依頼は基本お電話か本人に直接お願いします(時々仕事を探して徘徊してます)
依頼をお受けするかはお話ししてから決めます(非人道的なことは悪いことはもちろん×!そんなことすれば探偵のバックについている人達がやってきます)
報酬は探偵がその時望む喫茶店の飲み物か食べ物一品(できればその時一緒にお茶ができれば嬉しいです)
基本どんなことでもやりますのでどんなかたでもお気軽にどうぞ(依頼は先着順となりますのであしからず)
露がココアを案内した日の夜
とあるお屋敷のお嬢様が寝巻き姿で髪を乾かしてくれているメイドに話をしていた
「聞いてくれよ、今日新人が入って来てなー」
そのお嬢様の名は
どうやらリゼがバイトをしている喫茶店に新人が来たらしい、それに対して
「えぇ存じていますよ」
メイドは自然にそう返した
「なんで知ってる・・・って当たり前か、お前だもんな」
髪が乾いたのを確認して次は櫛をもって髪を梳かしていく
「それでどうでしたか?」
「中々変わったやつでさ、練習用のラテアートが余りまくって大変だったよ」
「あらあら、それはお嬢様がおはしゃぎになられたのですね」
「なっ!、なにを根拠に」
「お嬢様がその新人さんにラテアートの見本を見せる→誉められる→調子づいてお嬢様が量産→その新人さんや香風さんも作る・・・といった具合では?」
「はぁ、流石だな」
「お嬢様のお褒めに預かり光栄です」
髪を梳かし終わったのを察してリゼは振り向き、先ほどから世話をしてくれているメイドの顔を見て、その名を口にする
「なぁ・・・露」
「はい?どうしましたかお嬢様?」
リゼが口にしたその名は『露』、昼頃までスーツを着ていたその身に今はクラシカルなメイド服を着ていた
「お嬢様はやめろよ・・・幼馴染みだろ?」
「とはいっても私は雇われの身ですし」
探偵の依頼がない時は基本このお屋敷でメイドとして、時に執事として働いているのだ
「本業はここじゃないだろうに」
「あら、私はどちらも本業のつもりですよ?」
「その心意気は感心するけどさぁー・・・ほらユラはそんなんじゃないだろ?」
「狩手様はあのようなお人柄ですのでなんとも、一応私も再三注意はしたのですがね・・・」ヤレヤレ
「そ、そうなのか、苦労してるんだなお前も」
「そんな狩手様は今日はお休みですので今日は私が泊まり込みとなったわけです」
「そっか、久々だな」
「そうですね、それではそろそろお休みになってください。明日も学校でございますよ」
「あぁお前もな・・・って話をはぐらかすな!!」
「お嬢様、今は夜でございます。お静かに」
「あ、ごめん・・・ってだから!」
「ふふふっ」
そんな風にリゼと露の夜は過ぎていく
・・・翌朝
「結局またはぐらかされたし」
「まだまだ負けませんよ」
二人揃って登校するリゼと露であったが・・・
「そういえば朝いなかったけどどこにいたんだ?」
リゼが起きた時にはおらず、登校するため家の門を出たところで合流した
「日課の見回りと制服などを取りに一度事務所に帰りましたよ」
「なるほど、なぁもうウチに住めよ。部屋余ってるし」
「あの事務所が私の帰る場所なので「おはよー!リゼちゃーん!」あら?」
二人の会話に割り込む大きな声、その声の主は
「目立つからやめろ!」
「保登さん「あ!!露ちゃん!!」おはようございます」
ピカピカの制服を着たココア、どうやら初登校のようだ
「え?お前ら知り合い?」
「?リゼちゃんこそ知り合いなの?」
「ふふっ、遠からずこうなると思ってました」
予想通りの展開に微笑みながら、互いに互いの関係を説明した
「ココアがこの街で迷ってるところを案内したのか」
「露ちゃんは依頼がない時はリゼちゃんのお家で働いてるんだね!」
「おおまかにいえばそうなりますね」
「それにしても二人とも違う学校なんだね、ブレザーもいいな~」
「そうか?普通だろ?」
「保登さんもよく似合ってますよ」
「そうかな~?今度制服交換しようね!」
「えぇ、是非機会があれば。それより時間は大丈夫ですか?」
「あ、そうだね。じゃあまたお店でね!」
「あぁ迷子になるなよー」
