ガンダムビルトインターセクション deep in shadow 作:クロノ09
???の世界の話
『……個体識別コードAlt-AwN-84c3e7f1e7とのリンク拒絶を確認、以後同一個体のネットワーク権限を剥奪』
次元の彼方、その果ての果て
何人も立ち入れぬその空間で淡々と声が響く
声の主はその紫の髪をはためかせながら、魔女のような妖艶な笑みを浮かべる
「へぇ、まさかねぇ…
"アレ"はキミの自信作だったのだろう?
キミにしては手痛い失態じゃないか」
その魔女のような少女を嘲笑うかのように、白髪の少女が現れると、魔女が視ていた画面を盗み見しながらため息をつきながら笑う
「あのイレギュラーの世界の収集を逃すとは、全く、惜しいことをしたね」
その瞳に映る画面には、幾つもの文字列がせめぎ会うかのように並んでいるも、その何れも真っ赤に塗りつぶされ、errorの文字列に上書きされていく。
『…そうかしら?それ以上に大きな収穫も得た、悪くない結果よ』
黙っていた魔女が虚空に手をかざすとそこに光が集まり、球体が生成される。
『フフッ…これで2人目、一体、どんな結末を迎えるのかしらね』
やがて球体はその色を失い黒づくと、ゴトンと音を立て地面へと堕ちる。
そこにはもう1つ、同じように空っぽの球体が虚ろに転がっていた。
「コード
『あの子達は曲がりなりにも"私"、この程度、想定のうちよ』
ニヤリと笑いながら、魔女は興味を失ったのか、目の前の画面を書き消す。
「…へぇ、てことはアレを剪定しないのかい?
あの"彼"の言葉が本当ならば、面倒なことになる前に、いっそのこと、あの世界ごと"ディザスター"で……」
白髪の少女の背後で黒い巨体が蠢くように唸る。
その無機質なカメラアイに映るのは目の前の彼女達ではなく、"別の彼女"の姿
『自らの意思で私を拒んだあの子に、わざわざ消す価値すらないわ
それに、わざわざ結末をくれてやるなんて義理はないわ
全ては私の掌で…』
魔女は踵を返すと、そう告げながら白髪の少女のもとから立ち去る。
その表情はいつものように、何一つ変わらない不気味なものであった。
「…はてさて、どうかな?
今回ばかりはキミの負けさ
アレはキミの持っていないものを手に入れた
だろう?
しかし、白髪の少女はそんな魔女のどこかがおかしかったのか、嘲笑うかのように、その名を呼ぶ。
『…だまりなさい、この悪魔風情が』
その瞬間、白髪の少女のいた場所に幾つもの槍が突き刺さるも、その矛先はただ地面を抉るのみで、空しく音だけが響く。
「へぇ、キミにしては、珍しい
そんなことをしても無意味なことは理解っているだろうに」
いつの間にか、魔女の目の前に佇んでいた白髪の少女が嘲笑しながら、ゆっくりと魔女に近づく
「まぁ、キミがそう言うのならば、アレは諦めよう
せいぜい、新しい
『…黙りなさいと言ったはずよ』
目の前を巨大な刃が貫く
しかし、相変わらず白髪の少女の笑い声だけが響きつづけていた。
『問題はない、計画は順調よ
だから、もうすぐ…』
魔女が腕を上げると、その刃を突き刺した
『もうすぐよ、だから誰にも邪魔はさせない…』
to be continued
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