魔人にされた俺、何もしてないのに魔法少女に殺されそうです。   作:夜虚

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皆さん新年明けましておめでとうございます!
今年もよろしくね!


では本編どうぞ〜!


第五話 トゥエンティット

sideサイカ

 

「これより、トゥエンティットを始めるわ!」

 

私の左に座っている彼女が宣言し、会合は始まった。

 

 

『なぁ、コレどうなってんだ?』

 

私の頭に声が響く。

声の主は四季白夏。

昨日偶然見つけた観察対象(おもちゃ)であり、今回議題に上がるであろう魔人だ。

 

『感覚としては現実世界と変わらない筈ですよ。慣れるのに多少時間がかかるでしょうけども。』

『じゃなくて今俺の隣にいるお前だよ!今お前の意識はそっちにあるんだろ?じゃあなんで俺の隣にお前が居るんだよ!?てか此処に来る前にも俺の傍に居よな!?』

 

因みに彼は今私の支配する電子空間にいる。

どうやって電子空間に入ったのかって?

 

『ああ、ソレは説明していませんでしたね。そうですねぇ、わかりやすく言うなら私の影分身ですかね?』

『どういう事だよ?』

『私はオリジナルの全てをAIに学習させた後、本体と他端末に同期させた物ですからねぇ。コピーなんて沢山作れるんですよ。肉体(うつわ)もクローンで作れますし。』

『………』

 

 

顔には出してませんがドン引きしてますねぇ(笑)

その隣にいる私視点も見れるのに気付いてませんね?

 

 

『まぁ貴方達みたいな一般人とは違うのだよ一般人とは、』

『こっ、コイツ何もかもが違うぞ……普通の人とはスペックも態度も価値観も………』

『よくこのネタの返し知ってますね………まぁそういう事です。ところでどうです?フルダイブの心地は?』

『はっきり言ってまだ慣れねぇよ。違いはほぼ無いが何かが違うっていう妙な違和感が離れん。』

『まぁフルダイブはまだ開発されてませんしね。機体は貴方に預けておきますし、偶に使って慣れたら良いですよ。』

『本当にお前は何者なんだ……?魔法少女、しかも第三位なのに(魔人)に手を貸すし、数十年、下手したら数世紀先の技術を使ってるし……』

『私は私、サイカです。しいて言うなら超天才破天荒系美少女ハッカーとでも言いましょうか。』

『対して間違ってねぇのがムカつくな………てか話は大丈夫なのか?さっきから進んでるぞ?』

 

 

一応、マルチタスクで話は聞いていたが、

白夏との会話を区切り場を改めて見ると丁度一つ前の話が終わり次に進んでいた。

因みに話の進行役は第一位である祓魔ことエクシムが行っている。

 

 

 

「で、他に誰か何かある?」

 

祓魔は一つ前の話を締め、他に何かないのかとゲンドウポーズで問う。

 

「では私の方から。」

 

魔法少女達がお互い顔を見合わせる中エルフ耳の少女、ハンターが挙手し、話を始める。

 

「………また『羅刹(らせつ)』が現れた様だ。前回あれ程ボコボコにされて逃げた癖に「あの女をだせ!もう一度闘わせろ!」と騒いでいる。何度も私が追い払ってはいるが毎度毎度ギリギリの闘いでな、誰か増援を求む。出来れば祓魔に来てもらって祓って頂きたいのだが。」

 

ハンターの最初の一言でその場のほぼ全員から同情的な視線が一気に集まる。

そして話を振られた祓魔自身はウンザリとした顔を隠しもせず寧ろ前面に出している。

 

『羅刹』は何かというととある魔人の通り名であり、二つ名のような物である。

彼はわかりやすく言うと戦闘狂(バトルマニア)で、強い奴出てこいと言わんばかりに破壊行動を繰り返し、その都度出てくる魔法少女に撃退されている。

何故撃退なのかと言うと、彼は近距離でバカスカ殴り合うのが戦闘スタイルな為やたらと固い。更にその羅刹の出没する地域の担当は狩人なのだが、いかんせん彼女自身は弓矢を使った中遠距離戦がメインなのである。近距離でも応戦出来ない事は無いが、決め手に欠けるのだ。結果毎度撃退に収まるものの定期的に出てくる為相手をするのが大分面倒なのである。

 

 

