オーブ1000個使っても欲しいのが出なかったら逆に召喚されて件について 作:人中の蝮
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どうしよう、一人で何とかするつもりだったのに転移をする前に結界内にナーシェンが入ってくるとは思わなかった。
この人は少しばかり気が難しい人だからこんな所で一緒にいたくない。だって勝手に動かれるとすぐに死に直結する場所にいるのだから、素直に従ってほしいのだけど。
それよりも今はナーシェンにどのように説明しようかと思って話をした。ここはいつも通りに下手に出て説明した方が素直に聞いてくれるなと考えながら伝えた。
「賢明なナーシェンさんならば既に理解をしているかもしれませんが今から俺が言う言葉は真実であり偽りがないことをお伝えします」
するとナーシェンさんは機嫌が良さそうにそうだね、賢明な私は既に理解をしているが一応、念の為に聞こう、感謝し給えよと言われてから俺はこの世界のことそして目的を話した。
説明を終えるとナーシェンさんはなるほどねと言いながら大量の汗を出していた。これって完全に予想外の反応しているけど必死に隠そうとしているなと理解したのでそこは深く聞かないことにしてこれからの事を説明を始めた。
「それでこれからシンヤ君とニルス君を助けるために行動を移します。この場所は先程も言いましたが死に直結する場所であるので今回ばかりは俺に付いて来てもらっても宜しいでしょうか」
するとナーシェンさんは仕方がないなと言いながら顔色は真っ青になっていた。この人は怖いのが苦手なのかな・・・いや、この場所は誰も怯えるのが当たり前か、怯えない俺が可笑しいだけだな。
それはそうと駅について先程から気になっている物があるのだが・・・あれってオーブじゃないか。ファイヤーエンブレムヒーローズに出てくるオーブだよね。
なんでこんなきさらぎ駅に落ちているのですか、しかもそこそこの数があるので上手く行けば召喚できるじゃないかと思ったが肝心の祭壇が無い事に気が付いて落ち込んだ。
いや、この際だ、物は試しでFateシリーズみたいにやれば召喚できるじゃないか。アニメなどである程度は覚えているからやってみるかと思って準備をした。
幸いな事に鬼の集団は来ていなかったので準備が出来た。ついでに鬼の集団は太鼓など鳴らしながら迫ってくるので分かりやすい。迫ってきたら逃げれば良いので今は仲間が増やせるチャンスなので頑張った。
そして俺はアニメで見た事を思い出しながら言葉を出したらなんかオーブが光りだしてそれが真ん中に集まり光の柱が現れた。
もしかして成功したのかと思って待っていると光の柱が無くなり現れたのはこの世の人とは思えないぐらいに絶世の美女が姿を現した。
思わずにドキッとして見惚れてしまった、俺が今までこんな女性がいたら嬉しいなとか理想の女性とか考えていたけどそれを超える美少女が目の前に現れたので顔を真っ赤にしながら俺は言葉を出した。
「どどど、どうも、どうも初めして、俺は吉田雅也と言います。どこ、何処にでもいる男です。そこの美しいお嬢様の名前はなんと言うのでしょか」
ドキドキ過ぎて全然言葉が思いつかずに少ししか言えなかったが向こうは少し笑みを出して答えてくれた。その様子はまるで女神が微笑んだようにも見えた。
「私はディアドラと言います、でもごめんなさい。それしか覚えていないのです、申し訳ありません」
それを聞いた俺は少し考えた、なんでと考えて見てどう考えても俺が無理矢理召喚したせいだとすぐに理解してその場で土下座をして頭を地面に叩きつけんように何回も繰り返しながら謝った。
勿論のこと血が頭から流れても必死に謝罪を続けていたらナーシェンさんがこれ以上は命が危ないからと止めてきたが止めないでください、俺は俺がこんな事をして許せないのです。本当ならば最も心から謝罪をしたいのにと言いながら続けていたらディアドラさんが慌てながら俺に対して言葉を出してきた。
「大丈夫です、記憶がないのは元からですから気にしないで下さい。それよりもここは何処なのでしょうか、教えてくれますか」
聞いた俺ははい、喜んで教えますと言ってすぐに顔を上げて説明を始めた。すると遠くからナーシェンが流石、豊喜の親友だなと言って苦笑いをしてみていた。
その様に説明を終えるとディアドラは私が何処まで役に立つか分かりませんが頑張ってみますねと言ってくれた。俺はそこにいるだけでも俺は嬉しいです・・・って戦力になりそうな人を召喚できていないと思い出してすぐに残っているオーブで再び召喚の儀式を始めた。
ディアドラさんは癒やしとかは出来そうだけど戦いに出す訳には行かない、今度こそ戦いができそうな人が召喚できますようにと祈りながら俺は再び召喚をした。
先程と同じ様に光の柱が現れてそこから現れたのはこれもまた美少女と言える人物が現れた。赤髪で元気そうな美少女で名前を聞く前に先程と同じ様に自己紹介を終えてから彼女が話をしてくれた。
「私の名前はノルンと言うの、何か困った事になってそうだから力を貸してあげるね、それとここはどこかしら、見た事もない建物もあるみたいだけど」
見た目通りに元気そうな美少女で武器は弓を持っているから戦いは出来そうだなと思っていたらナーシェンがものすごく慌てながらノルンちゃんに対して話を始めていた。
「わ、私はナーシェン、私も美しいと思っていたけどそれ以上に君は美しい。どうだい、ここを切り抜ける事が出来れば一緒に空の旅でもしないかい」
おい、こんな所でナンパをするやつが少しは考えてくれよ。でも先程もそれに近い奴がいたような気がするけどまあ、良いか。
確かにノルンちゃんは美少女だから気持ちはわかるけどさと思いながらみてオーブの数を確認したら4つしか残っていないので召喚はできないなと諦めた。
流石にゲームみたいに連続で召喚をすれば必要なオーブの数は減ってくれないようだ。でも二人よりは少しは心強くなった気がするからいざ出発しようとしたらここでノルンちゃんが少し恥ずかしそうにしながら頼み事をしてきた。俺とナーシェンは何だと思いで聞いてみると意外な頼みであった。
「実は私、ドジっ子だから持っているものを失ってしまう癖があるから武器以外の物を預かってくれるかな、駄目」
おいおい、マトモだと思っていたらここでドジっ子を引いてしまったわけか。その上にそれを聞いたナーシェンが私が喜んで持ってあげよう、感謝してくれよと言いながらノルンちゃんの荷物を持った。
絶対に普段ならばそんな事をしないだろうにこんな事をするなんて本当に惚れ込んだのだなと感じた。まあ、それは良いことだから問題はないけど。
このドジっ子が変なことをしなければ良いのだけど、でもこんな時に限ってやることがある意味お約束みたいなものだから対策を考えておかないといけないな。
それは出来るのはここから幼い頃に逃げることができた俺だけなんだから。覚悟を決めて俺はとうとうもう生きている間は来る事はないだろうと思っていたきさらぎ駅から外に出て歩みを始めるのだった。