セブンスドラゴン2020 code: FAKE-13   作:湯瀬 煉

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セブンスドラゴン2020の合作です!!
7周年なので!!

まずはうちの子たちを紹介しますね。


13班のその後

 2020年―――。世界は竜によって支配された。アメリカは国土の七割と空軍を損失。地上の建物はその殆どが壊滅した。

 それを解決したのは、世界有数の島国、極東ド田舎の小国、日本。ドラゴンの親玉を討伐することで、惑星中のドラゴンを一掃したのである。

 

 人類滅亡の危機を救った日本の対マモノ機関───『ムラクモ機関』が誇る精鋭部隊。

 名を、ムラクモ13班という。

 

 

 さて、この13班。世界を救うため、激戦を繰り返し、繰り返し、その果てに竜たちの頂点を討ち取ったまではいいものの、その激戦の疲労か、これまで積み重ねてきた戦闘技能の一切を失ってしまったである。

 

 よってこれは後継物語(アフターストーリー)。世界を救った13班の休息期間を描いた物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ。私って、可愛い?」

 

 ムラクモ13班、班長。超能力者(サイキック)のフルベは、都庁に作られた13班の個室の真ん中にある丸椅子に身を預けながら、部屋で各々自由に過ごしていた仲間に問いかけた。

 

 仲間は2人。

 暗殺者(トリックスター)のクラフトと、剣客(サムライ)のムサシ。共に男性であり、つまりフルベが唯一の女となる訳だが。

 

 2人は、乙女の問いに、“またか”と顔を顰めた。

 

「あー、はいはい、可愛い可愛い」

「ソウダナー。可愛いんじゃねーのー」

 

 ほぼ毎日、この問いは繰り返されている。

 

 ………全ての元凶は、七匹いる上位の竜──帝竜を倒した後に戦ったムラクモ総長にして、ドラゴンの力を我がものとしてアメリカを壊滅させた張本人、日暈 棗(ヒガサ ナツメ)である。

 

 

 

 ー以下回想ー

 

「力だけが全てじゃない! 貴方の考え方は、間違ってる!」

 

 力を欲し、ドラゴンの力を手に入れたナツメを、フルベは強く拒絶した。

 力が全てではない。それゆえに、力を崇高し、そのために人類をすら意のままに滅ぼそうとする彼女を許すはずがなかった。

 

 13班に求められるのは、S級の才能である。それは文字通り人類最高峰の天才。ナツメはそこになりたかった。だが──彼女にあるのは、A級の才能。人類最高ではあるものの、最強には届かない程度であり、それが許せなかった。認められなかった。

 

 才能があるゆえ、それを世界を救うために戦う13班。

 才能が足りぬゆえ、力を以て世界を征服しようとするナツメ。

 この衝突は避けられないもので、退けない戦いだった。

 

 

「あなたには仲間もいたでしょう!? それに、私たちみたいな一点特化でなくとも、才能はあった! なのに──」

「ふざけないで!」

 

 13班の言葉も重い。だがしかし、ナツメの苦悩も相応のはずで。

 

「アナタのようなS級の才能もない。特にフルベ───あんたみたいに若くてキャピキャピしてないのよ!

 クソ可愛い顔で、キリノも、貴方の班の男も、皆みんなアナタにお熱で夢中になっちゃって! なに、私には色々あったって?

 知ってるんだから。そこのサムライもトリックスターも、フルベで元気だしたりしてるんでしょ。総長はなんでもツルッとマルっとお見通しだァっ

 

 

 …………。

 …………………。

 ………………………。

 

「は?」

「何言ってんだ、アンタ……?」

「もしかしてドラゴンクロニクルって脳みそを退化させたりすンのかァ?」

 

 そこから総長は、キリノを初めとした男性職員が如何にフルベのことを気にしているかを語り始めた。

 

 キリノの事だけやたらと多く語っていたりすることは、まあ、良いだろう。

 

「それ、身体検査の範囲だからッッ!!」

 

 フルベのツッコミは、当然と言えるだろう。なんというか、その。

 才能云々はともかくとして。

 

 ナツメは結構乙女なのだった─────。

 譲れない戦いも確かにしたが、なぜだか変なところだけ心に残った戦いだった。

 

 ー回想終わりー

 

 

 

 

 

「ふぅーん? ほんとに? ほんとに?」

 

 だが。それがよろしくなかった。

 予め言ってしまえば、ナツメは結構美人な方であり。それに容姿を褒められてしまったフルベは、調子に乗った。

 

「あー、はいはい」

「おー、そうだな」

 

 はじめこそ、真面目に返したり、茶化したり、色々な答え方をした2人だったが。今となっては完全に聞き流し、一切まともに返答しない。飽きちゃったのである。

 

「ぶー。ひっどいなあ。もういいもんっ」

 

 フルベはブチ切れ、そのまま退出してしまった。普段なら少しは心配するところだったが、再度言おう。この二人、もうフルベの相手をするのを疲れたのである。

 

 しかし、この対応が波乱を起こすなどと───この時、二人は知りもしなかった。

 

 

 

 

 一方、フルベは。

 

「もう、少しは褒めてくれたっていいじゃんか」

 

 プンスコ怒りながら都庁の廊下を進んでいた。舞い上がったフルベ的にはもうしばらく喜んでおきたいのだが、どうやら男連中は疲れてしまったらしい。

 

「はあ〜」

 

 うつろな瞳で廊下の壁を見つめると、しかし一気に目を輝かせた。

 

 そこにあるのは、アイドル募集の文字。統率力の才能を持つ職業のお誘い、であった。

 

「アイドル────可愛いの究極。

 ふ、ふふふふ。待ってなさい、男ども。私はアイドルになって、アンタらを見返してやるわよ!」




ウチの13班

フルベ…職業:サイキック/見た目:サムライ(女)

クラフト…職業:トリックスター/見た目:サイキック(男)

ムサシ…職業:サムライ/見た目:ハッカー(男)
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