転生者は最強の海兵を目指………え、海賊になる? そんなぁ   作:海軍支部三等兵

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ふと思った。免疫機能を過剰なまでに上げたルフィがマゼランの毒を治療できたのなら、生命帰還を鍛えに鍛えたクロウも自己治癒が出来るのでは?


麦わらの一味

「というわけで、あんたの言ってたアーロンは人間を支配しようとしてるみたいだな。生きてるだけで金を払わせ、気に入らない奴は殺す………()()()()()()が鼻につく………」

『そうか…………アーロンの奴め………すぐ儂が向かう!』

 

 海軍基地第16支部。

 プリンプリンとその部下の精鋭達によって()()された基地にてクロウは電伝虫を使い七武海、海侠のジンベエと連絡を取っていた。

 アーロンは嘗てジンベエと肩を並べた太陽海賊団の幹部の一人で、船長であるフィッシャー・タイガー亡き後魚人海賊団を率いていたジンベエが政府公認海賊、つまり政府に使える海賊である七武海入りする際開放を要求した魚人。

 

『儂の考えが甘かった。何時か、憎しみと怒りを忘れてくれるのではないかと………人間と歩み寄れるのではないかと!』

「長い恨みは早々消えないさ。ましてやそれが差別なら、恨みは敵意となって根付く。まあ、ジンベエさんだけのせいじゃねえ。『斧手』と言い、どうにも平和は人を腐らせるらしい」

『痛みを知らぬ者が、人に痛みを与える、か…………』

「俺もここに長くいたらそうなるのかね。シャーちゃんの予言だと海賊になるらしいし」

『シャーリーの予言は外れたことはないとはいえ、景色が見えただけじゃ。海賊を土下座させたお主でも見たのではないか?』

 

 それはそれで妙な気分になる。

 

「まあそれは置いとくとして、ジンベエさんを待つには時間がもったいねえんでね。アーロンはこっちで片を付ける」

『むう………』

「あんたに因縁があろうとこっちには義務がある。勝てる奴が居るなら、現場の奴にやらせてくれ」

『すまぬ………』

「あやまんなよジンベエさん。俺ぁあんたが結構好きなんだぜ? また海中格闘の練習に付き合ってくれんなら、安いもんさ」

『………ああ、たっぷりしごいてやるわい』

 

 連絡を終え、通信室から出るクロウ。16支部の海兵が襲ってきたがウォルフが銃弾を黒く染まった尾で弾き前足から3本の鎌鼬を飛ばし切り裂く。

 

「プリンプリン准将のとこに行くぞ、島に戻って残りの魚人とも捕縛しねえと」

「バウ!!」

 

 クロウは襲ってきた海兵の足を掴み引きずりながら広間に向かった。

 

 

 

 

「プリンプリン准将! これで全員です!! 残りはパトロールに向かったようで、出航履歴が」

「パトロール、か。海賊から金をせびりに言ったのだろうに………」

 

 部下の言葉にふん、と鼻を鳴らすとプリンプリンは捕縛された海兵と困惑している海兵達を睨む。

 

「貴様等恥を知れ! 世界政府加盟国が政府に上納金を払うのは、自らの平穏を守ってほしいと願ったからだ! だというのにさらなる金を求め、海賊共が民を虐げて得た金を受け取り見逃すなど!!」

 

 困惑する者達は知らなかったのだろう。逆に知っていた者達は顔を伏せるから、それでもなお忌々しげにプリンプリンを睨む。

 

「ふん。だったら戦って死ねって言うのか!? 相手は新世界の怪物だぞ!?」

「他人に恐怖を押し付けてまで死にたくないなら、海兵などやめてしまえ!! 海兵ならば、その背に正義を掲げたならば、民を逃がすために逃げろ! 民を生かすために生きろ!」

 

 その言葉に今度こそ黙り込む16支部の海兵達。プリンプリンはふぅ、と息を吐くと成り行きを見守っていたクロウに振り返る。

 

