

 

「ワニ野郎の目を欺く為に変装したのにこれじゃ台無しだよ‼︎」

 

元々の目的はクロコダイルの目を欺く為に始めた変装

 

だがこうなると変装した意味が全くない‼︎

 

まぁアラバスターのコスチュームを着直せば良いだけの話だが

 

「貴方、クロコダイルに狙われてるの?」

 

「うん!なんか私が古代兵器の在り処を知ってると思ってるみたいでさ?昔私を拉致しようとしたんだよね!」

 

「古代兵器・・貴方は知ってるの?その在り処を?」

 

「一応ね!まぁ知ったところでどうにかなるようなもんじゃないし?

場所が場所だからワニ野郎には無理でしょ?」

 

「それってこの国にあるのかしら?」

 

「さっきから質問多くない?なんで私が素性も知らない人に情報提供しなければいけないの?」

 

「それもそうね!質問が多かったのは謝るわ‼︎まずは自己紹介から始めないといけなかったわね」

 

「あっ‼︎自己紹介されても高確率で覚えないから大丈夫だよ?」

 

「私の名前はミスオールサンデー‼︎貴方を狙っているクロコダイルが組織した秘密犯罪結社のエージェントよ‼︎」

 

「え?・・ちょっと待って⁈秘密犯罪結社?・・え⁉︎」

 

「安心して?私は貴方を狙っているとか、そういうつもりは一切ないわ」

 

「あ、いや!その辺は割とどうでもいいので‼︎・・え?待って!秘密犯罪結社でしょ?つまり悪の組織‼︎ワニ野郎は悪のボス‼︎私はアラバスタのご当地ヒーロー!砂漠の風アラバスター‼︎そして真の姿はシャイニングルミナス‼︎・・話は読めた‼︎ヒーローとして悪のボスをブッ殺せばいいんだね?」

 

「・・・え?・・その設定の方がどうでもいいのだけど!それにヒーローがブッ殺すとかちょっと設定が破綻してるわ‼︎」

 

「大丈夫‼︎ヒーローとしての武器もちゃんとあるから‼︎」

 

「・・・さっきから気になっていたけど・・アレじゃないわよね?」

 

「え?アレだよ?」

 

「・・・・・貴方、ヒーローというより凄く怪しい人よ?怪人よ」

 

「だって船に武器がアレしかなかったんだもん!仕方ないよね?」

 

「エレファントホンマグロは武器じゃないわよ‼︎寧ろアレをどうやってら武器と認識出来るのか理解出来ないわ‼︎」

 

「だって牙付いてるもん‼︎」

 

「ルミナ、その魚スッゲー美味そうだな‼︎」

 

「ちょっと待って‼︎ツッコミが追いつかないわ」

 

ルミナの武器はエレファントホンマグロ‼︎

 

もう武器じゃなくてただの食材だ‼︎

 

そしてそのエレファントホンマグロに食欲を刺激されたルフィ

 

ルミナとルフィ、この2人を前にミスオールサンデーはツッコミが追いつかないようだ

 

その後なんやかんやとあってルフィ達がクロコダイルをブッ飛ばす為にアラバスタに来た事、アラバスタでは国王軍と革命軍が衝突不可避な事

その騒乱の首謀者がクロコダイルである事が判明

 

ならクロコダイルをブッ飛ばすのはルフィ達の役目だと腹を空かせたルフィに武器と言っていたエレファントホンマグロを

 

「宙に投げて嵐脚で斬り刻む‼︎燃える指銃“火撥“でこんがり焼けば‼︎

焼きエレファントホンマグロの完成‼︎」

 

空中調理していた

 

ルミナ、意外とワイルドである

 

「う〜ん・・やっぱサンジが作った飯の方が美味いな‼︎」

 

「だって塩もないし調味料もないから仕方ないじゃんか‼︎私だって調理器具と食材一式あればちゃんとした料理出来るんだからね‼︎」

 

ならなんで調理器具もないのに食材だけ持って来た?

