街が目を醒ますとも言うのだろうか。
東京の喧騒の沸き立ちを感じさせてくる朝の街並みが、僕を群衆の一人として迎えた。
衣替えから久しく、男女問わずにほんの少し肌を晒す装いの枷が緩まる夏本番の手前。
青い空に浮かぶ太陽からくる刺す様な、強く気怠ささえ覚える日照りの兆しは未だ見えない。
もはや人類に対する殺意すら感じる近年の夏の暑さも、この日だけはその顔を潜めているような気さえしてくる。
今更暑さにぶーぶー文句を垂れる様な軟な鍛え方はしていないが、本日同行予定の面子に女性比率が多いのを考えると、涼しければ涼しい程よい。特に日差しなど色々と準備が多い女性には天敵だろう。
そんな出かけ日和に駅へ向かっている目的は言わずもがな、たきなのパンツ……その他もろもろを入手するために他ならない。
衣類におけるファーストフェーズとも言える下着の時点であんな調子なのだ。ズボラとかそういったこと以前の問題である。まともな女性モノの服を所持しているかさえ正直怪しいだろう。
……そもそも、女子高生の下着購入に絶賛男子高校生な僕が同行して良いものなのかと未だに疑問ではあるのだが、それはそれ。
もしかしたら居るかもしれない同級生に見られたりしたら色んな意味で終わるかもしれないが、それもそれ。ぜーんぶノリと勢いで動く千束の所為にすれば良い。後先を考えるのが面倒くさくなったとも言う。
そんな他責思考極まりなく、半ばヤケクソ気味に能天気な考えを巡らせながら歩を進めていると――そこで見たモノに反射的に全身が硬直した。
「…………え?」
「…………は?」
相互観測はほぼ同時。まだ疎らな人混みの中を突っ切る間抜けな声が耳に届いたのもほぼ同時。
休日ということも相まって、多くの人が待ち合わせ場所として利用するここ『北押上駅』で、僕は信じられないと言った様子で慄いていた。
無理もない話だ。
何せ地下鉄から出てすぐ外のその場所で――もの凄く見覚えのある赤い出で立ちの女の子が、僕を見据えていた。
「――え、千束……? 千束? 冗談だろ?」
「い、いやぁ……なんというか奇遇、ですな」
「それはこっちの台詞なんだが……時計合ってるよな? それとも僕がマジで時間を間違えてしまったパターンだったり……?」
「……それって暗に千束さんが遅刻魔だとおっしゃっていられる?」
「おっしゃっていられます」
「オイ」
いやだって……ねぇ……? そればっかりは普段の行動というか、習性というか、僕とたきなでいつもフォローしてる身からすると、この僕の発言も自業自得としか言えない。
千束からのジト目を黙殺しつつ、携帯端末の時計を確認する。
……表記に間違いはない。どうやらかのウォールナットもびっくりぽんの世界的な電波障害によって引き起こされた僕の大遅刻ということでも無く、正しい日本時間として表示されているということだ。
そしてそれは対面する千束も同じようで、腕の時計を確認したり携帯端末をチェックしたり、何でここにいるのかと視線が口ほどその動揺を語って右往左往してる。
「……十二時に北押上駅に集合じゃなかったっけか」
「えーっと、確かそうだったよーな……」
いや、君が言ったんだが、なんてツッコミを口にすることなく胸の中で消えていく。
現在時刻は午前九時。
そう、集合時間のざっと三時間前。そう、三時間前である。
午前中も午前中な、仕事や授業などの爽やかで憂鬱な生活が本格スタートする絶妙な時間帯。人が人ならもうひと眠りかまして正午まで惰眠のブレイクスルーを迎えていても可笑しくない時間帯だろう。
そして僕の知る錦木千束というのは、どっちかと言えば圧倒的に後者の人間であって、前日が早朝からの任務であろうとも映画三部作を一気見するなどという、自己管理もあったもんじゃない生態の持ち主なのだ。
