白鯨の少女   作:ちゃんエビ

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9話 幼女に手を出したら悪魔でもロリコン‼︎

アラバスタで巻き起こる戦いは終わりの時を迎えていた

 

麦わらの一味とバロックワークスの戦いも麦わらの一味達が勝利して残るはクロコダイルだけ

国王軍と反乱軍の衝突もルミナの覇王色で鎮圧され後はクロコダイルを倒せば終わりだが

 

カチカチカチカチカチカチカチカチ

 

何やら不穏な音が聞こえていた

 

 

 

 

 

「チャカ!コーザ!なんとしても爆弾を見つけるの‼︎」

 

「くそっ!あまり時間がないぞ‼︎」

 

「事は一刻を争います!手分けして探しましょう!」

 

なんとクロコダイルは爆弾を仕掛けアルバーナを壊滅させる手筈まで整えていて爆破時刻までのタイムリミットが刻一刻と迫りビビ達は手分けして爆弾を探しに走り出した

 

そしてクロコダイルはアラバスタに眠るポーネグリヌが保管されている宝物殿に足を運びそこでロビンと合流した

 

そしてルミナはというと

 

「あっ⁈ナミとマリモ!久しぶり‼︎」

 

宝物殿へとのんびり歩いてる途中にナミとゾロの2人と偶然再会した

「いやぁぁぁぁ‼︎なんでアンタがいるのよ‼︎」

 

「ルミナ‼︎なんでお前がここにいるんだ?」

 

何故ルミナがアラバスタにいるのか?という疑問は当然だ

 

ナミは相当ヤバい奴と再会して絶叫してはいるが

 

「えーとね、かくかくしかじか丸書いてピョンという感じでアラバスタにいるの」

 

「「は⁈」」

 

「ほら!物語とかで経緯を端折る場面でこういう使い方するじゃん?実際には登場人物はキチンと説明している訳だけど‼︎だから私も活用したの」

 

確かに物語では細かい経緯等を端折る場面はある、ルミナもそう説明してはいるが使い方がおかしい

 

「かくかくしかじか丸書いてピョンと言われて、あぁそういう事ね!ってなる訳ないでしょうが‼︎」

 

それはあくまで物語での使い方であり実際の会話に活用されても通じる訳がない

 

ナミの指摘は何も間違ってはいない

 

「まぁ話してもいいよ?暇だし!」

 

元々は宝物殿でポーネグリヌを読むと言っていたがあくまでも暇潰し

 

大した目的もないので暇潰しになればとナミとゾロにアラバスタに来た理由を話そうとすると

 

「ナミさん‼︎ゾロさん‼︎」

 

そのタイミングでこの国の王女のビビが必死の形相で走ってきた

 

クロコダイルから爆弾を仕掛けていると言われて必死に探し回っていたのだろう

 

「ビビ⁈国王軍と反乱軍の戦いはどうなったの⁈やけに静かだけど」

 

「それは止まったわ!そこにいる彼女のおかげで‼︎でもまだ爆弾が‼︎アルバーナのどこに爆弾が仕掛けられていて‼︎爆発するまでもう時間がないの‼︎」

 

「なんだと⁈」

 

非常に緊迫した内容だがルミナは

 

「爆弾?王宮前広場の時計塔?に仕掛けられたヤツ?」

 

「王宮前広場の時計塔?・・確かにあそこなら・・教えてくれてありがとう‼︎」

 

あまりにも必死だったのだろう、ルミナの発言に何の疑問も持たず一目散に走り出したビビ

 

「どいたま〜」

 

と軽く手を振り見送るルミナ、彼女にとっては爆弾の件も他人事なのだろう

 

「なんでアンタが爆弾の仕掛けた場所を知っているのよ‼︎」

 

普通に考えたら爆弾の仕掛けた場所を知っている奴は怪しい

 

ナミの疑問は当然だがルミナが犯人だとは別に思ってはいない

 

コイツ自身が爆弾以上の危険物なのだから

 

「前に言ってた見聞色ってやつか!」

 

「正解!見聞色を極めると少し先の未来まで見えるようになるの!だから爆弾が爆発した未来が見えた!だから仕掛けた場所も分かる‼︎」

 

とドヤるルミナだが

 

「爆発したら駄目でしょうがぁぁぁぁ‼︎」

 

そりゃ爆弾を止める為にビビは翻弄しているのだから爆発したら意味はない

 

そしてナミはすっかりルミナのツッコミ役に定着したようだ

 

「まぁそうだね!爆発したら駄目だね!場所は教えてあげたんだから後は自分達でどうにかしたらいいと思うよ?だって私麦わらの一味でもないしこの国の関係者でもないもん‼︎私が爆弾を止める為に協力する理由なんて全くないし」

 

「アンタね」

 

「でもね、ナミにはプリンをご馳走して貰った借りがあるからね!それに爆弾が爆発してワニ野郎の思い通りになるのは釈然としないし今回は手伝ってあげる‼︎そして私は今とっても暇してるの‼︎」

 

そう、ルミナからしてみれば爆弾の件はあくまでもこの国の問題、麦わらの一味でもないし関わる必要はないのだがナミにはプリンをご馳走になった借りがある

 

そしてクロコダイルの思惑を潰す目的と暇潰しも兼ねて個人的な理由で爆弾処理に協力すると言ったルミナ

 

「まぁ爆弾は爆発させないから安心して‼︎」

 

