第10話
「頼む!もうこの手しかないんだ!!」
「嫌です絶対に嫌です?!もとはと言えばヘルメス様のせいなんですからヘルメス様が戦ってくださいよ」
「神があんな
「まとめてで良いのでかかってきなさい」
「「「ヒィィィィ!」」」
場所は怪物祭でも使用されている闘技場。祭では調教師とモンスターだったが今回は【ヘルメス・ファミリア】全員と【番人】。そして観客席には神に冒険者。それ以外にも神の眷属ではない一般人等も大勢いる
「うぅ、観客席に第一級冒険者が何人か見える・・・」
どうしてこのような状況になったのか。話は数日前にさかのぼる
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「見つけましたよ」
「な・・・早すぎないか!?」.
「分身して探しましたので。さあ、違反金を支払ってもらいますよ」
「ぐぬぬ、どうにかこうなったら・・・お願いします!見逃してください!!」
「土下座しても駄目です。眷属のランクアップ申請をしないとどうなるのかは分かっていたはず」
ロイマンは隠れていた神ヘルメスをを見つけた種明かしをした後、今回神ヘルメスが逃げる理由となった【ヘルメス・ファミリア】の違反行為による罰金の取り立てを行う。
(今はファミリアの財政が少し苦しい。出費を抑えるためにはやはりあれしかない!)
「・・・フフフ、分かったよ。僕も男だ、逃げたりしない。真っ向から行かせてもらう」
「支払う気になりましたか?今度から「
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模擬戦争遊戯。
ファミリア同士での決闘である戦争遊戯を簡略化した物で始まりは神ゼウスが
それまでに幾度となく受けたギルドからのペナルティ(ペナルティの原因はほぼ神ゼウス)に【ゼウス・ファミリア】の団長や幹部を筆頭にほぼすべての眷属がキレてこれ以上ペナルティを受けるのはヤバいと思った神ゼウスは頭を回転させロイマンに戦争遊戯を申し込んだ。確かに神時代の初期以降【ウラノス・ファミリア】は神ウラノスの意向もあり新規団員が入らず自然消滅したように見える。神ウラノスもギルドと言う都市を運営する機関の長となりギルド職員には恩恵を与えていないので【ウラノス・ファミリア】とは呼べない。しかし【ウラノス・ファミリア】は生きている、唯一残り団長であるロイマンが死なない限り【ウラノス・ファミリア】もまだ存在しているのだ。これにはロイマンも驚いた、言われて確かに問題が無いと感じたからだ。戦争遊戯を行うかは【ウラノス・ファミリア】の主神である神ウラノスに報告して判断を仰がなければならないが戦争遊戯の申請を行うこと自体は自由だ。ロイマンはペナルティ内容も伝えたので戦争遊戯の件を報告するためにギルドへと戻った。
帰るロイマンを見て神ゼウスは一安心。いままで誰も考え付かなかった冴えた対応だったと自分自身を褒める。ホームの窓からこちらの話を聞いていた団員達が玄関から凄い速さで出てきてこちらに向かってくる。「おお、見たかわしの冴えた対応を」と笑う自分達の主神を眷属達は殴った。「ふざけんな!」「何やってんだ!」と叫ぶ眷属に神ゼウスは目を白黒させる。ペナルティへの焦りと妙案を思いついたと思ってハイな状態になっている神ゼウスは自身の眷属達が何故怒っているのか分からない。しかしこの一部始終を見た神が居ればその場で腹を抱えて笑いながらこういうだろう
「一番の悪手を打った」と
その後戦争遊戯は承諾されロイマン対【ゼウス・ファミリア】の決闘は都市だけにとどまらず世界中に知れ渡った。その結果都市はお祭り状態。行ける伝説と都市最強派閥の対戦に世界中が沸き世界中から人が集まった
戦争遊戯の承諾後の神会は大いに盛り上がった。娯楽を求めて下界に降りてきた神々がこの勝負を見逃すはずがなく早くやろうと凄い速さで戦争遊戯の内容を決めていく。
最終的には最後まで立っていた陣営が勝ちの総力戦で場所はオラリオから少し離れた平原で行われることとなった。
試合当日。【ゼウス・ファミリア】はこの時の為にダンジョンの深層への遠征以上に準備を行った。武器・アイテム・魔剣・ステイタス、考えられる全ての準備を整えていた。
試合開始の合図とともに【ゼウス・ファミリア】が動く。
番人が動かないと不思議そうにベテラン冒険者が呟く
この人数差に怖気づいたのかと新人が呟く
そんな訳が無いと幹部が汗を額に滲ませ盾を構える
・・・先手を譲るということだと団長が悔しそうに言葉を出す
団長の出した答えに団員の全員がロイマンを睨みつける。都市最強派閥と周りから認められるほどの猛者達を前に実戦でありながら初手を譲ると言う
【ゼウス・ファミリア】は一切の油断・容赦なく攻撃を行う。この仮に階層主しか出ない怪物の宴が発生しても余裕で殲滅できるのではないかと言う力を相手にしてロイマンはどうしたのか。まあその後【ゼウス・ファミリア】の眷属達にロイマンがトラウマと刻まれた事からお察しである。
ちなみにこの遊戯によりランクアップする眷属が2割ほどいた。この事と都市外への影響力が大きいという事でロイマンは神ウラノスと話し合い戦争遊戯をいつでも受け付けることを発表した。まあ都市最強の一角であるファミリが惨敗した状態を見せられたことが原因で申し込みはほぼ無かった、あっても時々眷属達で遊ぶ神が勝手に申し込んだ時だ、その後は絶望した眷属達からシバかれるのが当時の流れだった
ちなみに模擬と付いているのは今までの戦争遊戯とは明らかにレベルが違う為に差別化した結果である
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「良いのですか?これが他の者、特に神の耳に入れば撤回は出来ませんが」
「構わない、男に二言は無いさ。だけどウチの眷属の子達に全力の君の相手は不可能だ、と言うか誰にも出来ないだろう」
「まあそうでしょうね、ステイタスも経験も何もかもが違う」
「そう、もし君が全力を出せば一瞬で終わる、そんなのは面白くないし君が遊戯を受ける目的、強い冒険者を生み出すためという目的も果たせない・・・だからハンデくださいお願いします!」
「今までの模擬戦争遊戯でも多少のハンデはありましたし問題ありません。それでは私はこのことをウラノス様に報告に行きますので」
ロイマンが去った後、ヘルメスはアスフィ達と合流、ロイマンと模擬戦争遊戯をする事となったと報告。その翌日、ヘルメスは二日ほど外に吊るされた
模擬戦争遊戯を行った派閥の理由
ギルドからのペナルティを回避するため
面白そうだから
眷属が言うことを聞かないから
眷属を脅すのにちょうどよかったから(あんまりいう事きかないと模擬戦争遊戯すると言う、これで大体の眷属は言うことを聞く。たまに本当に行われた)
酒の席での負けたら模擬戦争遊戯を行うと言う賭けで負けたから
どんな理由であろうと大体の主神は眷属に恨まれる