オーブ1000個使っても欲しいのが出なかったら逆に召喚されて件について 作:人中の蝮
見た感じに楽しそうでしたので・・・読者様の中に買っている人がいましたら感想を教えて下さい!
しばらくして落ち着いた親友がリリーナさんに子供を託して顔を真っ赤にさせながら話を始めた。そんなに恥ずかしいことでは無いと思うけどな、でも良い記念になったかもしれないけど。
「急に見苦しい所を見せて申し訳なかった、先程の光景は忘れてくれると助かる。まあ、雅っちは絶対に忘れないと言うだろうけど」
「当たり前じゃないか、あんな珍しい光景を忘れろと言われても絶対に忘れないからな。どうしても忘れてほしかったらいろんな和菓子を集めて俺に与えたら忘れるかもしれないけど・・・どうする豊っち」
そう言うとならば今度、用意をするから忘れてほしいと言ってきたから忘れることにしよう。まあ、用意をしていなかったら思い出すだけだしな、こんな面白い事を忘れられる和菓子を用意してくれよ・・・今はそんな事を言っている場合ではない。
ニニアンちゃんをどうやって助けるかの会議をしないと行けないのに世間話など後だ!そうして俺はとりあえずニルス君を連れ戻した事を改めて教えてから話を進め始めた。
今のニニアンちゃんは竜人、マムクート独特の症状を起こしている、それは凶竜化と言う奴で一度発症すれば元に戻すのは非常に難しいと言われている。
実際に親友がそれを発症して治ったのは数えるほどしかみたことがないみたいで非常に厳しい状態らしい、親友の豊っちは竜の中でも古参の竜でありそれが数えるほどしか治せていないとは・・・でも俺は約束したのだ、ニルス君に必ずお姉さんを助けるって!
俺はどんな事でも頑張るから教えてくれとお願いをした。すると親友はきさらぎ駅ぐらいに大変かもしれないが構わないかと聞いてきた。聞いた俺は愚問と返事をした。
そうして親友が数少ない助かった方法を教えてくれた、その方法は聞いただけでもかなり難しそうだけどやるしかない。
まずは洗脳を解いてからまずは暴れない様にする為に体力を奪ってから結果を張ってからニニアンちゃんが心から好きな人が頭に触って声を掛ける。一見すると簡単に見えるけど実際は物凄く難しいらしい。
そうかと思いながら考えようとした時に親友がため息をつくように意外な事を口にしたのだった。
「出来れば、竜に対する秘策のナーガの書があり使える人がいたのであれば心強いのだけどな。まあ、そんな都合よくいるわけ無いか」
・・・・いるーーー!!ディアドラさんがまさにその人だ!本当に運が良いぞ、普段の運は最悪だけどこのような時の運はなんだかんだで良くなるからな。
ついでに運のなさの例え話では仕事場の先輩と一緒にパチンコで遊んだ時に先輩から何で大当たり濃厚を2回連続外しているのだと余りにも信じられないと言う表情で見られたことがある。ついでに周りの人からもあれでハズレるのと言われた。
その時は分からなかったが帰ってから調べてみると当たる可能性が九割超えらしく、それを2回連続外す事などあり得ないらしいけど実際に起きたから仕方が無いじゃん。
それ以外にも仕事場の先輩からどんだけ運が無いだよと言われている。まあ、それがガチャにも現れてオーブを千個以上失っただけどね。
けれどもディアドラさんがいるならば助かる可能性が上がるのでこれなら希望があると思いながらディアドラさんに目をやってから親友に対して話をした。
「豊っち、実はここにいる女性、ディアドラさんがナーガの書を持っている上に使う事もできると言う。まさに今のこの状況に一番頼りになりそうな人がいる、きっと上手く行くよ」
俺は元気に言ってディアドラさんは少しばかり恥ずかしそうにしていた、親友も喜んでくれるはずだと思って親友の顔や表情を見るとそこには嬉しさも感じられたがそれ以上に感じられたものがあった。
それは敵意、こいつは始末していたほうが良いと思っている顔をしていた。昔から敵意やこいつは死んでほしいなと親友が言っている時の表情に似ていた。
豊っち、この女性を知っているの・・・と言うか何か因縁があるの。正直に言って何もしないで欲しいのだけど豊っちがそんな簡単に引き下がるとは思えない。
ニニアンちゃんを助け出せたらこれはディアドラさんを向こうの陣営に引き取ってもらった方が良いかもしれない。もしかしたら向こうにディアドラさんの知り合いとかいるかも知れないから引き取ってくれると信じたい。