そう言ってルミナは月歩で王宮前広場の時計塔に登り

 

「およっ⁈確かビビビビ様だったよね?私ちゃんと名前覚えてたよ‼︎偉い‼︎」

 

「いや私はビビだけど」

 

「まぁそんな事どうでもいいけど爆弾は?もう爆発する?」

 

「どうしよう・・もう爆発まで時間がないの」

 

時計塔には一足先にビビが辿り着き爆弾を何とかしようとしていたが爆発はもう止めようがなくタイムリミットが迫っていた

 

そんな時だった

 

「ビビ様‼︎」

 

「ペルー⁉︎」

 

ビビの元にペルーが飛んで来て爆弾を脚で掴むと

 

「ビビ様!お任せ下さい‼︎この国は大丈夫です‼︎」

 

そう言って爆弾と共に空高く舞い上がり

 

「ペルー‼︎」

 

ビビの悲壮な叫び声が広場に響き渡る

 

そして・・・・・爆弾が爆発しなかった

 

「「・・・・・・え⁈」」

 

爆発はもう止められない、ビビもペルーもそれは分かっていた

 

だからこそペルーはビビをアラバスタを護る為に自らを犠牲にした

 

だが爆弾が爆発しない、これはどういう事?と疑問を浮かべる2人

 

「その爆弾、私が触って時間を巻き戻したから爆発はまだしないよ‼︎」

 

とサラッと話すルミナ、ビビと話しながら既に爆弾の遅延処置を施していたのだ

 

「え?・・という事は爆弾は爆発しないという事?」

 

「10分位巻き戻したからその間に処理したら爆発しないよ」

 

「・・・ちょっと待って!時間を巻き戻すって何⁈そんな悪魔の実があるの⁈」

 

「質問するよりも爆弾を何とかした方がいいと思うよ?」

 

爆弾はあくまでも遅延処置、爆発する時間が少し伸びただけだ

 

ルミナの言う通り先に爆弾の処理をした方が懸命だろう

 

「私の覚悟は一体何だったんだ」

 

勇敢なるペルーその覚悟、無駄に散る

 

だが犠牲にならないのは良かったのだろう

 

「ペルー‼︎貴方が犠牲にならなくて良かったわ‼︎ありがとう‼︎ペルー‼︎」

 

「ビビ様・・勿体ないお言葉です」

 

きっと結果オーライの筈だ

 

「さてと・・鳥ッピーが爆弾を持って来たから処理しないとね」

 

「「鳥ッピー⁈」」

 

ルミナの中でペルーは鳥ッピーになったようだ、あまりにも唐突な渾名に2人して意味が分からないといった顔になると

 

「折角だから凄いの見せてあげるね」

 

と2人の事などお構いなしに自分のペースで進めていくルミナは両手に淡く輝くエネルギー体を纏い爆弾に触れると

 

「ジ・エンド」

 

そう言って爆弾を目の前から消し去ってしまった

 

「「爆弾が消えた⁈」」

 

突如爆弾が消えたので思わず驚くビビとペルー

 

「・・・・永遠に終わりが無いのが終わり!それが・・無限の光アイン・ソフ・オウル」

 

と技の余韻に浸りたいのかなんかそれっぽいカッコいい台詞を吐いて悦に浸るルミナ

 

「貴方今何をしたの⁈爆弾が突然消えたわ‼︎」

 

「君は悪魔の実の能力者なのか⁈だとしても一体何の能力者なのか」

 

捲し立てるようにルミナに質問をするビビとペルーだが本当に何をしたのかさっぱりなようだ

 

「私は能力者‼︎何をしたのか?爆弾を消した‼︎見て分かるでしょ?」

 

確かにルミナは爆弾を消した、何をしたのか?という質問に爆弾を消したという答えは間違いではない

 

間違いではないのだが

 

「そうだけど!そうじゃなくてどうやって消したのかさっぱり分からないわ‼︎」

 

ビビが知りたいのは爆弾を消したという事実ではなくどうやって爆弾を消したのか?という過程だ

 

「どうやって消したのか?両手で触って消したよ?」

 

うん、確かにルミナは両手で触って爆弾を消した

 

どうやって消したのか?という質問にもちゃんと答えている

 

「そうだけど‼︎そうじゃなくて‼︎この質問2回目よ‼︎」

 

「そうだね‼︎しつこいね‼︎」

 

ルミナは爆弾を消した原理を話す気はないようだが

 

「話は読めた‼︎ルミナがどうやって爆弾を消したのか?それは過去と未来相反する時の流れを同時にぶつけて爆弾を時の狭間に送ったのよ」

 

とルミナの理解者面をした悪友兼親友のウタと白ひげ海賊団の2番隊隊長のエースがルミナ達の元にやって来た

 

まぁ閑静な王宮前広場で叫んだりしたら声が聞こえてくるのだろう

 

ルミナが叫んだわけではないが

 

「は?・・は⁈話は読めた?は?その前に空気読めよ‼︎何技の解説とかしちゃってんの?」

 

「はぁ⁈別に隠す事ないじゃん‼︎」

 

「は?私の能力の中でも大技なんだよ?そんなペラペラと話す訳ないでしょうが‼︎」

 

「はぁ⁈そんな大技を爆弾処理で使うとか有り得ないって‼︎」

 

「は?有り得ますぅぅ‼︎大技は見せ場で使ってこそ大技なんだよ」

 

「はぁ⁈アンタ本当に馬鹿じゃないの?」

 

「は?馬鹿じゃないの?って?え?ちょっとは馬鹿じゃないのかもしれないって思ってたの?可愛い」

 

「はぁ⁈なんで素直に自分が馬鹿だと認めてんのよ‼︎少しは否定しなさいよ‼︎」

 

「は?だって馬鹿なんだもん‼︎仕方ないよね?」

 

「はぁ⁈」

 

「は?」

 

「はぁ⁈」

 

「は?」

 

これは喧嘩なのだろうか?