 

まぁルミナは食材ではなく武器として持って来たのだが誰がどう見てもエレファントホンマグロは食材

 

それを武器と認識してるのはルミナとそれに脳を破壊されたベラミー達だけだろう

 

「ニコ・ロビンよ」

 

「え?どうしたの急に」

 

「私の名前、ニコ・ロビンよ」

 

「え?さっきミスオールナイトって言ってたじゃん!私憶えてるんだからね‼︎」

 

「誰が夜更かし女よ‼︎貴方憶えてないじゃない‼︎ミスオールサンデー‼︎

秘密犯罪結社でのコードネームで本名じゃないわ‼︎私の本名はニコ・ロビン‼︎世界政府からは悪魔の子と呼ばれているわ‼︎世界最凶の悪魔さん?」

 

「え?悪魔の子⁈・・嘘⁈私の子供⁈」

 

「貴方、会話の度にボケないと死んでしまう病気でも罹っているのかしら?」

 

「おぅ、割と辛辣なツッコミ」

 

「私が貴方を世界最凶の悪魔と呼んでいるのは私と貴方が同類だと思ったからよ・・・まぁでもこんなのと同類だと思っていた私が恥ずかしくなるくらい貴方は頭がイカれてるわね」

 

「まぁ頭がイカれてなきゃマリージョアに行って天竜人ブッ飛ばしたりしないよね?」

 

「貴方マリージョアに行って天竜人をブッ飛ばしたの⁈」

 

「うん‼︎割と最近‼︎」

 

「それが本当なら世界中で大騒ぎになっている筈・・」

 

「まぁそれが簡単に出来ないから私は世界政府から世界最凶の悪魔って言われてるんじゃない?」

 

「どういう意味かしら?」

 

「まぁ貴方になら教えてあげてもいいかな?同類という意味では割と近い関係かも知れないし!オハラの生き残りの悪魔の子さん」

 

「貴方は知ってるのね?私の過去とオハラで何があったのかを」

 

「まぁ?オハラで何があったのかは知ってるよ?貴方の昔の手配書も見た事ある‼︎」

 

「・・・・・」

 

「まぁ私は貴方の敵ではないから心配しなくていいよ?別に味方になる気もないけど」

 

「貴方って思ってたより辛辣なのね」

 

「そう?別に普通じゃない?家族や友達、仲間だったら助けたいと思うけどそれ以外って愛着心も執着心もないし!割とどうでもいいっていうか自分の事は自分でどうにかしてよね!って感じ」

 

「そうね・・そう言われたら確かにそうよね・・私も自分の事で精一杯だったし他人の事まで気遣いする余裕なんて無かったもの」

 

「逆に見知らぬ他人に手を差し伸べる奴は何か企んでる碌でもない奴か正義感溢れたヒーローだけだよ‼︎まぁそんな奴は海兵とかになるんだろうけど」

 

「それで?貴方が世界最凶の悪魔と呼ばれている理由はなんなのかしら?」

 

「私は世界政府の国宝だった悪魔の実を食べた‼︎その能力で過去の歴史の真実も知った‼︎そして私を本気で消すなら政府の総戦力を集めないと難しい‼︎そうなれば私はこの世界の真実を公表すると脅した‼︎まぁそんなところかな?」

 

「・・この世界の歴史の真実・・それが本当なら貴方は私達オハラの希望!お願い‼︎私にも教えて‼︎この世界の真実を‼︎」

 

「え?ワニ野郎側の人間に何でそこまで教えなきゃいけないの?」

 

「・・・それは・・・」

 

「まぁ貴方、話した感じ悪い人じゃないみたいだし?気が向いたら教えてあげてもいいと思うような気がしてるような気分になってるような雰囲気になってるような予感がしてる」

 

「それ絶対駄目なやつね」

 

『おい‼︎俺はクロコダイルをブッ飛ばさなきゃいけねぇんだ‼︎』

 

ルミナとロビンの話が長かったのか痺れを切らしたルフィが早く行くぞとルミナ達を急かすと

 

「あ、うん‼︎行っていいよ!」

 

ルミナ、あっさりとルフィを送り出す

 

まぁコイツはアラバスタの騒乱やクロコダイルの陰謀とは無縁だったのでルフィに着いていく理由はないのだが

 

「ビビはこの国の闘いを止めてぇんだ‼︎アイツはこの国の為に命を賭けてんだ‼︎だから頼む‼︎お前の力を貸してくれ‼︎クロコダイルは俺が絶対にブッ飛ばすから‼︎」

 

コイツ絶対に行く気がないと分かってしまったルフィ、ココヤシ村からアラバスタまでの道中で新たに仲間となったアラバスタ王女のビビが命を賭けてこの闘いを止めようとして、ルフィ達も仲間として共に命を賭けてビビの国であるアラバスタの闘いを止める為にクロコダイル率いる秘密犯罪結社バロックワークスと戦っている

 

だからこそこの闘いを止める為の戦力が欲しい

 

麦わらの一味の船長である自分がクロコダイルをブッ飛ばす‼︎

 

それだけはルフィも譲れないが、仲間の為に船長として頭を下げる度量を見せたルフィ

 

そんなルフィに対するルミナの反応は?

