底抜けに明るい自由人   作:ハジケリスト

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7話目

 

 

 

ただいま俺は女子校前にいる。

 

"宮益坂女子学園"、通称"宫女"。

今は平日の日中。つまりこの中ではアオハルな日々を送る女子生徒たちが机に向かっていることだろう。

 

え?俺?学校?あぁ、サボったよ。

 

さて、そんなわけでなぜ俺がこの場にいるのか。それは俺が入院してた頃に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、幼なじみか」

「うん、私にもいるんだ3人」

 

我が宿敵、ペガサス咲希と今日も今日とてキバハゲデュエルを堪能した後の世間話でその話題は出た。

 

「最近はいっちゃんしか顔を出してくれないんだけどね」

 

そう言って笑うペガサスは少し寂しそうだった、

 

「なるへそ。俺の幼なじみも最近顔出してくれんのよね。どこで何をしてんのか、やれやれだぜ」

「あの美人さん?たしかに最近来ないね?どうしたのかな?」

「まあ、あれだな。どっかそこら辺で道草食って腹壊してんだろ」

「……あ、リアルで食べてるんだね」

 

ペガサスの幼なじみか。

……すごく気になるぅ。

 

じゃあ、行くしかないっしょ。

 

「よし!」

「ひゃっ!」

「ペガサスよ!お前の幼なじみの学校はどこだ!」

「え?……宫女、だけど」

 

宫女……、あの女子校か!

 

「了解したぜ。俺はもう少しで退院出来る。退院したら俺がお前の幼なじみの様子を確認してきてやろうじゃないか」

「え?ほんと?」

「なんなら引き摺ってここまで連れてきてやるぜ…」

「あ、無理矢理はやめてあげてね…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、まあそんなこんなでペガサスと約束したわけでこの場に来た感じで。

 

とりあえ中に入ろう。

少し助走をとり、そのまま柵を飛び越える。

 

中はやはり広い。綺麗な校舎に整備されたグラウンド。

 

これは落とし穴の作りがいがあるな。ま、今日はやめときましょ。

 

さてさて、早速校舎の中へ。

扉に手をかけ開けようと──

 

ガチンッ!

 

「……フッ」

 

流石だ。防犯面はしっかりとしているらしい。

となればどこから行くか。

 

少し校舎から離れ俯瞰して見てみる。

 

どこかから行けないもんか、そうして探して見てみると、ありました。

三階の窓が開いてます。これは勝った。

 

「ではでは…」

 

そうしてその場で数回ちいさくジャンプ。

そして、足首が柔らかくなってきたのを感じたその瞬間に足を前へと動き出した。

走って走って走って、そのままジャンプ。

 

外壁にあるちょっとしたくぼみに指をかけながらよじ登っていく。

そうして、

 

「はい到着」

 

それと同時に鳴るチャイム。

授業が終わったようだな。これはちょうどいい。

 

さて、ではではペガサスの幼なじみを探しに行こうか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、どこにいるかなー?」

 

2階に降り、廊下をキャスター付きの椅子で爆走中。

通りがかる教室を流しみで見ていくが見つからない。

 

「……待てよ?」

 

と、俺はそこであることに気がついた。

 

俺、ペガサスの幼なじみの見た目知らねぇや。

そういや写真とかも見せてもらってないし。

クラスは教えてくれてたっけな?

 

確か、いっちゃんって子がC組にいたとか何とか。

 

「……ここやん」

 

ちょうど止まってる場所にあるC組。

目的の場所が見つかった、のならば早速レッツラゴー!

 

「頼もぉぉぉぉおッ!」バンッ

「「「「「「!?」」」」」」

 

お、みんなこっち見てくれた。とりあえず手を振っておこう。

さて、入ったはいいがいっちゃんはどこぞ?

 

とりあえず教壇の方に歩き出す俺。

向かう途中に、耳に入ってくるヒソヒソ会話。

 

──あの人って誰?

──なんか見た事あるかも…?

──あれよ。あの変人、狂人、奇人の三拍子揃った…

──え?うそ?まさか佐藤太楼?