 

なんかよく分からないやり取りにエースもビビもチャカも何やってんだコイツら?といった顔だ

 

「ま、まぁ!とりあえずだ!簡単に経緯を話してくれ!話はそれからだ」

 

「は?・・えぇと!爆弾爆発!王女奇声‼︎時間遅延!爆弾消滅‼︎」

 

場を仕切り直そうとエースの提案に乗り本当に簡単に経緯を話したルミナ

 

だがビビの奇声は余計だ‼︎

 

「ちょっと⁉︎奇声って何⁈私奇声なんてあげてないわ‼︎」

 

「・・・・・そ、そうだね」

 

「いや‼︎そんな反応されたら私本当に奇声あげたみたいになるんだけど‼︎」

 

「ビビ様‼︎・・・大丈夫です」

 

「何が大丈夫なのよ⁈ペルーまで私が奇声あげたみたいになってるわよ‼︎」

 

「なぁウタ!俺もう帰っていいか?」

 

「駄目に決まってるじゃん」

 

ルミナが余計な事を言ったせいで話は全く進まない

 

なんで余計な事を言ったのか?

 

「まぁとりあえず‼︎爆弾は消えたんだから大丈夫だよね?後は・・・あぁ、ルフィがワニ野郎ブッ飛ばすから大丈夫みたい・・・まぁ私ならワニ野郎相手に苦戦しないけど」

 

と場を乱した張本人が仕切り出しまた余計な一言を言った

 

「あ?今思い出したんだけどさ‼︎なんでエースがいるの?」

 

「あ?アラバスタにたまたま用があってな、まぁルフィがいたしちょっと手助けしたが!んでなんやかんやでシャンクス達に会ってな‼︎お前がアラバスタに乗り込んだって言うから仕方なく来てやってんだよ」

 

「は?仕方なく?来てやった?は?はぁ⁈はぁぁ⁈」

 

「いや‼︎心配で堪らなくて迎えに来た‼︎」

 

「最初からそう言えばいいんだよ‼︎ツンデレ野郎」

 

「いや!エースのツンデレって誰に需要があるのよ」

 

ここまでの流れで分かる‼︎コイツがいたら話が全く進まない‼︎

 

爆弾は消えたが戦いが終わったといえば楽観的過ぎるだろう

 

まだルフィとクロコダイルの決着が付いていないのなら安心は出来ない

 

「あの?まだルフィさんとクロコダイルの決着が付いてないのに何でそんなに呑気なの?」

 

ビビがそう思うのも当然だ

 

彼女はこの国の王女、この国を中心に巻き起こった麦わらの一味とバロックワークスの戦いのある意味中心人物でもあり決して他人事ではないのだ

 

「え?・・あっ!ヤダ!どうしよう?私ルフィが心配よぉぉ‼︎相手は七武海!私ルフィが心配よぉぉ‼︎」

 

ビビの指摘に何故か胡散臭い三文芝居を熱演するルミナ

 

「あぁ、うん・・全く心配していない事はよく分かったわ」

 

流石にこれは嘘臭いと察したビビは

 

「貴方はルフィさんがクロコダイルに勝つって信じてるのね!だから何も心配はいらないって呑気に振る舞ってたのね」

 

「あっそうなの⁈ならその設定で進めて」

 

ビビの推察は全くの無駄だった!

 

彼女はルミナという経験値が足りないのだから仕方ない

 

そんな時だった

 

「おーい‼︎・・・ぎゃあぁぁぁぁ⁉︎チョッパー今すぐ引き返せ‼︎今すぐにだ‼︎」

 

「えぇぇぇ⁈どうしたんだウソップ⁈」

 

モグラみたいなババアが消えてちょっと戦いが楽になったウソップ&チョッパーコンビ、彼等は王宮前広場に到着しビビを見つけたのだが

 

ルミナがいた

 

何故かルミナを異様に怖がるウソップが慌てチョッパーが急な展開に動揺していると

 

「か・・可愛いぃぃ‼︎」

 

馬鹿で空気読めないルミナだが一応は女の子、彼女にもそれらしい感性があったのか愛くるしいチョッパーを見つけ

 

「喋る鹿⁈初めて見た‼︎え?何か悪魔の実を食べたの?何の実?」

 

「ぎゃあぁぁぁぁ⁈ウソップ助けて‼︎」

 

チョッパーを抱きしめ矢継ぎ早に質問するルミナとそんなルミナをちょっと怖がりウソップに助けを求めるチョッパー

 

「すまんチョッパー‼︎俺はルミナに近対いたら死んでしまう病気なんだ」

 

「そんな病気あるかぁぁぁぁ!」

 

チョッパーの願いは儚くも散ってしまった

 

「ねぇねぇ?何の実?多分ゾオン系だろうけど」

 

「お、俺はヒトヒトの実を食べたんだ」

 

「あっそうなの?モデルは?」

 

「え?モデル?なんだそれ?」

 

「え?ゾオン系の実はモデルがあるんだよ?」

 

