はい。というわけで浦原さんのあの道具使って無理やり卍解させます。
あれ使った奴は歪んだ卍解しか使えないとか言わないよね?
虚圏
「で、これが強制的に具象化させる道具ですか」
「藍染はんがくすねて来たらしいわ。浦原喜助…は知ってるっけ」
「知ってますよ」
「その男が作った」
わぁ、なんだか信頼性が地に落ちた。あの人だけは『私が作りました』シール貼っちゃいけないと思う。現世での信用の証が、魔除けの証になっちゃう。浦原産とか書いたら売り上げ0じゃないかな。そんなことはよくて、刀を刺すだけで具象化できるらしい。すごいね
「でも期限は三日間や」
「短っ」
「まぁしゃーなし。その間に具象化のコツでも掴めたらええけど」
「やってやらぁ!」グサッ
「意外と勇気あるね」
『…もうちょっと丁寧に扱って…』
「テメーの解号教えろ!」
「そこからやね」
『…改号知ってたからここに来たんじゃないんですか!?』
「ない。言え」
『か、改号って…卍解すれば必要ありませんし!』
「じゃあ卍解すっぞ」
「頑張り〜」
「で、どうすんの?」
『ククク、よくぞ聞いてくれた。私を屈服させ、再び主人として認めることで━』
「死ね!」ザンッ
要はこういうことだろ。屈服だのなんだの難しい言葉使ってるけど、要するに『俺を倒して俺を納得させろ!』とかいう、あれだろ。なら簡単だ。倒せば終わる。が、どうやらゲームみたいなものらしく、顔無の条件は顔無を捕まえることらしい。
「なんだ、簡単じゃん」
『貴様と歩の速さは同じだ』
「簡単じゃん」
『では…やってみるが良い!!』シュンッ
「縛道の一。塞」
『ぬおっ!?』
「足を封じれば問題はない。捕まえた」
『さすがだ…』
「こんな簡単に終わるの?卍解のレベルも、期待はできひんなぁ」
「おら!名前教えろ!」
『私の名は…』
「勿体ぶるな!さっさと言え!」
「待ち、まちぃ!仮にも自分の斬魄刀に向かって蹴ろうとする奴が…いたわ!ここに!」
『私の名は人無(じんむ)です…』
「能力!解号は!?」
『能力は滅却師の無力化で、解号は…平和としての地盤となれ、です…』
「完全に屈服してるわ…」
「滅却師相手とか…今時そんな滅却師いねーよ!」
『ひぃっ!』
「次会う時までに別の卍解考えとけよ!分かったか!?」
『わ、わかりました…』
「かわいそ…」
「まぁ次会う時は卍解の話じゃないでしょうけどね」
「…あ、君虚化とかって興味ある?」
「虚化?なんです、それ」
聞けば藍染が崩玉の力で虚の仮面剥いでた時に思いついた、死神の強化状態らしい。ほへー。内なる虚をぶっ倒し、屈服させることによって虚化ができるとか。斬魄刀みてーだな、とか思う。滅却師じゃなくて虚の無力化だったらなぁ…考えとけよそれくらい
「やります!」
「えぇ…?」
「そういうと思っていた」
「東仙さん!?」
「こっちに来い。藍染様の元へと」
「ちょちょ、ちょい待ち!卍解覚えたばっかでできるの!?」
「?出来るの出来ないのではない、やるのだが?」
「そうですよ」
「あかんわ…もうほんっとあかん…」
崩玉実験室
「うぃー…」
「藍染様」
「連れて来たか。先ずは卍解習得おめでとうと言ったところかな。虚化についてだが…」
「東仙さんから多少は聞いてます」
「そうか。それでそこに座るか。ならば良いだろう。虚を君の中に…」
「?」
「…おかしいな。東仙の時はもっと早くに現れたはずだが…」
「崩玉が疲弊しているのでは?」
「あり得るな。すまないが、次の機会といかせてもらう」
「いかされちゃった」
「まあ、次があるさ。頑張りたまえ」
「ウス」
第4十刃室
「うわー、何もない」
「なんだ?貴様…どうしてここに」
「だって、卍解習得したんだし?」
というと、ウルキオラは少し驚きつつもこう言った。いや、こう言いやがったの方が正しい。卍解習得してばっかの自分に対してこんなことを言うなんて。乙女に対して太った?と笑いながら聞くようなものである。聞かずにそっとしてやれ。自分も気づいてるから。
「…実力は変わったのか?」
「変わってねえよ」
「じゃあ無意味だな」
「無意味って言うな!」
「まあ、良いが…貴様、内なる虚とかはいないのか?」
「どうやら藍染様の言う通りだと、崩玉が疲弊したからって出来なかった」
「そんなことがあるのか…」
「虚化って面倒ね」
「仮面を剥ぐ方が大変だと思うが」
「…虚化って、こう…手を顎からデコにスライドさせたら出来るらしいじゃん」
「俺は知らん」
「良いやもうグリムジョーに聞く」
「死ぬぞ」
「…それは嫌」
「グリムジョーならば今は自分の部下と一緒にバトルドームをやっている頃だ」
「へー、バトルドーム…バトルドーム!?」
「現世から調達したらしい。浦原喜助の開発したものを使ったと言っていたが…」
「浦原喜助の名前、今日すんごい聞くよ」
「む、紅茶の時間だ」
「へー、飲むんだ」
「藍染様に、たまに誘われてな」
「…今、一番隊副隊長が頭の中を通り抜けていった感じがした…」
それを聞いたウルキオラは何を感じたのか、情報では確か西洋の物が好きだったなとか言い出した。というより紅茶って水に味つけた物だろ…コーヒーとかならまだわかるけどさ。ちなみに俺は水派。ギンは緑茶なイメージがある。東仙さんは…なんだろう?
「というより、俺の始解と卍解って虚相手には能力的に不利なのよね」
「じゃあ死神を相手取れ」
「虚側にいると滅却師と死神を相手取れるか…良いなそれ!」
「全く…むっ、茶葉が少なくなっているな…」
「そのために自分の部下見つければ良いのに」
「自分で探しに行く」
ウルキオラくんって、大人の事情が挟み込んだ時、座りながら紅茶飲んでた気がする。
多分、多分ね。後藍染に紅茶どうぞって出されてから好きになった可能性