 

(ビビって誰?)

 

ルミナが知らないのは仕方ないが今気にする所はそこじゃない‼︎

 

「ルフィ!頭を上げて‼︎私とルフィは友達‼︎だから助けてあげる‼︎」

 

友達だから助けてあげる‼︎ルミナにしては良い事を言っているがさっきまで本人はこの件に全く関わる気がなかった

 

一応この国の状況は聞いたがルミナにとっては対岸の火事

 

海賊が縁も縁もない国の騒乱に自ら介入なんてしない

 

あるならば自らの利を生み出す考えがあってのことだろう

 

それにこの闘いは麦わらの一味とクロコダイル率いるバロックワークスとの闘いでもある

 

他所の海賊が友達だからという理由で勝手に介入するのは筋違い

そんな事されてルフィが喜ぶのだろうか?

 

故にルミナは話を聞いても手を貸すつもりはなかったがルフィはルミナに頭を下げた

 

仲間の為に頭を下げルミナに協力を求めたのだ‼︎

 

そうなると話は全て変わってくる‼︎

 

「ルフィ‼︎目的地まで全力全開‼︎本気で蹴り飛ばすから‼︎とりあえずさっさと行ってこい‼︎」

 

いや、流石に変わりすぎだろう‼︎

 

「大丈夫‼︎お前ゴムだから‼︎何も問題はない‼︎」

 

「いや‼︎貴方の思考回路が大丈夫じゃないのだけど‼︎寧ろ問題しかないわよ‼︎」

 

それはそう‼︎

 

目的地まで蹴り飛ばすとか普通の思考回路ではない‼︎

 

「よし‼︎ルミナやってくれ‼︎ゴムゴムのぉぉ‼︎ボール‼︎」

 

そしてルフィも普通じゃない‼︎

 

体を丸めてルミナの蹴りを待つ姿はさしづめゴムボールといったところだ

 

「・・・コッチも駄目だったわ」

 

馬鹿達の行動に呆れもう突っ込む気もなれないロビン

 

それとは裏腹に蹴り飛ばす気満々のルミナは

 

「アチョー‼︎」

 

なんか素っ頓狂な掛け声でルフィを蹴り飛ばし

 

「ゴムゴムのぉぉ‼︎レールガン‼︎」

 

ただ蹴り飛ばされただけなのに技名を付けたルフィ、この分だと蹴られても平気なようだ

 

まぁルミナが覇気を纏って蹴れば無事では済まないだろうが

 

そんなルフィは勢いよく飛んでいき・・・鳥と激突した‼︎

 

「「うわぁぁ⁈」」

 

「いや‼︎そうはならないでしょ⁈」

 

「なってるじゃない」

 

蹴った本人が何言ってるのよ‼︎と言いたいロビンだが、なんかもう面倒臭い

 

とりあえず傍観者としていた方が楽かもしれないと事の成り行きを見る事にした

 

「くっ‼︎まさか人間を砲弾にしてくるとは‼︎お前には人の心はないのか⁈」

 

超高速遠距離狙撃?された鳥・・もとい鳥だった人がルミナにキレた

 

事情を知らないからそう思われても仕方ないが、事情を知っても恐らく同じ反応が返ってくるだろう

 

「ごめんなさい‼︎アラバスタの騒乱を止める為に手っ取り早い手段を取ったら逆にこうなっちゃいました‼︎」

 

それに対してルミナは素直に謝った

 

コイツが素直に謝るなんて珍しいが状況が状況だ

 

最優先はルフィをワニ野郎の所に送り出す事、余計な時間は取りたくないのだ

 

「アラバスタの騒乱を止める⁈君達は・・・‼︎はっ⁈ミスオールサンデー‼︎」

 