「知らなかった」

 

「その様子だと何のモデルか知らないみたいだね、私もね?ヒトヒトの実を食べたんだよ?」

 

そんな悪魔の実談議を交わしていたルミナとチョッパーだが

 

「おい!お嬢‼︎お前がヒトヒトの実を食べたって初耳だぞ‼︎俺はてっきりパラミシア系だと」

 

「私も‼︎あんな能力パラミシア以外に考えられないもん‼︎」

 

「煩い‼︎私は今チョッパーと話してるんだから邪魔しないで」

 

「いや!初対面‼︎何でいきなり名前覚えてるんだよ‼︎」

 

「だってこんな可愛いマスコットキャラ忘れる訳ないじゃん‼︎」

 

「俺はマスコットじゃねぇぞ‼︎」

 

「んで!パチモンは何でそんな遠巻きにこっち見てるの?」

 

「あ!いや俺は病気で!」

 

「煩い‼︎ごちゃごちゃ言ってないでこっち来い‼︎早く‼︎」

 

会話の流れは完全にルミナのペース、主導権は渡さないとばかりに主張が激しいルミナはウソップを呼び寄せ

 

「ウタ、パチモンはヤソップの息子なんだよ!んでパチモン!こっちはウタ!シャンクスの娘でルフィの幼馴染みなんだよ」

 

とウタとウソップに互いを紹介したルミナ

 

「はぁ⁈コイツがヤソップの息子⁈」

 

「シャンクスの娘⁈」

 

まさか目の前にシャンクスやヤソップの子供がいるとは予想しないだろう

 

「ナミすぅわぁぁぁぁぁん‼︎ビビちゃゃゃん‼︎ルミナちゅわぁぁぁぁん‼︎」

 

そんな時バロックワークスのMr.2との戦いを終えたサンジがやって来て

 

「初めましてマドモアゼル‼︎」

 

と初めて見るウタに紳士な態度で挨拶をしたサンジ

 

「あ、あぁどうも!ねぇルミナ‼︎なんか色々と話がごちゃごちゃしてきたけど収集つくの?」

 

ルミナが食べた悪魔の実の話、ウソップがヤソップの息子という話、そこにサンジが来て話が終わらないどころかごちゃごちゃとしてきた事でルミナにどうするのか聞いてみると

 

「ねぇ?ここまでほぼ空気のエース、隊長なんだからなんか良い感じに場を纏めてよ‼︎これは副船長命令だ‼︎」

 

なんかエースの扱いが酷くないか?

 

別に今まで副船長らしい事をやっていない上に自分は船長の命令を聞かない、そんな奴が副船長命令とか言って従うのか?といえば

 

「まぁ色々と積もる話もあるだろうがこの国の戦いがまだ完全に終わった訳ではないんだろ?ルフィが勝つんなら全部解決してからゆっくりと話せば良いんじゃないか?」

 

エースは従った‼︎

 

まぁ色々とごちゃごちゃして話が終わらないから全部後回しにしただけだがエースにとってはそれが最善の方法なのだ!

 

なんせ彼はこの戦いが終わればすぐにアラバスタを出国するつもりなのだから‼︎

 

そしてエースはその際にルミナを連れて出て行く・・・という事は一切ない

 

こんな奴と2人で船旅なんてとんでもない‼︎

 

戦力としては最上級だが精神的負荷も最上級の爆弾を1人で面倒見るのはエースでも嫌なのだろう・・まぁ当然といえば当然だが

 

とエースがとりあえず場を何となく纏めるとナミとゾロも合流して

 

アラバスタに雨が降り始めた

 

「雨⁈服が透けてセクシー路線に進んでしまう‼︎野郎共のオカズになる気はないよ!」

 

と急にルミナがとんでもない事を言い出した

 

コイツは何の心配をしているんだ?

 

「良いじゃん‼︎セクシー路線‼︎私のオカズになりなさい‼︎」

 

とウタもとんでもない事を言い出した

 

まぁ彼女の場合、歌を作るヒントになるという意味だがそれが真っ当に伝わる筈もなく

 

「怖っ⁈なんか重いんですけど‼︎夜ベッドに忍び込んでルミナァァ‼︎そろそろだよね‼︎ルミナァァ‼︎とか言わないよね?」

 

それは逆に言って欲しいのか?妙に生々しい台詞を自分で言ってるあたり気持ち悪い

 

「え?何そのシチュエーション⁈私がルミナを押し倒した瞬間ご飯を呼びに来たシャンクスが気を使って後にする?って言うんだよね?」

 

この2人は脳内でイメージを共有しているのか?

 

「そうはならんやろ‼︎」

 

「なってるでしょ‼︎」

 

「あ、うん!そうだね!ウタがそう言うんならそうなんだろうね!お前の中ではな」

 

何故この2人は雨が降り始めただけでここまで騒げるのだろうか?