だからこそ、僕の驚きも納得がいくというものだろう。
「僕はてっきり千束が起きられないから午後十二時に設定してたと思ってたんだが……」
「むぅ……私だって、大事な日くらいはちゃんと起きれるし……」
……む、これはいけない。どうにもあんまりに予想外な出来事だったことでリアクションに振り回され過ぎてしまったようだ。
お陰で千束が拗ねてしまっていることに気づくことが出来なかった。
普段の遅刻に関してはこの際良いのだ。
寧ろ女の子だから男の僕よりも準備やら気を配ることがあるだろうに、それらの時間を考慮すればそれなりに早く起きていなきゃこうは出来ない。
だから僕が気になっているのは、もっと別の理由である。
「あ、いや、別に千束を責めてるわけじゃないんだ。ただ……」
「……ただ、なに?」
「なんで、こんなに早く来たのかなって」
僕が気になっているのはそこだ。
こうは言っているが、起きたことはそう難しいことじゃない。早く来る分には別になんら問題ないのである。それこそ普段の千束を鑑みれば称賛して然るべき偉業と言っても決して過言ではないのが千束を千束たらしめている点ですらる。
というかそれが問題だというのなら、僕も集合時間の三時間間違いという大ポカをやらかしてることになるのだから、馬鹿っぷりはむしろ僕の方が上だろう。
……アレ?
これもしかして、千束にバレたら僕の方が劣勢に立たされるんじゃ――。
「……ちなみに、カナメくんはどうしてこんな時間に此処に?」
「え″――あ」
そしてそんな至極当然の疑問に千束が気づかない筈もなく、痛いところを突かれたと言わんばかりに、僕は傍から見てもわかりやすく動揺を露わにしてしまう。
直後――きらん、と僕を見つめる視線が打って変わって悪戯っけの溢れるものに変化したのを否が応で感じ取った。
「……ほうほう? ほーうほーう……さーてはお主、単に時間を間違えただけじゃないな?」
「じ、十五分前行動の一環だ。誤差の範囲内だろ」
「いやねぇよ。設定から十倍を誤差で押し通すのは無理があるでしょ」
「ち、千束の生態を考えればその一八〇分前行動もなんら不思議じゃない」
「どんだけ不思議生物じゃ私は!」
「ぬぅ……!」
詰むのが早い。早すぎる。ちょっと言語でのやり取りが弱すぎやしませんかね僕。
「観念しろよーカナメくん。もう逃げられないぜ?」
「…………笑わないって約束してくれるなら、言う」
「あ、それは内容による」
「それは笑うヤツのフリだろ……」
「だいじょーぶ笑わないから。それも話を聞いてみないことにはわからないから。取り敢えずゲロっちゃえよ。ね? ね? ね?」
「圧が凄い……」
な、何の保証にもなっていないのだが……と、文句を口にしそうになったが、それだとまた話題が逸れることが大いに予想されるので、何とか言葉を捻り出す。きっとさっきの意趣返しも含まれてるので貸しを返すという意味でもこれで良いだろう。
……あー、でも。
これ、流れ的に本当のこと言わなきゃいけない感じなのだろうか。
「あー……その、最初は男の意地というか、男子たるもの女子を待たせるなど言語道断的なアレだったんだけど……」
「ふふっ」
「……」
「ああ、ゴメンゴメン。最後まで聞くから。聞かせて?」
「…………そうやって気持ち早めに、もっと早く、いやもう少し早く、もっと早く出来るだろって繰り返してたら――」
――予定より三時間前に集合していた。
……いや、我ながらアホ極まれりだな。改めて口にしてみたら今更ながら恥ずかしくなってきて、千束を直視できない。
というか、そんなこと思いついていた時点で気づいて然るべきことだろうに、なんてザマだろうか。
だって三時間だぞ、三時間。どんだけ男の意地みたいなものを気にしていたんだ昨日の僕は。百歩譲って旅行前の子どもみたいなノリだったとしても、これはない。
