ドラッグオンドラグーン 終焉の角笛   作:Ruve

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帝国のことを少しでも知るために、カイムを通じてオーガの心を読もうとするレッドドラゴン。
その間の僅かな時間にギャラルホルンと七支刀はお互いのことを話し合う。
しかし、彼らの元にフェアリーの悲鳴が響く。


第6節 残る封印は……?

 カイムにオーガの身体を触らせると、レッドドラゴンが言う。

 

「我が心を読もう」

「そんな力があるの?」

 

 契約者だからかドラゴンだからなのか、心を読めるという。ギャラルは少し驚きつつも、とりあえず様子を見守る。

 七支刀は神器を解放し疲れたためか、雪原の上に腰をおろしていた。ギャラルも七支刀の様子に気が付き、隣に座る。

 

「強いのね、七支刀も」

「わたくしは強くなんてありません。戦うので精一杯ですから」

 

 七支刀は笑みを浮かべるが、やはり疲れているからかぎこちない。

 単に疲れているだけではなく、守れなかったエルフたちやイウヴァルトを止めれなかったことを気にしているというのもあるのだが、ギャラルはそこまでは気付かない。

 

「ギャラルホルン様は、戦うのが怖くないのですか?わたくしは、昔はまともに剣を振るうことすら出来ませんでした」

「戦うのは怖くて痛くて、凄く悲しいことだわ。だからこそ戦える力を持つギャラルが頑張って、少しでも早く終わらせないと」

 

 二人とも平和な世界を望んではいるものの、だいぶ違う世界にいた二人だから考え方も全然違った。

 七支刀はただぼんやりと世界平和だといいな、みんなが幸せになれればいいなと願ってはいたものの、周りからちやほやされるだけで中々行動を起こせていなかった。

 

「それに、昔はどうであれ今の七支刀は戦えてるでしょ?それって、恥ずかしいことではないと思うわ」

「ありがとうございます。……パラシュ様が教えてくださったのです、理想のために信念を貫く必要があると」

 

 パラシュ、その名前が出た途端にギャラルの顔が驚きに変わる。

 

「えっ、パラシュと知り合いなの?」

「ギャラルホルン様もパラシュ様のことを知っているのですか?今はイシューリエル様と一緒に"超オカルトバスターズ"をしていますよ」

「なんだ、そのふざけた名は」

 

 心を読みながら、二人の会話にも耳を傾けていたレッドドラゴンは、ついツッコんでしまう。"超オカルトバスターズ"というかなりトンチキな名前に。

 

「話聞いてたんだ……それより、心は読めたの?」

 

 そもそも今七支刀と話しているのは、レッドドラゴンが心を読んでいる間の時間潰しも兼ねていたので、肝心のそれが終わったのかギャラルは聞く。

 

「ああ、読めたぞ。やつら、要塞を隠し持ってるらしいぞ」

 

 要塞という言葉を聞いて、あまりいい顔はしない。そこを攻略する必要があるのだから。

 直後、甲高い悲鳴が辺りに響く。

 

「何!?」

 

 特に耳のいいギャラルは驚く。一体誰の悲鳴なのか。

 

「神殿の封印を守るフェアリーの断末魔が聞こえたということは、3つの封印は絶望的だな」

 

 レッドドラゴンは冷静に状況を分析する。その言葉を聞いたカイムは、怒りをぶつけるように剣を地面に突き刺す。

 他の封印が全て破られたということは、フリアエにかかっている負荷も跳ね上がっているからだ。それに……

 

「残る封印は女神の命のみ。間に合うか?」

 

 他の封印が全て破られたということは、最終封印であるフリアエを殺害しようとする可能性が高い。

 

「とりあえず、帝国領土へ急ぐのだ!要塞のことは……それからだ」

 

 要塞のことも気になるが、今はもう時間がない。カイムたちはすぐにでも帝国領土への進軍を再開することになる。

 ギャラルが七支刀の手を取り起き上がらせる。

 

「パラシュのことはまた今度ね。……だから、世界を守るわよ」

「はい!」

 

 カイムへと傾倒していたギャラルだが、まさかの共通の友人がいる七支刀と、世界を守るという最大の目的を確認する。

 きっとカイムは違うんだろうなと思いつつ、世界を守るという意思で戦ってくれる人がいるという安堵感を覚えつつ、帝国領土への道を進軍し始めるのであった。

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