【急募】見知らぬ世界で生きていく方法 作:道化所属
すまん感想返せなくて、毎日投稿やるとどうしても追いつかない。感想くれているのに本当に済まない……!
1:道化所属
和食が食べたい
2:名無しの冒険者
お、おう……。
3:名無しの冒険者
転生者お決まりのよくあるやつですね
4:名無しの冒険者
味噌、醤油、米が欲しくなるよな
5:名無しの冒険者
悪いなイッチ、ワイ今寿司食っとるんだ
6:名無しの冒険者
ワイは味噌汁
7:名無しの冒険者
ワイは塩結び
8:名無しの冒険者
ワイは焼きおにぎりと焼酎
9:道化所属
お前ら……
ワイ、もうライブしない
10:名無しの冒険者
待て
11:名無しの冒険者
早まるなイッチ
12:名無しの冒険者
ワイらが悪かった
13:名無しの冒険者
許してヒヤシンス
14:道化所属
もうパン飽きた。サンドイッチとか、フレンチトーストとか色々工夫したけどもう限界。刺身食べたい
15:名無しの冒険者
転生者特有の日本食の反動か
16:名無しの冒険者
最早呪いだな
17:名無しの冒険者
でもオラリオにはデメテルさんが居るだろ?米は作ってないの?
18:道化所属
少量しか作ってないらしい。今【デメテル・ファミリア】が大体野菜とか色々作っているけど規模が小さい
19:名無しの冒険者
えっ?なんで?
20:道化所属
ヘラ、ゼウス達が居るとはいえその二大派閥がいても闇派閥が居るからな。危険を省みずオラリオで農業しようと思う奴は少ないんやわ
21:名無しの冒険者
あー、なるほど
22:名無しの冒険者
盲点だった
23:道化所属
だから【デメテル・ファミリア】本陣がオラリオに居ない。外で作って食材の大半は【ヘルメス・ファミリア】達に任せてオラリオに回してくれてる
24:名無しの冒険者
へー、ヘルメスやるやん
25:名無しの冒険者
見直したぜ
26:道化所属
いや、前にゼウスと一緒に女風呂覗こうとしてボコられてた
【画像】
27:名無しの冒険者
良かったワイらの知ってるヘルメスや
28:名無しの冒険者
二人は壁のシミになったのだ
29:道化所属
いや、あの時のヘラは怖かった……どうしてヘラがあんな美人なのにゼウスは変態なんだろ
30:名無しの冒険者
愛が重いからだろ
31:名無しの冒険者
ヤンデレだからだろ
32:名無しの冒険者
覗きは男のロマンだから!
33:名無しの冒険者
結果二人の壁尻が出来上がったけどな
34:名無しの冒険者
つーか、これどこで撮ったし
35:道化所属
訓練の後にみんなで大浴場に入ったわ
そこにヘルメスもいた。まあワイが訓練所凍らせてみんな寒がってたし
36:名無しの冒険者
仲良しかよ
37:名無しの冒険者
てかイッチ、見たのか?
38:道化所属
見るわけねえだろ、命が大事だわ
39:名無しの冒険者
んだよイッチ、度胸ねーな
40:名無しの冒険者
それでも男かよ!
41:名無しの冒険者
まさか……ホモなのか?
42:名無しの冒険者
ヒェッ
43:名無しの冒険者
ご、ごめんワイらにその気は
44:道化所属
よし分かった……
ワイ、もうスレ立てない
45:名無しの冒険者
待て
46:名無しの冒険者
早まるなイッチィィ!?
47:名無しの冒険者
さーせんしたm(_ _)m
48:名無しの冒険者
全面的にワイらが悪かった
49:名無しの冒険者
イッチにはアルフィアが居るしな
50:名無しの冒険者
話戻すけど、和食食いたいならヘルメスに聞けば?
51:名無しの冒険者
確かに、何処に卸してるかである程度は和食があるか絞れる
52:名無しの冒険者
そもそも極東に行けば解決するけど
53:道化所属
それは無理。まだ単独で外に出る事が許されてへん。マッマに止められた。
54:名無しの冒険者
あっ良かった戻ってきた
55:名無しの冒険者
よくよく考えたらイッチ九歳だもんな
56:名無しの冒険者
マッマが許すわけないか
57:道化所属
ヘルメスは都市外に行くらしい、裏路地の隠れ店みたいなの探す
58:名無しの冒険者
そんな所に見つかるわけねえだろ
59:名無しの冒険者
普通に表通り探せばあるんじゃね?