……それに、だ。
理由は単に、それだけじゃなくて――。
「それは、なんでかな」
「…………」
そんなことを思い浮かべた瞬間、これだ。
千束のどこか期待が混じったうきうきした眼差しに、もどかしく口を噤んだ。
そんなこと聞かないでもわかるだろ、とか。態々言わせるな、なんてことが通じる雰囲気はないからか、そのことをちゃんと口にしなきゃって思うと自然と頬に熱が集まって、千束を正面から見ることが出来ずに思わず視線を逸らした。
そして、周囲の状況が目に入る。
男女の比率で言えばそこそこ。中には友人同士らしき関係を伺わせる組み合わせもあるが、基本的には男女の組み合わせが多い。
そこで、ふと思い浮かんだ。
そんな場所に居る、僕と千束がどんな風に映っているだろうか、と。
「――――……」
……それこそ言うまでもない。
こんな時間、こんな場所に居る男女など――端からみたら『そういう』意味でしかないじゃないか。
「――――っ」
「カナメくん、真っ赤」
「や、やめろ、見るな、ホントに見るな……!」
だって仕方がないじゃないか。
最近は、こういうことは出来なかった。
そりゃ、一緒に居る時間はきっと前よりも増えたかもしれないけど、ここ最近見ていた千束の姿はどれも、本当の元気を感じさせないものばかりだったのだ。
死ぬかもしれないと思って。その可能性だけは避けねばと、ただただ必死だった。
それがこうして、普通に外へ出かけても良いくらいには回復して、いつもの様な元気を見せてくれている。
だから、だから。
約束の少し早い時間に――僕が望む、誰かが居てくれないかと。
そんな風に、思ってしまったのだ。
「ふぅ~ん……私と出かけるの、そんなに楽しみだったんだ?」
「……そうだよ」
「たきなにもヒミツで、ちょこっとズルしちゃおうってくらいに思ってたんだ?」
「……っ、そうだよ……なんだ、悪いか。別に良いだろ、千束がこうやって一緒に居るだけで……僕からしたら今日の目的は半分達成しているみたいなものなんだからな」
言っているうちに段々とヤケクソになってきて、投げやりにそんなことを口にする。
笑われるんだろうか。いや、笑われるんだろうな。だって千束だもの。
そんな自己完結した質疑応答、が更に僕のやらかしたことの恥ずかしさというか突飛さを否が応にでも自覚させられて、もう間欠泉みたく顔中から熱が噴き出してくる。
それに昨日の喧嘩かどうかすら不明な僕のパンツを巡るやり取りのこともあるのだ。
きっと意趣返しに行われる僕の失態の集中砲火に薄目を空けながら身構えて――。
「ふーん……そっか。そっか。そっかぁ……そうなんだ」
「……あれ?」
だが、そんな僕の予想した出来事はいつまでたっても来ない。
それを訝しんで逸らしていた視線を千束へと戻せば――馬鹿にするどころか、むしろそんな僕を見て嬉しそうな、どことなく照れ臭そうに赤面している。
いつもだったら茶化して誤魔化そうとしているところを、どういうわけかこの時に限って僕の言葉を噛み締めてるようだった。
「私も、おんなじ」
「え?」
「私も、誰か居たらな~って、どこかの誰かのこと思い浮かべて準備してた」
………………。
………えっ……と……。
それって、つまり…………。
「――――それがカナメくんだったらいーなーって、そんな風に思ってた」
……そう、か。
そうか、そうか。
千束も、僕とおんなじことを考えていたのか。
同じ時間に、違う場所で、慣れない早起きまでして、彼女はそんなことを考えていてくれたんだ。
たきなを蔑ろにしたわけじゃない。千束に限って、それは在り得ない。彼女と言う人間はそういうことを大事にしたうえで、どっちも最善を取れてしまうような、そういう類の人間なのだから
