ドラッグオンドラグーン 終焉の角笛   作:Ruve

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ヴェルドレに依頼されたカイム達は、砂漠にある封印の神殿に空から向かう。だが、その空には石より生み出されしガーゴイル部隊が待ち受けていた。


第6節 砂漠の神殿

 レッドドラゴンがカイムとギャラルを乗せ空を舞う。七支刀は神官長とフリアエを、その他兵士たちと共に守りに専念するために残り、二人だけで砂漠の神殿へと飛翔した。

 空にはやはり帝国軍の部隊が。大量の小型兵器の連帯の中に、ガーゴイルが混ざっている。

 

「離れるでないぞギャラルよ。神殿はまだ見えてこない、はぐれてしまえば帰ってはこれぬ」

「分かったわ。なら……」

 

 神器ギャラルホルンを鳴らす。いつぞやの時に鳴らした音色、カイムとレッドドラゴンに力がみなぎってくる。

 闘志も十分なレッドドラゴンは、全て散らすため懐へと飛び込んでいく。ガーゴイルの放つ魔弾を避け、鬱陶しい小型兵器群を次々と破壊していく。小型の炎弾でも数だけの兵器を潰すのには十分だ。

 兵器の援護を得られなくなったガーゴイルが、それでも飛び回りながら魔弾を放つ。しかし、ゆっくりとしか曲がれないガーゴイルと、複雑な機動を取り高い威力の炎を放てるレッドドラゴンでは勝負にさえならない。少し時間は奪われるが無傷で制圧する。

 しかし、ここは本命である神殿を制圧するためにいる部隊。無限にいるかと錯覚するほどの小型兵器とガーゴイルは現れる。

 

「自ら神殿と名づけた場所を奪い合い、汚し、破壊する。人間とは本当に度し難いものよ!」

 

 怒気をはらんだ声でレッドドラゴンは叫ぶ。数だけならばドラゴンの敵ではない……と言いたいが、余りにも数が多い。倒すだけなら簡単だが、いち早く砂漠の神殿の防衛に行かないといけないこの状況で、時間を稼がれてしまう。

 しかも、小型の兵器はドラゴンが避けにくいように複雑怪奇な軌道の弾を次々と撃ち出した。更にはガーゴイルが逃げ場を潰すように取り囲む。

 ギャラルは鳴らす音を変える。レッドドラゴンの背後に扉が出現する。

 

「ガーゴイルはギャラルが相手するわ。貴方は兵器を!」

「それ程の術、乱発しても平気なのか?」

「いえ、限界はある。だから早く!」

 

 レッドドラゴンはガーゴイルをギャラルに任せることにし、小型兵器を狙うことに集中する。弾もある程度避けるのは諦めて炎を当てられる距離に突っ込む。迎撃できるものはカイムが剣で斬り落としていく。

 急に前方へと飛び出したレッドドラゴンに置いてかれ、後方に集まったガーゴイルへ扉が向く。扉が開き出現した獣は、次々と強大な魔力を放ちガーゴイルを落としていく。

 レッドドラゴンもまた、魔力を大幅に解放し、数えきれないほどの炎の弾を放っていく。例外なく兵器を潰していき、空いた道を飛ぶ。

 

 神殿が見えてきた。同時にやはり数えるのも呆れるだけの帝国軍が見える。

 

「ごめんなさい。魔力をだいぶ使ってしまって、大した援護は出来ないわ」

 

 2つの音色を連続で鳴らした挙げ句、複数のガーゴイルを落とし切るまで扉を維持したこともあり、大技を使えるだけの魔力は残っていなかった。

 しかしカイムはギャラルへと剣、デボルポポルを差し出した。ギャラルは少し驚きながらも、それを受け取りぬひひといつものように笑う。カイムに頼られている、共に戦うことを認めてくれている、それが嬉しくて。

 そして二人は帝国兵の海の中へと飛び降りるのだった。

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