「え?何?知り合い?」

 

ルフィとルミナに何か言いかけた途中で後方で傍観していたロビンに気付いた鳥人間・・もといペルー

 

てっきりルミナは知り合いかな?と様子を見ていると

 

「貴様がここにいるという事は‼︎この2人もお前達の仲間か‼︎」

 

「いや‼︎そうはならないでしょ‼︎」

 

ルミナがすかさずツッコミを入れるがペルーにそう思われても仕方ない

 

「では何故ミスオールサンデーと共にいる?」

 

「何故って・・偶然としか」

 

「偶然?そんな理由が私に通じるとでも?」

 

「私に通じるとでも?って言われても貴方のキャラ知らないし通じるか通じないか私に言われても知る訳ないじゃん‼︎というか本当に偶然なんだからそれしか言う事ないじゃん‼︎あっ!もしかしてアレ?自分の解釈した都合の良い展開しか認めない人?」

 

「分かった‼︎分かったから‼︎君、ちょっと面倒だな」

 

コイツ面倒臭ぇ‼︎

 

なんか謎の理論武装してくるルミナに早くも鬱陶しさを感じたペルー

 

まだ疑わしい面も否めないが恐らく彼女の言ってる事は本当だろう

 

彼女の態度からはそう思わせるような自信と鬱陶しさがあった

 

とルミナの発言を肯定しとりあえず話を進める事にしたペルー

 

「とりあえず君達の事はいいとして・・ミスオールサンデー‼︎私はアラバスタ王国の『ルフィ‼︎この鳥に乗せて貰った方が早くない?ワニ野郎が今頃ワニワニ言ってると思うから早くブッ飛ばして‼︎』

 

「話を途中で遮るな‼︎それに私を勝手に足代わりに使うんじゃない!あとワニワニってなんだ⁈」

 

「煩い‼︎国が一大事の時に自己紹介タイムとかいらないから‼︎っていうか何でこの国と関係ない私が急いでるのにこの国の人が呑気に喋ってるの?おかしくない?」

 

ルミナが言ってる事が正論なのかどうかは定かではないが確かにこの場に留まり話し続けるのも良くはない

 

「そうね、早くクロコダイルを止めないとこの国手遅れになるわよ?」

 

「きっ、貴様がそれを言うのかぁぁぁぁ‼︎」

 

「ねぇ?今ここでレスバしたらこの国は助かるの?国王軍と反乱軍は争いを止めるの?」

 

「そ、それは」

 

「ね?今優先する事はここで怒りをぶつける事じゃなく国王軍と反乱軍の争いを止める事‼︎そして元凶のワニ野郎をブッ飛ばす事‼︎大丈夫‼︎ルフィが絶対ブッ飛ばすから、早く王宮のあるアルパカへ‼︎」

 

「あ、あぁ!そうだな!ルフィ君だったな‼︎私が君を乗せて行こう‼︎

あと君‼︎アルパカじゃなくてアルバーナだ‼︎」

 

なんかルミナが凄くまともな発言をしたが最後に名前を間違えるのはなんとも締まらない

 

ツッコミを入れつつもルフィを背に乗せペルーは空を舞いアルバーナへと急いで戻っていくのだった

 

「さてと!私もアルパカ・・じゃなくてアルバーナに向かわなきゃ‼︎貴方はどうするの?ミスアルパカ‼︎」

 

「誰がアルパカ女よ!貴方さっきからアルパカに引っ張られてるわよ‼︎

・・まぁいいわ!とりあえず私もアルバーナに向かうわ‼︎まだ仕事が残ってるし」

 

「それって私の邪魔になるやつ?」

 

「国王軍と反乱軍の争いを止める邪魔はしないわ!私の仕事はポーネグリフに記された古代文字を解読する事よ?」

 

「なるほど‼︎ならいいや‼︎だったら私に掴まって?アルバーナには直ぐに着くから‼︎」

 

「直ぐって・・ここからは結構離れてるわよ?」

 

「あっ!私、時間を操る能力者だから‼︎加速すればあっという間に着くよ?」

 

「それ・・最初から使えば良かったんじゃないかしら?」

 

「・・・それな‼︎」

 

「・・・・貴方、無性に張り倒したくなるわ」

 