「いつでも依頼待ってますね~」
そう言ってココアと別れてから五分おきに再開を繰り返した二人だった
・・・そうして無事に学校に到着
二人が通う学校はお嬢様学校、そこかしこでごきげんようと挨拶が飛び交う
「それではお嬢様、お気をつけて」
「あぁ・・・ってだから!お嬢様はやめろって!」
クラスが違うため、二人は別れる
このやりとりはほぼ毎日行われているため、周囲からは二人が主従関係にあることはもちろん知られているが
片や学校でスポーツ万能成績優秀で憧れられているリゼと諸事情で時々スカート、時々ズボンで登校し紳士で淑女的な立ち振舞いの露の二人はただごとではない関係なのだと周囲の女の子達は日々妄想を募らせるのであった
・・・
「・・・ふぅ」
席について一息ついたところでコンッ
机の上に缶コーヒーが置かれた
「昨日は変わってくれてありがと、これ依頼料ね」
「その前にこちらにサインを、後報酬は私が決めるのでこちらは受け取れませんよ」
手帳を取り出して差し出した相手は昨日露がメイドの仕事を代行したユラこと狩手結良
「ならこれは友人からってことで、それで報酬はなにがいいの?」
「では最近人気のチェーン店のキャラメルラテをホイップやらチョコソースやらマシマシで」
「それ都会まで行かないとないやつじゃ~ん。この辺にできたらね?」
「言いましたね?記録しておきますからね?」
「うわ~めんどくさ」
「仕事なので」
そんなやりとりをする二人は共にリゼと幼馴染みである(リゼとユラは腐れ縁だと言うが・・・)
ユラは親の関係で昔からリゼの屋敷にメイドとして住み込みで働いており、露も昔からお屋敷に預けられることが多かったので二人もまた昔からの知り合いではあるが・・・
「それで昨日は一体どちらに?」
「あれ?依頼人のプライベートに口出しするの?」
「悪いことしてるなら止めないといけないので」
「探偵みたい」
「探偵ですから」
二人の関係は割りとあっさりとしていた
「ならリゼを狙う刺客を始末してたってことで」
「そういうことにしておきましょうか」
カシュッ、と缶コーヒーを開けて一口
「不味い、とは言いませんがやっぱりコーヒーならラビットハウスですね」
「なら報酬そこでいいじゃん」
元来の性格なのかどこか軽くふざけた様子のユラ、その様子を見て
「・・・」ハァー
「・・・なにそのため息」
これ見よがしにため息をついた
「別に私だって・・・『友人』からのお願いなら報酬は要りませんでしたよ」
そう言って一気に缶コーヒーを煽り、ゴミ箱に歩いていく
「え?」
ユラの疑問の声に一度足を止めて、振り返る
ユラはなんというか、素直じゃない
もっと仲良くしたいくせに
普通の幼馴染みに憧れてるくせに
こんなことが分かるのは探偵だからではない
「狩手さんが勝手に『依頼』してきたから『探偵』として仕事をしただけですよ。報酬払うのが面倒なら今度からは普通に『友人』としてお願いしてくださいね。」
そしたら報酬なんていりませんよ、そう言ってからユラに見えるように缶を振りながらまたゴミ箱に向かって歩く
あの缶コーヒーを渡した時にユラは『友人から』と言った、そしてそれを受け取ったということは・・・
「っ!・・・もう反則じゃん」
露の行動に面食らって思わず赤面するユラ、ストレートの好意を返されるのは苦手なのだ
・・・だけど言われっぱなしは気に食わないので
「でもメイドの代行って探偵の仕事っていうか、もはや何でも屋さんだよね」
「う゛ぐっ・・・」ピシッ
地味に気にしていることを指摘されてゴミ箱に入れようとした缶が落ちて、カラカラ・・・と転がっていった
今回の報告書!
ココア「リゼちゃんと露ちゃん幼馴染みだったんだね」
リゼ「私はココアと露が知り合いなのが驚いたけどな」
ココア「けど分かったよ。リゼちゃんと一緒の学校ってことは露ちゃんは女の子だ!!」
リゼ「でもアイツ時々ズボンで登校してるぞ?諸事情で特例で認められてるんだ」
ココア「えぇ!?・・・ってそうだ!リゼちゃんは知ってるの!?」
リゼ「そりゃもちろん!・・・あれ?どっちだっけ?」
ココア「えぇ!!?」