「無理言わないで。唯でさえ最高戦力だからと日本各地に飛び回ってるのにまたアレの相手?無理よ無理。準備が足らなすぎるわ。最低でもあと2ヶ月は時間を頂戴。前回疲れ切ってた所に突然召喚されて祓いきれなかったのにまた同じ事を繰り返す訳にはいかないわ。だから今はまだ無理よ。代わりに私の親友を派遣しておくからソレで勘弁してちょうだい。顔合わせは後でね。」

 

祓魔は自身は行かないと言うが代案を出す。

 

「ありがとうございます。私からは以上ですね。」

 

ハンターもそれで納得した様で話題は終わる。

 

「んで、他には無いの?」

 

再度祓魔が魔法少女達に確認をとる。

 

「儂からじゃ。」

 

その中から山伏服の少女、天魔が挙手をする。

 

「どーぞ。」

 

祓魔が天魔に許可を話せと目で言う。

 

「どうやら新しく魔人が現れたようじゃよ。情報源は儂が担当しとる所の魔法少女二人と我が妹じゃ。他にも興味深い情報がいくつかある。」

 

天魔が胡散臭い悪巧み顔を浮かべながら新しい魔人が確認されたと報告する。

その報告に一同に戦慄が走る。

魔人は通常の魔物に比べ、かなり強く相手にするのはとても大変であり、また人には戻せない為、人を殺す、という重圧がのしかかってくるので相手にしたくないのだ。

 

 

「興味深い情報とは?」

 

天魔が溢した興味深い情報とは何かを黒雪が聞く。

 

「ふぅん?本当に言っていいのかえ?シャノウ殿よ?」

 

興味深い情報とは何かを聞いてきた黒雪に訝しげな顔をしながら『本当に話してもいいのか』とまるでその魔人と影雪が関わりがあるような態度で黒雪に返す。

 

「言っている意味がわからない。早く話して。皆の為にも。」

 

天魔の発言に憮然と『はよ話せ』と黒雪は返す。

この間二人は軽く睨み合い、二人の間には火花が散っているような気がする。

 

((((;゚_゚))))ガクガクブルブル

『面白いぐらいに揺れてますねぇ』ケラケラ

 

妹の出す圧に気圧されたかもうバイブにでもなったのかというくらいに白夏は揺れている。

サイカは勿論ソレを見ながらケラケラ笑っている。

現実の体の表情には出さないが。

 

「なら話させて貰うよ。その魔人を確認した者は先にも言った通り三名おる。まず先の目撃者二人からの話じゃ。」

 

「まず、第百六十五位、シャインが接触。どうやら魔人になりたての様で、戦闘能力は確認されなかったようじゃ。しかし、増援にきた第百六十六位、グレイシャと共に追い詰めるも攻撃は殆どかわされ、尚且つテレポートの様な物で逃走されたようじゃ。先に言って置くがこの二人魔法少女になりたてで撃破数が少ないが故にこの順位じゃが、実力は少なくとも五十位以上はある。少なくとも魔人と戦闘してそう簡単に逃げられる程弱くは無い。」

 

「それでぇ?なんで黒雪に繫がるんだ?それとも『興味深い情報』って奴か?さっさと話せ天魔。俺は早く鍛錬したいんだ。」

 

狂獣が睨みながら天魔をせかす。

黒雪は依然、天魔をジッと見ながら静かに座っている。

 

「最後まで聞かんかたわけ。して興味深い情報じゃが、去り際に『面白い事になったと四季黒冬に伝えてくれ』と言ったそうじゃ。のう?何かあるかのう?シャノウ改め四季黒冬殿?」

 

天魔がソレはもう見事なまでの天使の様な笑顔で黒雪を睨む。

それと視線が一気にシャノウこと四季黒冬へと集まる。

 

ガタガタガタガタ

『頭抑えて蹲ってガタガタ震えてますねぇw。ねぇ今どんな気持ち?ねぇ今どんな気持ち?』

 

自身の発言が原因で黒雪にヘイトが向かっているのを目の当たりにした白夏は人型バイブ着席verから人型バイブorzverへと移行していた。

サイカは更に追い打ちをかけて遊んでいた。

 

 

第一話でグレイシャ達も言っていたが、此処に集まる二十人は全員本名を公開しており、互いに二つ名と魔法少女名、本名を覚えている。

 

「成程。さっきのはそういう事ね。先に確認して置きたいのだけれど、その魔人の特徴を教えてくれる?主に髪色、性別、目の色、ソレと口調。」

 

魔法少女達の注目を集めながらも慌てる様子は無く、依然冷静に天魔へ問い返す。

 

