豚の皮をかぶった凄い奴   作:ゴロゴロ鼠

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第7話

『滅べ、オラリオ。我らこそが『絶対悪』!!』

 

地下祭壇。神々の『一斉送還』の後、その場に居たのはその部屋の主である神ウラノスとロイマン。そしてロイマンによって意識を刈り取られた闇派閥の者達。

 

「・・・この闇派閥達は私が自分たちの元へ来ないようにさせるための捨て駒なのでしょうか」

 

「恐らくはそうだ」

 

一斉送還の後に起こったのは闇派閥の大規模なギルド襲撃であった。ロイマンは出せるだけの分身を出した後本体である自分はギルド、自らの主神の元へと急いだ。ギルド職員の中に内通者がいたようで闇派閥の手はかなり深い所にまで進攻していた。幸いフェルズの罠のおかげで闇派閥はウラノスの所までたどり着けておらずロイマンが戻るまでにギルド内にてけが人は出たが死者は出なかった

 

「ザルド、そしてアルフィア。彼らが闇派閥に寝返ったとは考えられません」

 

「子供たちの心は揺れ動く。それに彼らは闇派閥に寝返る十分な理由がある」

 

「・・・ロキ・フレイヤファミリアによるゼウス・ヘラファミリアの追放」

 

それは黒竜討伐に失敗したことで起こった事件。いや、あの女神たちはあの状況を待っていたのだろう。慎重に、最も大きな障害となる私に気づかれる事無く彼らはゼウスとヘラを都市外へ追放した。その影響もあり今の暗黒期が来てしまったことは誤算であっただろうが

 

「ロイマン、お前は外で市民の救助を行ってくるのだ」

 

「それは出来ません。私はここを守らねばなりません」

 

ロイマンは高レベルの聴力で聞こえてくる外の悲鳴、助けを呼ぶ声に耳を傾けず静かにウラノスの傍に控え外は分身達に任せる。

 

「【行進せよ、行進せよ、死を恐れ後退をする必要なし。汝らの恐れは私が祓う】」

 

「【天より見守る我が天空神()、矮小なるこの身にどうかあなた様のお力の一端をお貸しください。―――お借りするは青。天からの恵みよ、我の言葉、贄をもって天より来たれ

 

怪我をした者達を癒し、火の手を雨を降らせて消火しながらロイマンの分身達は闇派閥を討伐していく。本体よりも弱いとはいえ強さはLV.5。幹部でもない下っ端には十分な脅威だった

 

分身の一体はバベルを登り都市の周りを確認して舌打ちをする

 

(都市が闇派閥に囲まれている。これでは外に一般人を逃がすことは出来ない)

 

唯一このフィンやオッタルたちではこの状況を覆すことは出来ないそれが出来るのは・・・

 

(本体の私しかいない。しかしそんなことは闇派閥側も分かっている)

 

今も継続的にギルドに攻撃が行われているのはロイマンをウラノスの傍から離さないため。結局今の所ロイマンに出来るのは分身を放ち少しでも民衆を守る事だけなのだった。

 

 

後に『死の七日間』と言われた二日目、闇派閥による今まで以上の被害に民衆や冒険者たちはギルド職員へと叫ぶ

 

守護者を出せ

あの方なら闇派閥を倒すことが出来る

あの化け物たちを倒せるのはあいつしかいない

 

全員が守護者、ロイマンに闇派閥を倒せとギルドに押し掛ける。ギルド職員の中で直接守護者と話すことが出来るのはギルド長のみ(闇派閥のスパイなどを守護者、ひいてはウラノスに近づけないようにするため)。

 

 

『私はここから離れるつもりが無い』

 

ギルド長はロイマンから聞いた言葉をその民衆に伝えた。返ってくるのは一瞬の静寂、そしてその後に起こる怒りの言葉だ

 

ふざけるな!

俺たちを見殺しにするのか!

何が都市の守護者だ!

 

このことは直ぐに都市中に広がりロイマンへの怒りが爆発した。ここで士気が下がらなかったのはロイマンが一切手を貸さないという訳では無く高レベルの分身を出したのと本体が出てこないのはファミリアに所属している者であれば理由が理解できるからだろう

 

 

ロイマンの事は勿論この勇者達にも届いていた

 

「自らの主神を守るため、と言われてはファミリアに所属する物は何も言えなくなる」

 

「しかしそうなるとザルドとアルフィアはわしらで相手をせねばならん」

 

「ああ、しかしこれから先自分たちよりも強い相手が出てきたら彼に頼りっぱなしという訳にもいかない。知恵を絞り攻略法を見つけないとね。というか彼はそれを望んでいるんだろう」

 

「わしらに都市の柱になってほしいとゆうとったあれか。わしらにゼウス・ヘラに代わりに黒竜を討てと言いたいのかのう」

 

「それもあるだろうね。まあ強くなることは僕たちにとって悪い事じゃないし彼の思惑通りに動こう」

 

 

「な、なんだこの感覚」

 

「リド!」

 

「グロス、お前も感じるか?」

 

「ああ、ダンジョンがいつもよりも騒がしい。それにこの背筋が寒くなるような感覚。いったい何が」

 

「・・・母ちゃんが怒ってるのか?」

 

 




詠唱考えるの楽しいけど難しい。
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