殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー【番外編】   作:謎多き殺人鬼

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殺人鬼ルートが終わり、ヒーロールートに突入した記念代わりに何か書こうかと考えた末に考えていた話の試作先行執筆を書いてみました。


試作話
試作執筆:二人のジル


超常解放戦線との戦いを終えた一年後、平和な日々が続く、新生ヒーロー社会。

 

戦いの中で活躍し、二年生となったジル達、新たな世代が育ちつつある最中、事件が起きた。

 

インターン先のヒーロー事務所の仕事としてジルは巡回中に偶然、出久と勝己と会った時、大きな地震と共に空が割れ、不気味な空へと姿を変えていったのだ。

 

それだけでなく地形も大きく変化していったのだ。

 

「一体なにが!?」

 

「何だよ……これ?」

 

「ビック……ベン……?」

 

それはイギリス、ロンドンを象徴する時計塔、ビック・ベンが突如として街中に現れたのだ。

 

それだけではなく、ロンドンの古い街並みが所狭しと現代社会の建物と混ざり合う様に建っていた。

 

「何よ……これ?」

 

ジルはその光景に唖然とする中、自分の足元が崩れ、そのまま地面の中へと落ちそうになった。

 

「ジル!!」

 

「クソッタレ!!」

 

勝己が咄嗟にジルの腕を掴んで落ちずに済んだがそれでも支えきれず、今度は勝己ごと共に落ちそうになる中、今度は出久が掴んで勝己とジルが宙ぶらりんになる形で保った。

 

「この野郎がぁ……!少しは痩せとけよ!」

 

「失礼な事は言わないでよ!これでもちゃんと訓練して食生活も気にしてるのよ!」

 

「そんな事を言い合ってる場合じゃないよ!」

 

勝己に淑女として聞き入れられない事を言われたジルは怒り、それを咎める出久の三人は徐々に落ちていくかと思われた時。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「崖に落ち掛けている奴等がいるぞ!手を貸せ!」

 

そこへ誰かが駆けつけ、勝己を引っ張る形で三人は引き上げられた。

 

「す、すみません……助かりまし……た?」

 

「いえ、ロンドン市警の警官として当然の事をしたまでです!」

 

そこにいたのは複数の警官らしき服装の者達と今の社会には絶対に存在しない筈の人物。

 

しかし、確かにそこにはいるのだ。

 

「シャーロット……ピースレイ……!?」

 

「はい?確かにシャーロット・ピースレイですが?」

 

そこにいたのは過去の存在である筈のシャーロット・ピースレイがそこにいた。

 

その頃、ビック・ベンの近くを彷徨くギラついた目付きをした少女、自身の理想を追い求める殺人鬼としてのジルがやって来た。

 

「何よ……これ……どうしてこんな事になるのよ?」

 

ジルはどうしてこんな事になったかと思考を巡らせていると背後に気配を感じ、振り返るとそこには。

 

「訳の分からない状況になった挙げ句、何とも強い殺気を感じて来てみれば……正体は成人にもなってすらいない少女か。いや、単なる少女とも言えないか。誰だ?」

 

親の顔以上に見てきた者の顔とその立ち振舞いを見てきたジルは驚きの中、その者の名前を言う。

 

「アーサー……!」

 

「ん?俺の名前を何で知ってる?」

 

もう既に近くにはいない筈の相棒、アーサー・ヒューイットだった。

 

交差する未来と過去、平行世界の二人のジル。

 

それはある意味では残酷な出会いだった。

 

「俺の知っているジルはヒーローだ!テメェみたいな殺人鬼なんてのは知らねぇよ!」

 

「ヒーローの私?私は殺人鬼、切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)!貴方が倒すべきヴィランよ!」

 

ヒーローの道を辿ったジルの世界の勝己と殺人鬼の道を突き進んだジルは互いにぶつかり。

 

「僕が必ず君を止める!」

 

「だから!私違いなんだって!」

 

まさかジルが二人もいるとはつゆ知らず勘違いでジルを捕縛しようとし、殺人鬼の道を進んだ世界の出久とヒーローの道を貫き通したジルは何とか戦いを避けようとする。

 

互いにあり得た可能性のある平行世界の出会いはぶつかり合う中、やがてヒーローと殺人鬼が合間見えた。

 

「私は私のやり方で悪を捕まえるって決めたの。この世界の闇をを照らせる光になりたいから。例え私であっても悪に墜ちた貴方を捕まえる!!」

 

「偉そうな口を聞かないでよ私。私は悪を全て殺す!犯罪の無い理想の世界の為にもね!邪魔をするなら容赦はしないわよ!!」

 

別の道を選び、正義を違えた善と悪の二人は互いに手にするナイフを振るい合った。

 

 

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