年内にあと2,3話は投稿できるかな?と、思っております。
それまでにガゼフやニグンを出せるように頑張って行きたいと思います!
宜しくお願いします!
追伸、冥咲梓さん、誤字報告ありがとうございました!
やあ諸君、ご無沙汰している。ウルトラマンベリアルだ。
我らアインズ・ウール・ゴウン、そしてNPC達がナザリック地下大墳墓ごと謎の世界に転移してから一週間が過ぎた。
それまでに何か変わったことは無いと言えば無いし、有ると言えば有る、と言った感じだ。
ナザリックのギミックなどについては、特に変わりはなった。
まあ、現実になっているという最大の違いはあったが、設定した通りに動いた。
それはすなわち
「美味い!美味い!美味すぎるぞ料理長!
料理とはこんなに暖かく満ち足りる物だったのか!?」
「はい!はいその通りですベリアル様!
ああ!私の料理にここまで感激していただけるなんて!
りあるなる場所の料理はそんなにも酷い物なのですか?」
「馬鹿を言うな!あんな味だけついてる栄養の塊を料理と呼ぶなどおこがましい!
本物の料理を食べた以上、もうあんなもの食えるか!」
飯が美味い。水一つとっても美味いと感じるぐらいに美味い。
ナザリック以外の飯を食えなくなる心配を今からしているぐらいだ。
F・Kと副料理長のバーにも言ったが、酒も美味いのなんの。
そしてもう一つ、設定に関してだが
「ヤプール」
『はっ!』
「この字が読めるか?」
俺はカタカナで『ウルトラマンベリアル』と書いた紙を渡すと、ヤプールはたっぷり3分かけて
『ウルトラマンベリアル、と、我が創造主の尊き御名が書かれています』
と、答えた。
ヤプールを作った時に、アルベドの創造主であり設定魔のタブラさんにテキストが余ってるのを見られて、何か書いた方がいいと言われて書いた『読み書きが壊滅的に出来ない』設定がそのまま反映されていた。
「よし、ではこの楽器を弾いてみろ」
『これは何という楽器ですか?』
「ギターだ」
『ぎ、ギター!?こ、これが?』
ノイズ交じりだったが、確かに喜色を読み取れる声でヤプールは見事に即興でアインズ・ウール・ゴウン賛歌とでもいうべき曲を弾いて見せた。
反応から察するにギター何て生まれて初めて見て触ったにもかかわらずだ。
それはこのウルトラマンベリアルの
「変身出来ない?
ベリアルさんのドッペルゲンガーのレベルって、私より上ですよね?」
「ええ、アスナさんは弍式さんとこのガンマみたいに人間種寄りのビルドだからですけど、俺の場合テキストに書いた『Yggdrasilの世界のドッペルゲンガーに限りなく近い領域外生命体、ウルトラ族の一人』って設定が優先されてるみたいで、多分擬態も憑依も出来るようになったかわりに、条件が厳しくなってるみたいです」
「便利になった様な不便になった様な……」
「帯に短し襷に長し。箸にも棒にもかからないって奴ですね。
ただ、霊廟の子たちの力は使えると思います」
「変な話ですけど、漸く日の目を見せてあげれますね」
更に体を動かしてみれば、Yggdrasilのシステムアシストによって動いていたはずの動きが自然に出来るようになっていたり、魔法に関しても、Yggdrasilでは浮かんでくるコンソールをクリックすることで実行されていたのが、自然と頭に浮かぶようになっていた。
自身の残存
(本当に宮迫友樹のまんまなのは記憶ぐらいだな……)
「あ!ベリアル様~!」
なんて考えながら歩いていると、明るいオレンジと金色の中間ぐらいの色の、正にハツラツとした
ダークネスファイブ最後の一人であるヒヨリだ。
職業は
キャルとは色々と真逆のコンセプトの前衛で、ヤプールとのコンビが前提で造られた壁役だ。
「第九階層で会うなんて珍しいな。
誰かに用事があったのか?」
「はい!アルベド様に第三階層防衛に関する報告書を提出した帰りです」
