豚の皮をかぶった凄い奴   作:ゴロゴロ鼠

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第11話

『さあいよいよこの日がやってきました!名前は知らないが誰もが知っている、世界中に名が轟く最古の英雄。我々冒険者の大先輩でもあるこの都市の守護者!【ウラノス・ファミリア】団長!!通称【番人】による模擬戦争遊戯だあああああ!!』

 

「「「ウオオオオオオ!」」」

 

『本日実況を務めさせていただきます【ガネーシャ・ファミリア】所属、イブリ・アチャーでございます!!解説はわれらが主神ガネーシャ様!』

 

「俺がガネーシャだ!!」

 

『はいありがとうございました!それでは次に本日の模擬戦争遊戯の内容について軽くおさらいを。【番人】と戦うのは【ヘルメス・ファミリア】!理由はギルドへ眷属のランクアップ報告を行わなかったペナルティを無くすためだそうです!』

 

「ハハハ!そんな理由だったのかよ」「ランクアップ報告しないでくれてありがとよー!」

 

闘技場からは少なくない笑い声が聞こえてきて【ヘルメス・ファミリア】の眷属は恥ずかしそうに顔を伏せた

 

『本来眷属のランクアップをギルドに報告しないのは問答無用でペナルティ。大量の違約金を払わねばならないのですがそれを避ける唯一の手段、それが・・・』

 

「模擬戦争遊戯だあああ!!」

 

『ガネーシャ様ありがとうございます。ですが私のセリフを取らないでください!』

 

「模擬戦争遊戯に勝利したファミリアに与えられるのは一度の【ウラノス・ファミリア】からの支援!どんな内容でも可能な限り【ウラノス・ファミリア】つまりは【番人】が言う事を聞いてくれるのだあああ!!」

 

『ちなみに今回の場合【ウラノス・ファミリア】とギルドは別の組織となりますので【ヘルメス・ファミリア】が処理した場合、違約金が消えるのではなくその違約金を【番人】が代わりに支払うという事になります』

 

「ああ、言葉にされると恥ずかしすぎる・・・」

 

「立ってくれアスフィ!ここまで来たらやるしかないんだ。エルフ組もいつまで顔を手で覆ってるんだ!」

 

「だって一族の英雄に違約金払わせる為にする戦いなんて恥ずかしすぎますよ!」

 

「ああ、しばらく同族の前に顔を出せない・・・」

 

『おおーっと、【ヘルメス・ファミリア】が騒がしいが時間が押してきたので今回の模擬戦争遊戯のルールをご説明いたします』

 

「ルールは『怪物模倣(モンスター・イミテーション)』!【番人】が体に付けた魔石を破壊するルールだ!!」

 

『【番人】が付けた魔石は四肢と胸の計5個!四肢の魔石を破壊すれば【番人】は対応する四肢を戦争遊戯中は動かすことを禁じられます。胸の魔石は破壊した時点で【ヘルメス・ファミリア】の勝利となります』

 

 

「『怪物模倣』・・・ねえフィン、どんなルールなの?」

 

闘技場の一角、激しい観戦チケットの争奪戦に勝った【ロキ・ファミリア】の幹部達が座る席の中、模擬戦争遊戯を一度も見たことが無いティオネがフィンにルールの質問をした

 

「その名の通りだよティオネ、モンスターの動きや攻撃パターンを模倣した【番人】と戦うんだ」

 

「ん~何でそんなめんどくさそうな戦い方をするんだろう、普通に戦うのじゃダメ?」

 

「そりゃあ【番人】と普通に戦ったら勝負にならんからのう。アレはハンデの一種じゃよ」

 

「そもそも【番人】側が模擬戦闘遊戯を行う目的は後進の育成だ。対戦する冒険者が近い内に遭遇するであろうモンスターの情報をああいう風に体に覚えさせようとしているのだ」

 

【番人】達を闘技場から見下ろすフィン、リヴェリア、ガレスの三人はルールに懐かしそうに呟く、その目はどこか遠く昔に何かあったのだとティオネ達幹部陣に感じさせるには十分だった。何があったのか聞こうとするティオナ達だったが、司会者のイブリ・アチャーの声と観客の歓声に止められた

 

『時間となりました、これより【ウラノス・ファミリア】対【ヘルメス・ファミリア】の模擬戦争遊戯の』

 

「開始だあああああ!!」

 

ドオオオオンという銅鑼の音と共に模擬戦争遊戯は開始された

 




・模擬戦争遊戯
長い年月の間に色々なルールが作られた。怪物模倣はダンジョンの未知を少しでも把握させる為に高い割合で使用されるルール。
模擬戦争遊戯を始めた最初の頃はロイマンとのバトルだったが付いていけない者が続出。後進の育成としては効率が悪かったので今ではほぼ行われない



どんなモンスターを出すか悩む・・・

ちなみにオラリオのエルフたちからの【ヘルメス・ファミリア】団員たちの好感度は少し下がってます(しばらく冷ややかな視線を向けられる程度)。まあ自分たちの種族の英雄に違約金払わせようとしてるんだからしょうがないよね
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