藍染の仲間じゃありません   作:覚め

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ウキタケとの話。
霊王死にかけくらい。


天変地異っつーか、天蓋崩壊。

勇音が皆を頑張って治している間。俺は浮竹を見つけた。なんだか浮かない顔をしていて、でも良い感じの覚悟を決めている顔だ。ふーん、良い男って感じの顔、してんじゃん。話に行くか。この姿で行ったらどんな反応されるかを浮竹で試しとかないと、だしな。

 

「…誰、だ?」

 

「俺だよ俺」

 

「…藍染惣右介、か?」

 

「ちげーよ!便白。四番隊隊長!」

 

「あ、ああ!いや、すまない、霊圧が感じ取れなくて、な」

 

「…そうか。そんなもんたっけか。で、浮竹」

 

ここまで来てようやくわかった。浮竹は何処か、覚悟を決めた顔をしていない。良い男ではあるが。何か決意しながら、何か諦めたような顔だ。護廷十三隊は頭のおかしい奴らの集まりではあるが、このような顔を見たことがない。だがそれは良い。一番の問題は別だ。

 

「俺、やっぱりまずい奴殺したよなぁ」

 

「ゾンビ娘とか言うやつだな?皆から聞いたぞ」

 

「…あー、まあ良いや。どこに行きたい。お前の霊圧なら俺の霊圧にも耐えられるだろ。全速力でお届けするぞ」

 

「そうか…なら、十二番隊の場所まで連れて行ってくれないか?いや、強がって一人だけでいくとは言っても意外と遠くてな」

 

「…治しながら言ってやる。代わりに言い訳考えろ」

 

さて、と。走り出すとしようか。ビュンビュン駆けて、さっさと目的の位置。うーむ、変な場所だな。マユリの悪趣味にはついていけん。蓋を蹴飛ばし、ばあ、と顔を覗かせる。ふむ、多くのものが驚愕の顔だな。勇音のオリジナルもここか。ははーん、これもまた、良き場所だな。

 

「ほれ、浮竹」

 

「ぁ、ああ。すまない」

 

「貴様!何者だ!!」

 

「藍染…いや、アナタは…」

 

「勇音、更木はここに来たか?」

 

「は、はい!もう少し安静にしてもらう必要が」

 

「いらん。あんな化け物に安静なんて無縁だろ。」

 

「答えろ!貴様、なぜ霊圧が感じ取れぬ!滅却師か!?」

 

二番隊の隊長からお言葉。無視して、話を戻す。更木が見えないから聞いたら、事の顛末としてはこう。俺が離れて独断で行動。その後に朽木(兄様の方)が更木に喧嘩を売る→両者共に負傷→更木の方がやばい。そんな感じらしい。おいバカ。こっち向けや。殺すぞ。

 

「…すまない、あの時の礼が、まだだったな」

 

「謝る必要があるなら改善策を考えろ。なあ、二番隊サマもそう思うだろ?」

 

「貴様ぁ…!その声、便白だな!何故貴様が藍染のような姿をしている!」

 

「俺のせいだ」

 

「おー、十分十分。まさか本当に動けるとは思わんかった」

 

「オレが死にかけてな。その時になったんたよ」

 

「つーわけ。裏切りとか、そういうのじゃない。さて、それはそれとして」

 

「自分も聞きたいことばっかなんですけどねぇ…いやぁ、こんなことが。まさか十刃さえも配下に置いて、ねぇ…。ですがやることはやりますよ」

 

ある程度の話を聞く。霊圧足りたら霊王宮への道を作って乗り込んでユーハバッハボコすぜって話ね。理解理解。じゃ、さっさとしますか。と、行きたいが。京楽の姿がない。仕方のないことと言えばそうだが、そうじゃないと言えばそうじゃなくなる。

 

「…日番谷、鳳橋、六車、勇音。もう分身は作れないからな」

 

「わかってるつもりだ」

 

「そもそも、他人を頼るのはナンセンスだよね」

 

「ったりめえよ」

 

「ちょいちょい、何?こいつ、分身作れんのか?」

 

「平子…俺は今ここでお前のことを平子君って言っても良いが」

 

「やめーや。きしょい」

 

「虚の能力だからな。虚になれないんじゃ、どうしようもないよねぇ」

 

ヘラヘラ笑って、勇音に向き直る。霊圧に気圧されつつも、頑張ってるような勇音だ。よく考えりゃ、結構成長したよな。勇音も、そこら辺は頑張ったんだろうな。俺は頑張りたくないから惰性で四番隊やってたのに。まあ、燃え尽き症候群が近いか。

 

「頼むぞ回復の要〜」

 

「え!?た、隊長も…」

 

「俺は、ほら。初代隊長達のように斬りたいから」

 

「俺よりも斬ってたくせに」

 

「そもそも俺はあんなザコで満足しねえタチなんだよ。せめて二番隊の隊長さんくらいに強ければ手強くはなるが」

 

「殺すぞ貴様ぁ」

 

「俺だって今回の戦で死んで行った隊長に思うところはある。正直、卯ノ花隊長には。でも、それ以上に。」

 

茶を飲みたかったよなぁ、って。雀部さんの茶会って、俺も結構招かれてたんだぜ。まあ開催場所は毎回虚圏になってたけど。虚圏の調査って建前はあったけど、あんな殺風景な場所で茶を飲んで。いやぁ、懐かしい。こんなことでどうにかなるわけではないがな。かー、悲し。

 

「━っ!?」

 

「なんだ、この揺れは!?」

 

「地震か?」

 

「なんと間の悪い…っ」

 

「おっと」

 

「きゃっ…しっかり寝ててください更木隊長!」

 

「お、おお…」

 

「これは…まさか…!」

 

「おい浦原、嘘だよな、おい」

 

「霊王が死んだのか…!!」

 

「何!?」

 

それならこの地震も当然だ。世界崩壊の揺れなんだから。黒崎一護は間に合わなかったのか、零番隊が負けたのか、一体上ではどうなっているんだ。etc。情報の把握は大事だが、雛鳥のように待っているだけではダメだと言うことを知らんやつが多いな。全く、これだから慕ったり罵ったり慕ったりと手のひらくるくる二番隊は。

 

「…」

 

「浮竹?」

 

「俺が…」

 

「発作か!?止めてやる、こっちに来い!」

 

「いや、良い」

 

「は?」

 

「俺が…身代わりになる」




浮竹「俺が霊王になることだ」
藍染「は?????????」
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