そう、最初からルミナが能力を使ってルフィを連れて行けばこれまでのやり取りは無かった

 

つまり今までのやり取りは時間の無駄だった‼︎

 

ロビンがルミナを張り倒したくなったのも仕方ない

 

「じゃあ‼︎行くよ〜ん‼︎」

 

なんとも気合いの入らない掛け声でルミナは能力を使い、時間を加速しながら砂漠を爆走して王宮のあるアルバーナへとあっという間に到着したのだった

 

因みに途中モグラのようなババアのような奴が穴から出てきて邪魔だったので蹴り飛ばしたがルミナは気にも留めていなかった

 

そしてそこで戦っていたウソップと新たな仲間チョッパー、敵のMr.4はほんの一瞬のうちにババアがいきなり弾け飛んで行ったので何が起こったのか分からずポカーンと固まっていた

 

 

まぁそれはともかく

 

「わぁ!むさ苦しい野郎共がヤッてるねぇ?この中に美少女が入るのって絵面的にヤバくない?」

 

「大丈夫よ?貴方の方が何倍もヤバいから何も問題はないわ」

 

アルバーナ、王宮前広場にやって来たルミナ達

 

既に国王軍と反乱軍は衝突していて激しい戦いが繰り広げられていた

 

「さてと、この争いを止めるには・・どうしたものかねぇ?」

 

「フフッ‼︎頑張ってね」

 

ロビンはルミナにそう言い残しこの場を立ち去ると

 

「あっ!もう戦い終わったよ?」

 

ルミナが後ろから追いついて来た

 

一体どういう事?と思った瞬間ロビンは気付いた

 

さっきまであれだけ騒がしかった王宮前広場から騒音が全く聞こえない事に

 

不気味な位に静かである

 

「ほんの少しだけ考えたんだけどね?あっ、コレ覇王色で威圧すれば簡単だよねって事で全員気絶させたの‼︎だから国王軍と反乱軍の戦いはとりあえず終わり‼︎あとは知らない」

 

そう、ルミナは国王軍と反乱軍を覇王色の覇気で威圧して全員を気絶させたのだ

 

呆気ない展開だが無駄に犠牲が出ない事を省みると良かったのかもしれない

 

あとはクロコダイルをブッ飛ばす事だがそれはルフィがやると言ったので私の出番は終わり

 

だから暇潰しにロビンに着いていく事にしたルミナは

 

「ポーネグリフを解読するんでしょ?私も古代文字読めるから」

 

「・・・・・え?」

 

流石にこの展開は予想出来ていなかったロビン、まさか国王軍と反乱軍の戦いがこうも一瞬で終わるとは思いもしなかっただろう

 

そしてそれを実現した覇王色、覇気という存在はこの海で生きているので耳にした事はある

 

だがまさか目の前の馬鹿が覇王色を持っていたとは想像もしなかった

 

そしてルミナが古代文字を読めるという事も

 

ちょっと情報処理が出来てないロビンはその場で固まって動かないが

 

「折角だし王宮見学でも行こうかな?暇潰しに」

 

とりあえず国王軍と反乱軍の戦いは止めたしルフィのお願いは聞いた

だからもうやる事がないルミナは暇潰しに王宮に向かうと

 

「・・・・あっ⁈やっぱり帰りま〜す‼︎」

 

何かマズイものを見たのか慌てて引き返そうとするルミナ

 

そんなルミナに追従するかのように砂塵が舞いルミナの目の前に1人の大柄な男が立ちはだかる

 

「おいおい、何でテメェがここにいるのかは知らねぇが好都合だ!プルトンは何処にある?」

 

ルミナの進路を妨害しながらそんな事を聞いて来た男、彼は王下七武海の1人でもありこの国では英雄と支持されていた男クロコダイル

 

そんなクロコダイルにルミナは

 

「六道空手・断凱」

 

初手でいきなり脳天に踵落とし

 

「六道空手・烈波」

 

そこから掌底を撃ち込みクロコダイルをブッ飛ばす

 

「ク、クロコダイルが・・ダメージを」

 

「奴の砂の体は攻撃をすり抜ける、一体何が⁈」

 

クロコダイルが普通にブッ飛ばされた事に驚きを隠せないコーザとチャカの2人

 