天魔は対した反応が無い事に面白くなさそうに口を尖らせながら特徴を伝える。

 

「報告によれば黒の長髪に血のような紅い目、何処か男の様な口調のボn「なら違うね。」………人の話は最後まで聞けと……」

「一応、今まで髪色等が変わった例は存在したけど性別まで変わった話は知らないね。ソレに従兄でその体型は絶対許さない。ただでさえ私だけ小さいと言うのに………」

 

ボン・キュッ・ボンの初めのボンの部分でかなり食い気味に否定を入れ、更に海冥と灼熱の方を見ながら自身の胸に手を当てながる。黒雪の目を見るとハイライトが消失している。

 

「ん?黒雪、つまりアレか?兄ちゃんが魔人化してるかもって事か?」

 

二人の会話を聞いていた赫灼が黒雪に話しかける。

 

「そうね。私もソレを疑ったけど、魔人化して性転換なんて話は聞いた事が無い。ボン・キュッ・ボンなら尚更。」

「姉さんソレ私怨入ってない?」

「姉ちゃんソレ私怨入ってない?」

 

「二人共何か言った?」

「「何も。」」

 

 

黒雪の言葉にツッコミを入れる赫灼と海冥の双子姉妹だが、黒雪の殺気にスパッと押し黙る。

 

因みに何とは言わないが黒雪の物は高校生とは思えない程に見事なまでの平原であり、少しでも痩せれば肋が浮き出そうなレベルだ。

逆に赫灼と海冥の双子姉妹は中学生?コレが?と言うほどには大きく、成人男性の手の平にギリギリ収まりそうなぐらいである。

 

 

「………取り敢えずその魔人に出会ったら私を呼んで。直接私が話をつけるから。」

「おや?そう言って密会でもするかえ?」

「はぁ………そんな訳ないでしょ。どういうつもりなのか。一体誰なのかを突き詰めるだけよ。私の能力は移動するのに便利だし。」

「怪しいのぅ〜………まぁ良いならば儂が(ぬし)を呼ぼう。儂の能力なら電話やメールなどという不確実で面倒な手段を省けるじゃろ。」

「わかった。そうして。」

 

 

『』

『アッハッハwwwwwwwww止まったwww真っ白になって完全に止まったwww』

 

魔法少女と出会う度に最も相手にしたくない妹が召喚される事が確定した白夏は某アウトローな社長の顔芸*1に加え某ジョーの様に真っ白*2になっていた。

その隣で電脳世界の方のサイカは某呪いの王の如くゲラゲラゲラゲラ笑い転げている。

 

「それじゃあ話は終わったわね?」

 

話が一区切り付いたと判断した祓魔は二人に確認をとる。

 

「ええ。」「終わったのじゃ。」

「ソレで他にはなにかある?」

 

確認を取り、他には無いかと魔法少女達を見るが皆首を振る。

 

「では今日はコレでお終いね。」

 

一つ息を付き姿勢を整えた祓魔は終わりを宣言した。

 

「これにてトゥエンティットを終了とする!後は各自いつも通り自分の担当地域の魔法少女達の修行を手伝ってあげて。ソレでは解散!」

 

 

祓魔の解散の合図と共に皆離席し、光に呑まれて何処かへ転移していった。

*1
つまりは白目ひん剥いてお口がパカーンと開いたアレ

*2
燃え尽きたぜ......真っ白にな....




夜虚「うん、やっぱ感想書いてもらえるだけで筆が捗るね!」天夜「突然どうしたお前。」
夜虚「いやただの遠回しな感想乞食。でも感想貰えると筆が捗るのは確か。」
天夜「確かに人の反応があるってのは嬉しい事だがよ……。てかまたなんか新しく投稿してるし大丈夫なのか?」
夜虚「問題ないよ!どうせ筆が一気に乗らない限り投稿するのは大分遅いから!」
天夜「開き直るなぁ──────!!!!!」
夜虚「てへぺろ☆まぁ投稿はどんなに遅くなっても未完処理には絶対しないからね。完結まではさせるよ。」
天夜「このスピードと二次創作妄想メモの量的に終わるかねぇ……?」
夜虚「成せば成る、成さねば成らぬ、何事も。」
天夜「都合良いときに名言持ってくんな。お前のモットーは成るようになる、なるようにしかならない、だろが。」
夜虚「アッハッハまぁ気にしたら負けさね。ソレではこれからも『魔人少女』を!」
天夜「よろしくお願いします!」

夜虚「ソレでは今年も良いお年を!」
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