ドラッグオンドラグーン 終焉の角笛   作:Ruve

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カイム達の眼科には焼き尽くされた大地。
上空にも続々と帝国軍のモンスターが集結していた。

カイムとギャラルホルンはドラゴンに乗り、女神が囚われているであろう空中要塞へと向かう。


第7節 帝国の脅威

「なんだあの巨大な貝殻は!人間の力では到底作れぬ代物だぞ」

 

 空にある空中要塞を見上げながら、レッドドラゴンが驚きの声を上げる。

 遥か遠くの空に、レッドドラゴンが貝殻と形容した空中要塞が飛んでいる。オーガから読み取っていた要塞とはアレのことだろう。

 きっとフリアエもそこにいるはずだと、カイムがレッドドラゴンの背に乗る。

 

「ギャラル、おぬしも乗れ!七支刀はヴェルドレを任せた」

「ギャラルが?いいの?」

「カイムの意思だ。時間はない、早く乗れ!」

 

 ギャラルもレッドドラゴンの背に乗ると、レッドドラゴンは空へ飛び立つ。二人の眼に映るのは、爆撃により焼き付くされた大地と、空に群れているモンスター達であった。

 地上に残されたヴェルドレ、七支刀、そして生き残りの兵士たちもそのままではいられないと帝都へ進み始める。

 空に集まっているのは一つ目のモンスターたち。瞳から魔法弾を放つが、大して早くもなくレッドドラゴンはひらりと躱し炎で反撃する。

 しかし、ギャラルは躱した筈の弾がこちらに向かって追うように飛んでいることに気がつく。

 

「あの弾追ってくるわ!」

「小賢しいやつらめ」

 

 しつこく追ってはくるものの、速く飛んでいるレッドドラゴンには追いつけない。問題は、挟み撃ちにしようと弾を飛ばしてくるのだ。前から来る弾を避けることに集中しすぎれば追ってくる弾に当たり、逃げることを意識しすぎれば前から来る弾を避けることができない。

 厄介な状況になったところで、カイムがギャラルのデボルポポルに触れる。

 追ってくる弾を斬れ。カイムがそう言いたいのだと理解し、ギャラルはデボルポポルを抜く。上手くできるか分からないが、だからといってやらないよりはマシだ。

 レッドドラゴンにも声で、後ろの弾はギャラルに任せることを伝えると、前から来る弾と反撃に集中し始める。

 

「人使いの荒いやつだ。このために連れてきた訳ではあるまい?」

 

 カイムは何も答えない。

 素早く飛び回るレッドドラゴンのせいで若干目を回しつつも、ギャラルは必死に剣を振る。意外と斬ることはできたのだが、気を抜くと剣が手からすっぽ抜けそうだし、最悪レッドドラゴンから振り落とされそうだ。

 ギャラルの頑張りもあり、一つ目のモンスターを落としていく。

 更に道を塞ぐように、蝙蝠型のモンスターと小型兵器が姿を現す。蝙蝠型のモンスターは数だけ多い雑魚であり、小型兵器も散々落としてきた相手だ。大魔法を解放し、炎の魔法弾が幾つも飛ばされ蝙蝠共を蹴散らしていく。

 しかし、小型兵器は違った。それを狙っていたのかを分からないが、炎が触れた兵器はカウンターとばかりに複数の追尾弾を飛ばしてくる。しかも大魔法を放ったせいで、あちこちの小型兵器から弾幕を作るように飛んでくる。

 軸を合わせるようにレッドドラゴンは動き、大きく下降し全て躱した。あれらが全て返ってくるのかと思いギャラルは剣を構え直すが、一つ目の追尾弾に比べて速い弾だったためか、返ってくることはなく虚空に消えていく。

 小型兵器はカウンターに特化しているのか、直接弾を撃つ様子がない。ならば一つ一つ破壊すればいいと、威力を高めた炎のブレスで順番に破壊していく。カウンター弾もまとめて来なければ大したものではなく、掃除は簡単に終わる。

 モンスターや兵器もなくなり、貝殻はより大きく映るようになる。更に接近しようとレッドドラゴンは翼を羽ばたかせるが、逆巻く激風に妨害されそれ以上昇ることはできなかった。

 

「これ以上は無理か」

 

 少ししょんぼりした声でレッドドラゴンが呟く。

 直後、空中要塞から降りる影があった。

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