ドラッグオンドラグーン 終焉の角笛   作:Ruve

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神官長ヴェルドレとイウヴァルトは帝国軍に捕獲されてしまった。
カイムは彼らを救出するためにフリアエを残し、ギャラルホルンと共に上空から捕虜収容所を探すため、漆黒の空へと舞い上がる。


第2節 捕虜収容所の空

 レッドドラゴンはカイムとギャラルを背に乗せ上空へと舞い上がる。七支刀は陸路で周囲を確認しつつ進むとのことなので、一旦別れた。

 夜の帳が下りた砂漠ならば、ドラゴンの炎が目印になるから大丈夫だろうと言っていたが、果たして七支刀は捕虜収容所に辿り着けるのだろうか?とギャラルは心配するが、まずは目の前のことに集中することにした。

 暗いので何かが近づいてくることは分かるが、それが何なのかまでは分からない。

 更に近づいて姿が見えるようになってきたが、ギャラルは度肝を抜かれる。それは大量のドラゴン……のように見える。まさかレッドドラゴンと同じくらい強いのが複数もこの場にいるのかと思ったのだが、レッドドラゴンが否定する。

 

「下等種のワイバーンと我を同じにするな。敵でさえないわ」

 

 ホッと一息つくギャラルだが、ワイバーン以外にも何かいることに気づく。何かの駆動音……帝国軍の兵器もまた大量に飛んでいるようだ。

 

「兵器はギャラルが落とすから、ワイバーンはお願いね」

 

 ギャラルがレッドドラゴンの背から飛び立つ。こうも視界が悪ければワイバーンもこちらの姿に気付きづらいだろうと考え、少し低く飛び群れの過ぎる。

 幸い、目の前の強大な敵、レッドドラゴンに釘付けにされていたワイバーン達はギャラルの小さな姿には気がつけなかった。

 

 レッドドラゴンはギャラルが離れたのを見計らって、カイムへと話す。

 

「妹の純潔をおぬしはどう考えておる?女神とて女だぞ?」

 

 ワイバーン達はレッドドラゴンの側に集まろうとしたが、先制して放った炎の弾によって何匹かが容易く撃ち落とされる。

 

「おぬしら三人、真実にそむくことに慣れすぎたか?」

 

 同時に撃墜されることを恐れてか、レッドドラゴンを取り囲もうとし始めた。しかし動きは分かりやすく、レッドドラゴンはその全てを捉えていた。

 

「おぬし、妹の気持ちに気づいておろう?女神の血の通った思いを……」

 

 ワイバーン達は立ち止まりブレスを出そうとするが、それを待っていたと言わんばかりに大魔法を解き放つ。追尾する炎の弾は次々とワイバーンを撃ち落としていく。慌てて逃げ出そうとするものや何とか避けようとするものもいるが、それを許すほど甘えた魔法ではない。

 軽くワイバーンを散らしたレッドドラゴンだったが、カイムへ投げかけた言葉はカイムを動かしたのかは、分からない。

 

 小型の兵器が隊列を組み、レッドドラゴンを迎撃すべく待ち構えているがギャラルには気づかない。側に潜り込んだギャラルが、神器ギャラルホルンを鳴らした所で初めて異変に気がつく。

 ギャラルの背中側にまた扉が出現した。その扉をこじ開けるかのように2つの黒い腕が生え、完全に開かれた扉から黒い竜の様な怪物の頭が露出する。

 ソレは次々と強大な魔力を撃ち出し、兵器を壊していく。慌てて対応しようとするが、扉に有効打を与えられるようには見えず、呼び出しているギャラルもすばっしっこく飛び回っているため当てようにも当てられない。

 

 為す術もなく破壊されていく兵器達。ギャラルが兵器を一掃したのと、レッドドラゴンが合流したのは同じタイミングであった。

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