60:道化所属
一通り探したけど見つかんなかった
あと、あるとするなら歓楽街とかダイダロス通りとか裏路地の隠れた名店とか
61:名無しの冒険者
で、成果は?
62:道化所属
何の成果も得られませんでしたぁ!!
63:名無しの冒険者
だろうねww
64:名無しの冒険者
知ってたww
65:名無しの冒険者
イッチが米まで辿り着く日は遠い……
66:名無しの冒険者
歓楽街行けば?
67:名無しの冒険者
神には嘘がバレる、よって行けないと思う
68:道化所属
あっ
69:名無しの冒険者
ん?
70:名無しの冒険者
どしたイッチ?
71:名無しの冒険者
見つけたのか米を?
72:道化所属
【急募】赤目のサポーターとアルフィア激似の女の子が裏路地で男に囲まれてるけどどうしたらいい?
73:名無しの冒険者
74:名無しの冒険者
75:名無しの冒険者
はっ、意識飛んでたわ
76:名無しの冒険者
米探してる途中で人攫い見つけたイッチ氏
77:名無しの冒険者
イッチ悪運カンスト説
78:名無しの冒険者
待ってどういう状況?
79:道化所属
アルフィア激似の女の子が口縛られて拘束されてて、助けようとしてる赤目のサポーターがめっちゃボコボコにされてる
80:名無しの冒険者
今すぐ助けろ
81:名無しの冒険者
下手したら世界が終わる。そしてイッチ安価だ、決め台詞のな
82:道化所属
今!?…それ一歩間違えば死亡フラグじゃね?
83:名無しの冒険者
危険時はワイらが助けたるわ
84:名無しの冒険者
むしろウェルカム
85:名無しの冒険者
全裸待機して待ってるわ
86:道化所属
服は着ろよ……まあええか
>>96
87:名無しの冒険者
待ってましたイッチ
88:名無しの冒険者
イヤイヤながらやってくれるイッチスコ♡
89:名無しの冒険者
ここが貴様の墓場だ
90:名無しの冒険者
ぶっ殺してやる
91:名無しの冒険者
こっから先は一方通行だ
92:名無しの冒険者
お前は既に死んでいる
93:名無しの冒険者
喧嘩売る相手は選ぶべきだったな
94:名無しの冒険者
誰敵に回してるか分かってんのかオマエ
95:名無しの冒険者
氷界の果てに砕け散れ
96:名無しの冒険者
お前の敗因はただ一つ––––お前は俺を怒らせた
97:名無しの冒険者
思い上がったな雑種
98:名無しの冒険者
あっ
99:名無しの冒険者
格上相手だったら死亡フラグだろコレ
100:道化所属
なあ、このスレ基本的にワイが生きる為に立てとるのに殺しにきてない?
101:名無しの冒険者
気のせい気のせい
102:名無しの冒険者
それでは行ってみよー!
★★★★★
俺は人生最大の危機に陥っている。
アルフィアの妹が攫われた、今日は体調もよく教会まで散歩している所を攫われた所を俺は目撃した。アルフィアや仲間たちにその事を伝えようと別の場所に行けばきっと見失ってしまう。俺しかいない、取り返そうと短剣を構えた。
これでもLv.2だ。
俺ならそこらのチンピラから彼女を救える。そう思っていた。
「がっ……!?ごぉ!?」
「んだよ弱えな」
「ファミリア調べて金を巻き上げるか」
多数に囲まれ俺は呆気なく地面に落ちた。
俺ならどうにかなると思っていた。だけど、この集団の中にLv.2が混じっていたのは想定外過ぎた。
「お前ら…目的は、なんだ」
「決まってんだろ?コイツの姉をぶっ殺す為だ」
「なっ、アルフィアを…狙って!?」
狙いは間違ってはいない。
アルフィアはあの子を愛している。だからこそ、その作戦は通用してしまう。アルフィアって結構シスコンだし。
「あの女の怖さは俺が一番知っている!あの忌まわしい音!あの時仲間が挽肉にされている中で仲間の臓物被ってやり過ごす俺の恐怖がわかるか!?あの女は殺す!絶対に殺す!不正の神アパテーの名の下になぁ!!」
「っ…、アルフィアを直接狙わない辺り小物だな…」
