水星から始まるボーイ・ミーツ・ガール   作:悠牙

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どうも。

ガンダム書くのは初めてなので色々間違ってたりしたら教えてほしいです。

では、百合の間に男をぶち込んでいきましょう。


PROLOGUE 第1幕

 

 

 

 

 

 

 

「ッ・・・」

 

少年は暗闇の中で目を覚ました。

自分の周りには石や岩が散乱している。

 

(あー・・・いってぇ・・・)

 

身体の節々が痛む。

何も見えないが自分の視界が歪んでいることが分かる。

頭も強くぶつけたのだろう。

 

(何が・・・起きたんだっけか・・・)

 

意識を失う前の事を思い出す。

爺さん達の後をつけてチャオモンフ採掘基地の採掘所に忍び込んだのは覚えている。

ただその後、太陽風の発生を知らせるサイレンが響き渡って――――

 

(・・・あぁそうだ。その後でっけぇ音が鳴って・・・)

 

その後の記憶は暗闇の今だ。

 

「・・あー。あ、あ。いー」

 

自分は今生きているかを確認するように声を出し、痛む身体を軽く動かしてみる。

確かに痛むが、岩に潰されてはおらず、両手足もちゃんとある。

作業服に破損も無さそうだ。

 

「オレの名前はジン。ジン・レッドフォックス。水星生まれ、10歳、初めて出来た友人の名前はスレッタ」

 

脳味噌を整理させるために自分の名前などを口に出す。

よし、生きてる。オレは死んでない。

冷静になれたからか、それとも目が慣れて来たからか、それともその両方か、周りの景色が少しずつ見えて来た。

 

(オレが今いる所は・・・最近新しく作った13番坑道だったよな。そんで今回爺さん達が本格的に作業に移ろうって時に・・・)

 

この事故が起きてしまった、というわけだ。

 

「・・・ついてねーなーオレも」

 

そんな呪詛を吐きながら身体をゆっくり、少しずつ立ち上がらせる。

まだ痛むが、骨は折れて無さそうだ。

 

(さて、どうすっかね)

 

起き上がったジンはまず考えた。

今、彼が取れる行動は三つある。

 

(このまま待つか、崩れ落ちた岩山を少しずつ掘っていくか、先に進んでみるか・・・)

 

この中でも岩山を掘っていくのは少々危険すぎるため、除外するとして。残った二つだが。

 

(待ってりゃあ確かに助けが来るかもしれない。来るとしたらスレッタ辺りが来てくれそうではあるんだが・・・)

「でもなぁ、オレ、忍び込んだんだよなぁ・・・」

 

そう、ジンはこの坑道には無断で侵入している。

更にジンが今いる場所は正規の採掘ルートではなく、少しそれた脇道のためそのままだと発見される可能性も低い

そのため誰かが異変に気付いて、すぐに救助に来る―――なんて甘い希望は持てないのだ。

 

(爺さん達が巻き込まれてたり、オレのシグナルがロストしてたりすりゃあチャンスはあるけども・・・)

 

少なくとも、それは最後の手段だ。

運を天に任せるには早計過ぎる。

考えながらエアーを確認する。メーターはほぼMAXを指している。

しかしながら子供用ボンベのため、容量的には1時間も持たないだろう。

 

「・・・進めば、二つ、戻れば、一つ。か」

 

幼馴染が良く言ってた言葉を口に出す。

今のオレは戻る事は出来ない。

ならば

 

「進むっきゃ、ねえよなぁ」

 

そう呟き、オレは壁に手を付けながら痛む身体を引きずるように、坑道の奥へと歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どんぐらい・・・歩いたかな)

 

大体10分ほど進んだだろうか、ここまで深い坑道だとは思ってもみなかった。

 

(オレがいたとこ、正規のルートじゃねえはずなんだがなぁ。潰れてた道がさっきの太陽風で開けたとか?いやまさか・・・)

 

「・・・んぁ?」

 

色々な事を考えながら歩いていくと、ジンは壁の一部分に違和感を感じ、止まった。

 

(この壁・・・なんか変だ。無理矢理埋めたっつーか・・・普通こんな感じでヒビは入らねえし・・・)

「押して、みるか」

 

そう言うとジンは全体重をかけその壁を押す。

すると壁はぼろりと音を立てて崩れ落ちた。

 

「オイオイ・・・」

 

先ほど思った自分の仮説が、当たっていたのかもしれない。

そう感じたジンは思わず感嘆の声を上げてしまった。

 

(この先・・・何か、あるのか?)