 

雨に濡れるという状況から濡れ場のシチュエーションに繋がる発想は絶対にないだろう‼︎

 

完全に周りは置いてけぼりだ‼︎

 

「なぁ?俺さっき良い感じに話に折り合い付けたよな?」

 

そしてエースは泣いていいと思う

 

となんやかんやありつつもルミナの言った通りルフィがクロコダイルをブッ飛ばしバロックワークスの目論見は完全に潰えアラバスタに平穏な時が戻った

 

尚、雨に打たれて気絶していた国王軍と反乱軍が目覚たがアラバスタに降る雨がきっかけで両軍共に戦う意思は無く、そこに国王軍と反乱軍のリーダーであるチャカとコーザ両名による一連の真相と戦闘の終了を宣言、幽閉されていた国王の言葉もあってアラバスタを巡る騒動は完全に終息した

 

 

それから3日後〜

 

 

クロコダイルとの戦いで3日間眠っていたルフィの目が目覚め

 

「あっ⁈ルフィの目が醒めた‼︎」

 

と起きたルフィに声をかけた・・・ウタ

 

「ん?・・・・お前・・・ウタか⁈」

 

「そうだよ!ウタだよ‼︎久しぶりだねルフィ」

 

「お前・・久しぶりだなぁ‼︎」

 

ルミナとウタ、10年振りの再会

 

彼等は幼い頃ルフィの故郷フーシャ村で出会った

 

フーシャ村に停泊した大海賊シャンクスの娘であるウタとは歳が近い事もあり互いに張り合いながらも仲良くなり楽しい時間を過ごしていた

 

だがある日シャンクス達が航海の目的地としてエレジアに旅立った

 

それから数日後、シャンクス達が帰って来るとウタはもう船には乗っていなかった

 

それから10年、それぞれの夢に向かって歩くルフィとウタがアラバスタで再会した

 

「おっ!ルフィおはよう!」

 

とプリンを貪りながら話しかけててきた食いしん坊

 

ルミナの発言にジト目で半分呆れながらウタは

 

「そういうアンタは3日間何処行ってたのよ‼︎」

 

なんとルミナはルフィが寝ている3日間、アラバスタから姿を消していたらしいのだ

 

そんなルミナが3日間何をしていたかというと

 

「やっぱりね?ドットさんいないとキツい‼︎という訳で白ちゃんに連絡繋いで貰う為にシャンクスの船に乗ってた‼︎」

 

やはりルミナの旅路にはドットさんがいないと駄目なのだろう

 

まぁ陸海空に対応出来る船はあまりにも便利だ!陸で使う必要があるのか?と問われたら必要ないがそれでも無いよりはマシ!という訳でルミナはシャンクス経由で白ひげに連絡・・・というか媚を売って白ひげを懐柔し無事にドットさんを迎え入れたのである

 

「お前‼︎シャンクスの船に乗ってたのか⁈」

 

「さっきそう言ったじゃん‼︎」

 

まさかシャンクスの船に乗ってたとは夢にも思わないルフィの驚きに割と辛辣なルミナ、まぁルミナはシャンクスの船に乗ってたと言ってたし2度も言いたくはないのでそんな反応だが

 

「そうか・・シャンクスが近くにいるのかぁ!会いてぇなぁ‼︎」

 

シャンクスの船に乗ってたルミナがいるという事はシャンクスもアラバスタ近海にいる

 

ルフィはかつての約束を思い浮かべながらシャンクスとの再会を懐かしんでいると

 

「会えば良いじゃん‼︎」

 

なんともあっさりとした感想をルフィに言ったウタ

 

ウタからしたらシャンクスに会いたいなら会えば良い!という考えだが

 

「いや、今はまだいい!シャンクスとの約束なんだ!立派な海賊になってこの麦わら帽子を返す‼︎まだその時じゃねぇ」

 

そう、ルフィの麦わら帽子は今から10年前にシャンクスから預かった大切な麦わら帽子

 

いつか立派な海賊になって返しに来いと託されたシャンクスとの絆

 

故に会いたいという気持ちだけで会うという事はシャンクスと交わした約束と海賊として期待してくれたシャンクスを裏切る事になる

 

だからこそルフィは会うという選択はしなかった

 

「ほーん!まぁぶちゃけその麦わら帽子シャンクスの麦わら帽子じゃないけどね‼︎」

 

とちょっと良い事を言ったルフィにカウンター気味に新たな事実を被せてきたルミナ

 

それが事実でも別に今言わなくてもいいのでは?と思うがルミナの中ではそんな空気になったのだ‼︎

 

「これはシャンクスから預かった大切な帽子だぞ‼︎変な嘘付くならお前でもブッ飛ばすぞ!」

 

流石にこれはシャンクスの帽子じゃないと言われたらルフィも怒る

 

「あぁ、いや!そういう意味じゃなくて‼︎ルフィの麦わら帽子はシャンクスから預かった帽子‼︎んでそのシャンクスの帽子も誰かから受け継いだ帽子‼︎だから正確にはシャンクスの帽子というよりその誰かの麦わら帽子なんだよ‼︎まぁ私が言いたかったのはそういう意味」

 

シャンクスもまたその麦わら帽子を受け継いでいて本来の持ち主はその誰か、ルミナが言いたかったのはそういう事だが流石に説明が足りないのでルフィが勘違いするのも仕方ない

 

「まぁそれはそうと私をブッ飛ばす?今のルフィには無理だよ!私をブッ飛ばすなら一撃で意識を刈り取らないと絶対に倒せないよ?」

 

絶対的な自信というより確信をもってルフィには無理だと言うルミナ

 

「私をブッ飛ばすなら最低限武装色の覇気は習得しなきゃ‼︎それがあればワニ野郎の砂の体も普通に殴れたのに」

 

「そうなのか⁈水か血で固めないと殴れなかったからなアイツ‼︎その武装色の覇気があればクロコダイルやケムリンみたいな奴も触れるのか」

 

「ケムリン?誰か知らないけどまぁそうゆー事‼︎」

 

「どうやって習得すんだ?」

 

「は?私前に言ったよ?見えない鎧を纏うイメージって‼︎ルフィは鎧を着て敵を殴る‼︎イメージ出来るでしょ?それを気合い入れてやれば出来るよ‼︎知らんけど」

 

コイツは教える気があるのか?