「っ、死にたいらしいな糞餓鬼」
殺気を撒き散らしながら男が近づいていく。マズイ、頭がふらついて全然立てない。逃げる事に定評のある俺でさえこの囲まれた状況では逃げられない。
「俺の叫び声が…聞こえれば仲間がすぐ来るぞ」
「馬鹿が、よく見やがれ」
男が持っていた酒瓶が落ちる。
地面に叩きつけられた酒瓶は割れた––––筈なのに音が聞こえない。
「はっ?」
「俺の魔法【
「っ、助け––––」
「もう遅え、死ね」
俺の持っていた短剣の刃が迫る。
こんな呆気なく惨めに死ぬのか。死に対する恐怖を抱きながら俺は反射的に目を瞑り、自分の人生の最後を悟った。
––––冷たい風が頰を撫でるまでは。
★★★★★
気が付けば腕を切り落とされていた。
何が起きたか理解できない、ゴトリと音を立てるはずの自分の腕から音は聞こえない。
「は、はああああああああああっ!?」
「愉快だと思わないか?斬られた音は消えて、自分の声は遮断出来ねえなんて」
藍色の焔を顕現させ腕を切り落とす子供がいた。
切り落とされた腕から血は流れない。凍り付いて痛みさえ置き去りに漸くその事態に気付いた男は叫んだ。
「大丈夫か?」
「き、君はこの俺がボコボコにしたあの時の少年!?」
「過去を捏造するな」
赤目のサポーターを横目にため息を吐く。
これだけ元気なら問題ないだろと思いながらもノーグはポーションを渡し、剣を構える。
「ば、馬鹿な俺の仲間は––––!」
「後ろを見ろよ」
「はっ?なっ、なぁ……!?」
後ろにいた仲間は全て凍てついていた。
一太刀、傷が存在していたが声を上げる間も無く凍り付き、まるで今も生きているのではないかと錯覚する光景、だが、仲間は立ったまま絶命している。躊躇がない辺り更に恐怖が膨れ上がる。
「あ、藍色の髪…そして藍色の炎……テメェまさか……!」
曰く、世界最速のレコードホルダーの称号を手にした子供
曰く、世界最強の女帝に傷を付けた男
曰く、二人の最強に認められ二振りの剣を授かった道化の子供
その特徴は藍色の髪をし、藍色の瞳であり、稲妻が走ったような紋様が入った剣と美しい直刃をしながら高潔さすら思わせる綺麗な剣を持ち、そして藍色の焔が燻る小さな子供だと聞く。
そして神々から授かった二つ名は––––
「––––【氷鬼】のノーグ!?」
凍て付く世界に愛された鬼。
触れたもの全てを凍り付かせ、才能に愛された鬼才の子に神々が名付けた新たな階位に足を踏み入れた者に対しての異名。
「クソがぁ!?世界最速がなんでこんな裏路地にいやがる!?」
「米と醤油と味噌探してたらまさか人攫いを見つけるとはな。そっちの方が確率低いだろ」
来る、と構えた男に対してノーグはゆっくり歩み寄る。コツコツと聞こえる足音がまるで死神の足音のようで、恐怖が身体を凍てつかせてしまうのではないかと思わされるその迫力。たかがLv.2、同じ実力を持っている筈なのに。
「お前の敗因はただ一つ」
「テメッ––––俺を誰だと」
気が付けば男の足が凍結していた。
動かそうにも地面に氷結させられ剥がせない。目線を離してしまった男が再び視線を戻すが、目の前の子供は既に自分の背後にいた。
「––––お前は俺を怒らせた」
僅かに感じた怒気とは裏腹に表情は冷たかった。
急速に体温を奪う無慈悲な焔が体温を奪っていく。最後に見えた光景は自分の肩から咲いた自分の血が凍って出来た赤い華だった。
★★★★★
「ったく……もう少し考えてから行動しろ」
「悪かったって、あともうちょい揺らさないでくれると助かるぜ少年」
「捨てるぞ貴様」
「すいません」
ノーグはサポーターを背中に背負い、アルフィアに似た女の子をお姫様抱っこし、気を失っている変な魔法を使っていた男を縄で縛ってその縄を腹に巻きつけ、歩き出していた。人を引き摺っているその光景はまさしく鬼そのもの。男の尻が傷だらけにはなっているだろうが我関せずにヘラの本拠地へ歩いていく。