「クロウ伍長、我々は住民に炊き出しと、この支部の海兵達の関わっていた者達の選別、監視を行う…………先程の闘いで解った。我々は足で纏いだろう?」

「……………ええ」

「では………頼む。我々のかわりに、海賊達を討伐してくれ」

「了解。行くぞ、ウォルフ」

「ガウ!」

 

 窓から外に飛び出すウォルフとクロウ。慌てて船を準備しようとする海兵達の頭上を飛び越え、空中でウォルフの背に乗るクロウ。

 ウォルフは己の足が水面につく瞬間水面を蹴り、水上を走り去った。

 

「………海軍本部のペットって凄え」

 

 

 

 

 魚人の強さはジンベエに比べるべくもないが、数は多い。民間人が危険にさらされる前に迅速に制圧しようと思った…………思ったのだが、見聞色で見る限りもう終わっている。

 

「………あの麦わら帽子だな」

「わふ!!」

 

 来たばかりとはいえ東の海(イーストブルー)でみた誰よりも強い。周りの反応を見る限り、アーロンを倒して感謝されてるようだが、何者だ………?

 

「あ、居た………」

 

 と、周囲を見ているとねずみ耳の付いたフードを被った対3本髭の海兵。あれがネズミ大佐だろう………名が体を表しすぎてやいないだろうか?

 

「全員武器を捨てろ! 貴様等の手柄、この海軍第16支部大佐ネズミがもらぱほぉ!?」

「「「た、大佐ー!?」」」

 

 取りあえず顔面蹴り飛ばして海に落とす。剃を使った高速移動により突然現れたかのようなクロウに警戒を向ける重症の剣士と………格闘家? 遅れて海兵達も銃を向ける。

 

「貴様、何者………っ、か、海兵!?」

「げぼぉ! か、海兵だとぉ!? なんのつもりだ貴様ぁ!」

「海軍本部所属のオウル・クロウだ。ネズミ大佐、お前の第16支部は既に第77支部が制圧した。残るのはお前達だけ…………ここまで言えばわかるだろ?」

 

 水面から顔を出し叫ぶネズミだったがその言葉に顔を青くして黙り込む。

 

「海賊との癒着に、民間協力者への暴行未遂……お前を逮捕するには十分だ」

「ま、待て! 違う、違うんだ! これは、その……他の島に手を出させないためで…………!」

「本部に報告すりゃ直ぐに済んだ話だ」

 

 如何に新世界で暴れていた海賊だろうと四皇でもあるまいし、海軍がその気になれば捕らえられない相手ではない。ジンベエも居るし。

 

「処罰は追って沙汰を下す。大人しく16支部の牢屋に入っていろ」

「ふ、ふざけるな! 何だってこんな田舎村一つ海賊の脅威から見逃しただけで責められなきゃならん!」

「あぁ?」

 

 ビキッとクロウの額に青筋が浮かび指をゴキゴキ鳴らす。が、クロウが攻撃に映る前にネズミがオレンジ頭の少女に殴られた。

 

「…………………」

 

 殺気はなかったがそれはそれとして死んでもいいと思っている一撃だった。相当恨まれていたらしい。当然か………。

 

「あんた達はこれから魚人達の片付け! ゴサの復興に協力!! アーロンパークに残った金品には手を出さないこと。あれはこの島のお金なの、それともう一つ」

「いでーいでー! ゆーとーりにします!!」

「私のお金返して!!」

 

 特徴的な髭を引っ張られ顔を血と海水の涙で汚すネズミ。クロウを睨み叫ぶ。

 

「おいごらぁ! 海兵が海賊に脅されてんだぞぉ!!」

「手配書もねえ海賊なんて現行じゃなけりゃ逮捕できねえよ。そもそもお前の………海軍の不手際を抑えてくれたのは此奴等だろ?」

 

 色々余罪を調べるから殺されるまではやらせないが、それはそれとして市民の怒りぐらい受け止めてもらう。

 

