殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー【番外編】 作:謎多き殺人鬼
BAT END:それ以外の道
二人の言葉に私は今まで忌避していた個性に向き合うべきなのかもしれないと思えた。
でも……それでも私は……
「ごめんなさい……ヒーローは目指しません……」
「ジル……」
「そうか……残念だよ。君の様な若者にヒーローになって欲しかったよ」
私は根津校長と母さんの残念そうな表情を見て心が揺らいだ時、アーサーは溜め息をついた。
『おいおい……お前が決めた道だろ?だったらそんな簡単に変えずに貫き通せよ』
「(分かってるわよ……全く)」
私はそうアーサーに返すと自分の決めた道を貫くと決めてヒーローになる道を諦めた
_______
_____
___
退院してから私は雄英とは別の高校に進路を希望して受験し、その高校に合格して高校生になった。
その高校で万偶数 羽生子って言うちょっと不器用な蛇の女の子と友達になったり、ハーフだから色々と珍しがられたり、万偶数さんに梅雨ちゃんって言う雄英に入学した友達がいてその子とも友達になると驚いた事に出久君も入学してて同じく合格した勝己とも同じクラスだったらしい。
梅雨ちゃんから出久君が頑張っている事を聞くと私は微笑んでしまい、よくからかわれたりしたけど……とても充実した日々を過ごした。
私は個性やアーサーの事を隠してたのは少し、悪い気がしたけどそれでも大きな事件の連続だった一年と楽しかった二年間を過ごして高校を卒業。
私は昔から考えてた探偵業を開く事を本気で考えて暫く他の探偵事務所で働きながら探偵の仕事を覚えつつ経営の勉強をして数年。
私は私立探偵として探偵事務所を開いた。
最初は仕事は来ないやらヤクザに眼を付けられたやらで大変だったけどそのヤクザを纏める神速 緋色に贔屓して貰える様になってから少しずつ評判を集めれた。
仕事話以外で緋色が遊びに来たり、出久君や他のヒーローが密かな調査依頼を持ってきたり、探偵は裏社会に軽く片足を突っ込む稼業だからなのか何故か今だに暴れている超常解放戦線のメンバーが入り浸り始めたりして何でこうなったのかなと思いながら私は珈琲か紅茶かでまた、アーサーと喧嘩したり、仕事をしたりする日々を送る。
私が26歳になる頃にはヒーローもヴィランも関係なく来る賑やか過ぎる探偵事務所になってしまった。
勿論、超常解放戦線のメンバーはヒーロー達と鉢合わせしない様にしているらしい。
「ふぅ……本当に賑やかね……」
私がそう言って珈琲を一服して現実を見るとヒーローと超常解放戦線メンバーによる戦闘が事務所内で行われて壁に穴が開くわ、散らかるわで散々だ。
『おい……そろそろ止めろ』
「そうね……止めないと困るしね。この馬鹿共!!戦うなら外の離れた場所にしてよ!!」
「「「「す、すみません……」」」」
争ってた全員がそう言って事務所を出て……せめて片付けてから行ってよ。
私は散らかして穴を開けて行った全員に後で弁償の為の領収書を過剰な値段にして送ろうと思いながら溜め息をついた。