腕を回す。人が飛ぶ。   作:怠惰OO

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腕を回す。人が飛ぶ。

目を覚ますとなんともまぁ不思議な空間にいた。

 

「お久しゅうございます。國次様」

 

「利休さん」

 

今回の騒動の首謀者、千利休が俺の前に居た。それに、よく見れば周りには俺と一緒に戦った藤丸や信長、新選組一同、淀殿、石田さん等が倒れていた。死んでる?

 

「死んではおりません、まだ、ですが」

 

「へぇー、というならここは地獄かい?」

 

「いえ、ここは通称『ニライカナイ』生と死の狭間の空間でございますれば」

 

はえ〜、不思議な空間っすね。

川が流れているんだが、奥に光が輝いている。その光に向かって川が流れている。

 

「今回、私は駒姫様が理不尽に秀吉に理不尽に殺されました」

 

「だから、姫様に変わってこんな事を?」

 

「えぇ、はい」

 

いい人なんだな。

 

「利休さんはそこまで恨んでない?」

 

「秀吉様に何を期待しましょうか?」

 

「それはそう。ほんとにそう」

 

これまで何回も話してきたが、どれも本音で話したことはなかった。この人、すっごい面白い。

國次、感激

 

「では、そろそろ皆様を起こしましょう」

 

「また悪役ムーブするの?」

 

「えぇ、ですが最初だけです」

 

「そっか、姫様は今どこにいるの?話したい」

 

「私の後ろに…では、私はここで」

 

いた。何をやっているんだこの姫は

 

「姫様」

 

「う、うぅ…は、はい」

 

オドオドしていて可愛い

 

「姫様は俺が知ってる姫様じゃないでしょ?」

 

「…はい。ですが、最初は私の中にあなたの駒姫が確かにいました。彼女は本当に楽しそうにあなたのことを話していて、とても羨ましかったです」

 

「やっぱり、そうですか…姫様、あいつは笑っていましたか?」

 

「はい。それは間違いはありません」

 

「ありがとうございました…すみません、ちょっとだけ1人にしてもらえませんか?」

 

1人だった。いつからか、わからないが1人になっていた。

マジか…俺を知っている人がいないというのはほんの少しだが悲しいね〜…

 

「はぁ、こりゃ一時精神的につれぇでございますわ」

 

ん?なんか、向こうで騒いでる。

あぁ〜、捨さんが死ににねぇ〜…成程、自分が先に行かないと弟が安心して死ねないと…それに石田さんも行くのか…そっか

俺はどこに行っても俺を知るやつはいない。一人ぼっちだ。…いや、俺も向こうに行けば

 

「おい、馬鹿者」

 

「お、みっちー…行かないのか?」

 

「これから行こうと思ったんだけど、俺の友人が死にに行こうかとしてたからな。止めに来た」

 

「お前もバカだろ。…いいだろ?俺はどこにっても独りなんだ」

 

みっちーが物凄い長い溜息を吐いた。

 

「じゃ、お前がいたっていう証拠を残してこい。それに、お前がこっちに来ると捨様達の教育に悪い」

 

「お前なぁ〜、俺が真剣に悩んでいると言うのに」

 

「淀様達をたのむよ」

 

みっちー…石田三成の目は俺の目をしっかりと捉えて

 

「柳田國次に言い渡す。俺の分まで楽しめっっ!!…頼んだよ、俺達は友達だろう?」

 

「はぁ〜、しゃーねーなー!じゃ、友達としてお前の望みを聞いてやろうかね!…みっちー」

 

「ん?なんだ?また、泣き言か」

 

「ちげぇよ、その、助かった」

 

「デレた……」

 

「うるせぇよ!!!さっさといけや!」

 

「はっはっはっはっ!!」

 

俺の友達は満足だと言わんばかりに笑いながら去っていった。おっと、そろそろここから離れないといけないのか。

 

「柳田ー!おーい!!帰ろー!」

 

さ、帰りましょうか。

 

 

 

 

 

 

「お主、やはり俺の家臣にならぬか?」

 

「のっぶ、流石にしつこいですよ。どうです?新選組に入りませんか?」

 

「いやいや、國次は三成の友達。という事は豊臣じゃ!」

 

なんか、巻き込まれてる。どれも有給消化率低そうでやだ。

 

「柳田、部屋が決まったよ。ボイラー室近くなんだけどいい?」

 

「あぁ、寝れるならどんな部屋でもありがたいよ」

 

「そっか、部屋の案内は…マシュに任せていい?」

 

紫っぽい娘の事か

 

「君がマシュか。これからお世話になる…では、早速だが頼んでもいいか?後ろで俺のドラフト会議をしているから恥ずかしくて逃げたい」

 

「了解しました」

 

「お?部屋が決まったのか?ワシらも行くいく〜!」

 

「「わーい!」」

 

そういう事になった。

 

 

「ここは柳田さんの部屋になります。向かいの部屋は信長さん達が住まう場所になっているので何かあったら頼って…」

 

その部屋から何やら話し声が聞こえる。

この声は藤丸と…

 

「姫様!!??」

 

「ん?國次じゃないですか!あなたもここにいたんですね!じゃ、早速ですが私のお茶を飲んでください!」

 

凄い勢いで渡された。

じゃ、ちょっといただき…なにこれ

 

「あっま…それになんか苦しい…」

 

意識を失った。

目を覚ますと、先程紹介してもらった自分の部屋で寝ていた。

 

「申し訳ございません。あなたの時空の駒姫だったらもう少し上手に入れられたと思うんですが……」

 

駒姫様はしゅんとしていた。

 

「いいえ、姫様。私の世界の姫もそんなに。いえ、不味かったです。ですが、料理は上手でした」

 

「まぁ、そうなんですね!…もし良かったらでいいんですが、そそちらの駒姫のことを教えてもらえませんか?」

 

あぁ、違う姫だとわかっているんだけど頼み事をする顔は一緒だ。その顔では断れられない。

 

「はい、もちろんです!」

 

俺は嬉しそうに語りだした。

 

「まず、出会いは…」




最終回です!
お疲れ様でしたぁあああ!!!!

うん、三成と友達ENDです!!
姫様とラブラブENDでもいいかな〜っと思ったんですが、藤丸と幸せになって(血涙)


少しでも皆様に笑顔が灯ったなら良かったと思います!!
感想をいただけると今後の励みになりますので、何卒!
では、また別の作品でお会いしましょう!サラダバー!!
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