「そうか。俺は今からモモンガさんに会いに行くところなんだが、一緒にどうだ?」
「いいんですか!?」
「勿論。俺の気が変わらないうちに供せよ」
「はい!」
多分、妹がいたらこんな感じだったんだろうな。
なんて思いながらモモンガさんの部屋に向かうと、彼は
Yggdrasilにおいては、大体のプレイヤーが攻勢防壁を使っていたのでたいして役に立たないアイテムだったが、外の地形を知らない現状では頼らざるを得ないようだ。
「セバスに持ってきてもらったんですか?」
俺はモモンガさんの後ろに控え、こちらに首を垂れる老執事に楽にしてよい、と手を上げる。
モモンガさんも俺の後のヒヨリに同じようにしていた。
「ええ。ようやく使い慣れてきたところです」
「それで、何かめぼしいものは見つかりましたか?」
「ようやく村らしき物を……ん?」
見ると、そこで行われていた行為は、一言で言えば
品質で言えばYggdrasilプレイヤーと比べるのも可哀そうなレベルで粗悪だが、統一性がある。
恐らく正規軍と思しき騎士たちが、なんの戦闘装備も身に着けていない住民たちに剣を振り下ろしている。
おかしいな。鏡越しとは言え、結構ショッキングな映像見てるのに……
「祭か?」
「は?」
「?……ベリアルさん俺今なんか変なこと言いました?」
「……モモンガさん、これ一方的な蹂躙ですよ。
なんの戦闘装備も付けてない連中に武装した連中が襲い掛かってるんです」
「え、えぇ!?……嘘、だろ……」
「安心してください。
俺もこれに気付けこそしましたけど、なんていうか……反対側から歩いて来た誰かの肩にぶつかった程度の嫌な気分しか沸いてません」
「……俺は、俺は何も感じません」
「その様子じゃ人殺してもなんとも思わないでしょうね」
ビクッ!と、骸骨の巨体が振るえた。
自分自身の無自覚の変化に恐怖を感じたのだろうが、またすぐに落ち着いた様子を見せた。
「アンデッド族特有の精神抑制ですか?」
「はい……ベリアルさん、俺は、俺はモモンガですよね?」
「縦横斜めどこから見ても俺の知ってるモモンガさんです。
けどただの日本人の筈のあなたを知らないのでなんとも」
そう言われたモモンガさんは再び精神抑制が発動した様子だ。
がらんどうになった頭を抱えて肺も無いのに大きくため息を吐く
「宮迫友樹」
「え?」
「宮迫友樹。俺の
教えてませんでしたよね。あなたは?」
「……鈴木悟です」
「鈴木悟さん。もし俺がウルトラマンベリアルとしての道を踏み外したと思ったら、俺を殺してください」
「え!?」
「ベリアル様!?」
「な、な、何をおっしゃられるんですか!?」
「もし俺が、あなたがモモンガじゃなくなったと思ったらあなたを殺します」
「は、はぁ!?ベリアルさんあなたさっきから何を……」
「故に!……俺は俺らしくやらせてもらおうと思いますよ。
通常の
が、機能は変わらない。これで村まで直通で行けるはずだ。
「行くんですか?この村の人たちを助けに?」
「ええ」
「悪のウルトラマンなのにですか?」
「俺はYggdrasilのウルトラマンベリアル。
栄光のアインズ・ウール・ゴウンが一人!
誰か困っている人を見つけたら、助けるのは当たり前!」
「宮迫さん……」
「それにここで奴らを見過ごしたら、ナインズ・オウル・ゴーンの名折れ。
俺は1人でも行かせてもらいますよ」
そう俺が言い切った時、モモンガさんは確かに笑ったように見えた。
そして
「させられませんよ……セバス!ヒヨリ!」
「「はっ!」」
「戦の準備をせよ!出陣だ!」
この世界最初の冒険の開始を告げた。
NPC紹介その6
名前 ヒヨリ
レベル 63(種族レベル5+職業レベル58)
役職 ベリアル直属部隊ダークネスファイブ隊員
住居 第三階層最奥手前
属性 中立(カルマ値:0)
二つ名 炎上の剛拳
創造主 遺産愛好会最後の一人
備考 プリンセスコネクト!Re:DIVEの同名キャラと同じ姿をしている。