だけどきっと僕の自惚れじゃなければ、そんなすっごく素敵な女の子が。
それと同じくらいに、僕との時間を千束は大事にしてくれていたのだ。
「――仕切り直し、しようか」
「――うん、そうしよう」
千束の優しい視線が暖かに僕を捉える。
集合場所としていたその場所はやがて人が多くなって、僕と同じくらいか、あるいはそれより年上であろう男女がその目的地を目指して歩き出し、此処を離れて行っている。
互いに考えてることは同じ。
してきた準備もまた同じ。
なら男である僕のやることなど、決まっている。
「――ごめんね、待たせた」
「――いいや、今来たところ」
……ああ、成程。これは……成程。
僕もこれまで、千束と一緒に色んなものに触れてきた。
その中には映画なりアニメなりと、多くの創作物を眼にし、千束を取り囲む日常と同じような感じ入るものがあったのだ。
今のもそう。これもまたそのうちの一つ。
話を聞いてる分には全く理解出来なかったが、いざ口にしてみて、それを実感した。
「いひひっ……いいね、これ」
「ちょっと照れ臭いけどな」
「うん。だけどそれでも私は、これで良い。これが良い」
二人して顔は真っ赤。それを誤魔化せそうな夏の始まりを感じさせる暑さも今日に限って顔を引っ込めている。
でもそれが、本当に彼女と同じ時間を自分が生きれているんだと思えると、妙に嬉しくて、胸には感じたことのない多幸感でいっぱいになっている。
「……じゃあそろそろ行こうか。取り敢えずたきなが此処に来るまではさ。それにその感じだとご飯食べてないでしょ?」
「あ、わかる? 昨日もギリギリまで映画消化してたからこの時間に此処に来るのホントに大変だったなー」
「じゃあまずはどこかで朝ご飯を食べてからか。折角だし、たまにはリコリコ以外の喫茶店の珈琲でも……ちなみにその映画のタイトルは?」
「『タラバマン ファーストジェネレーション』ってやつ」
「滅茶苦茶面白そうなヤツみてるじゃん……」
そうして一緒に隣り合わせで適当な方向に歩き出せば、すっかりいつも通り。
心無しか距離が近い気もするが、それもお互い様。恥ずかしさもあるが、それよりも今はそんな千束ともっと近くに居たいという気持ちが勝っている。
適当に歩いてどうにかなるかと言われれば、どうにかなる。なんやかんやでこの場所で待ち合わせるのはざっと半年以上ぶりではあるが、千束との成り行きで一緒に東京都を巡ったりすることも珍しくなく、特に千束が頻繁に出没する場所としてこの『北押上駅』周辺施設は互いに抑えているからなんの問題もない。
……にしても千束の口にしたタイトル、ファーストと来たか。これは続編を期待しても良いという思し召しだろうか。
であれば口の軽い千束からネタバレを喰らう前に本編を視聴して、次回作こそ千束と一緒に映画館に二人っきりで――。
――っと、大事なことを伝え忘れていた。
「あ、千束」
「ん、なーに?」
ご機嫌そうな声色で少し遅めの朝食を摂る場所を端末で探している千束に眼をやる。
赤いサマーコートに白いショートパンツ。
白い髪に映える黒いリボンと、いつも右側を結ぶ赤い組み紐は赤いリボンになっていて、彼女の白い肌と相まってよりその鮮やかさが際立っている。
そう、本当に大事なこと。
口にするのとしないのとでは全然違う。
女の子の苦労は僕にはきっと理解しきれない。
色んな準備があって、その準備に込める気持ちがあって。それはどこか気楽というか雑さのある男では測れない、尊いものがある。
だがそれでも、彼女と僕には同じものがある。
この時間を楽しみにしていたこと。
二人で居ることが出来る時間を、楽しみにしていたこと。
きっと僕では女の子のことを理解しきれないかもしれない。
しきれないからこそ、今の僕に出来るのは――言葉を尽くすことだ。
「――――今の格好、凄く好きだよ」