 

目の前にある、多少人の手が加えられた道。かなりの時間が経っているが、間違いなく誰かが作った道だ。

 

(このまままっすぐ進んでも何かあるとは限らねえし・・・ワンチャン、このまま外に出れるかもしれねえし)

「ま、行ってみるかぁ」

 

戻ってこようと思えば戻れる道だ。

しかも手が加えられてる事から、再度落盤して生き埋め、なんてことにはなりにくいだろう。

そう考えながら、新しく出来た道を歩いていく。

この先に出口がある事を信じながら。

 

 

 

 

 

「ん・・・?」

 

道なりに歩いていくと、ジンは広い空間へと到着した。

半月状のドームのような空間で、かなり大きい。モビルクラフトなら何台入れることが出来るだろうか。

周囲には人影も何もなかったが、人が『いた』形跡は残っていた。

上を見上げると、ドームの一番上には穴が空いている。自然に出来たものではなく、人の手が加えられている。

そこから外の光がほんのちょっとだが漏れているため、ジンは中央にある

『ソレ』を確認することが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深紅の装甲に身を包み、兎の耳のような頭部を持った、ヒト型の機械を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつは・・・モビル、スーツだ。なんで、こんな・・・」

 

なぜこんなものが水星に、しかも最近出来た坑道の脇道にあるのか、そもそもだれがこんな場所にモビルスーツを置き去りにしたのか。なぜコックピットブロックが開いたまま放置されているのか。

驚きと謎がいっぺんに脳に叩き込まれ、上手く言葉が出てこなかった。

 

(スレッタのエアリアルとは全然違うが・・・こいつもモビルスーツだ、それに・・・)

 

深紅のモビルスーツのコックピットに近づいたジンは違和感の正体に気づく。

 

「コイツ・・・動くぞ・・・!?」

 

こんな所にモビルスーツがあるなんて誰も知らないだろう。いつからここにいるのかは知らないが、見つかっていたらとっくのとうに掘り出されている。

それなのにここにいる。ということは軽く見積もっても100年近くはほったかされているはずなのに。

 

コイツは起動するのだ。

 

「・・・使わせてもらうか。ここから脱出するには、あそこからしかなさそうだしな」

 

ジンはつぶやきながら、天井の穴に目を向ける。

どれだけ動けるかは分からないが、今はそれしかなさそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エアリアルとはまるで違うけど・・・それでも動かせるか」

 

動くとわかった否やコックピットに乗り込む。

以前スレッタに乗せてもらったエアリアルとは違う形式のものだが、ある程度の操作方法は同じのはずだ。

手で動かすレバーと、足で動かすフットペダル。これでエアリアルは動いてくれるんだ。とスレッタから学んだ。

 

「レバーとフットペダルは、ある。よし、そんでここらあたりのスイッチを・・・えぇい面倒くさい、全部オンにしちまえ」

 

するとモビルスーツはコックピットを閉め、ヴゥンと重く鈍い音を立てながらメインカメラに灯をともした。

 

「よしよし・・・ここまでOK。そっから―――」

 

そうして次の工程に進もうとしたジンが軽くフットペダルを踏んだ瞬間。

モビルスーツは少ししゃがみ、蹴り飛んだ。

 

「うおおおぉぉぉおおおおぉぉ!?!?!?」

 

いきなり感じたことも無いスピードで、推力に物を言わせ壁に激突しながら上昇していく。

 

「だっ、クッソ、言う事、聞けっ!」

 

ジンは悪戦苦闘しながらこのじゃじゃ馬を乗りこなそうとフットペダルやレバーを操作する。

まっすぐとは言い難いが、ある程度は素直に聞いてくれた。

 

「このまま、まっすぐ・・・!いけぇ!!!!」

 

最後に軽く封鎖されていたゲートのような場所を突き破り、外に出る。

太陽は出ておらず、機体が焼ける心配も凍る心配も今の時間帯は必要なかった。

 

「よっしゃぁ!出たぞぉ!外だぁ!!」

 

『うわっひゃあ!』

 

喜びのあまり、オレは叫んだ。

しかしそれとは別に、驚いた声が、小さな頃から知っている声が聞こえた。

オレは視線を上から目の前に戻す。

目の前には、見知った白いモビルスーツがいた。

 

「エアリアル・・・ってコトはスレッタか!?」

 

『その声・・・ジン!』

 

モビルスーツを空中待機出来るように調節し、外に出る。

お互いにコックピットハッチを開け、顔を確認する。

幼馴染が、そこにいた。

 

「スレッタ!お前、助けに来てくれたのか」

 

『あ、う、うん!ジンのシグナルが消えたって聞いて、急いで』

 

「ありがとよ!でもオレは大丈夫だ!コイツがいる!」

 

『えっと・・・その子?は大丈夫・・・なの?』

 

「今ん所は問題ねぇ。細かい事は帰ってから話す」

 

『わ、わかった。一緒に帰ろう。ジン』

 

顔を見ながら互いの無線で一通り話した後、スレッタはコックピットに戻り、エアリアルを操作し右手を差し伸べて来た。

スレッタにはオレがまだコイツ(モビルスーツ)を動かし慣れて無い事が分かっているのだろう。

オレはそれに応えるように、右手でがっしりとエアリアルの手を繋いだ。

 

『ち、ちゃんと捕まってて。エアーが危なそうだからスピード出していくね』

 

スレッタに言われてオレは思い出し、エアーのメーターを確認する。

確かに、後10分程度しか持たない程しか残っていなかった。

スレッタにあえて安心したからか、全身の痛みも段々とぶり返してきた。

 

「あぁ・・・よろしく、頼む」

 

『じゃあ行くね、良かった、間に合って―――』

 

オレはコイツ(モビルスーツ)の手、マニピュレーターを動かないようにロックした後、スレッタの声を聴きながら眠りについた。

次に目を覚ましたのは、基地の自分の部屋だった。




スレッタの幼馴染に対する口調が難しすぎる。





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