「しっかしこの子がアルフィアの妹とはね」
「どっからか情報が漏れた可能性があるけど、【アパテー・ファミリア】は不正の神だ。アルフィアの弱味を握りたかったんだろうね」
「そういう話はフィンの方が詳しいけど……」
【ヘラ・ファミリア】の本拠地、『神妃の王宮』に到着すると、前に剣を貸してくれた団員のメナの顔があった。ノーグが持っているアルフィアの妹を見て、颯爽と何処かに走っていく。そして十秒もしない内に姿を現した。
「メーテリア!!」
「あっ、アルフィア」
「ノーグ!?」
いつも冷静なアルフィアにしては珍しく慌てた様子を見て、ノーグは意外そうな目で見た。アルフィアが此処まで取り乱すとは思わなかったのだろう。
「落ち着け、気を失ってるだけだ」
「良かった……お前が助けてくれたのか?」
「
「ああ……分かった」
サポーターと犯人である男をメナに預けたノーグはアルフィアの妹であるメーテリアを部屋に運ぶ。若干、女の子の部屋に入るのは今世で初めてで少し良い匂いがした気がしたが、煩悩を見せればアルフィアに殺されることを悟り、無表情を貫きメーテリアをベッドに寝かせた。
「ちゃんとお姉ちゃんしてるんだな、お前」
「……この子が私を姉と思っているか分からないけどな」
「そんな事ないよ。妹の為に冷静さを欠ける奴はちゃんと想っている証拠だ。想いは届いてるだろ」
そもそも、アルフィアの妹という情報は聞いた事なかった。【ヘラ・ファミリア】は才あるものが集い、都市最強に上り詰めた。そんなファミリアの中にこんなにもか細い存在。思いっきり掴めば折れてしまいそうな子がいるとはノーグも思わなかった。
「この子は、病気なんだ」
「!」
「私が才能を奪った。だから生まれ付き身体が弱くて、体調が良い時しか部屋を出られないんだ」
聞けばメーテリアは病弱であり不治の病にかかっていた。ランクアップをすれば病気に耐え得る身体を手にしたかもしれないが、彼女は驚くほどに才能がなかった。モンスターを殺す才能も、戦うだけの体力さえ彼女には無く、ただ不治の病でいつ死ぬかも分からない毎日を生きる。姉である自分が才能を奪ったと悔やんでいるようだ。
「済まない…此処で言うべき話でも無かった」
「それでもこの子はお前の事をちゃんと姉だと想ってる筈だ」
「何を根拠に」
「この子を運んでる時に聞こえたんだ。–––––姉さんってな」
目を見開き、驚いた様子のアルフィアの頭に手を乗せた。
「お前はいい姉してるよ」
––––お前の想いはちゃんと届いてる
ノーグが頭を軽く撫でると、我に返ったような表情で手を払われた。その顔は動揺、困惑、そして拒まなかった自分自身に驚いているようだった。
「あっ、悪い。無遠慮だった」
「いや、すまん……ありがとう、妹を救ってくれて」
「気にすんな。俺も剣とか借りもあるからな」
アルフィアにとってメーテリアは宝以上に大切な存在だ。それを失わないでよかったと心の底から思い、ノーグに感謝を告げていた。
「何か礼をしたい。望むものはあるか?」
「いや武器も貰った借りもあるし別に」
「私個人の礼だ。ファミリアは関係ない」
「つっても特には……あっ、ならさ–––––」
★★★★★
「〜〜〜♪」
「楽しそうだねノーグ」
「あの子のあんな顔見るのは初めてだ」
「よほど嬉しかったんじゃろ」
調理場に立ち、鼻歌を奏でている。
エプロンをつけて満面の笑みで調理するノーグを見て、フィン達もつられて笑っていた。
その晩、【ロキ・ファミリア】の食卓には多くの和食が並んでいた。
今日の献立
・白米
・ワカメの味噌汁
・里芋の煮物
・だし巻き卵
・焼き鮭
・ほうれん草のお浸し
・グリーンサラダ
お代わりなら焼きおにぎりで。
お好みで出汁を加えて茶漬けでどうぞ。
無論、全員お代わりした。
★★★★★
良かったら感想評価お願いします。モチベが上がります。