オーブ1000個使っても欲しいのが出なかったら逆に召喚されて件について 作:人中の蝮
作者「・・・」←アプリで花嫁リリーナを見せる
親友「・・・許す!」
作者(ちょろい)(^^♪
さあ、敵が来ないうちに移動をしようと考えて移動を始めていた。本当に久しぶりだなと思っていた。小さい頃に一度しか着ていないけど明確に覚えている。
それだけ恐怖だった記憶がある、出来れば死んだ後にここに来たかったけど、今はそんな弱音を吐いている場合ではない。
仲間も増えたことだから可能性は上がっているはずだ。ディアドラさんは戦いに参加をさせるつもりはないですけどそれにしても知らないとはいえのんびりとやり過ぎなのではと思ってしまう。
でもこんな気持ちを理解してくれるのは誰もいない、逆にいたら困ってしまう。とりあえず危険な敵は周辺にはまだ来ていないので少しばかり落ち着きながら進んでいた。
俺はナーシェンは軍人だから大丈夫だけど他の二人は女性の上に軍人には見えないので体力が持つかなと思って心配そうな気持ちで二人に話しかけた。
「いきなりで本当にすみません、急に人助けに協力して下さいとお願いをしてしまいまして・・・ノルンちゃんにディアドラさん、体力は持ちそうですか」
すると二人とも大丈夫ですと返事をしてくれた、ノルンちゃんはもともと義勇兵として戦いをしていたらしく体力には自信があるみたいあった。
と言うか義勇兵だったのと思っていたらナーシェンさんがならば私のところで正式な弓隊の隊長をしてみないかと言っていた。すみませんがナーシェンさんにそんな権限はないと思うのですけど・・・まあ、タクミ君の負担を減らせそうだから賛成はするけど。
ディアドラさんも何故か体力は保ちそうですと言ってからなんで私も体力が持つのでしょうかと言ってきた。すみません、そればかりは分かりません。
記憶がない以上はどうしようも考えられませんからもしかしたら親友がなにか知っているかもしれないけどそれは目の前の試練を越えてから聞くことにしよう。
でもこれでディアドラさんが結婚して相手がいたらどうしよう、マジで見た目が好み過ぎるから困っている。絶対に記憶を無くしている状況って好きな人は必ず存在しているのがお約束だ。
親友にあれ程まで寝取りは駄目だからなと言っていたのに・・・いや、言っていなかったら寝取っていたかもしれない。それ程までに俺にとってはディアドラさんは魅力的な女性であった。
だからその・・・ディアドラさんが思い出して好きな男性がいたら俺は笑顔で見送りが出来るのであろうか。きっと出来ずに負け犬の様に泣き叫びながら送るだろ。
そう思うと悪い思いが出てくるのだ、このまま記憶が失ったままになって欲しいと願っている俺がいる。そう考えると俺が嫌になってくるよ、だからモテないだよ。
そうもしながらしている内に目的の森の入口に到着した。俺はナーシェンさんたちに真剣な表情で話をした。
「ここからは更に危険な場所に入ります、本当に今だけでも構いません。俺の指示に従ってください、それでもしないと命の保証はできません」
そう言うとナーシェンさんは汗をかき怯えながら承諾してノルンちゃんも顔色を悪くしながらわかりましたと言ってきたのにディアドラさんは当たり前のような顔をして分かりましたと言った。
待ってくださいディアドラさん、メンタル面が強すぎませんか?!それとも記憶を失っているだけだから恐怖を感じないとか・・・ないない、この人はどんな人生を歩んで来たのだ。
親友からお前の人生は過酷すぎだろと言われているせいでメンタル面が他の人に比べたら強いと自信はあるけどここまでは強い自信はないですよ。
もしかしてディアドラさんって俺以上に過酷な運命を辿ってきた人なのか。そうなると余計に俺の元に留めておこうとすると罪悪感が出てくるのですけど。
でもこの光景を見てここまで冷静とは・・・心強いと言うべきだろう。そう決めて俺たちはとうとう黄昏の森に足を踏み入れた。
森の中は不穏な空気が漂っていた、そこら辺から良からぬ気配を感じて油断は出来ない状況である。流石にやばいと感じているのかナーシェンさんとノルンちゃんは震えて歩いていた。
その二人を見てみると本当に申し訳ないと思いながら進んでいたけどこの光景を見てもディアドラさんは普通にしていた。
・・・もしかしてディアドラさんも実はここに来たことがあるのですかと言いたくなるぐらいに冷静であった。来たことがある俺だって怖く緊張しているのにディアドラさんはそのような様子は無い。
これでディアドラさんが強かったら嬉しいだけどなと思いながら進んでいくと向かった先でやはりいたかと思いながら警戒を出していた。
魔獣と呼ばれている存在が目の前にいたのですぐに隠れる様に指示をしてそうして通り過ぎるのを待とうとした時にディアドラさんが倒せそうな気がするので攻撃しますねと言って見たこともない魔導書を取り出して攻撃準備していた。
攻撃的過ぎませんか、流石にヤバいですよ。と言うか魔法を使えるのですかと思いをしてみていると何か光魔法なのか光が現れてもしかして記憶が無いだけで実は物凄い魔法使いなのかと思っていたら魔獣に向かって巨大な龍の形をした光が魔獣に当たり一撃で仕留めてしまった。
・・・・つ・・・つ、強すぎー!何ですかあれは一撃で仕留めてしまったですけど!?真面目にわからないですけど・・・分かることはこの中で一番強いと言う事だけは分かった。
ナーシェンとノルンちゃんは唖然としていますよ、無理もない、自分もびっくりして信長の野望に出てくる顔芸二階堂みたいになっています。
良し、ディアドラさんも戦いに参加は決定だな。明らかに強さが違う、それにしてもここまで強い人が記憶を失うってどんな事が起きたと言うのか。
もしかして悪の教団に連れて行かれて記憶を失わせられたとでも言うのか。なんてな、そんなアニメみたいな展開の訳がないよね。
・・・・あれ?どこかで聞いたことがあるぞ。RPGの中でも屈指の悲劇と言われているバーバラの悲劇と呼ばれているイベントがあると聞いたことがあるな。
そのイベントは目の前でヒロインと言うか妻が寝取られるという最悪の結末だった気がする。本当に悲劇過ぎてどこのサークルゴリッチュさんの作品、BBライダーの主人公であるニトスと同じぐらいに悲劇だと思ったぐらいだ。
それが確かファイヤーエンブレム、聖戦の・・・何だっけ確かそのゲームだった気がする。そして男の名前がシグルド、普段なら名前も覚えられない俺が覚えるぐらいに可愛そうだと感じた。
もしかしてと思いで俺はディアドラさんに声をかけてみた。もし、もしかしてこれでと思って話をした。
「ディアドラさん・・・シグルドと言う人物に心当たりとか何か感じることはしませんか」
「・・・分かりません、分かりませんけど、何故だが懐かしく感じます。そしてそのシグルドと言う人に会ってみたいです。もしかしたら何か思い出せるかも知れません」
そう言っていたディアドラさんはまるで初恋をしている少女の様に見えていた。それで俺は本能的に理解をした、バーバラの悲劇である寝取られてしまうヒロインが今、目の前にいるディアドラさんということが。
俺の初恋は・・・いや、今は親友の子供とニルス君の助けることをしてから後で考えよう。そう思いながら俺たちは前に進むのだった。