豚の皮をかぶった凄い奴   作:ゴロゴロ鼠

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第5話

ロイマンが今居るのはギルドの中。しかしいつもの祈祷の間への扉の前では無くギルドの奥にある大型の会議室で各【ファミリア】の代表達の会議に参加していた

 

会議が始まってすぐ、ギルド長であるロイマンは冒険者たちに怒声を浴びせる。それを聞いて全冒険者がイライラして話を聞く。

 

闇派閥を倒せ、それと並行してダンジョン攻略を進めろ。

 

闇派閥の中にはLv.5など実力者が複数人居る他どんな非道な作戦でも躊躇い無く実行するような奴らだ。そんな奴らとの相手をしながら化物の相手までしろとは無茶な要求だった

 

更にロイマンが座る席の隣で座っている番人と呼ばれるエルフの存在もあり、今のロイマンは虎の威ならぬ都市の最強冒険者の威を借るキツネ状態で更に冒険者、特にエルフから冷めた目で見られている

 

それに気づかず、又は無視しているのかロイマンはひとしきり言い終わるとその後は冒険者たちによる情報共有の時間だ。『悪人共の違法市』(ダーク・マーケット)や最低Lv.6以上の手練れが闇派閥にいると言う情報などを共有した後、闇派閥の拠点が判明したので拠点への襲撃作戦の話をする

 

「さて、これで三つの拠点を襲撃するファミリアが決まった訳だけど。番人、申し訳ないが君にはこの作戦に参加してもらうわけにはいかない」

 

「私が近づくと闇派閥が反応するからですね」

 

「そうだ、君には別の場所の見回りを頼みたい」

 

「分かりました。ここ最近ダンジョン内にて闇派閥が動いているようで、私はそちらの調査を行います」

 

「分かった、そっちは頼んだよ」

 

「ええ」

 

 

 

 

 

 

会議が終わった後、ロイマンは直ぐに動き出した。準備を整え、フェルズと協力して不審な動きを行う闇派閥を探す。そしてやっと見つけた闇派閥をダンジョンに必死にあるアイテムを集めていた

 

「ッグ、クソ!もう嗅ぎつけやがったか」

 

「答えろ、こんなに大量の火炎石を集めて何をする気だ」

 

 

「へっ、アイテムをどうするかなんて決まってるだろ、道具を作るのさ」

 

「だからその道具とは「今日が闇派閥の拠点を襲撃する予定日らしいな」ッ!何故その事を知っている!」

 

「どこにでも闇派閥の人間はいるってことさ。お前は俺たちにとって絶望だ、お前がいるだけで闇派閥は跡形もなく消されかねない、だがお前だけが恐ろしい訳じゃない。【勇者(ブレイバー)】も、

九魔姫(ナイン・ヘル)】も、【重傑(エルガルム)】も!・・・それに【紅の正花(スカーネット・ハーネル)】も」

 

「ッ!!」

 

「あの拠点は罠さ、あそこを襲撃されたところで俺たちは痛くもかゆくも無い、逆にお前たちにとって今回の作戦は首を絞めることにしかならないだろうがなぁ」

 

「まさか・・・」

 

「起動すると大爆発を起こす火炎石、Lv.3で耐えられるかなぁ?!」

 

気持ち悪い笑みを浮かべる闇派閥の男を放置してロイマンは急いで戻る。今から急いでも作戦を止めることは間に合わない。しかしそれで諦められるはずもなく。ロイマンはダンジョンの中を走り抜ける

 

 

 

 

 

 

 

 

「おとうさんとおかあさんに合わせてください」

 

そういって少女が胸に隠しておいた装置を起動させる。少女は震えながらアーディの手を握り、それをみたアーディは少女を振り払えなかった。スイッチを付け、自爆装置となった火炎石は起動を始め、少女たちを巻き込み大爆発を行おうとしたが。爆発する直前、少女から火炎石を取り上げ、抱え込み皆から少しでも離れようと走る男がいた。

 

結局火炎石が自身の爆発に呑み込んだの長き時を生きたエルフの男だけだった

 

「・・・え?」

 

それは誰の声だったのだろうか。爆発が生じて、煙がかすかに残る中、部屋には何もかもえぐり取られたような空間が存在し、その近くには無傷とはいかないが命に別状はないアーディと自爆をしようとした少女、そして都市に住むものは良く知っているエルフが身に着けていた装備の残骸がその場に残されていた

 

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