──なんでここに…?

──め、目をつけられた、とか?

──もうダメだァ、おしまいだァ…

 

フッ、俺も有名人になったもんだな。

嬉しいような嬉しいような嬉しいような?

 

教壇まで来るとそのままそこに手を置き、生徒の方に視線を向ける。

 

「はい、僕のことわかるよーって人、手を挙げてー」

 

そう聞くと恐る恐る手を挙げてくれるみんな。

ほぼ全員画俺のことを知ってるっぽい。

 

「なるほどなるほど、ならば説明入らぬというわけだ。時間は……昼休みが始まって少し。先生が来るまで30分はあるな」

 

よし、それなら余裕だな。

 

そうして俺は両手を振り上げ教壇を思いっきり叩いた。

 

バンッ!!!

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」」ビクッ

 

……あ、ヒビ入れちゃった。まいっか。

 

「さて、今からあなたたちには……コロシアイをしてもらいます」

「「「……ヒィッ…!」」」

「さて、ここにだるまがあるじゃろ?」

「「「……(え?今どこから出したの?)」」」

「このだるまを使ってだるまさんがころんだをします」

「「「……(おもったより平和…?)」」」

「失敗した人はみんなの前でおしりペンペンします」

「「「……えぇ…?」」」

「中学生にもなってみんなにおしりペンペンされるとこ見られるとか嫌じゃん?…嫌じゃない?」

 

「た、確かに…」

「でもそれくらいなら何とか…」

「……なんでみんな受け入れ態勢になってるの?」

「あの佐藤太楼のおしりペンペンだ。普通のおしりペンペンなはずがない…!」

 

みんなノリがいいね。

素晴らしい。それでこそやる気が出るってもんよ。

 

「そして最後、仕上げは花火をケツにぶっ刺して綺麗な火花を散らせてしゅーりょーだ」

「「「絶対に嫌だッ!!!」」」

 

なんてわがままさん達なんだ。

いいじゃないか、火花散るしっぽが手に入ったと考えればお得じゃろ?

 

「まあそれが嫌というのであれば逃れられる術はあるがな」

「「「っ!」」」

「……このクラスにいっちゃんがいるはずだ。そいつを差し出せぃ」

「「「……いっちゃん?」」」

「!?」

 

おや、1人反応の違う子がいたな。

なるほど謎は解けた。

 

「そうだ。いっちゃんだ」

「……えーと本名とかは…?」

「何言ってんだ?いっちゃんはいっちゃんだぞ?」

「あ、はい」

「それじゃあみんなで呼んでみようか。せーの、いっちゃ〜ん!」

「「「い、いっちゃ〜ん…」」」

「……!」

 

なんてこったい。出てきやすいように環境を整えたというのに。全く恥ずかしがり屋さんだなー。

 

そうなればこちらから行くしかないわけで。俺は教壇をおりて1人の生徒の方へ向かった。

 

「え、あ…」

「おい」

「な、なんですか?」

「お前俺の方チラチラ見てただろ?」

「み、見てないですよ」

「嘘つけ、絶対見てたゾ」

「な、なんで見る必要あるんですか?」

 

なんて強情な子なの!

 

「名前は?」

「え?」

「名前は?」

「……ほ、星乃一歌です」

「そうか。俺のことはスネークと呼べ」

「え?あ、は、はい…?」

 

いちか、だからいっちゃんか。いい呼び名だな。

さて!目的のいっちゃんも見つけられた。

それじゃあ、

 

「よしお昼にしよっか。お腹減ったんだよねー」

 

そうして俺は懐から重箱を取り出した。

 

「……ど、何処から出したんですか?」

「ん?男の子はみんな四次元のポケットを持ってるのだよ」

「は、はぁ……」

「ささ、みんなも集まってお昼の時間が始まるよー」

 

そう声をかけると、じ、じゃあと寄ってくる生徒たち。

フッ、これは俺のお弁当の匂いにつられたな。

やはり食。食は全てを解決する。




ほか2人の幼なじみさん達とどうやって会わせよう…?
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