彼等は反乱軍のリーダーとアラバスタ王国の護衛隊副官でありコーザは反乱軍としてこの国の暴動となった王の乱心の真相を聞く為、チャカは護衛隊として王を護る為に王宮にいたのだが

 

そこでこの騒乱の真相が分かった

 

王下七武海の1人でこの国の英雄でもあるクロコダイルの策略で

国王軍と反乱軍の戦いは仕組まれていたのだ

 

そしてこのアラバスタ王国の王はクロコダイルによって捕縛、幽閉されていて

 

コーザはこの真実を伝えるべく戦場に、チャカは王を助ける為に其々がこの国の為に動こうとしていた

 

丁度そのタイミングでルミナがやって来た

 

そしてクロコダイルがルミナの元に飛んで行き速攻でブッ飛ばされた

 

これだとクロコダイルが何をしたかったのかさっぱり分からないが

 

クロコダイルがダメージを受けたという事実は理解できたのだろう

 

「コーザ‼︎チャカ‼︎」

 

そのタイミングで息を切らせながら走って来た少女

 

「ビビ‼︎」

 

「ビビ様‼︎」

 

「え?ビビビビ様?」

 

コーザとチャカの呼んだタイミングが悪かったのかルミナにはビビビビ様と聴こえたようだ

 

「はぁ、はぁ・・・た、戦いが・・国王軍と反乱軍の戦いが」

 

「戦い?戦いがどうしたんだ⁈ビビ‼︎」

 

「・・・戦いが・・戦いが終わってるの‼︎国王軍も反乱軍も!皆気絶して‼︎」

 

「「なんだと⁈」」

 

ビビの発言はチャカとコーザを驚愕させるにはあまりにも十分すぎた

 

いや、戦いを終わらせるという点はチャカとコーザの2人が双方に呼びかければ次第に収まっていくのだろう

 

だが自分達の預かり知らぬところでいつの間にか戦いが終わっていた

それも全員が気絶しているという結果で

 

両軍合わせて百万人は超えていただろう軍勢が全員気絶するという余りにも信じ難い内容に理解が追いつかないコーザとチャカ

 

「いや待て‼︎さっきまで広場から聴こえていた戦場の音が全く聴こえない‼︎」

 

「確かに・・不気味な位に静かだ‼︎一体戦場で何があったというんだ⁈」

 

「私にも分からない‼︎この戦いを止めたくて・・広場に乗り込んだら皆気絶していて」

 

謎は深まるばかり、一体どうやったら全員が気絶するのだろうか?

 

「あ!国王軍と反乱軍?私が全員気絶させたよ?だって戦いを止めるのが最優先だったから仕方ないよね」

 

その謎はあっさりと解決した、ルミナの自白によって

 

「君が・・君が気絶させたというのか?」

 

「にわかには信じ難いが」

 

「でも皆気絶してるし、本当の事なのかも」

 

「別にここで嘘付く理由もメリットもないよ!私はルフィに頼まれてこの国の戦いを止める協力をしたの‼︎それに皆早く気絶したら余計な怪我もしなくていいし戦いも早く終わる‼︎だから気絶させたの‼︎」

 

「そ、そうか・・いや戦いを止めてくれた事や反乱軍、国王軍共に余計な被害が出なかった事は有難いが・・一体どうやって?」

 

「私も気になっていた‼︎どうすれば双方の軍勢を気絶させる事が出来るのか」

 

「それもだけど、この娘今ルフィさんって言ったわ‼︎ルフィさんに頼まれたって‼︎貴方は私達の味方って事で良いのね?」

 

「覇王色の覇気、って言っても分かりにくいかな?なんかこう体からブゥゥン‼︎って相手を威圧する感じのヤツを出すの‼︎あと味方か?と言われたらどうだろう?だってルフィに頼まれたのはこの戦いを止める事‼︎一応役目は終わったしワニ野郎はルフィがブッ飛ばすから私は暇潰しにどうしようか悩んでたところだもん‼︎」

 

ルミナの言ってる事に皆が、うん?と首を傾げ疑問を浮かべた

 

覇王色の説明が曖昧過ぎて逆に分からない

 

寧ろ覇王色の覇気をちゃんと説明した方が理解出来る筈だ

 

「ちょっと何言ってるかよく分からないけど、まだ戦いは終わってないわ‼︎この戦いを仕組んだクロコダイルがまだ‼︎」

 

