殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー【番外編】   作:謎多き殺人鬼

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※この話は本編と大きく食い違います。それを理解したうえで尚且つ大丈夫だ、問題無いと言う方のみどうぞ。

尚、少しだけネタバレ要素がありますので全部見てから読みたい方は……全力で我慢してください。


特別番外編
聖夜の夜空に ~殺人鬼ルート~


12月24日はクリスマス・イブ。

 

日本ではクリスマスのムードに包まれてサンタの衣装に身を包んだ店員や色々な場所に飾られた装飾が夜に輝くのを待っている。

 

普段から何時でも何処でも暴れているヴィラン達すらヒーロー達の厳重警戒もあってこの日は静かで今日一日は平和な日だった。

 

そんな私も隠れ家にしている事務所でクリスマスを迎える準備をしていた。

 

と言っても指名手配犯の私が彷徨ける筈がないから主な買い物は綾乃に任せて私は緋色に譲って貰った古くなったクリスマスツリーに飾り付けをして調達されてくる材料を元に料理をする。

 

イギリスだと黒いスポンジのドライフルーツやアルコールの等の入った大人向けのクリスマスケーキを食べるけど母さんが日本に住んでからは白いクリスマスケーキを用意する様になったそう。

 

それと七面鳥。

 

ある意味では定番だけどこれも元々はアメリカの習慣でイギリスでも食べられてるけどそれはアメリカの影響を受けたもので食べない家庭はロースビーフやサーモンを食べる。

 

まぁ、七面鳥もロースビーフもサーモンも用意してるけどね。

 

『これは豪勢だな』

 

「一年に一度の日だもの特別な物くらい用意するわよ」

 

私はそう言いながら次は紅茶の用意もしていく。

 

霧先家はクリスマスは紅茶を飲むと決められている。

 

これは母さんがまだ日本来て間もない時に父さんが気を遣って決めたルール。

 

少しでも早く馴染める様にと二人で楽しみ始めたのが切っ掛けで私が産まれてからも続いていた。

 

『この味が受け継がれていたのは驚いたけどな……』

 

「確か貴方のお母さんの味なのよね?」

 

『お前の祖母でもあるな』

 

アーサーは懐かしむ様にそう言いながら私が入れる紅茶を眺めていると丁度、綾乃がやって来た。

 

「只今戻りました!」

 

「やぁ、ジル。来たよ」

 

「お帰り。緋色も一緒ね」

 

「たまたま玄関で会いまして。それよりも凄いですね!一人でこんなに料理を?」

 

「一人暮らしもあるからね。嫌でも家事の腕も上がるわ」

 

私達は他愛ない話をしながらテーブルを囲んで用意した食事を食べながら盛り上がっていると緋色が食事の手を止めた。

 

「ジル。今日の夜、頼みたい事があるんだ」

 

「なに?」

 

「智枝美のサンタさんになってくれ」

 

「サンタさん?外堂先生は?」

 

「いや、先生曰く……智枝美は賢くてサンタさんを楽しみにしているそうで毎年起きてるそうなんだ。しかも、寝てると思ったらご丁寧に寝ている振りをして。しかも演技力も高い。それで昨年に見つかってるんだ。その時は何とか誤魔化して今年は絶対に本物が来るって言っちゃったらしいんだ」

 

あらま……御愁傷様です外堂先生。

 

「だから今年は恐ろしいくらいに先生は警戒されている。先生の代理として隠密に長けた君なら行けるかな……なんて思ってね」

 

「まぁ、良いけど。見つかっても責任取れないわよ?」

 

「ありがとう!責任は僕が持つさ。お願いするよ?」

 

私は緋色の頼みだし、外堂先生には沢山お世話になったし、これくらいの恩返しはしないとね。

______

____

__

 

今日の午前12時に私は診療所に来て裏口からこっそり入るとそこには外堂先生がいた。

 

「よく来てくれたね。ジル」

 

「外堂先生。智枝美は?」

 

「よく寝ている……筈だ。さぁ、怪しまれる前に早くお願いするよ」

 

「分かったわ」

 

私は外堂先生から智枝美へのプレゼントを受け取ると足音を消してこっそりと智枝美の部屋の扉を開けていく。

 

電気は消えていて可愛らしい部屋の光景と共に智枝美は寝ているのか静かな寝息が聞こえる。

 

「よく寝てるわね……」

 

私は微笑みながらプレゼントを置こうとした時、いきなり布団がめくり上がって智枝美が私を見てくる。

 

「ち、智枝美!?起きてたの……?」

 

私は戸惑う言葉にも反応せず無表情で見つめてくる智枝美に私は申し訳ないと思っていると智枝美の無表情の顔が睨み付ける様な怒りの表情に変わった。

 

「嘘つき……」

 

「ご、ごめんなさい……あのね智枝美。サンタさんは」

 

「何が……ヒーローよ……お姉ちゃんの……嘘つき!!!

 

智枝美は怒鳴り声を挙げると同時に私に何かを突き付けてきた。

 

それは……拳銃だった。

 

「智枝美!?それを何処で!!」

 

本物か分からないけど明らかに様子がおかしい!

 

私は身構えて下がろうとした時、周りの風景が智枝美の部屋から暗い夜の路地に変わっている事に気付いた。

 

そして智枝美の姿も少女の姿から私と同い歳くらいに成長していた。

 

「絶対に……許さないんだから……!!」

 

智枝美は泣きながら私に拳銃を向けてくる姿に私は動揺と焦りが止まらない。

 

私がもたついている間に智枝美は引き金を引いた。

______

____

__

 

撃たれた瞬間、私は寝ていたのか飛び起きてしまった。

 

辺りを見渡すとそこは仮の寝床にしている廃ビルの中で、私はアレが夢だとやっと認識して落ち着いた。

 

「……あれからもう四年なのに」

 

殺人鬼になってから四年……二十歳になった私は未だに捕まる気配は無く、悪を裁き続けた。

 

緋色は死んで……綾乃を突き放して……アーサーは私の側から消えて……智枝美からは……私の胸には孤独と後悔がある。

 

けれど、強い決意もまたあった。

 

「今年のクリスマスもろくに祝えなかったわね……ごめんなさいね……智枝美……」

 

私は聖夜の夜空を眺めならが願う。

 

せめて……智枝美が殺人犯になる結末だけは正夢にならいで欲しいと存在しないサンタに向けた願いを込めて。




クリスマスでもあまり浮かばれない悪ジルですm(__)m

少しくらいは楽しくと言う感じで夢だけ幸せいっぱいにしました。

途中、悪夢ですが……

では、皆さん……メリークリスマス!!

気分は?

  • メリークリスマス!!\(^-^)/
  • 寒いねぇ……((( ;゚Д゚)))
  • 彼女欲しいと!!( :゚皿゚)
  • サンタはまだか!! 
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