~???~
(あぁ…俺は死ぬのか…?)
薄れ行く意識の中でそんな疑問を持った。仕事からの帰り道、後ろから何かが突っ込んできた。何なのかはわからないし、周りの音ももうきこえない。
(ふざけやがって…こんな簡単に終わるのか?)
(嫌だ…嫌だ嫌だっ!誰か…助けてくれ……)
そんな願いも虚しく意識は暗い闇に飲まれていった。
……。
…………。
~( )~
『この方はどうかしら?』
『いいのではないか?面白くなりそうだ』
『彼女たちにもぴったりよね!』
……なんだ?誰かいるのか…
『気がついたみたいよ』
『そうみたいね!消えなくて良かったわ!』
『消えては元も子もないからな』
目の前には耳と尻尾のある三人の女がいた。
……全員美人だなぁ
『あら、美人ですって!嬉しいわ』
『うふふ、褒められると嬉しいわよねぇ』
『ふん…まぁ悪きはしないな』
!?心が読まれたのか…それとも口に出してたか!?
……そうえばさっきから声が出せないような?
なんか身体も異様に軽いような?
いったいどうなってんだ!?
『混乱するのも無理はない、君は魂しかないのだからな』
『魂だけって変な感じよね、肉体はぐちゃぐちゃになっちゃって使えないし』
『とりあえず会話は念じれば通じるから大丈夫だよ!心配しないで!』
魂しかない?肉体はぐちゃぐちゃ?何がどうなってるんだ!
確か俺は仕事から帰る途中で、それで…それで
そうだ…俺……
『思い出したみたいだな、そう君は事故で死んでしまった。後ろから車に引かれたんだ』
車に?あの突っ込んできたのは車だったのか……
『そう、びっくりしたでしょう』
『その衝撃で体はぐちゃぐちゃになっちゃって即死だったよ』
そうか、本当に死んだのか俺は…
じゃあここはどこなんだ?貴女たちは天使か何かなのか?
『ん~天使じゃなくて女神かな』
『君のいた世界とは別の世界のだかな』
別の世界?わけがわからない…俺はこれからどうなるんだ?
『単刀直入にいうと私たちの世界に転生してもらうつもり!そこで彼女達を導いてほしいの!』
転生?導く?何で俺がそんなことをしなきゃ_
『ちなみにここで断ると君の魂は天に帰る、簡単にいうと君という存在は消えてなくなるってこと。』
『今ある意識もキレイさっぱりね!』
…………なるほど、俺が俺でいたいなら首を横に触れないわけか。
『話が早くて助かる。魂を引き留めるのも無限にできるわけではないからな』
『でもでも!君の要望はできる限りの聴くつもりだよ!』
できる限りか……悪くないな。
容姿とか色々きめられるってことか?
『そうそう、人間であれば大丈夫よ』
『なにかイメージがあればそれを元に君の肉体を構成することが可能だ。』
『おっ!転生してくれるの!?うれしぃ』
まぁこのまま消えるのはもったいないっていうか、消えたくないっていうか…
とりあえず行ってみるよ貴女たちの世界に
『こちらの申し出を受けてくれて感謝する』
『肉体のイメージは念じてくれればこっちでやるからゆっくり休んでね!』
『魂にも休息は必要だからね』
あぁわかった。とりあえず休ませてもらうよ
イメージ……肉体のイメージ……
あっそうだ、あのキャラにしよう!せっかくの異世界楽しまないとな!
『ほぉこの肉体でよいのだな?』
あぁ頼む
『了解しました!それではまたねぇ』
『またね!』
意識が…また…薄れる…………
さっきとは違う暖かな光に包まれ微睡みに沈んだ。
……。
…………。
………………。
『行っちゃったねぇ』
『あぁ、彼と彼女達の旅路を見るのが楽しみだ』
『でも、この肉体は大き過ぎじゃない?』
『まぁ大丈夫でしょ!誤差よ誤差!』
『ほんとかなぁ』
×月◯日、∇∇病院で一人の子供が生まれた。
金色の髪をもつ子供。ここから彼の物語が始まる。
またな!