確かに国王軍と反乱軍の戦いはルミナによって止まった、だがこの戦いを仕組んだ元凶たるクロコダイルがいる

 

そのクロコダイルをどうにかしないとこの戦いは真の意味で終わった事にはならない

 

ルミナはルフィがブッ飛ばすと言っているがそのルフィはまだ来ていない

 

この国を心から想うヒビは一刻も早くクロコダイルを何とかしたいのだ

 

勿論、仲間であるルフィの事は信頼しているが彼女は頼りきりじゃなく自分自身も体を張る逞しい王女なのだ

 

「ねぇ?それってコイツの事?」

 

そう言うやルミナの手には何故か引き摺られて高価な服がボロボロになったクロコダイルが

 

この僅かな時間に能力を使って瞬間的にクロコダイルを連れて来たのだろう

 

「クロコダイル⁈」

 

ホント急に出てきたクロコダイル、なんか思っていた姿とは違うクロコダイル、その両方に驚かれたビビ

 

「#&☆¥%$€#○※〆 」

 

「「「え?なんて?」」」

 

そして何か喋ったクロコダイル・・と何を言ったのかさっぱり分からないビビとコーザとチャカ

 

「恐ろしく早い早口、私でも聞き逃しちゃうね」

 

と別に聴こえてもないのにちょっと自慢げなルミナ

 

一体何が起きたんだ?と混乱していると

 

「こぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥソォォォォォォォォガァァァァァァァァァァァァァキィィィィィィィィィがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

今度はやたらスローで喋るクロコダイル、もうホント何がしたいのか全く分からない

 

「恐ろしく遅い早口、私でも聞き逃しちゃうね」

 

「「「いや‼︎もう早口でも何でもないから‼︎」」」

 

恐ろしく遅い早口は既に早口ではない、三人からツッコミを貰うルミナは

 

「よし‼︎暇潰しのワニ遊びはもう飽きたからいいや‼︎」

 

何がよしなのか分からないが、ルミナはクロコダイルから手を離し

 

「おらぁ‼︎悪い事してもいいって言ったけどカタギには手を出しちゃいけないってお母さんに教わらなかった?」

 

そこから馬乗りになってマウンドポジションからのビンタの連発

 

バチィィン‼︎と渇いた音だけが響く異様な光景

 

「いや、普通お母さんからは悪い事もしちゃ駄目って教わらないか?」

 

「コーザ、同感だが突っ込む所は今そこじゃない」

 

「クロコダイルがビンタを⁈」

 

スナスナの実の能力者であるクロコダイルには攻撃が通らない

 

剣だろうが槍だろうが砂の体を貫通するだけでクロコダイルには何もダメージはない

 

だがルミナのビンタは普通に受けている、何故ビンタが通じるのか?

意味がさっぱり分からない

 

「砂とか関係ない‼︎殴れると思えば殴れるんだよ?要は気持ちも問題」

 

殴れると思えば殴れるなら誰もロギア相手に苦労はしない

 

それが出来ないからロギアは悪魔の実の中でも最強種と言われているのだ

 

だがルミナの言ってる事も一理ある、覇気は気配、気合い、威圧といった己の中の感覚や気持ちがある種のエネルギーとして放出されたモノだとすれば使い手の気持ちは覇気の要とも言えるだろう

 

かつてルミナに覇気を教えた人は“決して疑わない事“と言った

 

だからこそルミナは自分の実力を決して疑わない‼︎

 

まぁ覇気という概念も知らない人から見ればルミナの言ってる事は根性論にしか聞こえない机上の空論かもしれないが

 

「というか‼︎あの鳥野郎とクソゴムいつ来るの?ブッ飛ばすってイキってたんだから早く来いよ‼︎」

 

自分達より先に行ったのに何でまだ来てないの?と今度はルフィ達への愚痴を零し更にビンタの威力が上がっていく

 

こればかりは完全に八つ当たりでありクロコダイルは関係ないが

ビビ達はクロコダイルに同情など一切湧かない

 

「ビビィィィィ‼︎」

 

丁度そのタイミングでペルーに乗ったルフィがやって来た

 

「遅い‼︎5秒遅い‼︎5秒あったら脇おにぎりがいくつ出来ると思ってるの⁈」

 