少なくても親友の事だ、日本の法律なんてここに無い以上は必ず仲が悪い奴だと用済みとなった瞬間に切り捨てる様な所も考えられる。一目惚れした女性をこんな事で死なせたくないからな。
全く一難去ってまた一難とはこんな状況のことを言うのだろうな。いい加減に災難は終わりになってほしいのだけど。
でも俺の事だからそれを終えても災難が来るだろうな、考えたら嫌になってくるので今は目の前の事に集中しよう。まずはニニアンちゃんを助ける、そしてディアドラさんを逃がす。
良し、今後の予定は決まり。そうも考えている内に準備は進み、そしてとうとう作戦を始めようとしていた。今回は俺はメインではないから援護するぐらいしか出来ない。
見守る中、豊っちが洗脳魔法を解いた瞬間に再びニニアンちゃんが暴れ始めた。結界を張っていると言ってもその衝撃波が離れているこの場所まで伝わってきた。
俺がどうにかできる問題では無いなと感じて素直に成功するように祈っていたが一向に衝撃波が収まることはなく本当に大丈夫だろうかと心配になって来ていた。
その時に俺に憑依をしているエンブラが語りかけてきた、このままでは成功は出来ないだろうと語ってきた。何でだと考えると流石に憑依をしているだけに考えが読まれたのかすぐに返答してきた。
(簡単なことだ、あの女を助けるには儀式の内容が弱すぎる。あのまま行けば先にあの女の命が燃え尽きる、見れば分かることだがな)
どうすれば良いだよとエンブラに聞いてみるとエンブラは少しばかり楽しそうな声で俺に言ってきた。
(そうだな・・・お前の力を引き出せば救えるかもしれないぞ。お前に取り憑いて何で支配できないのかを調べてみたが・・・納得した。なるほど確かに支配する事はできないなと・・・な)
それは何、それを引き出せばニニアンちゃんを助けられるかもしれないだろ。ならば引き出してくれとお願いをした。すると信じられないぐらいの痛みを襲うかもしれないがそれでも構わないかと聞いてきたので当たり前だと返答するとすぐに体中が引き締められるような感覚に襲われて痛みのあまりに座り込んでしまった。
本当に滅茶苦茶痛いけどこれに耐えたらニニアンちゃんを救える力が手に入るかもしれない。耐えろ、俺!ニルス君と約束しただろう、姉さんを必ず助け出すってこんな所で諦めるな。
子供を助け出せない時は俺の命日だと誓っただろ、ならばこれぐらいの痛みなど飲み込んでしまえ、俺!!
すると痛みは続いているがなんとなくであるがニニアンちゃんを助ける方法が分かった気がする。俺は痛みに耐えながらニニアンちゃんに近づいた。
痛いけど痛いけどニルス君やニニアンちゃんが受けた心の痛みに比べたらこんなの痛みにもならない、待っていてくれ、今そちらに向かう。
完全に顔色を悪くしているが皆、ニニアンちゃんの事で見えていなかったお陰で何とか邪魔をされずに到着できた。
息も荒くなっておりあんまり好意的でないエンブラも流石に危ないと言ってくれたが危ないのは当然のこと後はニニアンちゃんの敵意を心の底から溢れている怒りや憎しみを・・・抑える。
抑える事が出来ればニルス君の声がニニアンちゃんに届くはず、俺は残っている力でニニアンちゃんに触れて力をニニアンちゃんに対して流し込んだ。
俺はそこでとうとうその場で倒れ込んだ。すぐに気が付いたディアドラさんや親友が声を出して無事かと聞いてきた。見ての通りに無事ではないよ、けれどもそこまでしたからにはやはり効果が出ていた。
あれ程に暴れていたニニアンちゃんが先程とは変わって静かになってそして竜の姿で泣き出していた。怒りが無くなったら悲しみか・・・でもこれならば声が届くはずと思ってニルス君に最後の力を振り絞って声を出した。
「今だ、ニルス君!今なら姉さんに声が届く!心から叫べ!」
ニルス君はニニアンちゃんに触り必死に叫んだ、するとニニアンちゃんがかすかな声でニルスと喋ったと思っていると視線をニルス君に向けるとどんどん目の色に輝きを取り戻して泣きながらニルスと叫ぶと人の姿に戻り嬉し泣きをしながらニルス君を抱きしめた。
良かったと息を荒くしながらも見届けて安心した瞬間、今まで抑え込んでいたものが一気に我慢が出来なくなり口から大量の血を吐血した。
周りの者が俺を心配してすぐに駆け寄ってきたが何かを言っているのは分かるけど何を言っているのかが聞こえなくなっていた。そうして意識もどんどん暗くなり目の前が真っ暗となった。