 

割と適当な事しか言わないルミナだが

 

「鎧を着て殴るんだな?よしやってみる‼︎」

 

とルフィは前向きに鎧を着て殴るイメージで手を突き出し殴るモーションに入った・・ベッドの上で

 

「あれ?なんにも変わんねぇぞ?」

 

だがルフィの拳に武装色の覇気は全く無く

 

「え?ちょっとイメージしたら出来ましたみたいなご都合主義ある訳ないでしょ‼︎そんな簡単に出来たら世の中武装色だらけだよ」

 

とルミナが言う

 

確かにそんな簡単に出来たら世の中の人間は武装色の使い手だらけだろう

 

「まぁちょっとだけお手本見せてあげる‼︎」

 

とちょっとだけお手本を見せてあげる割と優しいルミナは

 

「こうグッと気合い入れて・・これが武装色硬化‼︎とりあえず硬い‼︎んで!武装色の一段上の内部破壊‼︎触りたくない奴殴る時に便利!」

 

とりあえず実践してお手本を見せるが説明はかなり雑だった

 

「硬くなるのは分かるけど触りたくないない奴を殴るってどういう事だ?」

 

流石にルフィでも硬くなればパンチの威力が上がると理解出来るが触りたくない奴を殴ると言われて理解出来るといえば無理だ

 

これはルミナの説明が悪い

 

「ルフィ私に触ってみて?」

 

とルミナが言うのでとりあえず言われてみた通り触ってみるルフィ

 

「あれ?触れねぇ⁈」

 

ルミナに触ってみるが触れる寸前で見えない何かに阻まれたルフィ

 

「ふふふん♪これが痴漢防止バリアだよ‼︎」

 

「いや!触れずに弾く内部破壊の覇気でしょ‼︎」

 

触ろうとしても触れないならルミナの言う通りなのかもしれないが別に今言う必要は全くない

 

思わずウタがツッコミを入れて流れを修正するが

 

「ん?触れずに弾くって結局のところ覇気で触ってるって事だよね?間接的に‼︎ということは?痴漢されても直接触ってないからノーカンだろ?っていう卑怯かつ高度なマニアックプレイも出来るというわけで‼︎・・流桜とも言う」

 

なんか凄い馬鹿な事を言い出した凄い馬鹿な奴がいた

 

「いや‼︎言わないよ⁈いや‼︎言うけども‼︎本質的にはそうだし流桜って呼ぶ国もあるけども‼︎そんなマニアックな使い方で流桜って言わないよ⁈」

 

とウタが馬鹿に釘を刺すが果たして・・・

 

「覇気ってさ?流桜とかマントラとか呼び方あるじゃん?つまり正式に正しい呼び方というか名称ってないと思うの‼︎つまり自分の好きなように呼べば良いと思うわけ‼︎」

 

「なるほど?・・んでルミナはどんな呼び方してるのよ?」

 

「え?名前考えるの面倒じゃん‼︎わざわざ名前なんて付けないよ」

 

「じゃあ何で言ったのよ⁈」

 

「・・・・え⁈」

 

「いや、え⁈って何よ?」

 

「いや、私は流桜とかマントラって呼び方あるんだから好きなように呼べば良いじゃないって話をしてたよね?まさか私に振ってくるとは思わなかったし、反応がコイツ話の流れを理解してないなと思ったの‼︎そういう意味で、え⁈だよ」

 

「よし‼︎ルミナは今から私がボッコボコにしてやる‼︎」

 

「よし‼︎じゃあ私はルフィをボッコボコにしてやる‼︎」

 

「・・はぁ⁈なんでだ⁈」

 

ルフィ完全なとばっちり‼︎

 

ただ話を聞いていただけなのにいきなりボコられると言われて驚くのも無理はない

 

「あっ⁈ルフィさん目が覚めたのね‼︎」

 

そこへタイミングよくビビがやって来てルフィが起きた事に気付いた

 

ルフィにとっては本当にタイミングが良い‼︎

 

「ルフィ‼︎やっと起きやがっ・・・・蹴り飛ばすぞこのヤロー‼︎」

 

そこにサンジもやって来てルフィが起きた事に反応した・・が‼︎

 

同じベッドにルミナとウタがいた事に嫉妬したサンジは血の涙を流していると

 

「グル眉‼︎ルフィは怪我をして寝てたんだよ?やっと起きたんだから蹴ったりしたら駄目だよ?ねっ?」

 

と優しくサンジを諭したルミナ・・はさっき理不尽にもルフィをボッコボコにすると言った

 

どの口が言ってんだ!とルフィとウタの軽蔑の眼差しを受けたルミナだが

 

「ルミナちゅわんがそう言うなら辞めとくねぇぇぇ‼︎」

 

「グル眉偉い‼︎褒美としてルゥの音楽(ダイアル)

の抽選券をプレゼントしよう‼︎」

 

そんな事は特に気にしてないルミナはサンジに凄く微妙な物をプレゼントしようとしていた

 

こんなので喜ぶ奴がいるのか?