「お前、あの握り飯の話はすんな‼︎アレはもう食いもんじゃねぇ‼︎」

 

着いて早々にその話が出るのはどうかと思うがとにかくルフィが到着した

 

「じゃ‼︎ルフィが来たから交代ね!私はアルパカオールナイトの所に行って来る‼︎」

 

もうこの場はルミナのやりたい放題、完全に流れはルミナが握っていて誰もルミナを止められないでいたが

 

アルパカオールナイトって何だ⁈と誰もが思っていた

 

「待て!白ひげ娘‼︎この俺を散々コケにしやがって‼︎」

 

「ブフォッ⁈この俺をって!皮付きウインナーが!皮付きウインナーがイキってるよぉぉ‼︎」

 

漸くルミナが離れて体が自由になったクロコダイル、彼はこれまでの鬱憤を晴らすべくルミナの呼び止めるがルミナからは何故か皮付きウインナー呼ばわりされて爆笑されている

 

「皮付きウインナー?なんか知らねぇけど美味そうだな‼︎」

 

「え⁈ルフィってそっち系?」

 

「「あ、あぁ・・皮付きウインナーってそういう」」

 

「え?どういう事?」

 

「ビビ様‼︎耳を貸さないで下さい‼︎耳が腐ります‼︎」

 

「というか俺達は今何をやってるんだ⁈」

 

コーザの言う通り、本当に今何をやってるんだ?という展開だ

 

本来なら国を乗っ取ろうとした首謀者と国王軍の代表と反乱軍のリーダー、この国の王女が集まっていて緊迫した雰囲気になる筈なのだがルミナのせいでまるでコントのような流れに

 

「おい‼︎テメー‼︎余計な事を言うんじゃねぇ‼︎」

 

「は?余計なのはお前のウインナーの皮でしょうが‼︎私に命令にしたいならフランクフルトになって出直してこい‼︎」

 

「「あ、流石にコレは可哀想」」

 

ルミナの口撃に晒されるクロコダイルにコレばかりは同情してしまうコーザとチャカの2人

 

「フランクフルトも美味そうだなぁ‼︎食いたくなってきた‼︎」

 

「いや!だからどうゆう事なの?」

 

まるで意味が分かってないルフィとビビ、君達はこのままで良いと思う

 

「じゃ‼︎私暇じゃないからもう行くね‼︎」

 

なんか知らんがルミナはそのままどっかに去って行った

 

コイツ暇じゃなかったのか?

 

「いや、あの娘誰だか知らないが暇潰しとか言ってなかったか?」

 

「あぁ、絶対に暇だが飽きたからどっかに行ったんだろう」

 

「私、あの娘と友達になりたい‼︎」

 

「「絶対に駄目だ(です)‼︎)」」

 

なんかよく分からないがルフィみたいに破天荒、この国の王女ビビはルミナの友達になりたいと思ってしまった

 

そしてそれをガチで反対するコーザとチャカ、よく分からないがあの娘はビビに絶対悪影響を与えると思ったようだ

 

そしてそんなこんなでルミナがいなくなった事でこの場は改めて仕切り直し

 

当初よりクロコダイルの威厳はかなり減っているがその強さは健在

 

例え顔がラフランスのようになっていてもクロコダイルの強さは変わらないのだ!例え顔がラフランスのようになっていても‼︎

 

そしてルフィはクロコダイルに敗けた‼︎

 

 

 

「あ!そういえばルフィって武装色使えるんだっけ?まぁブッ飛ばすって言ってたからあれから習得したんでしょ‼︎背中に背負ってた水は何に使うか知らないけど」

 

役目を終えたからなのかその後の行方は割と気にしていないルミナ

 

そして・・・

 

 

「ったく‼︎俺はやる事があるのに、お嬢が馬鹿やったせいでアルバーナまで来ちまった」

 

「まぁ私は知り合いがいて助かったよ!それにエースはルフィのお兄さんだし‼︎」

 

「まぁ、赤髪にも頼まれたしな!ルフィもいるんだろ?久しぶりに再会出来るな」

 

「だね♪まぁ先にルミナを見つけないと」

 

「そうだな」

 

アルバーナにウタと白ひげ海賊団2番隊隊長エース到着

 

どうなるアラバスタ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

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