「…………」
「……千束?」
「…………あー……はいぃぃぃ…………」
◇
「――武器相場に変化なし、か」
かぽん、と音が聞こえてきそう昼下がり。
タイル状の床と壁。立ち昇る湯気と籠る音と温度と一緒に聞こえてくる趣味全開な演歌のメドレー。
そこは『喫茶リコリコ』の居住スペースに設けてある風呂場。
その湯舟でゆったりと過ごす金髪の少女の名はウォールナット――此処ではクルミと呼ばれる天才ハッカーは感情を感じさせない、一周回って気怠さすら感じさせる青い瞳が見据えるのは彼女が携わる仕事の一環である闇市場のラインナップであった。
拳銃。自動小銃。機銃。
端末に表示されている黒光りするソレは、とてもじゃないが風呂場で覗くような代物ではなかい。
――今年の四月。
『DA』直通の、たきながリコリコへ移転するキッカケとなった銃取引の事件。
差し押さえていた筈の銃は影も形もなく、真相と共にどこか光の当たらない裏側へと隠されてしまった。
それを追うのが今は死んだとされる天才ハッカーの仕事だ。
……ある意味で
だが――。
「振り出しだな。この筋では追えない」
市場の価格に変化は見られない。見られないということは、需要と供給のバランスが変化していないということ。
数にして一〇〇〇丁もの銃火器だ。予備を含めて五〇〇人もの兵士が居れば、それは立派な戦争として成立する。非武装の民間人を容易に虐殺が可能となる兵力だ。
そしてそれほどわかりやすい諍いのキッカケが生まれようものなら、『DA』御用達の『ラジアータ』が事前に感知しリコリスを派遣することだろう。
ただ一つ言えることは――ただの金儲けが目的で一〇〇〇丁もの銃を取り扱っていない可能性が浮上したことだろう。
「――――いや、待てよ」
端末を閉じようとした指を、クルミはぴたりと止めた。
彼女の仕事は何もそれだけじゃない。
千束やたきなの戦闘をドローンや電子戦を駆使したサポートや、依頼内容の裏取りのための調査など、もはやリコリコにおいては必要不可欠なレベルでの働きっぷりと成果を生み出している。
そしてそんな作業と一緒に並行してこなしている『依頼』があった。
「――カナメだ。カナメがリコリスと関わってから、何かが変化した」
闇市場のサイトを閉じて、控えていたウィンドウを引っ張り出す。
この喫茶店の一員であり便宜上は『民間』の協力者としての立ち位置で本格的にリコリスの繰り広げる戦闘に介入する変わり種――竜胆要人の情報。
より正確に言うのなら、彼にまつわるその背景を洗い出した情報だった。
「……去年の十一月、アイツは
問題は『誰に』狙われたかだ。
『DA』は在り得ない。そもそも竜胆要人という当時は民間人の一人でしかない存在を『DA』は認知すらしない。する必要がない。それは組織全体で言えることだ。
そこでクルミは、過去の会話を思い出す。
カナメが襲撃の直前に会ったとされる――伊達男の話のことを。
「――『アラン機関』、か?」
自然とクルミはその存在を口にしていた。
……そう考えれば、色々と説明がつく。何より、竜胆要人と自身の
「……この筋で調べてみるか」
端末を手に取る。
まずは『アラン機関』。現在公開されている情報だけでなく、この社会の裏側にも繋がっているであろう情報にアクセルするべく端末を動かそうとして――。
「――てめー、何してる?」
がららと、開かれる扉と共に現れた喧しい気配によって遮られた。
「見てわからんか、風呂だ」
「ア・ホ・かッ! 営業中だっつーの!」
「おう」
すっぽーんと、風呂場の外へ強引に叩き出された。
取り敢えずムズカシイことは服を着てから考えるかーと、そんな能天気な思考を天才ハッカーは巡らせるのだった。
今回はここまで。
感想、誤字報告、評価ありがとうございます!
それでは。