 

「ルゥの音楽貝の抽選券⁈なんて羨ましいの⁈」

 

え?・・この国の王女が反応したぞ⁈

 

「え?ピッピはルゥの音楽貝が欲しかったの?」

 

「えぇ‼︎世界中で話題のルゥの音楽が込められたレア中のレアよ‼︎欲しいに決まってるわ‼︎」

 

なんか鼻息を荒くして語る王女様、名前が違う事に気付いてない時点でかなり興奮しているようだ

 

「そんなに欲しかったんだ・・・なるほど」

 

と何か考えているルミナは

 

「じゃあ今歌ってあげるよ」

 

意外とファンサービスの良いルミナはビビに歌ってあげるとドヤ顔になると

 

「え⁈」

 

何で貴女が歌うの⁈といった顔になるビビ、彼女はルミナがルゥ本人だと知らないのだから仕方ない

 

「あぁ・・ルミナはね!そのルゥ本人なんだよ‼︎まぁ次世代の歌姫と言われる私、ウタには敵わないけどね‼︎」

 

「え?・・えぇ⁈」

 

まさか目の前にいるルミナがルゥ本人だとは露にも思わないビビはあまりの衝撃に口があんぐりといったところだ

 

「この人が・・あのルゥ?それに歌姫ウタって最近世界中に歌を送り出した話題の・・えぇ⁈」

 

ウタもウタで最近歌を世界中に届け話題になっていたようだ

 

まさか話題のルゥとウタが揃って目の前にいるとは

 

更なる衝撃で思考回路が駄目になったビビは

 

「歌って下さい‼︎アラバスタ国民の前でライブをやりましょう‼︎」

 

とんでもない事を言い出した‼︎

 

この王女大丈夫か?

 

「え?ライブ?アラバスタで?国民の前で?」

 

「良いじゃん‼︎ライブ‼︎やろうよルミナ‼︎」

 

「とはいえ曲のレパートリー少ないよね?」

 

「まぁ・・これから?私の作る新時代が来る‼︎」

 

「あっそうなんだ、良かったね」

 

「え?何その反応?その時はアンタも一緒‼︎2人でルウタなんてどう?」

 

「寝言は寝て言え‼︎」

 

「え?私の能力を知った上での発言?」

 

「知ってるよ?夢乙女妄想世界(ウタワールド)でしょ?」

 

「なんか今すっごくディスられた気がするんだけど‼︎」

 

「ウタがそう思うならそうなんでしょ?」

 

「少しは否定してよ‼︎」

 

ライブをやるのかやらないのか?この2人が話すと別の方向に話が流れるので全く進まないが

 

「じゃあライブをやるって方向で話を進めるわ‼︎ふふっ♪今から楽しみね♪」

 

この国の王女が勝手に話を進めてしまった

 

「あれ?なんか私の都合無視してライブが開催されようとしてない?ボブは訝しんだ」

 

「良いじゃん‼︎・・ってボブって誰⁈」

 

「知らない」

 

まぁライブが開催されようがされまいが別にどっちでもいいのだろう

そこまで気にしてないルミナだった

 

「なぁ?」

 

とここまでルミナ達の話を静観・・というか話の輪に入る事が出来なかったルフィが漸く話しかけてきた

 

「にぃ?」

 

「いや、ボケなくていいから‼︎」

 

だがルミナの返事は返事といえるものではなく寧ろボケといっても差し支えないクソみたいな返事でありウタが呆れながらルミナにツッコミを入れると

 

「なぁにぃ?やっちまったなぁ‼︎」

 

「うん、アンタがね」

 

この国の王女は本当にこんな奴でライブを開催する気なのか?

 

恐らく彼女はこの国で求心力のある評判も良い王女なのだろう

 

だがこの一件で評価が地の底に落ちないだろうか?

 

下手したら再び反乱軍が結成するかもしれない

 

ルミナのせいで

 

「ルゥとウタの掛け合いを生で見れるなんて・・幸せだわ」

 

いや、本当に大丈夫か?

 

と完全に空気と化したルフィだったが

 

「おい‼︎聞けよ‼︎」

 

もう強引に話を進めないと全く話にならないのでルフィはルミナ達の反応なんか完全に無視して

 

「お前等ってどんな関係なんだ?なんか昔から知ってるようだし」

 

ルフィからしたら幼馴染みであるウタと昔から知り合い、というか仲が良いルミナとウタの関係が気になり聞いてみると

 

「私とウタの関係?話せば長くなるけど・・あれは遡る事5分前」

 

「ちょいちょいちょいちょい⁈僅か5分前から始まった関係で話が長くなる事なんてないでしょ‼︎秒で終わるって‼︎というかそんな浅い関係じゃないでしょ私達‼︎もっと深い関係‼︎」

 

「・・・という風に私がボケでウタがツッコミ‼︎そんな関係」

 

「いや、アンタが絡めば大概そうなるけども‼︎」

 

「まぁそんな事より・・私とウタの関係を話すという事は10年前のエレジアの事件を話す事になるよ?口外しない方が良いと思って話を濁したんだけどね」

 

「あっ⁈そうだったんだ‼︎いつものボケかと思ってたから分かんなかった」

 

「今回は空気どころか話も読めなかったようだね‼︎」

 

とか言ってるがコイツも空気も話も読めない・・というか読まない割と自分勝手な奴なので人の事を言える訳じゃないのだが

 

今回の話の肝は10年前に起きたエレジアの事件が絡んでいるようでルミナはウタの事を思い敢えて話を濁したようだ

 

