ドラッグオンドラグーン 終焉の角笛   作:Ruve

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フリアエやイウヴァルトと共に行動をしているはずの神官長ヴェルドレ。
彼の”声”が途切れたことを心配したギャラルホルン達は、フリアエ達の待つ砂漠地帯にやってきた。


第三章 邂逅
第1節 再開


「何故3人も乗せねばならぬ」

 

 レッドドラゴンの背には、カイム、ギャラル、七支刀の順で座っていた。また置いてかれそうになったギャラルだが、流石に砂漠地帯まで自力で行くのは難しいと駄々をこねて、渋々乗せてもらったのだ。

 ただ、3人も乗ればレッドドラゴンの背中も流石に狭く、ギャラルはカイムに抱きつくような形になり、更に七支刀が密着している形になっていた。

 ギャラルは狭いことよりも、身長に大差がない割に発達した七支刀の胸の感触に嫌な顔をしていた。幸いその顔は誰にも見られる角度ではないのだが。

 

「見えたぞ、ギャラルはそろそろ降りれるだろう」

「ありがとう。あそこね?」

 

 脇から下を見れば、砂漠地帯の中でも入り組んだ岩場の影に人影がいくつか見える。

 ギャラルが降りるために七支刀が隙間を作ってくれたので、嫌な感触から抜け出すためにも勢いよくレッドドラゴンの背中から飛び立つ。

 

「あの姿、ギャラルホルンです」

「ドラゴンもいる。カイム様が来てくれたぞ!」

 

 こちらの姿を認識した連合兵達の声が聞こえる。カイムという言葉に反応したフリアエも姿を表す。無事だったようだ。

 ギャラルと、レッドドラゴンは彼らの側に降り立つ。カイムが兵達の前に降りるとフリアエが走ってきて、カイムに抱きつく。

 

「兄さん。よくご無事で」

 

 少し嬉しそうな表情と、いつもより明るい声でカイムに語りかける。

 ギャラルがカイム達とエルフの里に向かっていた時も感じていたが、間違いなくフリアエはカイムのことが好きだ。両親が殺されたということもあってか、或いはその前からなのか、二人の兄妹愛は大きいらしい。

 ギャラルが改めて兵達の姿を確認するが、明らかに数が少ない。イウヴァルトと神官長らしき者もいない。

 

「ヴェルドレとイウヴァルトは?捕らえられたか?」

「はい。私をかばって」

 

 レッドドラゴンとフリアエが会話をしている最中、少し遅れて七支刀がその場に顔を出す。

 直後、場の雰囲気が少し変わる。フリアエが、カイムに話すときとは真逆の冷たい声で七支刀に尋ねる。

 

「あなたは?」

「七支刀と申します。フリアエ様ですね、話は聞かせてもらいました」

 

 七支刀が行儀よくお辞儀するが、フリアエの視線は更に冷たくなる。その理由をなんとなく理解したギャラルは特に気にしないでいるが、七支刀はきょとんとしている。

 他の兵達も七支刀を直視出来ずに、少し目を逸らしいている。まあ、理由は同じだろう。

 その空気を知ってか知らずか、レッドドラゴンは口にする。

 

「そうさな……捕虜収容所が近くにあるはずだ。そこをつぶすのが、一番確実な救出方法だろう」

 

 フリアエとの会話の続き。その言葉を聞いたフリアエは、カイムとレッドドラゴンに向き直り、話を続ける。

 

「私なら大丈夫です、女神ですから。兄さん、早くヴェルドレとあの人を助けてあげて」

 

 それからギャラルの方にも向き、言葉を続けた。

 

「ギャラルさんも、お願いします」

「ええ、任せて」

 

 今度は無視される七支刀。何か無礼なことをしてしまったでしょうか?とギャラルに小声で尋ねてくるが、知らんぷりをする。ギャラルもカイムもレッドドラゴンも、他の兵やフリアエさえも、この場にいる全員があえてツッコまない"その事"を言ってしまうのも野暮だからだ。

 

「我等だけで行く。他の兵はフリアエを任せるぞ」

「分かりました、カイム様。どうかご無事で」

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