最高傑作X「ないよ。そんなもの。」
「神槍」
刀を伸ばす。こういう物にはインターバルがあるはず。そうじゃなかったらどうしたら良い。どうしようもないぞ。あるであろうインターバルに殺しに行く。神槍が刺さっている間、まず他はすり抜けるのかの実験。その次に、インターバルを確かめる。
「まだ分からないのかい」
「!」
他もすり抜ける。次はインターバル。刀を入れ替えて、神槍と同郡にして…ん、待てあいつ、なんか両目開けたか?…いや、片目でも両目でも…そうじゃなくて。あいつ、今まで目を開けてたか?…いかん、記憶にない。待て待て、待てよ。少し試してみるか。
「縛道の九十九 禁」
…すり抜ける。まさかとは思うが、な?
「破道の四 白雷」
いや、そんなバカな。
「全部すり抜けやがって」
こんなことでは卍解の意味がない。くっそ仕方ねえ解くか。できるだけ距離はとっておくがな!!…あいつ、両眼を開いたまま何もしねえぞ。なんだあいつむかつくな。黒棺の準備だけはしておくか。さてさて、どうなるかな…
「視界が開けたか。さて、罪深き罪人に、僕の力について説明しようか」
「すり抜けることだろ。俺の予想だと、左目かな?」
「…よくわかった。陛下の最高傑作ともある僕が、まさか死神に当てられるなんて」
「クソガキ死ねや」
「語彙が少ないな。これもまた罪深い…両目を開いた今の僕を殺せる武器はもう存在しない。どういうことか、わかるはずだ」
「俺はもう逃げられない!ってことかな」
「その通り」
その後、目の前の奴がポツポツと何か言い始めた。僕は陛下に初めて力を与えられた男、神に近い男。そんな僕が死神如きに3度も目を開かされることなんてあってはならないとかなんとか。あー、バラガンのところに同じような奴いた。戦士がどうとか、こうとか。ま、正直言うとあいつと同じタイプならやりやすいってこと。
「おいおい、お喋りは禁止って言ってたじゃん。本気出すぜみたいなこともさ。」
「光栄に思うと良い。僕に3度も目を開かせたという事実を」
「っ、卍解!!人無!!」
まずいと思い、卍解。恐らくだが、このままだとあれだろ。すくらゔぇらい…とか、そういう、横文字のアレコレだろ。確か、滅却師…うんたらしゅてぃーる。あれ、こっちは石田雨竜か。いやそんなこと考えてる場合じゃねえ。
「…!」
「
「へっ、当たり前に俺の卍解無効化してんの、泣くぞ」
さらに言えば動けない。そんな瞬間、翼が光る。おや、神の裁きってのは光に焼かれることだったのかね。暖かさよりも先に熱さが来る熱線で右肩から左脇腹までが焼かれる。ふーん、やばいじゃん。あーもう、こういう時卯ノ花隊長ならどうする?…いやだめだ。
「今更、俺の手札って少ないよなぁ」
「何を独り言を」
「だよねぇ。いやしかし、こういうので楽しいのは、新しい力を手に入れた時でしょ」
「…なんだ、お前は」
『斬魄刀の主だ』
卍解をもう一度手に入れる。こりゃ大変だなぁ。どうなっちまうかねぇ。まあそれは俺の知ることじゃねえから。オラさっさと卍解教えな。殺すぞ。というかマトモな具象化って、他のやつにも見えるんだな。驚きだ。いや、それ以外で驚きなことと言えば具象化出来たことなんだが。
「同郡、さっさとよこしな」
『我らを切れたらな』
「げ、増えた」
「そんな隙を、与えると思うか?」
まあ所詮副隊長以下のカスなので。数だけ集まっても意味はないですね、はい…あれ、刀、ない?
『斬魄刀は全て預かっている。切ってみろ』
「破道の七十八 斬華輪 二十枚重ね」
手を高速で擦り合わせ、デカくデカくなるように思いを込めて放つ。と、斬華輪を放った途端に意識の外に行ってた滅却師の謎の攻撃によって中断された。ので、もう良い!切れたらいいんだろ切れたら!!ってわけで手刀!
『正解だ…』
「な、何が!?」
「神の裁きから目を背けるとは罪深いな」
カッと輝いて焼かれる。うお、死ぬ。でも卍解ゲット!…だよな?時間切れとかじゃ、ないよな??…うーわ、途端に怖くなってきた。刀は手元にあるから良いけど。
「卍解」
でも名前は頭の中に浮かんでるんだから。多分卍解は手に入った。あとは能力。どれくらいの強さなんだろうな、楽しみだなぁ!
「
「刀が…やはり罪深い」
斬魄刀が全て消える。代わりに、手から刀が。なるほど?なるほどなるほど。つまりはだ。身体と斬魄刀の一体化…しかも好きな斬魄刀の名前を唱えればそれが出せるってことだな。俺は藍染惣右介じゃないんだぞ、わかってんのか同郡…つーか名前も変わりすぎだろ。少しだけ洒落やがって。思春期かおまえ。
「君にいくら傷を与えても致命傷にはならないか」
「そういう星の元に生まれてきたんだからな」
「その卍解も、能力はわからないが一つだけすでに知っていることがある」
「言ってみろや」
「卍解は、壊れたら治らない」
ま、1000年も情報集めときゃ確かにそれは知ってるか。刀を変える。神槍、あと…候補が頭の中に流れてきやがる。うるせえ。
「棍棒、神槍」
「伝わらないな。僕を切れる武器も、殴れる鈍器ももはやないのに」
「勘違いさせて悪いが、お前が神に近いなら丁度いい刀があるんだ」
「?」
今なら多分、卍解の重ねがけができる。根拠のない確信。俺の成長を感じちゃうね
「卍解
「それもまた、卍解か」
ギン「あんま期待せんでもらえる?そんな万能じゃないんよ?」