まぁ普段の言動から察するのは正直キツイのでウタが察する事が出来ないのは仕方ないだろう

 

「10年前⁈お前がシャンクスの船からいなくなった事が関係してるのか⁈」

 

「うん・・10年前のあの日、私はエレジアという島でシャンクスと別れたの」

 

「なんでだよ‼︎」

 

「皆に迷惑掛けたくなかったから」

 

ルフィとウタの会話はさっきまでの緩い空気からちょっと重くなり始め

 

「別れ話の修羅場に突入ですか?空気読んで私は退散しま〜す」

 

と空気を読んでいるようで全く読んでないルミナだが

 

「「いや、退散するな‼︎」」

 

ルフィとウタのツッコミがハモった

 

まぁルミナとウタの関係なのだから一応はルミナもこの場にいないと話が進まないのでルフィとウタのツッコミは間違ってはいないのだが

 

コイツがいてまともに話が進むと思っているのだろうか?

 

これまでの言動を振り返ればいない方がマシだと思わないのだろうか?

 

「ピッピだったよね?なんか退散したら駄目らしいけど愛が重馬場だから私達は私達でライブの打ち合わせでもする?」

 

とルミナはルミナでビビとライブの打ち合わせをすると言い出した

 

「いや・・流石にそんな空気じゃないというか・・・あと私はビビよ‼︎ピッピじゃないわ」

 

ここで漸く王女が王女として機能した

 

やはり王女‼︎

 

空気を察する能力に長けているのだろう

 

王女まで打ち合わせをすると言い出したらもう誰も収拾がつかなくなるところだった

 

「仕方ないなぁ‼︎私が事の顛末を話してあげる‼︎10年前、私もエレジアにいたからね‼︎いやぁ、あの時は本当に大変だった‼︎なんせ私のプリンが跡形もなく吹き飛んで発狂したもん‼︎」

 

10年前、エレジアで何か大変な出来事が起きたのだろう

 

一体何があったのか?それはまだ明らかになっていないがルミナのプリンが跡形もなく吹き飛んだという事実だけは明らかになったみたいだ

 

さて、ルミナのプリンが跡形もなく吹き飛んでしまった

 

普通に考えれば海賊なんだしそんな事もあるよね位で笑い話になるのかもしれない

 

だがルミナは発狂した

 

それは何故か?

 

答えは簡単‼︎ルミナはガチのプリン狂‼︎

 

だから発狂するのだ‼︎

 

「あぁ〜・・私はあの時の事は憶えてないけど凄かったみたいだね‼︎ルミナあの時は助けてくれてありがとね」

 

「え?・・私のプリンを跡形もなく消しと飛ばした幼女取り込みガチロリを跡形もなく消し飛ばそうとしただけだよ?」

 

「それでもだよ‼︎私もエレジアも結果的に助かったんだから‼︎」

 

「まぁあの時は私もガチの本気だったし?流石に悪魔といえど神の名を冠する能力はキツかったかもね」

 

と当時の出来事を振り返りながら話すルミナとウタ、完全に2人の世界に入りきっていて話に介入する余地がないのだが

 

「だから‼︎お前等の関係って一体何なんだよ‼︎10年前の事も良く分からねぇし‼︎ルミナ‼︎ちゃんと話せ‼︎」

 

とルフィがルミナに問い詰めると

 

「は?ちゃんと話せ?それは命令?そうなら絶対話さない‼︎この話はもう終わりだよ」

 

例え相手がルフィだろうと命令ならば絶対に聞かないルミナ

 

そこだけは頑なに頑固なルミナは

 

「違うなら紛らわしい言い方をしたって海賊に反省を促すダンスを踊って貰わないと‼︎」

 

何故彼女は海賊に反省を促すダンスを頑なに要求するのだろうか?

 

「は⁈海賊に反省を促すダンス?なんだそれ?知らねぇぞ?」

 

「じゃあ私がお手本見せるから覚えてね?」

 

そしてコイツ、海賊に反省を促すダンスをマスターしてるのに一切反省を省みないあたり海賊に反省を促すダンスはもう海賊に反省を促すダンスではないのかもしれない

 

そんなルミナが海賊に反省を促すダンスを踊りきってみせると

 

「・・・はぁぁ⁈」

 

全く意味が分からないルフィの反応と

 

「・・・・・」

 

これまで空気の如くレディの会話に黙秘を貫いていたサンジがルミナのダンスに脳を焼かれ昇天

 

「・・・ルゥの生歌・・それにダンスまで‼︎素晴らしいわ‼︎海賊に反省を促すダンス?最高じゃない‼︎ルゥの歌で世界は平和になるわ‼︎」

 

王女も脳を焼かれなんか残念な王女に

 

「う、歌の内容はちょっと引くけどダンスの難易度は高いわね・・歌の内容はちょっと引くけど」

 

割と冷静にルミナのダンスを分析したウタ

 

と様々な反応だが

 

「よし‼︎だったら私も踊ってやる‼︎その海賊に反省を促すダンスはもう見て覚えたし‼︎歌は歌わないけど」

 

流石は次世代の歌姫、一発でダンスをマスターしたらしく乗り気でダンスを踊ると言い出した

 

だが歌は歌いたくないようだ

 

「いや!だから‼︎10年前に何があったのか‼︎それを話してくれよ‼︎」

 

ちょっとしたライブハウスと化した一室でルフィの木霊が寂しく響くのであった

 

 

 

 

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