「そ、それにそいつ等は海賊で!」

「海賊? どこにいるってんだ?」

「おう、ここにいるぞ!」

「…………………」

 

 彼等を海賊と断定する材料などこの場にはネズミの証言だけで、海賊と繋がっていた彼の発言など信憑性がないと切り捨てようとしたらまさかの本人から援護射撃。見逃すつもりだったのに………。

 

「あ、ええっと………」

「俺はモンキー・D・ルフィだ!」

「モン……爺が爺なら孫も孫か……あー、じゃあ良いかルフィ。俺は海兵、お前は海賊。これは解るな?」

「おう!」

「でだ。手配書もない、この場には船もない。俺はお前が海賊かどうか判断もできない………だけど断言されちまうと捕まえなきゃならない。もう一度聞くぞ? お前は海賊か?」

「そうだ! 俺はいずれ海賊王になる男だ!」

 

 海賊王。この世でそう呼ばれるのは、ゴールド・ロジャーただ一人。その名を新たに名乗るなら、彼の辿り着いた最後の島に向かうということ。

 

「つまり政府の敵か」

「っ! ルフィ!」

 

 剣士が叫ぶがそれにルフィが反応する前にクロウの拳がルフィの頬にめり込み吹き飛ばす。

 

「い、いってえええ!?」

「痛い? ゴムだろお前!」

「ちぃ!」

 

 ルフィが痛みを感じていることに困惑する金髪。剣士がクロウに斬りかかり、掌で剣が弾かれた。

 

「ええー!? 素手で!?」

「ゾロの兄貴の剣が素手で弾けるはずがねえ! 能力者だ!!」

「だったら海に………落ちやがれ!」

 

 金髪がクロウを海に落とそうと蹴りを放つ。が、微動だにしない。

 

「っぐ! 体の中に鉄板でも埋め込んでんのか!?」

「いい蹴りだ。全員大尉以上はあるかもな………まだ犯罪歴もないし…………素晴らしい提案をしよう、お前達も海兵にならないか?」

「「「ならねえ!!」」」

「海兵にならないならば捕らえる」

 

 と、飛んできた卵を見ずに受け止め放ってきた鼻の長い男に投げ返す。脆い卵でも速度が速度だ。長っ鼻は大きく仰け反る。

 

「ぎゃ〜!! 腐った卵、く、くせえええ!!」

「ウソップの兄貴ぃ! 畜生、よくも!」

「兄貴達を捕まえさせてたまるか!」

 

 向かってきた二人の剣士の片方の首に肘を叩き込みもう片方の腹に膝をめり込ませ蹲らせる。オレンジ髪の女が放った鉄棒を受け止め鉄棒を奪い女の体を地面に押し付ける。

 

「こんにゃろ!」

 

 復活したルフィが両手を文字通り後ろに伸ばす。キリキリと張り詰めた音が聞こえる。

 

「ゴムゴムのバズーカ!!」

 

 放たれるゴムの伸縮を利用した掌底。回避し腕を掴むと引き寄せ額に頭突きを食らわせる。

 

「いっでえええ!? クソ、なんでだ。俺ゴムなのに!!」

「それが解らないうちは海賊王など夢のまた夢だ……」

 

 そう言って蹴り飛ばす。地面に倒れたルフィに手を出させまいと剣士と金髪が迫る。

 

胸肉(ポワトリーヌ)シュート」

「鬼斬!!」

「……その傷でよくやる」

 

 借り物らしき明らかに手に馴染んでいない刀を砕きそのまま剣士の胸を殴り、金髪の蹴りを片手で受け止め、振り回し地面に叩きつけた。

 

「う、嘘だろ! 怪我してるとはいえ、あの人達をあんなにあっさり!!」

「こ、こんな強ぇ海兵がなんだって『東の海(イーストブルー)』に!?」

「……………弱いな」

 

