自分より強い上位種に愛されるの良くないですか!?   作:糖分至上主義

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嘘つき?男の大きな独り言です。
彼にとっては違うのだと説明を受けましたが私には独り言に見えました。おそらくハッタリですね。
ところで最近毛根が撤退しだして困惑中です。
まぁ夏ですし!抜け毛の季節かな!!
誤字脱字が多くありましたので修正致しました


自称払い屋の男の独白

頭が痛い。

昨日は何故か気分が乗り普段は飲まないような量の酒を飲んだ。さすがに飲み過ぎだと彼女にも怒られてしまったが、久々に実入りのいい依頼だったんだから仕方がない。

それにしても昨日あった男は大丈夫だろうか。あれほど厄いやつをみたのも久しぶりだ。何やら酒の勘定もまとめてやってくれていたみたいだし金は取らないでやってもいいと思うんだがどこにいるのかが分からない、、、

しかしどうにも気分が上がるとあの夜のことをついつい話しちまうな。どこまで話しただろうか。ん?あぁ、芥虫までか。あの後は確か...

 

 

彼女に助けられた後は急いで家に帰った。

普段は早くに帰ってくる俺があんまりにも遅いものだから両親は心配して探しに行く準備をしていたようで、玄関のそばには提灯と草鞋が一足準備されていた。

言い訳もそこそこに疲れが溜まっていたため早急に寝ることにした。

「おい、起きよ。無視をするなと言うとるじゃろうが」

そんな声に起こされて目を覚ますとオオカミが、いかにも不満ですと言った風で目を釣り上げながら歯軋りをしていた。

「それで、儂を連れ出しておきながら無視するとはどういう了見じゃ。さすがに儂もくるものがあったぞ。」

「その、すまないが俺と君は先程あったばかりじゃないのか」

「何を言っとるんじゃ。だいたいそばにいたじゃろうが。」

「すまないが本当に分からないんだ。それに君を連れ出したとは、、、人違いじゃないのか」

「このうつけ者が。あの日、儂を猛烈に口説いて連れ出したじゃろうが。馬鹿にするのも大概にせいよ」

「待て待て待て待ってくれ、本当に心当たりがないんだ。どこで出会ったのか教えてくれないか。」

「あの日、あの沼地で、忌々しい結界から、連れ出したじゃろうがァ。挙句綺麗だの目が素敵だの散々言いおってからに。責任をとるのじゃ」

「沼に結界だあ、綺麗に目が素敵、、、さてはお前あの時の黒蛇か。」

「そうじゃと言うとろうが。それで、なぜ今まで無視したのじゃ。事と次第によっては、じゃぞ」

「本当に申し訳ないが君、いやお前に気がついたのはつい先刻だ。」

「何を言っとるんじゃ、、いや待てお主、儂が見えておらんかったのか。それどころか声まで届いとらんかったのか。」

「だからそうだと言っている。全く身に覚えのないことを責められても此方もどうしようもないぞ」

「ぐぬぬぬぬ。いや、終わったことは仕方ない。儂も諦めるとするが、、、、、、それよりもこれからじゃ。しっかりと責任を取ってもらうぞお前様。」

「責任ったって、ど「祟るぞ」うとでもなるか。うん。」

 

 

「お主、誰じゃその女。」

「この人は取引先の娘さんでー」

 

「おい、オオカミどうした、こんな場所何も無いだろ。」

「お主、以前ここで何が起こった。確かになにかあったはずじゃ。でなければあんな気味が悪いカミはおらぬぞ。」

 

「あまり無理をするなお前様。。白いのとの因縁は儂のものじゃ、寝て起きればすぐに終わるでの。」

「俺はオオカミのもんなんだろ。ならお前の敵は俺の敵だよ。」

 

「カミサマ、神様、大噛様、一生の願いです。全て呑み込んでください。」

「一生の願いじゃお前様。儂から離れないでくれ。儂を置いていかないでくれ。儂を畏れないでくれ

 

「坊主風情が調子に乗りおって。誰のものに触れている。喰い殺すぞ

「喰え。オオカミ」

 

 

「あれから色んなことがあったよなぁ。気がついたらこんな歳になっちまったしな。」

あの日以降錆び付いてきていた世界にヒビが入った。

どこか退屈に感じていた日々も彼女と過ごすうちに彩りが増えていく。

「さて、次の仕事は、、、熱海か。またこりゃ随分と遠いな。まぁ先方の事情もあるだろうし早馬でひとっ走りするとしますかね。」

「今回の仕事は遠出か。依頼場所が山であればいいが海の辺りだとそう融通が聞かぬからな」

「今回は残念ながら海の近くだ。気張ってくれよ。オオカミサマ」

「フン、調子の良い事だなお前様よ、前回の件を忘れたとは言わせんぞ。あんな生臭坊主二度と喰らいたくないわ。」

「まあまあまあ、今回は温泉があるんでそう言わないでくれ。それと前回は偶然だ。普段ならあんな失敗しない。」

真昼間から、1人と1柱 雑踏の中 やいのやいのと騒ぎさわがせ 消えてゆく。彼らの行先は誰も知らない。

 

 




話の中にできたエピソードは要望次第で外伝としてあげるかもです

竜二・・・自称払い屋、脳天気。体には蛇が巻きついたような痣がある。なんでだろう、、、胡散臭いのに仕事はそこそこある。彼以外には見えないオオカミなる存在がいるそうな...

オオカミ・・・可愛い、ツンデレ 最初から5:5でデレがあったが今では9:1でデレデレ。男性女性、生者死者諸々関係なく隆二に触れるやつが嫌い。良く祟る。

旅人・・・めちゃくちゃ厄いらしい。めでたくオオカミに祟られた。マイナス×マイナスで反転しないかな...無理か。
関西圏の人。最近の悩みは毛根が撤退しだしたこと。まだみんな現役だよー!!がんばれー!!



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