「何だこれは」
ロイマンが現在いるのはダンジョン下層、民衆から何と言われようとウラノスの傍を離れなかったロイマンが向かわなければならないほどの危険がダンジョンで起こっていた
「千年間このような状態見たことが無い」
目の前に広がる光景は千年の間ダンジョンに潜ってきたロイマンも見たことのない異常事態。ダンジョンが生み出した漆黒のモンスターは良い、これまでも面白半分やら何やらでこっそりダンジョンに侵入して神意を出した神はいる。しかし今ロイマンの目の前に広がるような
「漆黒のモンスターの大群なんて今までなかったが」
辺り一面が黒、黒、黒
それは間違いなくロイマン今までの長い人生の中で一番の
「おい」
「ヒィ!【番人】・・・ッ!?」
「お前ら私が来るまで何であんなのと追いかけっこをしていた?あれをどうする気だ」
「決まってんだろ!あいつらを地上に持って行ってオラリオをぶっ潰すんだよ!」
それを聞いてロイマンは掴んでいた闇派閥の一人を投げ捨てる。そいつは助かったと自分も仲間たちの後を追おうとルームから出るがその後すぐ。ルームの先からモンスターに襲われ悲鳴を上げる声が聞こえてきた
「さて、モンスターは黒くて大きい見たことが無いモンスター1体と小さいが素早く骨みたいなモンスターが数えきれないほど」
武器の確認を行い魔法の準備を行う。ルーム内にはロイマンとモンスター達しかおらずモンスター達はロイマンに狙いを定めていた
【―――お借りするは黄。天からの怒りよ、我の言葉、贄をもって天より来たれ】
詠唱は完了しルームの上の方に大きな黒い雲が発生。ロイマンが指示を出すと雲から無数の雷がモンスターに降り注ぐ。ハイエルフであるリヴェリアにも負けない雷の魔法。それは当たれば深層のモンスターであっても一切の抵抗を許さず炭に変える魔法だが
「・・・ッ!」
死んだモンスターは0、巨大なモンスターは自身の耐久と再生力を持って攻撃を絶え小さなモンスターは何と魔法をロイマンに向かって反射した
「・・・面倒な」
ロイマンは魔法を避けウンザリと言った感じにそう呟いた。
(魔法が駄目なら直接攻撃するしかないが、あの数の中に飛び込まないといけないのか)
相手は新種のモンスター、他にどんな能力を持っているのかも分からない状態で大群の中に突っ込むのはロイマンからしても危険と言わざるを得ない
「・・・」
しかしやらなければならない。このまま放っておけばあの大群は地上へと進出してしまう。それはすなわちオラリオの崩壊、千年前の状態へと戻ってしまう事を意味している
「そうはさせない」
恐らく神を除いてあの時代を知っている最後の一人であるロイマンは手に持つ武器を力強く握る。現在のオラリオがあるのはかつて神達も下界に降臨していなかった時に英雄と呼ばれる者達が必死にモンスターの大群を蹴散らし大穴を塞ぐ足掛かりを作ってくれたからだ
「あの時代は酷かった。人々はモンスターに怯え毎日誰かが泣いていた」
骨型のモンスター、後にジャガーノートを呼ばれるモンスターの一体がロイマンへと攻撃を仕掛ける。ロイマンとはまだ十分距離が有ったがそんなものはジャガーノートの素早さの前ではあまり意味が無い。高速で近づき自身の鋭い爪でロイマンを串刺しにしてやろうとしたジャガーノートは
「打撃に弱いな。魔法反射とそのスピードの為に耐久力を犠牲にしたか」
自分よりも素早いロイマンによって何が起こったのか分からず、頭を砕かれ灰になった。
「・・・行くぞ」
最古の冒険者として、都市を守る守護者として。ロイマンは咆哮を上げ自分を殺そうとするモンスターの群れの中へと飛び込んだ
ジャガーノート原作よりもかなり早い時期に登場。神の力の影響で生み出されたモンスターが階層派手にぶっ壊して地上に向かってるんだし出てきても問題ないでしょ。