 クロウはそう言うと小指を曲げ加えるとピゥ、と笛を吹くような音を鳴らす。直ぐにクロウの隣にウォルフがやってきた。

 突然の巨大な狼の登場に住民達は同様しながらも海賊達を守るように立ちはだかる。

 

「こ、この海賊達に手は出させんぞ!」

「………そうか。まあ、その程度の海賊なら優先度は逃げた恥晒しが先だ」

 

 と、クロウが何時の間にか軍艦に戻り慌てて逃げているネズミ一派を見やる。

 

「ウォルフはここで待機。魚人共が暴れ出したら腕の二、三本なら食っていいぞ」

「ワフ!」

「冗談だ。帰ったら海王類のステーキ食わせちゃる」

「クン!」

「え、からあげ? まあ良いけど……じゃ、俺は彼奴等をぶちのめしてくる…………今回の件は後で正式に海軍から謝罪文を送る。それと、公にしないでほしいがその海賊達に感謝を」

 

 クロウはそう言うと海に飛び込んだ。

 

「ええ!? おいおい、あんた能力者だろ!? 溺れちま…………泳ぐのはや!?」

 

 

 

 

 

「くそくそ! どうする、どうすれば! これもそれもあの海賊共がアーロンを倒したせいだ!」

 

 逆恨みも甚だしい恨み言を吐くネズミ。咄嗟に部下に取らせたルフィの写真を海軍本部に送り手配要請をする。幸い本部にはまだ連絡が言ってなかったようで、申請自体は通った。

 

「ネズミ大佐、我々はこれからどうすれば………」

「いっそガスパーデのように海賊にでも身を落とすか? チチ、幸いにも船はあ…………な、なにごとだ!?」

 

 不意に船がおおきく揺れる。岩礁にでもぶつかったか? こんな海のど真ん中で!?

 

「た、大変です! 船底から……う、腕が伸びてきて竜骨を折られました!!」

「はあ!?」

 

 海軍本部の船ならいざ知らず、支部の船の底には海楼石を敷き詰められてないとはいえ、それなりの頑丈さを誇るはず。それを破壊して? 腕!? まさか魚人の生き残りが報復に!?

 

「ふ、船が軋んで…………壊されてますー!!」

「ぎゃー! 魚人なんかと手を組むんじゃなかったああああ!!」

 

 

 

「ううむ………船壊すのは、やりすぎた。始末書かな、これ」

 

 真っ二つに()()()()()()()船の残骸にボロボロの海兵を乗せ引っ張りながら泳ぐクロウは沈まぬよう注意しながら、そんな愚痴を零すのだった。




クロウ伍長の七武海相性◎ ○ △ ✕(※は既に対面済み)
ミホーク(※)○才能ある海兵とかいう理由で斬ってくるのやめろ。
でもワイン飲んだりする

クロコダイル✕会ったこと無いけど人の命をなんとも思ってないらしいし無理。

ドフラミンゴ(※)✕クロコダイルと同じ。けどこっちのほうが嫌い
ただし向こうはよく勧誘してくる。

くま(※)◎旅行先に飛ばしてもらったりする。聖書を借りたりしてる。
一緒に蜂蜜取り、鮭釣りに行く。
最近覇気の流れが妙。

モリア△影を奪おうとしたら潰す。
将来有望な海兵の影なのでまあ狙うだろうな。

ハンコック△好みのタイプじゃない、妹達みたいな身長になってから出直せ。

ジンベエ(※)◎水中戦の師匠。仲は良い。一緒に魚人島に行ったりする。尊敬できる海賊。
魚人に偏見を持たない人間の一人。海賊である自分を尊敬してくれる。こいつ偶に魚どころか海王類の声聞いてないと思ってる?


因みに主人公の好みのタイプは見た目だけなら
マダム・シャーリー
ボア・サンダーソニア
ボア・マリーゴールド
アフェランドラ
しらほし
ヤマト
ブラックマリア
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