ソードアート・フロンティア~クソゲーマー、神クソゲーに挑まんとす~ 作:melk
休みなのになんでこんなに忙しかったんだ・・・。
何気に今も忙しかったため短めです。思いついてから書き上げるまでに1時間くらいしかかかってない・・・。
◇
「今回のボスは強力です。真正面から挑めば攻略組にも多数の犠牲が出る可能性があります。よって、ボスを町までおびき出し、NPCを襲っている間に、私たちでHPを削り切るという作戦を提案します」
「ちょっと待ってくれ!それだと代わりに多くのNPCが死ぬことになるだろ!?」
「何か問題が?彼らは時間が経てばまたリポップします。どうせただのデータなんだし、プレイヤーから犠牲者が出ない方が重要でしょう?」
「そりゃそうだが、もっと他の方法があるだろ!」
56層のボス部屋が発見されてから数日、三大ギルドの一つである血盟騎士団の副団長となったアスナ主導で攻略会議が開かれた。
焦ったようになりふり構わない手法を取るようになってきたアスナとこの世界に入れ込んでいるキリトの喧嘩が白熱している。実は今回が初めてではない。というか、この
おい、クライン、喧嘩を肴に酒飲むな。俺も暇だからビーフジャーキーでもかじってよ。あ、これ美味い。
「ちょ、お前、牛の被り物しながらビーフジャーキーって共食いじゃねえか」
「・・・兄さん!」
「ぶふぉ!?」
はい3キル。お前らさては会議ちゃんと聞いてないな?
しかし、攻撃力が高すぎたのが悪かった。キリトの視線は笑ってた奴らに、アスナはその元凶たる俺を射殺さんばかりに睨んでいた。
「まさか、大事な大事な会議中にふざけてる人いないわよね、サンラクくん?」
「会議も膠着してきたし、一回休憩入れた方がいいんじゃないか?」
「・・・はあ、わかりました。私とキリトくんしか意見してなかったし、一回休憩しましょう」
誤魔化し成功。あの目はヤバかった、本当に《リニアー》が飛んできてもおかしくない冷たさをしていた。
「サンラクくんは残ってお話(お説教)ね!」
やっぱり《リニアー》飛んでくるかも。
◆
「もう少し真面目にやってよね」
サンラク君は強い。この攻略組の中でも間違いなくトップクラスにいる。レベルで言っても、彼と比肩するレベルなのはキリト君と私、そして血盟騎士団のヒースクリフ団長くらいだ。ここ一番で発揮する驚異的なまでの技量まで考えると、キリト君ですら敵わないのではと思うくらい。
でも、いつもこうだ。彼が関わると大抵雰囲気が混沌とする。そんななのに強いのもまたイライラする。
「俺はいつだって真面目だぜ?」
「攻略組でも最高レベルだからって何でも許されるわけじゃないんですからね?・・・まあいいわ。それで、サンラク君はどっちの味方なの?」
「さっきの作戦のことか?作戦そのものは8―2でお前に賛成」
「それならちょっとはそういう意見してくれてもいいじゃない」
「作戦そのものはな。けど諸々考えると
「
サンラク君が若干答えづらそうに頭をガシガシとかく。そして一度ため息をついて話始める。
「お前、あの場で周りがどういう反応してたか見てたか?」
「誰かさんが随分楽しそうにしていたけど?」
「まあそこに関してはあれだし、途中からはみんな『またか』みたいな反応だったが・・・。お前らの意見の出始めは、アスナの意見に頷く奴6割、キリトの意見に頷く奴2割、考え込んでいたやつ1割って感じの反応だった」
「多数決なら私の勝ちね」
「キリトにはな。けど残り3割の奴らの協力がないとボスには負けるぞ?」
「っ!?」
「要は、効率的に進めるのは大事だが、そこまで割り切らずにゲームとして楽しんでる奴らもいるってことだ。落としどころを見つけるなり、上手く懐柔するなりしないとクリアできないってことだ」
「楽しむって、命がかかってるのよ?あなたもキリト君もみんなも楽しく遊んでればいいわ!本気で一日も早くクリアしようとしてる私の気持ちも知らないで!」
本気でやっていない人を受け入れられなくて。自分の努力を否定されてるみたいで。それをサンラク君に言われたのがショックで。
たまらずその場から走り去る。
「全く案外ガキかよって。しゃーない、やるか」
最後のつぶやきはサンラクとそれをかき消す風のみが知る。
ちなみに、白黒コンビの喧嘩は攻略組以外でも割と知ってる。狩場であったら喧嘩するし、会議の場面とかも時々写真付きで新聞に載る(情報提供者クライン)。そして、なぜか二人の人気が上がる。
次回投稿日
1/21(日) 17時30分予定。
アイデアとモチベーションと余裕次第。